鉄道文学を熱く語らな ..
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2:吾輩は名無しである
04/03/14 08:41
昨日開業した九州新幹線は文学的じゃないな。テレビのニュースで乗客
がトンネルばっかでしたっていってたもんな。笑。景色見えないと詩は
生まれねえもんな。

3:吾輩は名無しである
04/03/14 11:01
いまの肥薩線は、もともとは鹿児島本線だった。日本三大車窓の一つ
になって歌枕にもなった。新幹線じゃあ、歌も生まれないね。

4:吾輩は名無しである
04/03/14 11:55
1001 :1001 :Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
コピーしてみた、w

5:吾輩は名無しである
04/03/14 15:08
九州新幹線のキャッチコピーは「つばめ、翔ぶ」だ。詩的で文学的だ。
地元は開業に湧いているが鹿児島八代開業というのが今ひとつ理解でき
ない。さきに末端を作っておけば博多まではつながざるを得ないだろう
という思惑が見え見え。
レス1でも「長崎の未来は新幹線なしには描けません」というのが問題に
なったが‥。
汽車が文学になりえたのは人間のスピードに合っていたからだと思う。


6:吾輩は名無しである
04/03/15 06:49
前スレ消えちゃった

7:吾輩は名無しである
04/03/15 08:20
汽車って雅語になったな。俳句、短歌用語。田舎では汽車がまだ通用する。都会では
あまり通用しない。

8:吾輩は名無しである
04/03/15 14:44
ジーゼルカーを汽車っていうの抵抗あるな。つながった客車が、汽車なんじゃないか


9:吾輩は名無しである
04/03/15 20:19
前スレ、「現在 通常のブラウザで読む事は出来ないです。
html化されれば読めるようになります。(通例、2〜3ヶ月ほどかかります)」
だとさ。


10:吾輩は名無しである
04/03/15 20:41
グーグル、検索からも「鉄道文学」消えたよ。言葉の雑草に埋もれるのが
鉄道文学の運命だな。

11:吾輩は名無しである
04/03/15 21:27
幻想鐵道株式會社

12:吾輩は名無しである
04/03/15 22:19
>>8 というより”ジーゼルカー”ってあんた・・・

13:吾輩は名無しである
04/03/16 06:58
単行のジーゼルがハマナス海岸を走る

14:吾輩は名無しである
04/03/16 08:22
テールランプ文学はありそうだけどよ、このごろのLEDの後尾灯じゃあ、
詩情が湧かねいな

15:吾輩は名無しである
04/03/16 20:41
鉄道文学って何?

16:吾輩は名無しである
04/03/17 23:07
>>15 紀行文学のことかな?鉄道文学と言うジャンルがあるかどうかは知らん。

17:TYINEIN ◆KefGiBPazM
04/03/18 00:03
高野悦子の「二十歳の原点」はある意味で鉄道文学だね。

18:吾輩は名無しである
04/03/18 07:49
age

19:吾輩は名無しである
04/03/18 18:21
>>17
そうなん知らんかった。
鉄道文学の定義、前スレでしたけど、遠くなってしまった。だれか上げありが
とうしばらくおらんかった。鉄道旅行しとった、笑

20:吾輩は名無しである
04/03/18 20:29
汽車の中でも眠らずにいろいろの事を考えてきました。
そのひとつは詩を書こうと思うのです。どんな詩かというと、その題は「汽車
は動く」というもので、汽車の窓からみたいろいろの景色を、人生の生から死
に至るまでにたとえてその間に「ガターン、ゴトーン、汽車は動く、ガターン
、ゴトーン」の言葉をいれ、時間(人生の悲しさ、空しさを含んだ)を表して
人生の不可思議のようなものをうたいたい。

ネットに出ていた。うん、ある意味での鉄道文学ね。はい‥

21:吾輩は名無しである
04/03/19 08:08
鉄道を主に素材、テーマとした文芸作品。例えば、芥川龍之介の「蜜柑」など。
小説などでも部分的に見ると、すばらしい車窓風景が描いてある。わたしはそこを
も含めたいと思っている…

22:吾輩は名無しである
04/03/19 12:23
鉄橋へかかる車室のとどろきに憚(はば)からず呼ぶ妻子がその名は 明石海人

歌意: 鉄橋へさしかかった時の一際高い音響に、周囲の人に気兼ねせずに、別れの
せつなさに耐えきれず思いきり妻と子の名前を呼び叫んだのだった。


23:吾輩は名無しである
04/03/19 17:43
鉄道によって喚起された感情を巧みに言葉で描いているもの。
鉄道文学の一つの意義付けかな?

24:吾輩は名無しである
04/03/19 21:12
あまりむずいこというな、w

25:吾輩は名無しである
04/03/20 06:23
そこらは青い孔雀のはねでいっぱい
 真鍮の睡さうな脂肪酸にみち
 車室の五つの電燈は
 いよいよつめたく液化され
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第1巻 『青森挽歌』P.176」


26:吾輩は名無しである
04/03/20 17:21
国鉄のうたごえベストセレクションCD

【収録曲】俺たちのシルクロード/凍える街に/俺のハンマー/夜/俺は枕木
/すかんぽによせて/操車場恋唄/機関車のうた/人間の歌/さらし者のブル
ース/ルシュシュはあなたのお気に入り/職場にかえる日を信じて/署名とお
ふくろさん/俺達の歌/レールよ高らかに歌え/レールの音が聞こえますか/
未来をかけて/その日のために
こういうのあるんだ。歌詞は詩的なのかな

27:吾輩は名無しである
04/03/20 21:18
歌声が鉄道文学かよ、疑問だぜ。レールよ高らかに歌え、そういうても無理
やんか。みんなロングレールになってしもて、このごろのレールは歌わない
のよ

28:吾輩は名無しである
04/03/21 11:09
↑ロングレールのレールは謳わない、ほんとそうだ。レールの歌がおもしろか
ったんだ。継ぎ目の音は旅情、詩情だったのに


29:吾輩は名無しである
04/03/21 11:16


30:吾輩は名無しである
04/03/21 11:24
ちいとわかんないよな。かつてはレールには継ぎ目があってがったん
ごっとんという音がしていたもんだ。けれどこのごろは、継ぎ目が溶
接されて車輪の走行がなめらかになった。

昔の人は汽車にのってがったんごっとんという音を聞きながら思いに
ふけったもんだ。鉄道抒情だべや。w

31:吾輩は名無しである
04/03/21 11:37
レールの音を聞いてみたかった。

32:吾輩は名無しである
04/03/21 11:43
前スレ
URLリンク(makimo.to)

33:吾輩は名無しである
04/03/21 11:44
鉄道文学はレールの音からも大きい影響。聞いてみたらいいよ
URLリンク(www65.tok2.com)
しばし旅情に浸れる。旧型客車がいいかもよ、w

34:吾輩は名無しである
04/03/21 11:49
>>32
感動したよ、ありがとう。しばらくはみられないとおもてた。あれ、
そいえばなんか記憶にあるなあと思っていてもみられなかったんだ。


35:吾輩は名無しである
04/03/21 11:56
 真鶴あたりからだろうか。列車の行く手に、確実に夜のとばりがおりて、青白い月が、窓の
端に浮かんだ。まん丸い月だった。
 窓を見つめていると、闇の中を、黄色くにじむ家々の明かりが、後方に飛び去っていく。ふ
いに、赤い灯が現われる。多分、派出所か救急病院の灯だろう。
 眼を閉じると、車輪が、レールの継ぎ目を拾う音が、リズミカルに聞こえてくる。
 ときどき、周囲の空気を引き裂くように、汽笛がひびく。

