【話題】批評家の宇野常寛氏「なぜオタクはネット右翼の温床になったのか」[11/12]★3 at NEWS4PLUS
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1:ダーさん@がんばらない ★
17/11/12 17:40:43.44 CAP_USER.net
「スッキリ」の降板騒ぎで私が考えたこと
批評家の宇野常寛氏は、今年9月、2年あまり務めていた『スッキリ』(日本テレビ)のコメンテーターを降板した。その理由について宇野氏は「街宣車が来るなど、ネット右翼の圧力があった」としたうえで、「ネット右翼を笑っていたかつての自分に報復されている」と総括する。なぜオタクは右傾化したのか。新著『母性のディストピア』(集英社)の刊行にあわせて、ロングインタビューをお届けする―。(中編、全3回)
■なぜオタクはネット右翼の温床になったか
―この本では宮崎駿、富野由悠季、押井守だけでなく、戦後アニメと社会との結びつきを徹底的に論じています。これはどういう問題設定だったんでしょうか。
これまで「オタク」の問題は、自意識の問題だと思われていたんです。しかし、僕はオタクというのは自意識の問題ではなくて、実は技術であり、社会であり、思想の問題ではないかと考えています。だからアニメ作品と政治の結びつきについて論じました。というのも、僕はアニメや特撮が好きな人間として、オタクがネット右翼の温床になっているという現実が、本当に悲しいんですよ。そこに関しては、僕には明確な反省があります。
―反省というと?
2000年代初頭に「新しい教科書をつくる会」や「2ちゃんねる」など、ネット上で右翼的な言動が目立ちはじめたとき、僕はそういう人たちを鼻で笑っていたんですよね。「あんなやつら放っておけばいいんだ」と思っていた。そこに関して僕は間違っていたと思います。だからこそ、オタクというのは思想の問題なんだということを、ちゃんと書かなければいけない。
日本のサブカルチャーのなかで、政治的であろうとしたのはオタク文化だけだった、というのが僕の考えなんですね。そのことを特に2部と6部で書いています。僕はオタク文化には正しく政治化できる可能性があった、と考えているんです。
■右翼とケンカして、テレビ局に切り捨てられた
―現状はオタク文化が正しく政治化しているわけではない。
そのことは、ネット右翼やヘイトスピーカー、歴史修正主義者がネット上で目立つことと密接に結びついていると思っています。一方では、サブカルチャーではなく、いわゆる「サブカル」の人たちは自分探し的にナイーブな文化左翼になっている人が多い。これはコンプレックスの抱え方が違うだけで、ほぼ同じ現象ですね。こういう状況は、僕自身にも無関係ではありません。言ってしまえば「政治と文学」の問題に報復されて、今回僕はテレビの職を失っているわけですよ。
―『スッキリ』(日本テレビ)を降板した背景にも、歴史修正主義への批判に対する圧力があったと発言されていましたね。
要するに、右翼とケンカして、テレビ局は僕を切り捨てたわけです。これは、僕がオタクの政治性という問題を理解していたにも関わらず、そこで起きていた現象を過小評価したことで、報復されているんだと思うんですよね。
―オタクが正しく政治化する可能性とは?
今のネット右翼というのは、「政治と文学」という関係のなかで、成熟した「父」になれなかったルサンチマンを、国家という巨大な「父」と同一化することによってごまかそうとしているわけです。でも今は「政治と文学」よりも「市場とゲーム」の時代になっていると思うんですよね。そういった時代には「父」ではない成熟の像がリアルに感じられるようになってきたと思うんです。たとえばマーク・ザッカーバーグという人がいる。彼は偉大な人物だと思いますが、成熟した「父」というイメージではないですよね。
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宇野常寛(うの・つねひろ)
評論家、批評誌〈PLANETS〉編集長。1978年生まれ。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)などがある。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師、立教大学兼任講師。
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抜粋以下ソース
ソース:プレジデントオンライン 2017/11/11 11:15
URLリンク(news.nicovideo.jp)
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