範馬勇次郎VSナバール ..
145:三沢さんVS勇次郎
08/04/09 13:15:48 wwp2ATgX
それは観衆のどよめきから始まった。
「み、見ろよ」「え、まさか」「そ、そんな」「フラグ立ってないぞぉ」「菊池とのシングルなんて滅多にないのに潰す気かよ」
ざわめく観衆はその男から発する獣の匂い脅える様に道を開けた。
遮るものない視界、妖気のように立たせた髪を靡かせ男はそれが当たり前のようにライトグリーンなリングを目指す。
選手コールを終えたばかりのアナウンサーも男の存在に気付き、
「な、なんとリングサイドには、あのオーガこと範馬勇次郎のご来場だぁ。チケットをはたしてお買い上げ頂いてのご入場なのでしょうか。」
観衆の視線が範馬勇次郎に注がれる。勇次郎はズボンのポケットに両手を突っ込み、猫背に緑タイツを履いた男に向け、
「ガチなんだろ。」
その一言で観衆の怒号にも似た歓声が巻き起こる。が、勇次郎はクッククと低い笑い声を上げ、
「戯け共がぁ。なにがガチだ。何がノアだ。ふわふわマットで八百長裸踊りが呆けもはなはだしい。」
その声に会場は静まり返る。アナウンサーはゴクリとマイクに唾を飲む音を響かせた後、
「こ、これは、は、範馬勇次郎がノアへの宣戦布告、いや、もう遅い、今の暴言は闘神プロレスリングマスター 三沢さんが聞いてしまっているのだ。」
プロとして試合を始めようとしていた三沢さんと菊池は、
「三沢さん黙らせてきましょうか。」
「まあ、いいんじゃないの。彼、素人でも有名だし。それにしれもすげぇ髪、えっと、なんだっけ、アレ。」
「静電気ですか。」
「そ、それ。いっつも登場前とか下敷きで擦ってツンツンに立ててんだろうな。」
「はぁ。自分、リングドクター待機させますから。」
菊池がリングから降りると三沢さんは普段使わないマイクを持ち、
「ぶっちゃけるとやるの。やらないの。」
「笑止。」
両靴を脱ぎ捨てノアマットに範馬勇次郎は両手を水平にし、降り立った。
(ふわふわと聞いていたが……硬いな。黒曜石で出来てるみたいだな?)
片足数十キロはある鋼鉄製靴を脱いだ地上最強生物 範馬勇次郎に三沢さんは、
「リングシューズやレガース、サポーターはつけないのかい。」
「生憎、遊びは嫌いなんでね。」
「オーガか、所詮は只の獣だね」
三沢さんは美白な裸体のお肉を揺らし、二、三度飛び跳ねた。
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3725日前に更新/478 KB
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