36:吾輩は名無しである
04/03/21 12:02
なんかチャットやってるみたい。w
東海道本線下り夜行列車、なかなか味わいがある。ジョイントを踏む
音、それにホィッスル。たまらんね。で、書き手は微かな憂愁を漂わ
せている‥

37:35
04/03/21 12:14
>>36
誰の書いたものだか分かりますか? あまりにも意外な作家なのでたぶん驚きますよ。

38:吾輩は名無しである
04/03/21 12:48
うん、誰だろう。興味深いなぁ。下り列車である。これは間違いない
客車列車だと思う。赤い灯は効果的だねぇ。独り旅の男だね、w。
窓辺に彼女のことを思い浮かべているかも。
ぜひ種明かしを。推理系ということがあるかもしれんな。でも、文の
練達者であることは確かだ。

39:吾輩は名無しである
04/03/21 13:08
>>38
これは恐れ入りました! 確かに「下り列車(寝台特急はやぶさ)」です。
「独り旅の男」というのも正解です。そしてご明察のとおりミステリであります。
更に文の練達者と書いておられますが、これを書いた作者は当時、デビュー14年目のベテランでした。
どうせなので種明かしはメル欄に書いておきます。

40:吾輩は名無しである
04/03/21 13:16
はい、ありがとう。勉強になった。全体のテーマということになると
鉄道推理物は文学に入れるのが難しくなる。車窓場面の一風景を巧み
に捉えれば鉄道文学なる。新しい視点をもらった感じがする。
楽しかった。

41:31
04/03/21 16:19
鉄道の音は、汽車が見えないのに、レールに耳をつけると汽車が
走っている音がします。
ここらあたりにも、文学で使えそうなテーマが見え隠れしますね。


42:吾輩は名無しである
04/03/21 16:26
汽車の音は大事な要素です。伝導音、汽笛、案内放送、駅弁売り、いっ
ぱいあります。人がいるから鉄道がある。文化のおもしろさです。
こういう話題はなかなか楽しめませんね。前スレでは文学板で1,2
を争うきもスレといっている人いました。新しい文化の前触れです
よ、w。

43:吾輩は名無しである
04/03/22 07:42
「思えば遠くへきたもんだ」(海援隊)の歌詞に「十四の頃の僕はいつも 冷
たいレールに耳をあて レールの響きを聞きながら 遥かな旅路を夢見てた」
とあるね。ある時代の人々の抒情のみなもとだよね


44:吾輩は名無しである
04/03/22 18:55
レールははっきりとした痕跡がある。錆びた鉄の線路がどっかにつながって
いるという確かさがある。少年の夢は鉄路から道路に変わったのだろうか。
道路だと夢があいまいになりしないんか?。

45:吾輩は名無しである
04/03/23 09:13
レールの響きは郷愁となった。幹線に乗っているとそれを忘れる。地方ローカ
ル線に乗るとかたことと音が聞こえてきて新鮮な驚きを持つことがある

46:吾輩は名無しである
04/03/23 09:26
「埋葬列車」という詩がある。興味ある人は見て
URLリンク(fox.zero.ad.jp)

47:吾輩は名無しである
04/03/23 11:19
「電車の音を外部の定点から聞いた場合、そこを通過する電車の車輪が線路の
継ぎ目を通過する時の音は、(電車のスピードが一定であれば)常に一定であ
る。だから最初に『ガタン』と聞こえたなら2回目も『ガタン』。よって外か
ら聞く場合には『ガタンガタン』と聞こえる」<< 面白い考察,下記参照。
URLリンク(mscw.msec.ne.jp)

48:吾輩は名無しである
04/03/23 16:47
理系から文系へ
鉄道線路の継ぎ目における荷重の影響範囲に関する研究
鉄道線路の継ぎ目における列車通過音の文学的考察


49:吾輩は名無しである
04/03/23 17:32
スレッドシャッフルで板がみつからない、情報の洪水だべや。

50:吾輩は名無しである
04/03/23 20:29
単線の駅 函 記名 尾崎一雄 昭 51 2000

「単線の駅」は御殿場線の下曽我駅のようだ。

51:吾輩は名無しである
04/03/23 22:07
漱石復刻全集 第5巻 明治42年(1909)
汽車の中―国府津より新橋まで―『国民新聞』10月19日[評]

52:吾輩は名無しである
04/03/24 09:30
汽車のひびきも夜明けらしい楢の葉の鳴る 種田山頭火 草木塔から

漂泊行乞の人にしては珍しい汽車の句。木賃宿か、其中庵かで汽車の音を
聞いているんだろう。

53:吾輩は名無しである
04/03/24 10:14
汽車過ぎるあとを根岸の夜ぞ長き 正岡子規

 寝返りを打っている詠み手の姿が浮かんでくる。

54:吾輩は名無しである
04/03/24 22:18
花冷えの雨を衝いて単行の汽車がゆく 詠み人自作、w

桜咲き始めたのにな、寒いわ

55:吾輩は名無しである
04/03/25 11:41
蓮の花さくやさびしき停車場  正岡子規

 明治二十六年作。「はて知らずの記」掲載句


56:吾輩は名無しである
04/03/25 15:13
蓮の花咲く停車場、おもむきがある。山陽本線の小月駅のそばがレンコン畑、蓮咲
いているの見たようにも。咲くや、ひっそり咲いている。

57:吾輩は名無しである
04/03/25 16:53
東京へ近づく一時間 宮本百合子 青空文庫からの汽車場面引用

 むこう向きに赤い手柄の丸髷が揺れている。連れの、香油をつけて分けた頭が見
える。睡っている連中が多い。それだもんで、喋っている一組の男の声だけがさっ
きから、車輪の響きや短い橋梁をわたるゴッという音の合間に私のところまで聞え
て来るのである。
URLリンク(www.aozora.gr.jp)
ここからの引用、汽車場面がリアルに浮かんでくる文だ。読んでみて…

58:吾輩は名無しである
04/03/25 20:15
宮本百合子は汽車からの眺めとても多い。女性作家としては珍しい。
「線路を軋ませながら、重い車輌が線路に入ってきた」多和田葉子のような
文を彼女は書かないな。

59:吾輩は名無しである
04/03/25 20:44
>>55
明治26年6月正岡子規が,奥の細道を訪ねた時,岩切駅で詠んだ句のようだ。

60:吾輩は名無しである
04/03/26 07:00
また独り旅になったね。w

61:吾輩は名無しである
04/03/26 08:49
鉄道文学アンソロジーで忘れていたものあった。
「機関車・食堂車・寝台車」詩情旅情鉄道、新潮社。昭和62年刊行だ。阿川弘之編
冒頭に「新幹線考」阿川弘之、つぎが鉄道文学の目玉として持ってきたのだろう。
「網走まで」(志賀直哉)、「夜汽車」「帰郷」詩(萩原朔太郎)、「汽車の罐焚
き」(中野重治)が選ばれている。芥川の蜜柑やトロッコがないだけで、順当路線
だ。萩原朔太郎の夜汽車は白眉だ。他エッセイも載っているが…
「長崎阿房列車」などだ

62:吾輩は名無しである
04/03/26 09:00
上記エッセイに「汽車は左へ走る」という倉本聡のエッセイがある。
映像で東京から大阪へ下るシーンは右から左が普通だと、いやそうじゃない
という議論、これはおもしろい。いかが?

