【明城学院】シンジとアスカの学生生活4【LAS】 at EVA
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1:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/20 21:19:41.20 DcIq331x.net
★アスカとシンジの学生生活を想像してどんどん書き込んでください!★
貞本義行氏の漫画版「新世紀エヴァンゲリオン」の「LAST STAGE 旅立ち」を起点とします
「明城学院附属高校」の受験日に起きた二人の出会いから始まる学園モノを想像/創造しよう!
内容は「貞エヴァのラストから始まる学園LAS」という形に準じていれば特に制限はありません
TV版・旧劇場版・新劇場版の設定・登場人物・エピソードを織り交ぜたり等々
そういったミクスチャーもOK!職人さんの裁量にお任せ!
構想をお持ちの方はジャンジャン投稿してください!
短編・小ネタもドシドシ投稿お待ちしています!
よ〜し職人さんの作品に挿絵を付けちゃうぞ
という絵師の方もガンガン投下お願いします!
★前スレ★
【明城学院】シンジとアスカの学生生活3【LAS】 [転載禁止]©2ch.net
スレリンク(eva板)
【明城学院】シンジとアスカの学生生活2【LAS】
スレリンク(eva板)
【明城学院】シンジとアスカの学生生活【LAS】
スレリンク(eva板)

2:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/20 21:20:07.47 DcIq331x.net
★前スレまでに投稿されていた職人の方々★
「予告の人」さん
「台本屋」さん
「265の人」さん
「シンジとアスカは結婚する」さん
「方言エヴァ」さん(東北弁も) (仮)
「ごくたまに小ネタを投下してた者」&「大学生LAS」さん
「もうダメポ…_(┐「ε:)_無理書けない」さん (仮)
「勢いで書いてしまった後悔はしてない」さん (仮)
「フユツキ」先生
「短編」さん
「386」さん (仮)
「ATLAS」さん
「◆arkg2VoR.2」さん
「需要もないのに勝手に供給」さん
「通りすがり」さん
「脳内ポエムシンジ君」さん (仮)
名無しさん達
(漏れや間違いがあればご指摘ください)
(仮:筆名が確認できていない方の仮称)
素敵な作品をありがとうございます!!

3:1
15/07/20 21:30:01.70 .net
失礼ながら、職人さんのお名前が定かでない方は仮の名前を勝手に付けてしまっていますので
変更する場合はその旨と正しいお名前を書き込んでください
次スレのテンプレートでは変更を反映します
お手数おかけしますが宜しくお願いします<(_ _)>

4:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/20 22:00:46.69 .net
>>1
乙乙乙ー!


職人は投稿はよ

5:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/21 22:51:57.63 .net
おつー

6:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/22 08:40:04.58 .net
>>1
オツハヨー!

7:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/23 00:10:40.96 .net
新スレ立てお疲れ様です。
今週末くらいと思ったら即日で立てるとはこの眼をもってしても見抜けなかったわ…
いつROM専に戻るとも知れないので私に名はいらぬ
ただ投下をもって応えるのみ。
季節感の関係もないような、オリキャラとかも出てくるような1作ですが
お暇つぶしにどうぞ。脳内ポエムシンジ君。Hレスほどお借りして前編を。

8:@
15/07/23 00:11:42.70 .net
君には誰一人敵わないよ。無敵って言うのは君のためにあるのさ。

明城学院高等部1年。惣流・アスカ・ラングレーおよび碇シンジの通称。
『汎用女子高生型決戦兵器と、その外付け良心回路』
「なぁによ決戦兵器って…ちゃんと美少女をつけなさいよ!」
「そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ…」

彼女はほぼパーフェクトだ。実際に外見と才能と能力がハイスタンダードである。
欠点はその破綻した性格だけ。
行動的で自分の意見を曲げることもなく、唯我独尊で無謀であって、
それにより引き起こされるトラブルを全て持ち前の天稟で処理してしまう。
要するにストッパーがいないのだ。誰か彼女を止めてくれ。
「いやそれお前の役目だろ?」
「ケンスケ、そんなこと言うとさっきの時間のノート貸さないよ?」
「いい加減に受け入れろよ。それはともかくノート貸してください心の友よ!」
「君は調子がいいなぁ」
「そんなことを言いつつ貸してくれるお前の態度、嫌いじゃないぜ」


9:A
15/07/23 00:12:26.62 .net
つい先日に行われた体育祭ではアスカの身体能力の高さを証明するものとなった。
彼女一人でクラスと組の得点をどれだけ稼いだことか。
注目されることが原動力の一つとはいえ、陸上部をグラウンド走で、
バスケ部を障害物競走で、ソフトボール部を玉入れで、
それぞれ破るという無茶をしでかし、高笑いしていた。
それは春先に勧誘を断られた運動部たちの逆襲を、敢然と実力で退けた結果だった。
まぁそれはいいんだけど、何で僕までそのとばっちりを食うのだろうか。
男子全員参加の棒倒しで、棒そっちのけで狙われたりしたし…。
まあそれ以外は適当に借り物競争でお茶を濁していた。

「えーと、借り物は『カワイイもの』だって」
「よし、あたしね」
「いやいやいやその理屈はおかしいって」
頭をひっぱたかれて借り物に引きずられるなんて、何てひどい経験をしたのだろうか僕は。
なおこの模様を撮影したケンスケは、アスカに綱引きの縄でぐるぐるに簀巻きにされ、
撮影データーを没収されていた。懲りないなぁ、そこだけは感心しちゃうよケンスケ。


10:B
15/07/23 00:13:04.07 .net
とにかく、体育祭が終わってから、アスカへの運動部系の勧誘が激しくなったのは事実だ。
素晴らしいポテンシャルを秘めて外見的に派手な彼女を獲得することは、
それぞれの部に大きな躍進を加えることだろう。だが、当の彼女は素っ気無かった。
「めんどい。女子高生の青春を何だと思っているのよ」
「スポーツ以外もだけど、部活動も立派な青春だよ?」

正面から彼女に交渉を持ちかけることはにべもなく、
金銭での移籍交渉なんてものが学園に存在することもなく、
アスカの才能は現在進行形で無駄遣いされていた。
「わたし、勉強さえしといたら後はのんびり力抜いて過ごしたいの。
フツーの女子高生生活とか憧れていたし」
「普通の女子高生は君の10%もアクティブじゃないと思うよ」
そんなことを言ったら、後ろからヘッドロックをかけられた。
.

