FEZ】ファンタジーアースゼロ L鯖エル・ネツ・カセ・ゲブ晒しスレ 04 at NET
[2ch|▼Menu]
109:なろう投稿練習(1/2)
20/12/15 20:18:44.58 oEwH+xUtd.net
「いけ!リザードン!!」
「グォオオオオオ!!!!」
放たれたモンスターボールから、赤い閃光が迸る。
直後、荒々しく重たい咆哮と共に、灼熱を纏う赤竜が現れた。
翼の羽ばたきで突風が起こり、狂暴な眼光と、肌が焼け付くような熱気に、相手のトレーナーは気圧されそうになる。
このトレーナーは覚悟を決めた。
「負けるな!いけ!チヒロ!」
「なんで俺ー!?」
赤い閃光と共に現れたのは食事中のチヒロであった。
出現と同時に、手に持った箸からキムチが地面にポトリと落ちる。
「無理無理、帰りますよ無理だから」
自分をモンスターボールに戻せ、と胸から手を送るようなジェスチャーを何度も繰り返すチヒロだったが、それはバトルの敗北を意味する。
トレーナーが赦すはずはなかった。
「リザードン!!火炎放射だ!!」「オオオオ!!!」
マグマにも等しい高密度の炎のブレスが、何十層にもとぐろを巻きながらチヒロに襲い掛かる。
「よけろ!チヒロ!」「うわわわわ、」
もちゃもちゃと虫が跳ね歩くようなダッシュでなんとか死を回避するチヒロ。
「チヒロ、捨て身タックル!!」
「リザードン、フレアドライブ!!」
ポケモンとトレーナーには、信頼関係がなければ、戦術的なバトルは成立しない。
リザードンとトレーナーには信頼関係が出来上がっていた。
チヒロとトレーナーには信頼関係がなく、チヒロはトレーナーの能力をハナから疑っていた。
トレーナーを信じ、全力を込めて放たれたリザードンのフレアドライブが空を切る。
チヒロはトレーナーの指示を放棄して、勝手にまた回避した。
「ちゃんと戦えー!カスポケモン!」
「リザードンやっちゃえー!」
「なんであの雑魚ポケモン持ってきたんだ?」「ネタポケモンでしょ」
ポケモンバトルを楽しみにしていた会場の観戦客からは心ない笑い声やヤジが飛び交い、
これには試合を実況解説する者らも失笑した。


次ページ
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

235日前に更新/294 KB
担当:undef