63:吾輩は名無しである
04/03/26 10:17
化物丁場 宮沢賢治 鉄道敷設時のエピソード


64:吾輩は名無しである
04/03/26 15:17
阿川弘之のアンソロジー、鉄道文学はまだいいけど、エッセイがまるで寄せ集めと
いう感じだ。鉄道諸国話や鉄道百年随筆集の方がまだいい。

65:吾輩は名無しである
04/03/26 15:59
南蛮阿房列車 阿川弘之
気が短いくせに、なぜだかトロトロ走る汽車が好き。奇人・変人せき立てて、世界
の列車に乗りに行く。お供するのは、お馴染みマンボウ、狐狸庵、それに幽霊、マ
ダガスカル島の日本人村長さん……。何とも優雅で奇妙な旅です。でも、こんな旅
もあるのです。煙に悩まされないのは、ちょっぴり残念ですが、文明批評も織りこ
んで詩情豊かに綴る、汽車キチ垂涎の当世風世界漫遊紀行。
 というものらしい。紹介文だ。「汽車きち垂涎」というところが鉄道文学から逸
脱している。ちょっと読み手を馬鹿にしてません?


66:吾輩は名無しである
04/03/26 20:38
マジなことばかり言うとはやらんのよ、ときに鉄道文学から脱線しねえとな
阿川弘之ええでないの、系譜性あるちゃうの? 

67:吾輩は名無しである
04/03/26 20:42
阿房列車のということ?

68:吾輩は名無しである
04/03/26 21:18
阿房列車、南蛮、時刻表。鉄道三大紀行作家

69:吾輩は名無しである
04/03/26 21:24
傑出しているのは阿房列車。文章芸術という批評語で言うとすれば
突出しているのかもしれん

70:吾輩は名無しである
04/03/27 08:14
阿房列車は文化革命だったと

71:吾輩は名無しである
04/03/27 08:54
田端の汽車その他 宮本百合子 青空文庫より

 私たち子供達が田端の汽車見物をしたのは、その坂を下りず、草道を右にき
れた崖上であった。ころがり落ちないような柵のあるところで、一人の女の子
とそれより小さい二人の男の子とは、永い永い間、目の下に活動する汽車の様
子に見とれた。汽罐車だけが、シュッ、シュッと逆行していると、そのわきを
脚絆をつけ、帽子をかぶった人が手に青旗を振り振りかけている。貨車ばかり
黙って並んでいるところへガシャンといって汽罐車がつくと、その反動が頭の
方から尻尾の方までガシャン、ガシャンとつたわってゆく面白さ。白い煙、黒
い煙。シグナル。供水作業。実に面白くて帰りたくなるときがなかった。
 その間に、ついて来ていた大人は何をしていたのだったろう。誰がついて来
たかは覚えていないが、やがて弁当をひらいて、小さい握飯をたべた。
 それは正午と限ったことはない。とにかく「汽車を見にゆく」ときにはきっ
とお弁当がいり、それは、田端で汽車を見ながら食べられなければならなかっ
た。>>宮本百合子の汽車経験、彼女の歴史に汽車があった


72:吾輩は名無しである
04/03/27 11:17
駅などで貨車の連結作業さっていて、つぎつぎにがしゃんがしゃんというのが
響き渡っていったのあったけど、音の文化としてはなくなったね。

73:吾輩は名無しである
04/03/27 12:50
浮気は汽車に乗って
製作=松竹キネマ(蒲田撮影所) 
1931.08.15 帝国劇場
3巻 878m 白黒 無声

74:吾輩は名無しである
04/03/27 15:33

鉄道車窓を通じた風景生成に関する研究 -「汽車の窓から」における風景描写
分析 ○橋本 健一・吉村 晶子

75:吾輩は名無しである
04/03/27 16:13
上記は「都市計画論文集No.32(1997)目次」にあった。理系的な捉え方だけど
文学的にも非常に面白いものがある。

76:吾輩は名無しである
04/03/27 16:30
◆『わたくしの汽車は北へ走っているはずなのにここではみなみへかけている』
「痴漢電車いけない妻たち」監・瀬々敬久。
上記のタイトルどこかで見かけたことのある名文句。w


77:吾輩は名無しである
04/03/27 17:31
わたくしの汽車は北へ走ってゐるはづなのに
ここではみなみへかけてゐる
焼杭の柵はあちこち倒れ
はるかに黄いろの地平線
それはビーアの澱〔をり〕をよどませ
あやしいよるの 陽炎と
さびしい心意の明滅にまぎれ
水いろ川の水いろ驛
  (おそろしいあの水いろの空虚なのだ)
青森挽歌、宮沢賢治

78:吾輩は名無しである
04/03/27 18:13
宮本輝 「駅」冒頭
能登の桜の時期も終わり、五月の連休あけで、しかも平日だったので、七尾線」
の輪島行きには、少ししか乗客はいなかった

79:吾輩は名無しである
04/03/27 18:44
猟人 津村信夫 <<青空文庫 冒頭文

 鉄砲打ちと云ふものには、よく、秋の汽車の中で出会つた。赤ら顔で、大柄
な、さうして大抵、沈黙勝ちな人が多い。
 三等寝台のあつた頃だ。
 初冬の寒い夜更け、信越線の或る駅から、上り列車に乗り込むと、私の座席
に、鳥打帽を被つた二人の男が坐つてゐた。


80:吾輩は名無しである
04/03/27 20:10
汽車に忍び寄る野の臭い。野生の臭いという感じはいいなと思う。「沈黙
がちな人」というのがいい。

81:吾輩は名無しである
04/03/28 08:09
汽車の風が花を散らして春の深まる 詠み人おれ、w

82:吾輩は名無しである
04/03/28 08:58
「国鉄労働組合五〇年史」
補章 第二節 国労の文化運動から
<作家集団の発足>
 一九五四(昭和二九)年に足柄定之の長編小説「鉄路の響き」、五六年に半
田善之の長編小説「国鉄新幹線」が刊行され、職場のなかの創作活動が活発に
なってきた六一年二月に作家集団(国鉄作家集団)が結成された。

83:吾輩は名無しである
04/03/28 09:13
白足袋のちらちらとして線路越ゆ 中村草田男


84:吾輩は名無しである
04/03/28 09:41
線路の錆び、踏切、そこを行く白足袋姿の女性、色彩が鮮やかだ。艶の鉄路


85:吾輩は名無しである
04/03/28 09:52
御経塚踏切に春風吹いて女高生のスカートを揺らした 詠み人知っている、w

86:吾輩は名無しである
04/03/28 12:31
光文社文庫
せつない話〈第2集〉
◆一房の葡萄(有島武郎)◆雪(宇野千代)◆踏切(水上勉)

87:吾輩は名無しである
04/03/28 13:07
日本の名随筆 93  駅  宮脇俊三 編
水上勉      小浜線若狭本郷駅 故郷の駅


88:吾輩は名無しである
04/03/28 14:17
三島ゆかりの作家とその足跡
URLリンク(www.city.mishima.shizuoka.jp)
bunka/yukarinosakka/yukarino.htm
三島由紀夫のペンネームの由来が記されている。
昭和16年(1941)の5月、『花ざかりの森』を雑誌に掲載するとき、本名
の平岡公威ではいかにもかたいとして、恩師の清水文雄が修善寺の新井旅館
からの帰り、電車の中で「三島に向かっているから三島」そして「三島駅か
らの雪を頂(いただ)く秀峰(しゅうほう)富士にちなんで由紀夫」と。


89:吾輩は名無しである
04/03/28 15:02
空(くう)を飛ぶパラソル 夢野久作 青空文庫掲載
 鉄道にかかわる逸話、二題。リアル


90:吾輩は名無しである
04/03/28 18:17
鉄道創作空間 www.kanshin.jp/tetsudo/
マイクが拾っちゃった音
ガチャ、ガチャリ―ンッ…ト、ト、コォー…ツテテットトン、トテテテット
トン、トテテゴタゴタゴタゴタ…ッテトトン、トテチチッタタ…トテチチッタ
タ…ピー
 オハフ33だそうだ。w

91:吾輩は名無しである
04/03/28 20:32
ジョイント音の模写うまいね!