11:C
15/07/23 00:13:51.88 .net
よく晴れたありふれた昼休み。
中庭に備え付けられたテラステーブルで、最近は昼食のお弁当。作るのは何故か僕。
まあアスカがポットからお茶を入れて僕の目の前に置いてくれるだけで、
何かうれしくなってしまう僕も安い男だなあ。
「今日はこれ、スシロール?」
「まあ巻き寿司。具はトンカツとかシーチキンとか卵焼きとかだけどね」
箸を使わずに食べたいけどおコメじゃなきゃヤダというリクエストに応えた結果だよ。
別にオニギリでよかったけど、まぁ、きらきらと並んだ巻き寿司を見るアスカの青い瞳を見て、悪くはなかったかなと思うわけで。

弁当の7割を彼女に食べられたが、いつものことだ。僕は2人分の弁当箱を片付ける。
「ごちそうさま〜、ジュース買ってくるわ」
彼女の機嫌は良い。それだけで午後の授業はきっと平和だ。
僕は満足感の中で前を見る。で、固まった。
アスカがにらみ付けている。僕を、じゃない。僕の背後の方へむかって。
背筋を凍えさせるような気持ちで、僕は半身を捻る。
女子生徒が一人、僕らとは数メートルの距離で立っている。
その視線は僕らに向かって、その瞳は何だか潤んでいて。
僕の嫌な予感と一緒に、風が僕らの間を通り抜けていった。
.

12:D
15/07/23 00:14:3


13:9.48 ID:???.net



14:E
15/07/23 00:15:43.75 .net
彼女は繭原(まゆはら)こずえさんというらしい。僕らと同じ1年生。
見覚えの無いのはクラスが別だったから。まあそれはいいんだけど。
どうも彼女は、バレーボール部に所属しているらしく。
「惣流さん、私たちの部の、助っ人をしてくれませんか」
言われなれた言葉だ。部員としてダメなら助っ人から。
体育会系の思考だ。入り口はともかく、そのうち馴染んでいくだろうっていう。
「イ ヤ よ。あたしは便利屋っかっつーの。おとといきやがれよ」
君ねぇ。そんな発言をするから『観賞用美少女』とか言われるんだよ。
にべもないアスカの態度に、繭原さんは引かない
「…都合のいい言葉だってことはわかります。
でも、私たちにはもう!」
声も表情も、悲壮という他はない。
あ、まずい。繭原さんの瞳の水分が溢れそうになってる。
もし零れたら、アスカの不機嫌がとんでもないことになる。
僕は痛む耳をさすりながら。
「えーっと、一応説明してもらえる?その、なるべく、詳しく」
勤めて笑顔を貼り付けて、僕はとりあえず穏やかに声をかけた。
繭原さんの涙が、すんでの所で留まるのが見えた。
そして僕の足の甲を、アスカがテーブルの下で踏んづけた。
こいつめ…。
.

15:F
15/07/23 00:16:33.14 .net
「えーっと、つまり次の試合に、一人重要な人が怪我で出れなくて、
その試合に勝ちさえすれば次の試合には間に合うから、1戦だけってこと?」
「は、はい!」
繭原さんは一生懸命説明してくれた。文脈が乱れるほどに。
僕の要約で少し落ち着いてくれたのだけど、今度は途端に不安な表情になる。
当たり前だ。アスカはさっきからテーブルに肘をついて僕らをジト目で見てる。
「あの…惣流さん」
「言いたいことはわかったわ。でもあたし、手伝う理由ないもの」
大体バレーボール部ですら、初めて見たのだし。
「大体他の運動部の人に声かければいいじゃない」
繭原さんはうつむく。
「声…かけたんです、私も先輩も。でも他の部も大会が重なってて…」
よかったねアスカ。たぶん君が帰宅部最強の人材だよ。
「それに…みんな、そこまで責任持てないって…」
そりゃそうだよね。もし負けたら、原因の一つに数えられるわけだから。
「スポーツってさ、体調管理も含めてスポーツでしょ。怪我の原因が何であれ、
準備も含めて競技なんだから、おとなしく控え出しておけばいいじゃない」
アスカの毒舌のキレが悪い。どうにも繭原さんは苦手なタイプみたいだ。
こういう真面目で素直な子相手だと、いつもの切れ味は出ないんだね。
.

16:G
15/07/23 00:17:37.73 .net
「…悔しいですけど、本当に悔しいんですけど。
今の控えの、一年の、私たちよりも、惣流さんの方がたぶん強いです」
搾り出すような声だった。僕は立っていたから、繭原さんが膝の上で拳を握るのを見た。
「怪我をしたのは、キャプテンなんです。
キャプテンは…今までキャプテンは…!」
そこから、繭原さんの態度が変わった。
溢れてきたのは、そのキャプテンへの敬意。熱心な取り組み。
チームを纏め、励まし、支えてきたこと。
キャプテンがこの大会で引退する時期だということ。
その忸怩たる想い。痛いほどに。喉から、搾り出すほどに。
「…」
アスカは黙った。繭原さんの、全てを投げ出すような懇願に対して。
それも、自分自身のためではなく、誰かのために。
このままだと、繭原さんは土下座をしてきそうだ。
そんな気配を察知しているのか、アスカの視線はさっきまでより少し鈍っていた。
んで、僕に対して困ったように睨んでいる。
アスカ、君は素直じゃないし、唯我独尊だけど、まごころには、弱いんだね。
じゃなきゃ今までの勧誘みたいに交換条件も出さないこんな説得で困るわけない。
.

17:H
15/07/23 00:18:16.31 .net
まあ、ここは僕が泥を被ろうか。
「あー、繭原さん。非常に残念だけどさ」
僕の言葉に、繭原さんが肩をビクっとさせてから顔を上げる。
「アスカって、そういうチームワークプレイ向いてないんだよ、全くね」
僕は勤めて笑顔を作る。何かビキっという音がしたような気がするけど、かまわない。
「ほらバレーボールってチームプレイじゃない。どれだけ運動神経が良くても
そういう部分ではアスカって壊滅的だからさ」
背中の辺りが冷たくなる。首筋のあたりまでざわついた感触が走る。
「だからアスカを助っ人にしたら逆に負ける気がするんだ。せっかくの大会で
そんなラストってのはキャプテンさんにとっても――」
直前に見えたのは、繭原さんの怯える表情だった。
僕の頭部に、アスカのニーハイキックが綺麗に――。
僕は意識を刈り取られた。
.

18:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/23 00:19:36.20 .net
連投対策

19:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/23 01:31:00.29 .net
>>7
おお!脳内ポエム師匠、お待ちしておりましたー乙です!
前・後編ですか!楽しみ〜!
”汎用女子高生型決戦兵器”…アスカの様子を想像したら
”全領域要撃支援レディ”を思い浮かべましたw
”外付け良心回路”…ほうじ茶吹きましtゲフンゲフン
各部の精鋭たちを難なく超えるアスカ、素敵を通り越して無敵、っと
その彼氏(まだ未満?w)は恨みと妬みによる襲撃ターゲットに、酷いとばっちりだw
簀巻きにされるケンスケ、哀れーwww などと言ってられない!
柔道部のオイラ、先輩達に道場前の木に無数の帯で簀巻き磔された苦い記憶がぁ〜 orz=3
”フツーの女子高生生活とか憧れて”…アスカの想い描くフツーの女子高生生活ってどんな?
やっぱ恋愛かな〜そうなのかな〜誰かな相手は〜?オトボケw
シンジ、アスカにお弁当を食べてもらうのが嬉しいだろうなぁ〜お茶も淹れてもらって…
その大切な想いと共有の時間は”安い”ものじゃないでしょw
表情豊かなアスカの瞳が見られるのは最高のご褒美!w 君だけのものだニャ
さて、暗雲を纏って現れたバレー少女、アスカは雷雲を纏ったようだ
今にも紫電が波紋疾走しそうだなw そしてシンジの耳と足の甲は犠牲になったのだ…
シンジに対し、余計な事いわないでっ!とでも言うのか、それとも嫉妬?何に?w
ほう、まゆっちのようなタイプは苦手なのね、アスカ
シンジの必殺技”察し”が繰り出されると、誘発されたアスカのニーハイが
電光石火、シンジの意識を後ろドタマの毛と共に奪ったぁ!www
いやぁ、各シーンが脳内リアルに映像化されて没入感ハンパないっス〜
素晴らしく滑らかな流れ、楽しかったです!
後編も超期待していまっす!

