お前ら、タバコ何吸ってるの? 僕はホープ(青) [214937866] at POVERTY
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1:番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です
20/10/22 12:54:13.33 ● BE:214937866-2BP(2000).net
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11PM見てたら逆さづりに…松尾貴史、父の強烈な個性
タレント、俳優、カレー店主とマルチに活動する松尾貴史さん(60)の父親はバーテンダーでした。昼間は少年野球の監督、冗談好きで時にはモノマネも。個性的なキャラクターのお父さんの思い出を語ってもらいました。
父は9人きょうだいの下から2番目。相当貧しい家で、島根の山あいの限界集落に近い町の出身でした。中学2年の頃に家出同然で出てきて、たどり着いた先が神戸。米軍キャンプに出入りして兵隊たちの遊び相手をして、英語が達者になったそうです。それで米兵が通う店のバーテンダーに。未成年でカクテル作るなんて今じゃ考えられないですね。
アメリカに密航計画?行き先は…
その直前、喫茶店をやっている知人から「神戸の港からアメリカへ密航できるぞ」って誘われたんだそうです。船に忍び込んで、救命ボートが収納されたシートの下に1週間飲まず食わずで隠れていた。
ところが最終的に船が着いたのは、岡山の船のドック。そこで「こんな所に子どもがいるぞ」と騒ぎになって取り調べを受けたそうです。名前と本籍地を聞かれた時に偽名の「オカダマサオ」と名乗り、広島出身とウソをついたとか。同情されて刺し身定食か何かをごちそうになり、列車で帰って来たそうです。
就職先は神戸・東門街の「チェリー」というジャズクラブ。歌あり生演奏ありキャバレーみたいな雰囲気の大きな店でした。父は仕事で夕方4時ごろ出勤、夜は家にいませんでした。ガムシロップが簡単に手に入らない時代で、店ではアルミの雪平鍋に少しの水と砂糖を入れて、どろどろの水あめをカクテル用に作っていました。それを横目に私は客席で、英国製のリアルな動物人形で遊んでいました。早く出勤したホステスのお姉さんに「舶来のおもちゃか」とからかわれ、「ハクライちゃうで」と意味もわからず反論したのを覚えています。
チャンネル持って仕事へ、父とテレビの攻防
私は当時珍しい一人っ子。母も働いていたので夜はひとり留守番でした。チャンネル争いもないからテレビっ子になりましたね。
小学2年の時、「11PM(イレブンピーエム)」っていう深夜のお色気番組があったんです。好きだった落語家の月亭可朝さんが出ているのが楽しみで見ていたら、酔っ払った父が帰ってきた時、たまたま画面に映ったのがCM前の水着のお姉さんで。「子どものくせにこんなもの見やがって」と、まずビンタ張られて両足をひもでぐるぐる巻きにされてアパートの3階から逆さづりにされました。夜中の12時くらいですよ。「11PM見るか!」「もう見ませーん」って。
やっぱり一人息子だから厳しく育てねばと思ったんでしょうね。成績が下がったり、いたずらしたりするとすぐに殴られました。ただ愛情は感じていましたから、恨むとかは一切ないです。
父とのテレビの攻防はすごかったですよ。チャンネルって、昔は回すつまみだったでしょう。NHKの教育番組しか見せたくなかった父はそこに合わせたまま、つまみを引っこ抜いて仕事に出かけるんです。ただ、私は奥の軟骨みたいな細い棒がペンチで動かせるのを知っていたから、こっそり色んな番組を見ていました。「ゲバゲバ90分」とか当時のテレビは面白かったんですよ。でも戻し忘れて寝てしまったりすると後でまた怒られてね。
「大学は行けよー。行ったら楽しいぞ」って、中学も途中でやめたような人が言うんですよ。高校3年の時に急に大阪芸大を受けたいと言った時も反対しなかった。デザイン学科は倍率7倍だったんですが、運良く現役合格。すごく喜んでくれて学費は全部出してくれました。大学の進路選びの時もタレントになる時も、細かいことは全然言わなかった。「親は子どものもんやけど、子どもは親のもんやない」とよく言っていました。
定期券に「ジェームズ・ボンド」
冗談が好きな人でした。阪急電車の定期券買うとき、名前の所に「ジェームズ・ボンド」と鉛筆で書いて窓口に出すんです。「ロナルド・レーガン」「毛沢東」の定期もありました。昔は電車内でも平気でたばこ吸っている乗客がいたんですけど、禁煙の貼り紙を指さして「日本人、なぜ煙禁ずると書いてあるのにタバコ吸うアルか」と中国人になりすまして追い払ったことも。人気のワイドショーを見ていて「出演者の洋服が1週間同じだ」とか、気になることがあるとテレビ局に電話していました。ヘンなおやじやなあと思っていました。
独立したときのバーの名前は「clipjoint」。アメリカの俗語で「追いはぎ(法外な額を取るナイトクラブ)」の意味で、看板は銃口を突きつけるギャングの絵でした。終電後、店に迎えに行くといつも酔いつぶれている。おやじがカウンターの外にいて、お客さんが中で水割り作っている日もありました。「こんな店潰れるわー」と思ってたら、後で案の定つぶれましたね。


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