92:吾輩は名無しである
04/03/29 17:43
誰も来ない鉄道文学か、認知度が低いんだね

93:吾輩は名無しである
04/03/29 20:50
飼屋時計一番汽車に合せけり 素水



94:吾輩は名無しである
04/03/29 22:28
夜汽車 (CD)
価格 1,000円 (税込1,050円) 送料別
夜汽車の響き…
さまざまの思いを乗せて今日も走ります
その響きには郷愁を感じます
北は稚内、網走、釧路から
もちろん札幌、青森からも
南は西鹿児島、佐世保、長崎から
上野駅そして東京駅から今夜も……
製造元:株式会社ピジョン

95:吾輩は名無しである
04/03/30 07:53
夜汽車  大木実


96:吾輩は名無しである
04/03/30 10:26
*公開対談

「銀河鉄道の夜(賢治)」と「夜汽車の食堂(中也)」をめぐって 中村稔・
いいだもも



97:吾輩は名無しである
04/03/30 10:32
夜汽車が雨の闇を衝いて走る
機関車のくぐもった汽笛がこだます
新緑の闇は深い

98:吾輩は名無しである
04/03/30 11:56
桃の實 若山牧水 冒頭文、青空文庫からの引用

 武藏(むさし)から上野(かうづけ)へかけて平原を横切つて汽車が碓氷
(うすひ)にかゝらうとする、その左手の車窓に沿うて仰がるゝ妙義山の大
岩壁は確かに信越線中での一異景である。丁度そのあたり、横川驛で機關車
は電氣に代る。そして十分か十五分の停車時間がある。辨當賣の喧しい聲々
の間に窓を開いて仰ぐだけに、空を限つて聳え立つたこの異樣な山の姿が一
層旅心地を新たにする樣だ。

99:吾輩は名無しである
04/03/30 12:49
若山牧水はうまい。妙義山は信越線のハイライトだな。碓氷峠越えて眺め
られる浅間山も良かったけどどな

100:吾輩は名無しである
04/03/30 14:48
九州線唱歌 汽車 (1番〜54番・門司〜長崎〜鹿児島)

1. 鳥も通わぬ玄界の 海原遠く右に見て
汐の流も早鞆の 瀬戸を渡れば門司港
2. 門司の関屋の跡旧りて あらたに起こる石炭の
輸出にぎわう一大市 鹿児島線の起点の地
             鉄道唱歌は鉄道文化

101:吾輩は名無しである
04/03/30 20:45
鉄道文学生きていたか!

102:吾輩は名無しである
04/03/30 21:30
近代の鉄道は文学を生まない。トンネルばっかりだと印象の刻みようが
ない。しょうがないから車販のかわいい子見ているしかない。そこに
恋が生まれれば物語も書けようというもの。ないか

103:吾輩は名無しである
04/03/30 22:04
在来線貨物あたりにはまだ可能性あるのではないか。そこそこのスピー
ドで走っていて目立たないから。どなんだ?

104:吾輩は名無しである
04/03/31 14:15
すばらしい新世界 BRAVE NEW WORLD 田村隆一 新潮社 *カバー帯,初版 
●通勤電車なんて言うな。いま,人は,磨滅する「物」にすぎない。
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105:吾輩は名無しである
04/03/31 21:25
電車は人畜運搬貨車
なのにおれは俺らしい顔
あなたは女の顔
動物の顔してもいいのに
みんな素知らぬ顔

106:吾輩は名無しである
04/04/01 11:40
永井荷風「船と車」(『あめりか物語』明治四一年八月 博文館)
知らぬ間に眠ってしまった。汽車はリヨンに着いた。自分はあわてて汽車を出た。
夏の空は、あけかかっていた。河岸のとあるホテルに入り、バルコンをあけると
小鳥の声が聞こえた。都会の夜明けに鳥の声を聞くのは、紐育から来たものには
不思議に思われた。目がさめたとき思い出したのは、白薔薇のことである。汽車
の窓の上においたまま忘れてしまった。花は今頃マルセイユへ行ってしまったろ
う。あるいは途中で出入りの人の足に踏みにじられてしまったかも知れない……。



107:吾輩は名無しである
04/04/01 18:59
路面電車と文学作品 よく探してあるよ。
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108:吾輩は名無しである
04/04/01 20:21
坊ちゃん 夏目漱石

もう田舎へは行かない、東京で清とうちを持つんだと云った。その後
ある人の周旋で街鉄の技手になった。月給は二十五円で、家賃は六円
だ。

109:吾輩は名無しである
04/04/01 20:42
「矢岳越え」 肥薩線  〜えびの高原線〜 
    人吉−大畑−矢岳 前スレにもあるけど、この矢岳越えいいよ。
鉄路の詩情が形にまだ残っていて見えるというところがいい。ここは鉄道
遺産として後世に残してほしい


110:吾輩は名無しである
04/04/02 09:11
矢岳越えの車窓は景色がいい、眼下に京町温泉、その上に霧島連峰


111:吾輩は名無しである
04/04/02 09:25
電車の見えない電車通り
宮本百合子


112:吾輩は名無しである
04/04/02 14:21
道灌山
宮本百合子 彼女はなぜ多く鉄道の語彙がかかるのか。女鉄道愛好家


113:吾輩は名無しである
04/04/02 20:32
女の鉄ちゃんね、宮本百合子、林芙美子、多和田洋子とかか

114:吾輩は名無しである
04/04/02 20:44
さびしぃ鉄板、まあ、そんなものだろうね。種つきちゃうもんな。そうね
そんなもんだよ。ネット見てたら、土讃線に女鉄ちゃん、貨車好みだと
おもしろいね

115:吾輩は名無しである
04/04/02 20:47
スレッドに水上勉いいってあるけど、あれは、鉄道物はいいよ。ほんといい
おすすめなんけど。土讃線の女鉄は、タヌキかキツネだよ、そんなことも
わかんねぇのかぁ、笑

116:吾輩は名無しである
04/04/02 21:14
現代乗り物考 松谷みよ子だったっけ、汽車化話?