20:I
15/07/23 06:59:51.94 .net
浮かぶ意識で見えたのは、高い天井にぶら下がってる照明。
所々にボールの挟まった、知ってる天井だ。
ワックスがシューズでこすれるキュッキュという音と、反響するボールと躍動の音。
半身を起こすと、僕の額あたりから、ぬれたタオルが落ちた。
腕時計を確認する。もう午後の授業終わってるじゃないか。
ぼやけた視線で見えるのは、体育館の中で躍動する体操着とジャージの女子生徒たち。
その中に見間違えるはずもない彼女。
アスカが跳躍していた。陣を分けるネット付近で、中空のボールを思いっきりぶったたく。
球は弾丸のように、相手陣地に突き刺さる。僕は思わず拍手をしていた。
場が止まる。ポニーテールに髪を纏めたアスカが、意地の悪い笑顔で僕に向く。
「やっと起きたわねナマイキシンジ」
「えーっと、まあ細かい説明は抜きにして、助っ人の件は」
「受けたわ。あんたにあそこまでコケにされたからには、あたしのプライドが許さないの。
―必ずあんたにほえ面かかせてあげる。土下座して謝りたくなるくらいにね!」
ふんぞりかえってアスカが言う。
ま、そういう理由でいいんじゃないかな。表向きは、だけどさ。
彼女は素直じゃない。でも、真っ直ぐに走りだした彼女は、誰にも止められない。
視界の隅で繭原さんと視線があった。彼女が深く頭を下げてくる。
僕はひらひらと手を振り、アスカが放ったアタックを横顔に食らった。
続く。

21:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/23 07:03:39.74 .net
いやあ連投規制は強敵でしたね・・・。
実は↑のやつまで含めて前編です。
後編のほうは、そのうちにでも。
どうにも投下は慣れませんねえ。大変失礼しました。

22:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/24 09:12:10.52 .net
>>20
あっ、続きあったんですね
割り込んでしまってスミマセン<(_ _)>
シンジの思惑通りにいきましたねw
アスカ素敵!

23:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/24 23:31:00.45 .net
はよ

24:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/26 02:44:46.87 .net
ふむ。

25:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/26 21:55:47.27 .net
はよ

26:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/07/31 00:53:13.27 .net
脳内ポエム師匠の続きは週末の夜ですかね〜
楽しみに待ってます〜

27:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/02 00:50:19.12 .net
はよ

28:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/02 13:12:27.55 .net
今日も暑いですね〜
ガリガリくんソーダと白くまばっかり食べてます
腹壊すかなw

29:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/03 23:54:42.91 .net
前スレの788シンジへ

                       _
             -  -、ブーミ;_
         r'7ア´ /       ミ=‐
         ゙.「∧ /ィハ∧ルv ヽィハ「  ヽ.
      z彡 ソ∨        l ヽ   ヽ}
.      / //W|,イ    | イ l /ヽ_l | l }
.     {{ l!| ∨|│i| ./ムレ、l 〃ィtくハノ N
.        i  Yt| ||/ィH`  ′ `′ { ト
.        ヽ| ヽ|込. `´   丶  .小\
.         | y―/\  ‐=' ,.イ ! }
       r┴' <   丶 _/:.卜ノ∧
      <:.\   \   ,イ }:.:, }  ハ }
    /` 一\ .: . 、  \  | l::.{ 〈 / }リ
_/ ̄ ̄¨  ¬\:. \_  ヽ| /:.:.i j_/
⌒ヽ.  ____ !:. .   j>rfニ7∨   /
   ヽ       、:::.:.: .〈_xf1〈:.:. ノ  /
   人   x< 」ヽ: : :.: :l| lヘ]_ ,/
_ <.  ヽ/ L{   〉ー 〈|_K
.      ̄   バ 、_〈::.:.:._ノ::ソ:.\
          |:::. ゝ‐‐<:O:イ::.: : . \

30:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/03 23:57:42.71 .net
あっ!失敗てへぺろw
つまり何が言いたいかというと…
                       _
             -  -、ブーミ;_
         r'7ア´ /       ミ=‐
         ゙.「∧ /ィハ∧ルv ヽィハ「  ヽ.
      z彡 ソ∨        l ヽ   ヽ}
.      / //W|,イ    | イ l /ヽ_l | l }
.     {{ l!| ∨|│i| ./ムレ、l 〃ィtくハノ N
.        i  Yt| ||/ィH`  ′ `′ { ト
.        ヽ| ヽ|込. `´   丶  .小\   <ich liebe dich für immer !
.         | y―/\  ‐=' ,.イ ! }
       r┴' <   丶 _/:.卜ノ∧
      <:.\   \   ,イ }:.:, }  ハ }
    /` 一\ .: . 、  \  | l::.{ 〈 / }リ
_/ ̄ ̄¨  ¬\:. \_  ヽ| /:.:.i j_/
⌒ヽ.  ____ !:. .   j>rfニ7∨   /
   ヽ       、:::.:.: .〈_xf1〈:.:. ノ  /
   人   x< 」ヽ: : :.: :l| lヘ]_ ,/
_ <.  ヽ/ L{   〉ー 〈|_K
.      ̄   バ 、_〈::.:.:._ノ::ソ:.\
          |:::. ゝ‐‐<:O:イ::.: : . \

31:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/04 23:31:00.33 .net
.          /: : : : : : : : : : : : : : : : :/!:,: : : : : : : : : : :´ノ
         /: : : : : : : :./:/ : :∧: : :/ |ハ: :.l: : : : : : : : :\
        .': : : : : : : :./:/∨/ lハ:/ リ l:./|: ∧: : : : : : ト丶
         l: : : : : : : :/ハ-―、‐-   j/ j:/ |: : : : : ハ
          {: : : : : : :/  zテぅ=、丶   / __ ̄`ル}: : :/
         : :.j⌒、:.|  ` ヒ:::ノ     ′ィっ‐、 ': 从
          V ^ヌハl                ヒ:::ノ 〉/ル'
           ヽ ゝ          {      /}
           \__,         ` ′   //
            /イ}ヽ     ー  __     /'′ <僕の方こそ、
            イ,| 丶     ー    /  アスカをを永遠に愛してるよ
               ´ |   \        /
            ___j      ` -- ィ
            八 /          ,′
          /  ゙く.           ' 、
     __く      \      {   \
   /     ヽ   _,\     ト、   \
  /        }  ノ   |      }   ノハ
/           j /     |ー〜ー‐ ┤ /   }

32:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/04 23:37:42.33 .net
投稿はよ

33:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/07 02:44:08.60 .net
                     ,..、   rヘ/\─‐-. 、
               ___/.:.:.:\/.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:\.:.:\___
           //〆 .:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.\//|-─- ... __
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          从.:.:八:.:W トハ \\|  トrッリ ハY^\|:.:.:.:.|.:.:.:.:.:|
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              |.:.:.| .:.:.Y /// '      ///// 八ノ : .:.:.:i|.:.:.:.:.:| <え?、あ、…そ、そう
              |.:.:.| : :人             イ.:.:.:.|.:.:.:.:.八 .:.:.:.|    でも、まだまだ足りないわ!
              |.:.:.| : !.:个 、    -‐   ⌒ / | :.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:..、 .:.ト     もっといっぱい愛しなさい♪
              |.:.:.|.:.:| :!.:.:.:i.:. . __    ´   | .:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.|:‘,
              |.:.:.|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:i.:.:.」r‐ァ}       _}> :L:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:‘,
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.              | ./     丶{_∠___ /     /⌒ヽ:.:..\.:.:.:‘,
                 /  ∨ /´仄\   /          /    〈:.:.:.:.:.:.、 .:.‘,

34:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/07 23:15:16.96 .net
>>1


35:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/09 02:16:56.96 .net
盆休みには265さんも来れるのだろうか

36:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/09 20:52:08.12 .net
はよ

37:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/10 23:42:56.92 n5zM4X0G.net
やっとるかねー?

38:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/11 22:43:16.86 .net
さ〜て、シンジの部屋に行こうかしら〜
今日は素敵な話が聞けるかな〜♪
URLリンク(i.imgur.com)

39:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/11 23:19:04.43 .net
職人さんも盆休みは里帰りするのか

40:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/12 00:58:43.68 .net
シンジやアスカは盆休みはどう過ごすのかなぁ

41:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/12 11:36:47.61 .net
墓参り

42:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/12 14:29:43.57 .net
>>40
おっと、そのまんまやんけ!
どストレートにラリアットは超越 っとw
ゲンドウとユイのかな、
シンジ、アスカを連れて行って両親に紹介するのかなぁ
「父さん、母さん、僕の一番大切なひと、アスカだよ」
「え…と、惣流・アスカ・ラングレーです
 シンジは私のすべて、私のすべてはシンジのもの…です」(ちょいと旧劇チック?)
うーん、オイラじゃ無理だなw
職人さんなんか凄いのwお願いします〜

43:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/14 02:12:35.15 .net
はよ

44:1/9
15/08/15 01:37:10.40 .net
>>39-41
便乗失礼します、ちょっと浮かんだので書いてみますね
-------
日ざかりの墓地を歩くシンジとアスカ
真上から照りつける日差し
手桶と柄杓を片手にまとめ持って、空いた手で汗を拭うシンジ
その間も足を止めない
少し突きつめたような横顔
まっすぐ前を見据えて一歩ずつ進んでいく
花束を抱え、そのちょっと後に続くアスカ
今日もマリの白いレースの日傘を肩に預けている
明るい影の奥に沈んだ顔
とりとめない視線を周囲にさまよわせる
蝉時雨
「…大丈夫? 一番暑い時間に来ちゃったね」
ぱっと目を戻すアスカ
振り返っているシンジ
とっさに日傘を深く下ろしてしまうアスカ
花束を抱え直す動作にまぎらわせる
「別に。平気よ、日本の夏は初めてってわけじゃないもの。…けど」
「ん?」
アスカがちらりと見せた不安に目を留めるシンジ
足を止め、アスカが追いつくのを待つ

45:2/9
15/08/15 01:38:13.60 .net
「まあ、ちょっとは…居心地悪い、かもね。こういう場所って、来たことないし。
 …にしても、いいの? 私がついてきて。ある意味、一番のプライベートでしょ」
いつものようにすぐにシンジに寄り添おうとはしないアスカ
微笑するシンジを見つめる
「いいんだ。…アスカと一緒に来たくて、ここに呼んだんだからさ。
 わざわざごめん。でも、ありがとう、付き合ってくれて」
「…何よ」
ふっと表情を緩めるアスカ
日傘をゆっくり回しながら再び歩き出す



46:ヤシンジ 「いいのよ、このくらい。半分は観光に来たようなもんだし。マリも案外あっさり  車出してくれたし。…ま、あとで別の形で返せっていう魂胆なんだろーけど」 「う…そうだよね。…ごめん。返せたら、返したいんだけど、さ…」 首を振って笑うアスカ 「冗談よ。マリだって無収入の高校生二人にまともに期待しちゃいないわよ。  旅行した分、勉強もおろそかにしないようにって、それだけ」 「…そうなんだ。…けど、アスカはそういうの嫌いだろうなって思ってた」 日傘を傾けるアスカ レースの陰から少しうつむいたシンジの横顔が覗く 「そういうの、って?」



47:3/9
15/08/15 01:39:29.28 .net
ちょっとためらうシンジ
自分の内面を覗き込むような目つき
「大人に、甘えること。
 …アスカは今、お母さんと離れて一人なんだろ。だから、余計に他人に隙は
 見せたくないんじゃないのかなって気がしてたんだ。たとえマリさんでも」
小さく口を開くアスカ
敏感に気づいて、すばやく目を向けるシンジ
自嘲するように笑ってうつむく
「ごめん、僕の勘違いだ。ていうか、マリさんにもアスカにもひどい言い方してる」
言ってから、自己弁護する自分にさらに苦い笑みになる
手桶の持ち手を握る指に力がこもる
「…ほんとよ。馬鹿ね」
顔を上げるシンジ
日傘の落とす明るい影に彩られたアスカの微笑
抱えた花束にちょっと視線を落とす
「…甘えたくないのはあんたの方でしょ。だけどまあ、甘えるのも悪くないわよ」
反射的に言い返そうとするシンジ
アスカの目が遮る
「いいの、わかってるから。言いたいことは。
 私も、最近まで同じだったし。
 でも、大人じゃない…子供でいるってのも、それほど嫌でもないって、今は思えるの。
 甘える、イコール弱い、とは限らないっていうか…だって、あんたに甘えるのは、私、
 苦しくないもの」
とまどったように瞬きするシンジ

