【日経】高まる危機感、暗中模索の北朝鮮問題　在日コリアン３世「北朝鮮も日本も大事な祖国。緊張を和らげる方法も探ってほしい」

【日経】高まる危機感、暗中模索の北朝鮮問題　在日コリアン３世「北朝鮮も日本も大事な祖国。緊張を和らげる方法も探ってほしい」 at NEWS4PLUS

1:ねこ名無し ★
17/10/19 06:49:09.76 CAP_USER.net
住宅街に「ウーウー」と不穏なサイレン音が響き渡った。「ミサイルが発射された模様です。建物の中や地下に避難してください」。かばんで頭を守りながら建物に駆け込む男性。しゃがみ込む子供―。
９月17日に兵庫県西宮市で行われた弾道ミサイルを想定した避難訓練の一幕だ。地域の自主防災会の米原正純副会長（80）は、72年前の太平洋戦争での空襲警報を思い出したという。「まさか再びこんな訓練をすることになるとは……」
軍需工場に勤めていた父は空襲で犠牲になり、遺骨を抱えて学童疎開した。北朝鮮問題が緊迫する中での衆院選に、米原さんは「戦争は二度とあってはならん。与野党は具体的な対策を示し、論戦してほしい」と訴える。
８月29日、９月15日に相次いで太平洋上に弾道ミサイルを発射した北朝鮮。米トランプ大統領は金正恩委員長を「ロケットマン」と批判した。脅威が増す中、自衛を図ろうという動きも出始めている。
家庭用核シェルターを扱う「ライジング・Ｓ」（米テキサス州）には、北朝鮮問題が緊迫した今夏以降、日本からの問い合わせが殺到。昨年は６件だった注文が数十件に上っており、約３億6800万円の大型シェルターも成約済みという。
10月上旬に急きょ、日本支店をオープンし国内販売に乗り出した。本体価格で数百万～1000万円前後の商品が好評といい、日本担当のマーク・フィリップスさんは「８～９月の２度の『Ｊアラートショック』で一気に関心が高まった」と明かす。
トランプ大統領が国連演説で北朝鮮による拉致被害者に言及するなど、拉致問題にも国際的な注目が集まる。
増元るみ子さん（失踪当時24）の弟、照明さん（62）は「事態は動きつつある。諸外国と連携した救出策を考えてほしい」と求める。有本恵子さん（同23）の母、嘉代子さん（91）も「生きている間に娘に会いたい」と心情を吐露。「衆院選では拉致問題を解決する具体的な方策をしっかり示して」と切望する。
一方、朝鮮半島にルーツを持つ在日コリアンの人々の心情は複雑だ。
東京・新大久保で商店を営む在日コリアン３世の男性（63）は「北朝鮮が挑発を続ければ、日本にいる同胞への差別やヘイトスピーチを助長するかもしれない」と懸念。「北朝鮮も日本も大事な祖国。圧力が必要なのは分かるが、緊張を和らげる方法も探ってほしい」と訴える。
安倍晋三首相は９月25日、衆院解散を表明した記者会見で「北朝鮮問題への対応について国民に問いたい」と述べた。
「圧力を最大限に高める」「制裁の厳格な実施」「対話による平和的解決」。各党は様々な公約を掲げる。局面を打開する展望が見えない中、多くの人はそれぞれの立場で危機感や焦りを募らせている。
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)

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