117:吾輩は名無しである
04/04/03 09:15
狸や狐が機関車に化けて線路を走るという話は、明治から大正にかけて関東を
中心に語られていた。佐々木喜善は『東奥異聞』の中でこの話を「偽汽車の話
」という題で紹介し、この話は少なくとも明治一二、三年頃から語られはじめ
たと述べている。
調べてみると、確かに明治一一年の読売新聞に、品川の八ッ山で狸が汽車には
ねられて死んだという記事が載せられている。



118:吾輩は名無しである
04/04/03 09:34
偽汽車↑
URLリンク(page.freett.com)

119:吾輩は名無しである
04/04/03 14:02
誰も書かない、誰も乗らない、鉄道文学

120:吾輩は名無しである
04/04/03 18:58
誰も知らない、誰もわからない、鉄道文学。w

121:吾輩は名無しである
04/04/04 08:30
隊長! スレッド 1065143280.dat は、html化されるのを待っているようです。
しばらく待つしかない。前スレはなかなか」



122:吾輩は名無しである
04/04/04 08:41
『春と修羅』第二集 八六 『山火』冒頭、宮沢賢治
風がきれぎれ遠い列車のどよみを載せて   
樹々にさびしく復誦する    

123:吾輩は名無しである
04/04/04 15:33
鏡花幻影鉄道

124:吾輩は名無しである
04/04/04 16:12
age

125:吾輩は名無しである
04/04/04 16:23
あれ、上がっていた。一番線ホーム入るの久しぶりだった。w。
鉄道文学だったら新橋停車場がいいかな

126:吾輩は名無しである
04/04/04 17:48
内田百閧フ阿房列車、いつも新橋駅に敬意払うんだよな。かつての始発
駅。汐留に復元されているけど、中に入っているのはおかしや。なんか
おかしい。

127:吾輩は名無しである
04/04/05 08:53
キノサキ郡の橋 餘部鉄橋物語?

128:吾輩は名無しである
04/04/05 08:57
餘部橋梁の保全的活用に関する要請
など出ているから、架け替えの話が出ているのだね。志賀直哉、泉鏡花
など通っていった、ラフカディオハーンもそうかな

129:吾輩は名無しである
04/04/05 09:01
近代(明治・大正・昭和)

明治の初めの頃は、まだ世情が不安定で浴客も少なく、明治42年鉄道が開通し
てからは、にわかに東西の知名の士の来遊が増し、紀行文に随筆に詩歌に、当
地に取材したものが多く出されるようになった。明治末年では、紀行文作家遅
塚麗水、後年日本民俗学を創始した柳田国男、文章家で知られた国文学者大町
桂月、「不如帰」「自然と人生」などの作で知られた徳富芦花等の紀行文があ
る。この頃のもので最も注目すべきは、高浜虚子とともに子規門の双璧と称さ
れた俳人河東碧梧桐の40日間にわたる滞在。
 城崎と文学



130:吾輩は名無しである
04/04/05 11:37
志賀直哉 城崎にて 冒頭はよく知られている。
 山の手線の電車に跳ね飛ばされて怪我をした、其後、養生に一人で但馬の城
崎温泉に出掛けた。


131:吾輩は名無しである
04/04/05 20:19
志賀直哉は版権切れてないね。引用気をつけたほうがいいよ

132:吾輩は名無しである
04/04/05 20:42
あいよ、了解


133:吾輩は名無しである
04/04/06 10:43
志賀直哉 豊年虫 上田駅での話じゃなかったっけ

134:吾輩は名無しである
04/04/06 17:35
常磐線は明治29年に開通。飯表喜雄の私財を投じての誘致運動により我孫子
の停車場ができる。停車場は志賀直哉の小説『和解』に登場。駅弁の店「弥生
軒」に青年時代の山下清画伯が寄食。画伯の絵 は駅弁の包装紙となり好評だ
った。
我孫子市のホームページ

135:吾輩は名無しである
04/04/06 18:46
俳人「種田山頭火」と路面電車
おもしろいテーマだ

136:吾輩は名無しである
04/04/06 20:13
電車がごうごうおれは酒を飲んでゐる

137:吾輩は名無しである
04/04/06 22:18
X電車にのって
村田喜代子著 四六判上製・309頁・2200円

「鋼索電車」「花蔭助産院」「木渡り木の宿」「耳納山交歓」などの初期作品
に単行本未収録の短編を加えた著者初のアンソロジー。「次にはどんな人物に
出会えるか、と興味に促されて、私は村田さんの小説を手に取る」
(高井有一氏評)。 本の宣伝文から



138:吾輩は名無しである
04/04/07 08:18
山頭火は熊本市電だな。

139:吾輩は名無しである
04/04/07 08:35
ほろほろ酔うて電車と遊んだよ 実際は酔って市電を止めたのかな、大正十四年

140:吾輩は名無しである
04/04/07 20:34
層雲雑吟 尾崎放哉

古い汽車の時間表を見て居た二人であった

141:吾輩は名無しである
04/04/07 21:59
某駅の待合室のできごとか、懸命になって時刻表を見ている二人。しばらく
して「おや?」というんだな

142:吾輩は名無しである
04/04/08 08:42
尾崎放哉
大正六年
雪晴れしみち停車場に着く車
   大正七年
線路工夫にのみ明けし朝の堅い土

143:吾輩は名無しである
04/04/08 10:41
線路工夫は朝からつるはしもって線路の突き固め。踏み面が開けて来た空に薄青く
ひかっているのか。

144:吾輩は名無しである
04/04/08 10:52
氷る河わたる車室の裡白む   山口誓子 汽車名句だ

「氷る河」に架かっている鉄橋を、汽車が渡る瞬間を捉えたものだろう。その汽車
の車内にいた作者は、車両が鉄橋を渡っているとき「車室の裡」が「白む」のを感
じたのである。ほかに即物的な把握の「ピストルがプールの硬き面にひびき」「夏
の河赤き鉄鎖のはし浸る」や作者自身が木枯しと化し虚無の暗黒へ向う、時代背景
を考慮に入れたイメージで云うと、特攻隊をも彷彿とさせる「海に出て木枯帰ると
ころなし」などが代表作。



145:吾輩は名無しである
04/04/08 11:01
よしきりや汽車走らねば線路消ゆ ;平松良子


146:吾輩は名無しである
04/04/08 14:01
平松良子ちいと難解。よしきりに対する感動。汽車が走らないので線路が消える
彼がいい声で泣いていて独占するのか?

147:吾輩は名無しである
04/04/08 16:07
「汽車」という言葉も、汽車に馴染んできた年寄りたちがいなくなれば、生活の場
所からは死語となつて消えるだろう。という言葉に出会った。「汽車」雅語だと
思っていたのに、爺さん言葉だった。

148:吾輩は名無しである
04/04/08 16:20
きしゃ 2 【汽車】

蒸気機関車によって客車・貨車を引き、レールの上を走る列車。明治初期には「陸蒸
気(おかじようき)」と呼ばれた。SL 。―の後押し 無駄な骨折りをすることのた
とえ。


149:吾輩は名無しである
04/04/08 16:25
国語辞書との一致
きしゃ【汽車】
蒸気機関車によって客車・貨車を引いて走る列車。 (新辞林 三省堂)
類語辞典との一致
きしゃ【汽車】
→てつどう
てつどう【鉄道】
鉄路 ・ 電鉄 ・ 国鉄 ・ 私鉄 ・ 地下鉄 ・ 高架
▽列車 ・ 汽車 ・ 夜行列車 ・ [ 詳細 ] (類語実用辞典 三省堂)
和英辞書との一致
きしゃ,汽車
きしゃ 汽車 a train.詳しく (デイリーコンサイス和英辞典 三省堂)