48:4/9
15/08/15 01:41:50.94 .net
柔らかい目をしているアスカ
「あんたをずっと見てたら、そう思えたのよ。
 …別に、すぐにわかれとか賛成しろなんて言うつもりないわ。自分の問題だもの。
 あんたを、全部どうにかできるなんて思うほどうぬぼれちゃいないわ。…まだね」
軽く付け加えて口をつぐむアスカ
黙り込んでいるシンジ
さっきの自分の不用意な言葉が急に幼く感じられて恥ずかしさばかり増している
とがめるのではなく、真顔で悔やんでいるらしいシンジに、しだいに照れてくるアスカ
また日傘を盾にする
「何よ、深く考えないでよね。…あー、それにしてもあっついわね。
 けど東京以外の日本を見るのって、考えてみたら、初めてかも」
ぶんぶん振られる真っ白な日傘
小さく笑うシンジ
「…アスカ、ありがとう」
「え」
日傘のレースのふちが揺れる
訊き返される前に立ち止まるシンジ
表情を少し改め、水の入った手桶を地面に下ろす
墓地の寂しい一角
つられて止まるアスカ
「…ここ?」

49:5/9
15/08/15 01:43:55.15 .net
「うん」
真夏の陽にさらされた墓石の前に立つ二人
日傘をたたむアスカ
じいじいと熱気の底を伝わってくる蝉の声
ぬるい風
「…ん?」
花束を持って目をみはるアスカ
墓の花立てには、既に別の小さな花束がある
すっかり灰の塊になった線香が台の上で崩れている
「なんだ、先に誰か来てたんだ。あんたの、えーと…おばさん?だっけ」
首を振るシンジ
「ううん、違うと思う。おばさんは、父さんのことあまり好いてなかったから」
また自己嫌悪の影がかすめる
「…今日ここに来たのも、本当は


50:言ってないんだ。途中で観光して東京に戻るって、  そう嘘ついて向こうを出てきた。…今考えると、僕ってひどいし、馬鹿だな。  おばさんが気づかない訳ないのにさ」 怒ったように振り向くアスカ 「別に、いいじゃない。お互い気遣ってるのもわかってるってことでしょ、それって」 「…そうだといいけど」 腕を伸ばし、乾いた墓石に水を掛け始めるシンジ 突き放された気がして黙り込むアスカ が、ふいに向けられたシンジの笑顔に緊張を解かれる 力みのない優しい表情 「でも、ありがとう」



51:6/9
15/08/15 01:45:23.25 .net
形だけそっぽ向いてみるアスカ
「…何よ。
 それより、じゃあ誰なのよ、ここに先回りしたのは」
「たぶん、渚と綾波じゃないかな。他に知ってる人ってあまりいないから」
「またあの二人?! ったく、どこまで人の事情に割り込んでくれば気が済むんだか」
大げさに嫌な顔をするアスカ
一呼吸おいて笑う
「…ま、私らとかち合うのを避けたことは、評価するけど」
「うん。結構気を遣ってくれてるんだ、二人とも」
「知ってるわよ。嫌って言いたいんじゃなくて…なんかビミョーに腹立つってだけ」
小さく声に出して笑うシンジ
見つめるアスカ
改めて花を供え、持参したマッチで線香に火をつける
細い煙があるかなきかの風に流れる
シンジを横目で見つつ真似して手を合わせるアスカ
ずいぶん長い間目をつむっているシンジ
いつのまにかその横顔だけを見ているアスカ
やがて、後片付けをして墓を後にする二人
「…ねえシンジ、さっきの話だけど。…ほら、甘えるとか何とか、っていう」
「うん」
「あれ、言い過ぎた…わよね。撤回しとく」

52:7/9
15/08/15 01:47:59.37 .net
「そんなことないよ。言ってくれて、嬉しかったから」
「…ほんとに」
「うん。嘘じゃない」
「…、あっそ。
 あー、ならついでに付け足しちゃうけど、…あんただって、甘えていいのよ。
 私だけじゃなく、もっと…周りに。他人に甘える自分を、少しは許しなさいよ。
 そうしてもいいと思う、…私は」
「僕って…そんなに、顔に出てる? もしかして」
「割とね」
「そっか…」
「馬鹿、深刻に取んないでよ。ほんと素直すぎるんだから」
また日傘をくるくる回しているアスカ
ふと足を止めるシンジ
両親の墓所の方向を振り返る
黙ってその姿を見守るアスカ
シンジの提げた空の手桶から石畳へ、わずかな滴がしたたる
振り向いた姿勢のまま言うシンジ
「…アスカ」
「何よ」
「今日…アスカと、ここに来られて良かった。
 今までで一番、父さんと母さんと、ちゃんと話せた気がする。…アスカのことを
 報告したくて、僕はここに来たんだ、ほんとは。きっと」
まばゆい日差しの真下に佇んでいるシンジの姿
「僕は…」

53:8/9
15/08/15 01:50:16.18 .net
少し言葉を探しているらしいシンジ
わずかに口ごもった後、しっかりした声で言い切る
「僕は、ここに帰ってこられて、良かった。…うん。帰ってきても、良かったんだ」
強いのにそっと包み込むような語調
かすかに目をみはるアスカ
既視感とも違和感ともつかない何かが心をかすめる
一瞬の錯覚、それとも記憶でない記憶
無意識に口にしているアスカ
「…還って、きて?」
「え?」
振り返るシンジ
急速に現実感が戻る
取り残された気持ちを扱いあぐねるアスカ
意味もなく周りを見回す
辺りには夏の光ばかり
「今…」
「どうしたの、アスカ」
傍に寄るシンジ
その顔を見上げるアスカ
思い出せない何か、もう思い出さなくてもいい何かが形もないままに消えていく
瞬きばかり繰り返すアスカにうろたえるシンジ
「え…アスカ? 大丈夫? あ…気分悪くなった?」
「…平気よ」
首を振るアスカ
本気で心配しだしたシンジの額を指でつつく

54:9/9
15/08/15 01:51:29.54 .net
「何でもないわ。…さっさと行きましょ、マリが車で待ちくたびれてるから。
 あんたも新幹線の時間とか、あるんでしょ」
「…うん、でも」
「大丈夫だってば」
「…わかった。じゃ、少し急ごう。やっぱりこんな暑い時間にするんじゃなかった」
「今頃言わないでよね」
少し早足で歩き出す二人
最後にもう一度だけ振り返るシンジ
陽炎にかすむ墓地
アスカが腕を引っぱる
「ほら、行くわよ」
「…うん」
アスカに視線を戻し、柔らかい表情で頷くシンジ
ちょっとだけ照れ、わざと強い眼差で笑い返してみせるアスカ
少ししてシンジが顔を寄せて囁き、アスカが笑って頷いて、自分からシンジの手を掴む
汗ばんだ手を固く繋いで歩いていく二人
降る蝉時雨
----------
あまりまとまってなくてごめんなさい
でも書けて良かった、読んでもし楽しんでいただけたらうれしいです
通りすがりでした

55:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/15 02:43:36.57 .net
>>51
乙です
お盆休みならではのネタですなー
序盤の方を読んでシンジの両親の墓参りにアスカを同行させるもんだから
てっきりあの世の両親にアスカの紹介と結婚報告でもするんかと思ってしまった
早とちりだったようだ
次の作品投稿をお待ちしてます

56:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/15 14:29:31.99 .net
>>43
おおっ!通りすがりさんキター!!
乙です、ウレシー 実は狙って(>>41)待ってましたーw
シンジ、帽子被らないとヤバくね?ってほど暑そうですなぁ、蝉時雨が更に暑さ煽る〜
アスカ、お気に入りマリの日傘 ”D型装備”w 既に私物化してるw 眼に浮かぶカワイイ姿 (*´∀`*)
死者のマンション(不謹慎w) 不気味で居心地悪い、輝きの結晶の様なアスカには相応しくない感じですなぁ
”そういうの嫌いだろうなって”
でも、それも悪くは無いと返すアスカ、一歩成長した様に感じる、それはシンジとの触れ合いで成されたのだろうなぁ
ベタベタ甘え互いの傷を舐め合う様な”チャチ”な関係じゃない、お互いを高め合う関係なのが覗えてイイですね〜
そして!通りすがりさんの十八番、情景描写で脳ミソガツンとやられた〜の一節!
白いレースから透け射す光の ”明るい影” まるで後光の様なそれ
その姿、光を纏った天使か女神か、微笑みは正に ”アルカイックスマイル”!それはシンジだけのもの…
”…まだね” の言葉!それ ”でもいつかは…覚悟なさいよ!” だなw 次第に照れちゃうアスカ!超悶える!
オイラ、とことんシンジとアスカが大好きなんだなぁと改めて強く自覚させてくれた一節です〜とても嬉しい!
カヲルとレイが先に御参りした形跡が…
”どこまで人の事情に割り込んでくれば気が済むんだか”、”…なんかビミョーに腹立つってだけ”
ふふ、アスカがこの二人をとても愛おしく思っているんだなぁと感じさせてくれてイイですねぇ〜
”他人に甘える自分を、少しは許しなさいよ”
アスカの言葉・存在がシンジにとっての ”福音” なのだな、二人巡り会えて本当に良かったと思えるなぁ
シンジの言葉に脳内フラッシュのアスカ、深く探っても得られない…でも今はそれでいいよ…
シンジの囁きに応じて手を繋ぐ二人 ”この手が何のためにあるのか” 答えは既にここにあるんだな〜
いやぁ、とっても素敵なお話でした〜 トラップ仕掛けておいてホント良かった〜(失礼だなオイラw
次回作も楽しみに待ってます、有難うございました〜
(今日の脳内フラッシュBGM: MAN WITH A MISSION 「PANORAMA RADIO」
 ”終わらないような夢を どこまでも 世界中に響かせて 僕らはもう心配ないと”)

57:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/15 20:57:15.09 .net
そういえば貞本版のシンジって帽子かぶってるイラスト多い気がするね

58:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/16 00:05:39.60 .net
>>51
乙です
帰省先でほっこりできました

59:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/16 21:23:37.66 .net
>>51
乙乙乙ー!
帰省ラッシュに揉まれて今帰宅w
疲れたけど小説読んだら少し楽になったよー



次の作品はよ

60:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/17 18:05:54.82 .net
本日深夜に日テレで
「エヴァまつり 新世紀エヴァンゲリオン・セレクション」
が放送されますね〜
エヴァンゲリオン公式サイト
URLリンク(www.evangelion.co.jp)
放送内容
◆「新世紀エヴァンゲリオン」
第壱話「使徒、襲来」
第九話「瞬間、心、重ねて」
第弐拾四話「最後のシ者」
ドワンゴ・スタジオカラーがネット上で展開するオリジナルアニメシリーズ企画「日本アニメ(ーター)見本市」より2作品を同時放送
◆「until You come to me.」
◆「evangelion:Another Impact(Confidential)」
だそうです〜(え、とっくに知ってるって?orz スマソ)
見本市の2本は公開当時にPCで見ましたけど
TV画面で見るとどうなるか、迫力ありそうで楽しみです〜
起きていられないだろうけどw 録画しよ
来週26日はいよいよ Blu-ray BOX と DVD BOX の発売ですね〜
オイラは両方とも予約しましたけど、あまり見る暇が無いやw
折角だから、ジックリ細部まで見たいんですけどね〜
あ、日テレやカラーの回し者じゃないですよw
需要無いだろうけど勝手にニュー速でした〜

61:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/17 20:51:28.09 .net
楽しみ

62:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/17 23:37:57.74 .net
>>57
日テレでやるの?
テレビ欄には載ってないけど地方は関係ないのかな?

63:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/17 23:41:56.01 .net
>>59
日テレで深夜26:09(2:09)〜から放送ですよ〜
映画天国
URLリンク(www.ntv.co.jp)

って、もしかして関東のみなのかな〜?

64:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/18 08:03:57.08 .net
はあ〜ユニゾンは素晴らしかった…
やっぱりアスカとシンジは最高だと再確認したなぁ〜

65:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/18 18:35:57.83 .net
公式投票でも1番人気カップルだったからな

66:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/18 23:31:26.99 .net
カップルはよ

67:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/19 23:56:28.39 .net
夏の終わりのLASマダー?

68:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/20 22:03:31.11 .net
はよ

69:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/21 00:08:10.21 .net
脳内ポエム師匠の後編が待ち遠しいですね〜

70:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/22 03:59:02.79 .net
はよ

71:名無しが氏んでも代わりはいるもの
15/08/23 00:24:07.35 .net
どうもご無沙汰しております。前回青春バレー編を書いたものでございます。
夏バテやらスマホアプリでのEVAコラボいっぱいやらで気が付いたら時間と作品の容量が伸びちゃいました。
この上は投下をすることにより他なし。でも完結までにはまだかかっちゃうわけでぐぶふぇ。
それでは10レスほどおかりします。後編もとい中編になりましたが。
――――――――――――
前回のあらすじ。
体育祭で無双したアスカとそのとばっちりを食らった我らが元ヒーロー碇シンジ。
現在進行形で行われる彼らの青春に舞い込む新しい青春の一ページ。
バレー部の危機、そして助っ人。
果たしてアスカはこのイベントを無事にこなすことが出来るのか。
そしてシンジは無事に被害を受けず過ごすことが出来るのか。
中編。は〜じま〜るよ〜〜。

72:J
15/08/23 00:25:04.78 .net
こだまする掛け声、室内シューズが床をこする音。足音。ボールが空を切る。
うむ、実にスポーツに満ちた青春。
でも僕は一切関係ないはずなんだけど?
 
