【毎日新聞】北朝鮮の人々に冷たい日本 隣人が苦難にあえいでいるのにいつから日本人はこんなに薄情になったのだろうか at NEWS4PLUS
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18/01/18 09:22:35.73 CAP_USER.net
漆黒を照らす
/52 北朝鮮の人々に冷たい日本 独裁政権と民衆は別 /大阪
毎日新聞2018年1月16日 地方版
700キロ離れた北朝鮮から山形県沿岸に漂着した北朝鮮の木造漁船。乗員たちはどうなったのだろうか=2017年12月初旬、山形市民撮影
 年明け、大阪に住む脱北者たちの食事会に参加させてもらった。朝鮮語と日本語混じりで互いに近況を語り合う楽しいひと時となった。そのうちの一人は日本人の伴侶を得ていた。だがパートナーからは、周囲に北朝鮮から来たことを話さないよう言われているという。そして私にも、脱北者であることを誰にも言わないでほしいと言った。少し悲しげであった。日本の中の北朝鮮を見る目におびえているのである。
 日本社会の北朝鮮に対する反発は、日本人拉致犯罪が顕在化した2002年以来強まったのであるが、昨今の世間の空気は陰湿でとげとげしいものになったように感じる。昨年、北朝鮮を巡って気の滅入る現象が二つあった。一つは11、12月に北朝鮮漁船が日本海沿岸に相次いで漂着した時の反応だ。周囲の多くの人から「工作船ではないのか?」「乗っていたのは軍人では?」という質問をたくさん受けた。メディアからもだ。荒れる冬の日本海に木の葉のような木造の小舟で工作員を送り出すだろうか?
 政治家は不安をあおった。菅義偉官房長官は12月9日の記者会見で「工作員の可能性がある」と言及。自民党参院議員の青山繁晴氏は11月30日の予算委員会で、漁民に天然痘に感染させられていた人がいたら無限に広がると、荒唐無稽なバイオテロの可能性を述べた。メディアはそれを大きく伝えた。
 北海道松前市の無人島に上陸した北朝鮮漁民が、設備を盗み出して大ひんしゅくを買い、地元から怒りと不安の声が上がった件があったとはいえ、少し考えれば、漂着船群は、漁労中に遭難して漂ってきたのだろうということはわかりそうなものだ。海上保安庁の中島敏長官は自民党議員の会合で「工作船である可能性はない」と断定している。荒波にもまれた末に流れ着いた隣国の貧しい漁民と、冷たい海の上で果てた数十の亡きがらに同情する声は、圧倒的に少数であった。
 もう一つ。昨年末、一人の北朝鮮青年が脱北して日本に入国した。母親は在日コリアンで、40年前に帰国事業で北朝鮮に渡ったが脱北し日本に戻って来た人だ。生き別れになった息子が母親を追って脱北し再会を果たしたのであった。そのニュースはフジテレビ系列のインターネットニュースが報じたのだが、1000件近い書き込みのほとんどが「韓国に行くべき」「スパイ、工作員ではないのか」と厄介者扱いするものだった。
 脱北者は現在、韓国に累積で3万人超、日本にも約200人が暮らす。かつて日本から北朝鮮に渡った在日朝鮮人とその日本人の妻、そしてその子供たちだ。つまり日本入りした脱北青年は日本市民の家族なのである。
 昨年、金正恩政権が核・ミサイル実験を繰り返して緊張が高まったとはいえ、独裁政権とそこに住む民を一からげにし、北朝鮮から来たというとまず工作員かと疑う。隣人が苦難にあえいでいることに想像が向かない。いつから、日本人はこんなに薄情になったのだろうかと、新年早々気分は重たくなった。<文・石丸次郎>
 ■人物略歴
いしまる・じろう
 1962年生まれ。アジアプレス大阪代表。朝鮮半島や中国を取材し、北朝鮮に住む人と連携して内部情報を発信している。
URLリンク(mainichi.jp)


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