150:吾輩は名無しである
04/04/08 16:30
鉄道文学的辞書 夜汽車

夜の闇を衝いて走る汽車。夜を駆ける汽車。暗夜を行く列車。尾灯が赤くうるむ。
萩原朔太郎「夜汽車」の詩

151:吾輩は名無しである
04/04/08 17:59
「日記」(「夜光雲」改題) 第11巻 その4 ネット掲載

かつて桜井から奈良へゆく汽車で
三輪山に連なる布留や高圓の山脈を
わたしはさむしい思ひで見てゐた
それから六年 我が姿はいよいよ細く
山脈はけふ見ても寒々しく裸だ
萬葉人は何としてこんな山々を歌つたか
この冬のさびしさを夏に忘れたか
親しい人々を此の麓に埋めなんだか
奈良の停車場でわたしは身慄ひしてゐた


152:吾輩は名無しである
04/04/08 19:13
151は田中克己 (たなかかつみ)1911-1992

 詩人、東洋史学者。「四季」「コギト」編輯同人。


153:吾輩は名無しである
04/04/08 20:27
鉄道文学冷たく語るなよ、のんびり熱くだぜ、上げたるぜ

154:吾輩は名無しである
04/04/09 10:43
高熱隧道 吉村昭 

155:吾輩は名無しである
04/04/09 16:03
塚本邦雄の短歌見てたら、レールの色を「レール百條翡翠色」といっていた。
どうだ?。

156:吾輩は名無しである
04/04/09 21:26
よみかたがわかんねぇ、レールなんちゃらこうちゃら

157:吾輩は名無しである
04/04/09 22:00
夏の街の恐怖

焼けつくやうな夏の日の下に
おびえてぎらつく軌条(レール)の心。
母親の居睡(ねむ)りの膝(ひざ)から辷(す)り下りて、
肥(ふと)った三歳(みつつ)ばかりの男の児が
ちょこちょこと電車線路へ歩いて行く。

八百屋の店には萎(な)えた野菜。
病院の窓の窓掛(まどかけ)は垂(た)れて動かず。
閉(とざ)された幼稚園の鉄の門の下には
耳の長い白犬が寝そべり、
すベて、限りもない明るさの中に
どこともなく、芥子(けし)の花が死落(しにお)ち、
生木(なまき)の棺(ひつぎ)に裂罅(ひび)の入る夏の空気のなやましさ。

病身の氷屋の女房が岡持を持ち、
骨折れた蝙蝠傘(かうもりがさ)をさしかけて門を出れば、
横町の下宿から出て進み来る、

夏の恐怖に物言はぬ脚気(かつけ)患者の葬(はうむ)りの列。
それを見て辻の巡査は出かかった欠呻(あくび)噛(か)みしめ、
白犬は思ふさまのびをして、
塵溜(ごみため)の蔭に行く。

石川啄木詩集より 青空文庫から

158:吾輩は名無しである
04/04/10 08:08
石川啄木の詩ね、めずらしい。

159:吾輩は名無しである
04/04/10 08:45
明治41年啄木の日誌より

明治41年1月19日:小樽を発ち釧路へ向かう
  午前11時40分汽車に乗る。午後4時岩見沢で下車
明治41年1月20日:
  11時20分岩見沢発。午後3時過ぎに旭川下車。停車場前の宮越屋に投宿
明治41年1月21日:
  午前6時半、釧路行一番の旭川発に乗った。午後3時半帯広町を通過、
9時半釧路着。

160:吾輩は名無しである
04/04/10 09:43
釧路が最果ての町、北辺だから詩になるんだろう

161:吾輩は名無しである
04/04/10 15:00
「句碑の森」 北海道 鷹栖町 丸山地区 丸山自然林   
句・塩野谷秋風 緑陰に幹太々と地に入りぬ
句・川端 麟太 星の湿りの切符が溢れる終着駅
句・西本 一都 萬緑やおもえばながき冬ごもり


162:吾輩は名無しである
04/04/10 15:04
旅・鉄道■
日本の路面電車/鈴木晴一編/徳間書店
S52・初版/A4版・Town Mook/1800/12000円/並/各地、各時代の"市電風景"。
「回想チンチン電車と私・斎藤茂太、杉浦幸雄、田村隆一」「文学と電車-直
哉・鴎外・漱石・荷風-・香取俊介」「チンチン電車の24時」

163:吾輩は名無しである
04/04/10 16:27
鉄道と文学 鉄道と文芸 鉄道と電車 鉄道と韻文 鉄道と散文
鉄道文学用語集 

164:吾輩は名無しである
04/04/10 21:46
おいおい、事務連絡かよ

165:吾輩は名無しである
04/04/11 07:48
文豪たちとみしま
    ・俳句革新の正岡子規と相模屋
    ・チンチン電車にゆられた島崎藤村
    ・歌人若山牧水の三島散策

166:吾輩は名無しである
04/04/11 07:53
夏目漱石 三四郎
三四郎が東京で驚いたものはたくさんある。第一電車のちんちん鳴るので驚
いた。それからそのちんちん鳴るあいだに、非常に多くの人間が乗ったり降
りたりするので驚いた。

167:吾輩は名無しである
04/04/11 12:27
チンチンの音も遠くなったね

168:吾輩は名無しである
04/04/11 14:01
一隅
宮本百合子

169:吾輩は名無しである
04/04/11 16:09
洋傘だけを置いて荷物を見にプラットフォームへ出ていた間に、児供づれの
女が前の座席へ来た。反対の側へ移って、包みを網棚にのせ、空気枕を膨らま
していると、
「ああ、ああ、いそいじゃった!」
 袋と洋傘を一ツの手に掴んだ肥った婆さんが遽しく乗り込んで来た。
一隅の書き出し。青空文庫から 


170:吾輩は名無しである
04/04/11 20:57
sage

171:吾輩は名無しである
04/04/12 10:53
鉄道旅の友、空気枕ね。空気枕の文化ってあるんかも

172:吾輩は名無しである
04/04/12 20:30
土瓶 空気枕 膝掛け? 明治大正三大所持品?

173:吾輩は名無しである
04/04/13 11:43
汽車汽船旅行案内、空気枕、膝掛け?

174:吾輩は名無しである
04/04/13 20:54
なんとまあ古い話、どこが鉄道文学?

175:吾輩は名無しである
04/04/13 22:15
川端 麟太 星の湿りの切符が溢れる終着駅
 この句とてもいい。思いもかけない見方、句碑となって北海道にあるという
のはいいな

176:吾輩は名無しである
04/04/14 08:13
西奈弥羽黒神社
    与謝野晶子歌碑
    種田山頭火句碑
    汽車の碑
    松尾芭蕉の句碑

177:吾輩は名無しである
04/04/14 08:15
俳句小径:芝不器男句碑(1)【松野町JR松丸駅前】
「 汽車見えて やがて失せたる 田打かな 」がいしゅつ?