「こらシンジ、さっさとボールもってきなさいよ!」
 「ねえアスカ、助っ人ってのは、僕は含まれてないはずだよ?」
 我らが学び舎明城学園。その放課後の体育館コートに僕はいる。
一応室内履きと、上着だけジャージを羽織って、女子バレー部の臨時男子マネージャーという名目でいる。アスカ曰く、アンタの口車に乗ったのだから、手伝うのは当然。らしい。
 まあそりゃ炊きつけたのは僕だけどさ。
 そんなわけであのやたらでかい鉄カゴを運搬したりボール拾ったりしている。
 「いやぁ〜ありがとうね碇くん。おかげで助かってるわ」
 壁際に並んだボールを掴んでいると、そう、声をかけられた。
 少々クセっ毛気味のショートヘアー、いかにも体育会系女学生という感じの3年の先輩。
この女子バレー部のキャプテン、小沼みゆきさんというらしい。
 引き締まった肉体を持ち、アスカよりやや高めの身長を誇る彼女は、
松葉杖をつきながら体育館の中で歩いていた。
 「これ、見た目ほどひどい怪我じゃないのよ。こっちの方が治り早いんだって」
 
 そうやって自分の、包帯に巻かれた片足首を見る眼差しは、少しだけ曇って見えた。

73:K
15/08/23 00:26:04.29 .net
 「ああ、どうもキャプテン。…あの、すいません、部外者の、男子の僕が」
 
 僕はぎこちない表情でそう言うしかなかった。ぶっちゃけ周りは女子に囲まれているし、
女子バスケ部がコートの半分を使っている。そんな中で男子生徒が一人で歩いているのは
正直目立つ。僕は目立つことが正直苦手だし、望んでもいない。
 
 「ああ、いいのよいいのよ。碇くんは惣流さんのリクエストだし。ほら、今でも」
 キャプテンが首の動きと視線だけで僕を促す。僕もそちらの方向を見る。
 跳躍し、中空のボールを叩き落す。それは白く太い線を描いて、相手側のゾーンに
突き刺さる。コートの中で、僕に非常に馴染み深い彼女が、僕の方に視線を送る。
 「あー…、ナイスプレイ。」
 僕のか細い声が、果たして彼女の方に伝わったかはともかく、
アスカはふふんと鼻を鳴らすような満足げな表情をして、そのままコートに戻っていく。
ポニーテールと体操服姿が実に活動的な彼女らしい。僕はため息をついた。
 「…あの、アスカのことなんですけど、正直助っ人になるんですか、あれ」
 「あー、何何?やっぱ気になっちゃう?」
 ネアカだなあこの人。キャプテンさんは壁に背を預け、そのままずるっと座り込んだ。
 
 「正直ねぇ…あの子のポテンシャル舐めてたわ。すごいよ、あの子」
 
 そう言ってキャプテンの視線がコートの方に向く。
 僕とアスカがバレー部の助っ人に来たのは昨日。でも、今アスカはレギュラーチームを
相手に1年チームの一人として練


74:Kをしていた。その中には、繭原さんもいる。



75:L
15/08/23 00:26:48.11 .net
「私が今抜けてる状態だから、正直言ってレギュラーチームって言っても万全じゃない。
だから今、副キャプテンの3年の子がまとめてるんだけど。まあそれでも。
授業でいくらかバレーやった程度の子が入ったチームに攻めきれないでいる」
 分析をする遠い視線は、少しだけ冷徹な色を交えている。
チームを纏めるということはそういう視点も大事なんだろうな、とは思う。
冷徹すぎても、たぶんそれは傲慢な司令官のように反感を持たれるんだろうけど。
 「3年のアタックを拾い上げ、トスして、自分でアタックし返す。
その度にどんどんレギュラーチームのコートに突き刺さっていく。
あの子、運動神経もそうだけど、観察眼すごいね」
 ああ。僕はうなずいた。アスカは賢しい。
隙あらば攻撃するスタイルは、彼女の人生のテーマでもあるようだし。
「ちょっとコツを教えただけで上達していく。という天才かと始めは思ったけど、
どうもそうでもなさそう。すごい勢いで考えながら動きを練り上げてる感じ。
言い方変だけど、なんか軍人さんみたい?」
 「あー…今が平和な時代で本当に良かったですね。少なくとも日本が」
 アスカが戦争にいったら、洋画劇場のスターのように重火器を満載して前線に
飛び込んでいきそうだ。敵も味方も爆発炎上しそうだし。何か頭が痛くなる。
 本当に平和な時代でよかった。何か心からそう思ってしまうよ。

「だから惣流さんに関しては本当に心配いらないと思うわ。でも、問題は別っていうか。
 正直―」
 伏せ目がちの眼差しは、アスカ以外の方に向けられていた。
 アスカの横でふらつきはじめた、繭原さん達のほうへ。

76:M
15/08/23 00:27:40.94 .net
アスカと同じコートで、ポジションも近いところにいる。
でも、肩を揺らし、息を切らしている。それは、繭原さんだけではない。
アスカ側のコートの一年や、サブメンバーといった人たちで構成されたチーム。
その人たち全員が、何だかとっても。
「彼女、強すぎるのかも」
苦笑気味のキャプテンの声と同時に、一年側のコートの奥まった方に、
レギュラーチームのアタックが刺さった。
アスカがそっちの方を向く。
後ろ側で捕球をし損ねた女子選手が思わずすくむのが見えた。
ああ、いけない。彼女の悪い癖だ。
「…ちょっと行きますね」
僕はキャプテンの返事も待たず、女子コートの方に向かっていった。
本来なら再開されるはずの練習の最中、不自然な停止。
固まっている女子バレー部員達。その視線の中心に立つのは、彼女。
僕はその停止したコートの中に、無遠慮に入っていく。ざわめきが起きる。
アスカの視線が僕に突き刺さる。熱を帯びて、青い色が燐光を放っているかのような鋭さ。
「…何よシンジ、なんで入ってきてんの。練習中―」
僕はかまわず、背中の方に隠し持った、ボールをそっと見えるように取り出してから。
「アスカ、『とって』」

77:N
15/08/23 00:28:22.60 .net
アスカの見開いた視線に、僕の投球フォームが映りこんでいる。
距離は、約5メートルも無かっただろうか。それなりに速度をこめたはずの男子の投球は。
乾いた音を立てて、アスカはキャッチした。
唖然とした空気と視線。かすかなざわめき。僕はその最中にもう一球を。
愕然とした繭原さんの方に向けて。
「繭原さん、『とって』」
口を開けて同じく驚愕する繭原さん。そこに僕は、多少アスカよりは手加減して。
やはりスローイングする。バレーボールが飛んでいく。
叩きつけるような音がして、繭原さんのレシーブで打ち上げられた球が、中空に。
僕はその白球をキャッチする。そのまま繭原さんに向けて。
「ナイスレシーブ」
とだけ言って、アスカに向き直る。アスカはいまだ、呆けて固まっているだけだ。
「アスカ」
僕の呼びかけに、アスカは寝起きの子供のように肩を揺らした。
この間隙しかない、今しか、ない。
僕は近づいて、アスカの持っているバレーボールに手を重ねた。
「バレーボールは手に持っちゃいけないんだよ。ちゃんと弾かなきゃ」
「…は?」
「今の繭原さんみたいに」
そこでアスカが、ようやく瞳の中に時間を取り戻した。
「あ…アンタぁ〜」
瞳の中に潜む苛立ちの色が、僕の知っている色になったのを見届け、僕はほくそ笑む。

