シャーロック・ホーム ..
131:名無しのオプ
10/03/31 11:26:30 nEh7tZJq
>>113
今、真面目に調べてみたら、どの翻訳もかなりひどいことを発見した。本当に驚いた。こんなんでいいのか?
【まだらの紐】
“Fancy his having the insolence to confound me with the official detective force!
拙訳: 「無礼にも、このぼくと警察をいっしょくたにするとは!
新潮:延原訳「ふふふ、僕を警視庁の役人と混同していばっているなんて、おもしろいじゃないか。
創元:阿部訳「失礼千万にも、ぼくを警視庁の刑事といっしょくたにするなぞ、じつにおもしろい。
早川:大久保訳「失礼にも、ぼくを刑事と間違えるなんて、まったく愉快なじいさんだ。
光文:日暮訳「しかし、ぼくをヤードの刑事と混同するとはあきれた話だ。
延原訳、阿部訳、大久保訳、どれも「おもしろい」「愉快」とか訳しているが、fancy ... ! というのは驚きや
憤慨の表現なのに、揃いも揃って、fancy を funny とでも読み間違えたのか、実にいい加減な翻訳。
その中でも、延原訳はひときわひどい。笑う場面でもないのに、「ふふふ」と勝手に挿入するのも無神経
だが、insolence を「いばっている」と訳すのが間違い。have the insolence to ... (無礼にも ... する) という
表現を知らなかったらしい。だとしても、ホームズを警官と混同していばる、っていうのは意味不明だろ。
民間人だと思っていばってたら、警察バッジ見せられてごめんなさい、って場面はドラマでよく見るけど、
逆はないだろ、逆は。
プライドの高いホームズが(低レベルの)警察と混同されたのに腹を立てている(あるいは呆れている)とい
うことは、最後の!を見ても明らかなのに、「おもしろい」や「愉快」と間違われると、印象が全然変わって
しまう。この文に関しては、光文:日暮訳だけがまとも。
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