178:吾輩は名無しである
04/04/14 08:19
子規句碑

 背に吹くや五十四郡の秋の風 子規

 弔魂碑と並んで建てられている。明治26年(1893)8月19日、正岡子規
が彼の著『果て知らずの記』の中に、「……十九日曇天、小雨折り折り来る。秋の
蝿二尺のうちを立ち去らず……午後の汽車にて水沢に赴く、当地公園は町の南端に
あり、青森仙台間第一の公園なりとぞ、桜、梅、桃、梨、雑木を栽う、夜汽車に乗
りて東京に向ふ」とあり、このあとにすぐ「背に吹くや」の句が誌されているから、
水沢公園で詠んだものと思われる。


179:吾輩は名無しである
04/04/14 09:38
[ 作品 ]
月従いて汽車ふるさとへ古里へ
[ よみ ]
つきしたがいてきしゃふるさとへふるさとへ
[ 作者 ]
河本善耕子  
[ 場所 ]
土居町萬福寺


180:吾輩は名無しである
04/04/14 10:39
上田南嶺
安政5年(1838)−昭和18年(1943)
昭和18年3月3日、「このたびは、汽車も電車もいらぬ旅、ただ六文で弥陀の浄
土へ」の辞世を残し、86才の生涯を終えたという。

181:吾輩は名無しである
04/04/14 12:11
山から山が見えてくる短日の汽車で(昭3)秋山秋紅蓼

182:吾輩は名無しである
04/04/14 12:46
筒井の「熊の木本線」も入れてやってくさい。

183:吾輩は名無しである
04/04/14 14:22
「熊の木本線」
 面白い想像鉄道 生活の中に生きている鉄道というのがいい。現在の肥薩線
を思い出した。五木の子守歌のあたりとか、ネットにあらすじ載っていた

 日本のどこかの山間部、蕎麦の名産地として知られる四つ曲の近くにある
土地。ここにはその名も「熊の木本線」という名の単線の鉄道が通っている。
これは、この地方の主要幹線となっている毛多線の猪の木駅から山の上へと
のぼり、山頂近くの熊の木駅を経て、鹿の木駅で再び毛多線に合流するとい
うものである。何故このような短い、しかも単線の鉄道が「本線」と呼ばれ
ているかと言うと、もともとこの地方には熊の木本線しかなかったからであ
る。それが、山裾にある毛多の町が大きくなるにつれて、そちらを回る鉄道
の方が整備されたという訳なのだ。……
URLリンク(member.nifty.ne.jp)

184:吾輩は名無しである
04/04/14 17:24
鉄道で町づくり
北村隆一編著
「鉄道と新しい文学空間」という項目がありまっせ。読んでないけど


185:吾輩は名無しである
04/04/14 20:40
「熊の木本線」慕情、おもしろそう。簡単に手に入る本はなんだろ?

186:吾輩は名無しである
04/04/14 21:53
「お助け・三丁目が戦争です」に載っている  

187:吾輩は名無しである
04/04/15 08:17
↑ありがと

188:吾輩は名無しである
04/04/15 14:07
ウェブ 鉄道文学 の検索結果のうち 日本語のページ 約 59,300 件中 1 - 20 件
目 (0.32 秒)
鉄道文学を語るスレッド
... 鉄道文学を語るスレッド 1 :名無し物書き@推敲中? :03/08/05 09:00 今
日の日本の反映を築いたのは鉄道。別れと出会いを運んだ鉄道はそれそのものが物語
であり文学でもある。鉄道文学はある、熱く鉄道文学を語ろう 89 ...book2.2ch.n
et/test/read.cgi/bun/1060041609/l50 - 14k - キャッシュ - 関連ページ

グーグルで検索すると創作文芸板の鉄道文学がトップでひっかかる。この板はまだ
でない。w

189:吾輩は名無しである
04/04/15 21:07
現代民話考〈3〉偽汽車・船・自動車の笑いと怪談 ちくま文庫
松谷 みよ子 (著)

これ汽車文化だね


190:吾輩は名無しである
04/04/16 13:39
映画晩春の冒頭シーン
1 北鎌倉の駅
晩春の昼さがり―
空も澄んで明るく、葉桜の影もようやく濃い。下り横須賀行の電車は、ここのホーム
を出はずれると、すぐ円覚寺の石段前にさしかかる。


191:吾輩は名無しである
04/04/16 14:56
「春の絵の枠とも野行く汽車の窓」友次郎

この俳句は巧み、汽車俳句、友次郎はじめてしった。

192:吾輩は名無しである
04/04/16 15:09
「麦の芽に汽車の煙のさはり消ゆ」汀女
芽に煙が触る、さすがだな

193:吾輩は名無しである
04/04/16 21:40
電車の混雑について
寺田寅彦 青空文庫


194:吾輩は名無しである
04/04/17 07:15
春の夜の貨車の模型のぶどう色 田崎 纓
 たさき えい 俳人・歌人 


195:吾輩は名無しである
04/04/17 07:16
汽車が着いてもさびしい枯野の日のひかり 田崎 纓

196:吾輩は名無しである
04/04/17 07:18
故里を発つ汽車にあり盆の月 竹下しづ女

197:吾輩は名無しである
04/04/17 07:31
端書 正岡子規
小生表記の番地へ転寓、、処は名高き鶯横町
    鶯のとなりに細きいほり哉
  実の処汽車の往復喧しく(レールより一町ばかり)ために脳痛をまし候。
    鶯の遠のいてなく汽車の

山手線鶯谷だろね

198:吾輩は名無しである
04/04/17 07:46
よくもってくるわ、やっぱキモスレだね

199:吾輩は名無しである
04/04/17 08:24
長き長き春暁の貨車なつかしき 加藤楸邨

<通釈>春の夜明けの頃。長く長く車体をつらねた貨物列車がゴトゴト
と音を響かせながら通過して行く。その音を聞いていると自分の胸に
はなつかしさの感情が一杯に湧き上がってくる。


200:吾輩は名無しである
04/04/17 08:28
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波

201:吾輩は名無しである
04/04/17 08:43
成層圏1号
                   (昭和12年4月25日 發刊)
山陰風景 福高 久保一朗

傳説の山陰(くに)寒々と夕燒くる
傳説(ここ)秘めし邑蒼々と春暮れぬ
山眠る夜を潮鳴のゆるく響く
天地眠りまた晦冥の古(よ)に還る
沈黙(もだ)のまゝ驛の灯(ひ)波に鋭くゆるゝ
オリオンは寒き夜空をゆるく燃ゆる

驛の灯の暗きに時の刻み幽か
夜を燃ゆる驛の暖爐や終發後
埋火や歐露西亜の海を窓の外に
うつぶせる老驛夫の夢は友の死に
蒼き夜をプラットの油月と泳る
蒼き夜を貨車一輛のどす黒き
蒼き夜をレール斜に北辰へ
夜の沈黙は雪呼ぶらしき春と云ふに
傳説(ここ)秘めし邑何時明くるとも見えず


202:吾輩は名無しである
04/04/17 11:49
一連の鉄道俳句は情緒があっていい。

203:吾輩は名無しである
04/04/17 14:34
『列車』論 ―  一九三三年の太宰治  ―
    『列車』の位置
太宰治の「列車」についての論考、興味ある人は検索で引いてみて


204:吾輩は名無しである
04/04/19 08:19
近代列車論は興味あるな

205:吾輩は名無しである
04/04/19 08:53
「一切れのパン」掲載学年 中学2年生 光村図書
掲載年
 昭和46年〜昭和55年
作者
 F・ムンテャーヌ
訳者
 直野敦
挿絵
 倉石 隆

【ストーリー】
 第二次大戦中のこと、ルーマニア人の「わたし」は敵国ドイツ軍に捕縛され、同じ
境遇の仲間とともに列車に詰めこまれて何処かへと護送される。
途中、何人かが列車の床板を外し、脱走を企てる。「わたし」もその1人だった。
列車からはなれようとする、そのとき、ふとしたきっかけで心を通わせることとなっ
たユダヤ人のラビが「わたし」に、ハンカチにくるまれた、干からびたパンを手渡す。
次のコメントとともに。「そのパンは、すぐに食べずに、できるだけ長く保存する
ようにしなさい。パンを一切れ持っていると思うと、ずっとがまん強くなるもので
す。……そして、ハンカチに包んだまま持っていなさい。そのほうが食べようとい
う誘惑にかられなくてすむ。わたしも今まで、そうやって持ってきたのです。」
ラビの話とともに、一切れのパンは、「わたし」にとっての希望の灯火となるのだ
った。


206:吾輩は名無しである
04/04/19 08:55
父の列車 教科書

主人公は、兵隊に取られた夫の生死に不安を感じながら過ごしていた。結局夫は帰っ
てこなかったが、最後に子供たちを夫に会わせることができたことに達成感を感じて
いる


207:吾輩は名無しである
04/04/19 20:39
佐藤嗣男 「『列車』を読む―太宰文学の原点を探る」
(『新編 太宰治研究叢書 2』近代文芸社 1933.4)
前にも聞いたけど、このスレ見ている人いる?