78:O
15/08/23 00:28:57.95 .net
「オーバーワークだよ、アスカ」
「は?いや、そんな。ちょっと、そんなことあるワケないじゃない!」
「あるさ。いつもの君なら、この球を僕の顔面にスラムダンクしている」
「あ」
その手があったか、みたいな顔しないでくれるかな。
これでも一応、一発食らう程度のことは覚悟していたんだけどさ。
僕はアスカの背中から、そっとタオルを巻きつけた。
「少し夜風に当たろう。そしたら色々とクールダウンできるよ」
「………、喉渇いたわ、そういえば」
「おごるよ」
「…、当たり前じゃない」
 白球が体育館の床の上に落ちる。僕はキャプテンの方に向き直る。
「すいません、ちょっと休憩を」
「ごゆっくり〜、30分ほどいいわよ。無粋な邪魔はしないから♪」
軽い調子で言いながら、松葉杖を振っている。何かこの言い方、聞き覚えがあるような。
僕が何か記憶の底の蓋を開けようとすると、ぐいっと首をタオルで引っ張られた。
そのまま呆然としている体育館中の視線の中、アスカに連衡されて僕は行く。
恥かしさ甚だしいが、僕らが体育館を出る時、キャプテンが部員を招集する声が聞こえた。
きっと、今から部員の引き締めというか、一年に渇を入れてくれるんだろう。
そういうことくらいは、自分達でやってもらわないと、困るからね。

79:P
15/08/23 00:30:16.60 .net
黄昏を過ぎた空。外の照明。羽虫がチラチラと、その付近を舞っている。
体育館の外にあるベンチに、僕とアスカは並んで腰掛けている。
スポーツドリンクを、喉を鳴らしながら飲んでいるアスカの隣で、お茶を飲む僕。
ていうか距離近いヨ。年頃の娘さんが汗のにおいも気にしないってどういうこと。
しかも汗なのかシャンプーなのかわからないけど物凄くいいにおいだし。
これアレか、フェロモンとかいうやつか。僕は鼓動が早くなるのを感じていた。
「はぁ〜〜〜」
ビール飲んだ人みたいな息を吐いたアスカが、僕に体重をかけてきた。
「バレーって意外とめんどくさいわね。ホント」
「…そうかな、僕には何かすっごいこなしているように見えたけど」
「『あたし』は、ね」
「君本当にチームワークっていうものに欠けてるよね」
「だってしょうがないじゃん。部員だって言うからちょっと本気を出してみたら、
速攻でオーバーワークになるんだもの。鍛え方甘いんじゃないかしら」
「君一人だけ、進化の速度が違うんだよ、きっと」
才能を持て余した人間、というか、訓練が巧い人間の習熟は、一般人とは違う。
1を教わって1を得るわけではなく、1を教わってそれを使いこなし、
その差を乗算で増やしていくのだ。効率的な時間の使い方、肉体の動かし方、戦略の思考、
明晰な彼女の頭脳の中で、それは進化していく。
でもそれは、結局は反射神経と集中力で補ったものにすぎない。
基礎を摘み、筋


80:の中に行動を反復させて学習したものとは違い、消耗が激しすぎる。 彼女の無視できない存在感は、その中で周囲すら磨耗させていく。 そうして、才能と情熱ゆえに、アスカは自然、孤立していくんだ。



81:Q
15/08/23 00:30:55.94 .net
頬に当たる風が、僕たちの前髪を揺らしていた。アスカは飲み終わったペットボトルを
軽く放り投げて、それがゴミバコのふちに上手い具合に辺り、入っていく。
「…少し寝るわ。あんた見張ってて」
そう言って、僕の膝をいつも勝手に借りていく。別にいいけど。
普段、学校でここまで近寄ってきたことは、そういえば無かったかな。
外聞を気にするアスカは、僕らの部屋ではともかく、普段、僕との距離はそれなりにある。
やっぱりオーバーワークだったのかな。
せめてここしばらくは、夕飯のリクエストには出来うるだけ応えるくらいしか。
そのまま、しばらく僕たちはおとなしくベンチの上で休んでいた。
僕は、冷蔵庫の中身を思い出しながら、今夜の食事について思索していた。
夜になりかけた風は僕の頬に悪戯に触れていく。火照り、熱はどこまでも収まらない。
僅かな時間に眠る彼女は、才能を持て余した麒麟児ではなく、子猫のように愛らしい。
言ってやるものか。彼女にいつも贈られている賞賛のような、つまらない言葉など。
心の中に生まれた意味の分からぬ悔しさの理由はまだ、僕にも分からない。
きっちり25分眠り、僕はアスカを揺り起こす。瞼をしぱしぱさせながら、アスカが起きる。
汗は収まり、透き通った蒼い瞳が僕を見上げる。
愚かにも僕は、それだけで今日の理不尽が吹き飛ぶんだよ。
身を起こし背伸びをした後、軽い足取りで体育館に向かうアスカは僕を振り返りもしない。
その後をゆっくりと追いかけていく。でもその足取りが、体育館に入ってしばらく止まる。
すっきりした顔をした一年生たち。繭原さんたちの頬に見える、真っ赤な掌の跡。
いや、説得とか納得とかはさせるだろうとは思ったけどさあ。
涼しい顔で手を振るキャプテンの笑顔に、僕は久しく感じていなかった女性への恐怖が
思い出されてしまった。その中にただちに合流していく、アスカを含めて。

82:R
15/08/23 00:32:32.21 .net
バレーの試合は近い。でも、平日には学業があるのは仕方ない。
そしてアスカは、堂々と教室で居眠りをすることにした。
僕はと言えば、なぜか毎度アスカの近くに席が配置されるという謎の措置により、
爆睡する彼女の代わりにノートを取り、ケンスケやクラスメイトが寝顔を撮影するのを
防ぐという役目を負っていた。指にテーピングをしながら眠る彼女の近況を理解は
されていた。でも教師は自分の授業で眠られるということが面白くないらしい。
 結構な頻度で名指しされるが、僕が軽く触れるだけで起きて、寝ぼけ眼で黒板を見て、
数秒で質問を理解して正解を解答して、そのまますぐ眠る。そんな離れ業をされるだけだ。
でも日に日にその睡眠の深度が深まっていくのを感じている。
正直心配だよ。僕はケンスケの間接をキめつつ、彼のカメラを没収しながらため息を吐く。
「あ゛ぁ゛〜、いかりぃくぅ〜ん〜、それ以上は勘弁してぇ〜〜」
「仏の顔も3度以上は無いんだよケンスケ。ね」
「がああああああああ、ぐげっ――」

終鈴が鳴る。担任がクラスに戻ってきて、終礼が始まりそうになる。
「さてと、起きてないのは惣流と、…相田は何でだ、碇」
「さあ、僕として散々警告はしましたし?」
「あ、うん。だいたい分かった」
理解のある先生でよかったよ。終礼は淀みなく終わり、僕はアスカの肩をとんとんと叩く。途端、アスカが跳ね起きた。
さすがに僕もびっくりとするけど、見開いた瞳で中空を見るアスカの表情は。
「…やっぱ、これしかないわね。よしっ」
ああ、これはゼッタイ何か思いついた表情だ。それも、僕にめんどうな。
僕はさっきまでと違うため息をつき、きらきらと蒼い瞳を輝かすアスカを見た。
続く


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