★黒小麦さんの22回忌 ..
973:はじめまして名無しさん
06/02/01 22:32:22 4GPRbnOa
彼はひどく内気な男だった。
たまに話しかけられても、天気の話しかしない。
病院の清掃人をしながら、誰にも相手にされず、貧しくひっそりと生きていた。
ダーガーがこの世を去ったとき、彼を下宿させていた写真家のネイサン・ラーナーは、
身寄りのないダーガーの部屋を片付るために、生前ほとんど誰も招き入れられることのなかった
その部屋に入っていった。
そこでラーナーは驚くべきものを発見することになる。
ダーガーが誰にも知られることなく60年にわたって書き続けた
1,5000枚を超える小説と絵画、『非現実の王国で』である。
ヘンリー・ダーガーは1892年シカゴに生まれ、幼くして母を亡くす。
母の命とひきかえに生まれた妹は養女に出され、
ダーガーは二度とその行方を知ることはできなかった。
父は足が悪く息子の面倒を見ることができなくなり、ダーガーは施設に入れられた。
やがてあまりに内気から精神遅滞と間違われて、シカゴ郊外の施設に移される。
17才の時、父が死亡。その知らせを受けたダーガーは施設を脱走し、
独り何マイルも歩き続けて、シカゴの街に帰ってきた。
絵画教育を受けていないダーガーは、自分は絵を描くことは出来ないと信じ込んでいた。
そこで彼は路上のゴミ箱から拾い集めていた厖大なコミックや広告の少女たちの絵を
コレクションすることから始める。
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