208:吾輩は名無しである
04/04/20 14:00
長崎の印象
(この一篇をN氏、A氏におくる)
宮本百合子

 不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。夜なか、全速力で闇を貫き
駛っている汽車に目を開いて揺られている心持は、思い切ったような陰気なようなも
のだ。そこへ、寝台車の屋蓋をしとしと打って雨の音がする。凝っと聴いていると、
私はしんみりした、いい心持に成った。雨につれて、気温も下り、四辺の空気も大分
すがすがしく軽やかになったらしく感じる。―一人でその雨に聴き入っているのが
惜しく、下に眠っているYにも教えたいと思った位。
  青空文庫冒頭より

209:吾輩は名無しである
04/04/20 14:05
板の下に「水上勉いいねぇ」↓(すぐどっかいっちゃうけど)、そうそう水上勉は
いいね。彼の鉄道場面は好きだ。若狭本郷とか…じぃんとくるな

210:吾輩は名無しである
04/04/20 14:10
山陰本線五条駅もよかった。遊郭の中にある駅だったとか

211:吾輩は名無しである
04/04/20 16:17
水上勉の「櫻守」に隧道の汽車が出てくるようね。

212:吾輩は名無しである
04/04/20 20:38
水上勉の「金閣炎上」、三島由紀夫「金閣寺」 どっちも鉄道出てくるな

213:吾輩は名無しである
04/04/20 22:29
保津川駅か

214:吾輩は名無しである
04/04/21 12:26
亀岡の文芸作品
「文芸作品の中に、亀岡のでてくるものがいくつかあります。
そのうちのいくつかをご紹介します。」というもの、三島も水上も出てくる

215:吾輩は名無しである
04/04/21 13:02
亀岡の文芸作品
URLリンク(www.city.kameoka.kyoto.jp)

216:吾輩は名無しである
04/04/21 17:29
金閣寺 保津峡 汽車 三語のつながりに見えてくるのは線路

217:吾輩は名無しである
04/04/21 20:23
文学の森の鉄路をさまよう旅人

218:吾輩は名無しである
04/04/22 06:55
筒井康隆「熊の木本線」見た。無許可で単線鉄道を運転というのは面白い。
巨大農家のたたきに軌道があって、その両脇がホームとなっているのがいい
買った本には「改札口」「地下鉄の笑い」が収録。たのしめそう

219:吾輩は名無しである
04/04/22 08:18
鉄道文学さん、一人で偉い。根源説いいかもよ

220:吾輩は名無しである
04/04/22 14:31
「熊の木本線」の電車、器物的なリアリティが欠けるなと思った。

221:吾輩は名無しである
04/04/22 15:46
詩集 蒸気機関車とともに

森田茂治著
伊奈町 国鉄詩人連盟 52p 21cm 1200円 (国鉄詩人第四次RPシリーズ4)
※著者は四日市市在住。国鉄詩人連盟に参加。2冊目の詩集。
 (中日夕刊12/12、朝日12/19)



222:吾輩は名無しである
04/04/22 22:28
国鉄詩集「鉄路のうたごえ」(一九五四年)

223:吾輩は名無しである
04/04/23 06:42
☆『五足の靴』の旅
 『五足の靴』は1907年(明治40)7月28日から8月27日まで、九州西部中心
に約1ヶ月旅した、5人(与謝野寛、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野
万里−−五足の靴としゃれている)による紀行文です。その年の東京二六新
聞に旅程より10日ほど遅れて8月7日より9月10日まで、5人が交互に執筆し
て、29回にわたり連載されました。いろいろな所に立ち寄っていますが、特
に、天草下島西海岸の富岡より大江まで約32qを徒歩で行く部分が印象的で
す。一行は、平戸、長崎、島原、天草などでキリシタン史遺跡に立ち寄り、
戦国時代から苦難を乗り越えてきたキリシタン信仰に思いをはせています。
  >>この旅に関わる汽車


224:吾輩は名無しである
04/04/23 18:47
日本の文学作品・新聞投稿にみる鉄道車内場面の一覧
URLリンク(www.soc.titech.ac.jp)

225:吾輩は名無しである
04/04/23 21:36
電車古典文学大系嵐山光三郎H3(1991)新潮文庫「中吊り小説」p.154男
>>224から

226:吾輩は名無しである
04/04/23 22:51
鉄道文学大系、汽車古典文学大系、軽便古典文学小系

227:吾輩は名無しである
04/04/24 07:06

七月十二日

汽車が止まると駅の外は落葉松林
鳶が舞つてゐる 蟋蟀が鳴いてゐる
旅情を下ろして汽車はまた動き出す
田中克己 「日記」第9巻 (「夜光雲」改題)ネット掲載より
 汽車場面がしばしば記述してあって興味深い。

228:吾輩は名無しである
04/04/24 09:36
田中克己、旅情を下ろして汽車はまた動き出す、はいいね。カラ松、トンビ、
コオロギ、静寂だね

229:吾輩は名無しである
04/04/24 13:41
山へよする
               竹久夢二
慌しき旅客

  焦慮と不安とに胸を閉されつゝ、車窓に身を
  凭せて眼は野にやれど山を望めど、眼に見ゆ
  るは黒髪の子がある夜ある時の姿なりき。
野も山も森も小川もけぢめなくひたに走れる旅とおもへや
逢ひにゆく旅にしあれど慰まずわが乗る汽車のやまず走るも
夜をこめて山の峡をましぐらにわがわびしさはきはまりにけり

230:吾輩は名無しである
04/04/24 13:43
東京駅

ふるさとへ帰る心できたものをながれてくればやはり寂しい
親と子が知らぬ他国へきたやうに悄然と下りる広い停車場
親と子がある寒い日に東京へ下りたと書けば詩のやうだけれど
                     やまへよする 竹久夢二    

231:吾輩は名無しである
04/04/24 16:07
竹下夢二的な情調が言葉に流れている。慌しき旅客はひたに走る、いいな

232:吾輩は名無しである
04/04/24 16:32
言葉で描かれた竹久夢二世界

233:吾輩は名無しである
04/04/25 07:10
竹久 夢二(たけひさゆめじ)

 画家で詩人。妻、岸たまきをモデルに目の大きな美人画を描き、
明治末から大正初期にかけて一世を風靡しました。

 大正11年3月31日、芸者らと7人で酒田から汽車で象潟を
訪れました。『象潟行(画帳)』。<<象潟町ホームページ



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