トマス・ピンチョン4 ..
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369:吾輩は名無しである
11/01/22 11:47:32
364, 365, 366, 367, 368 のまとめですが
短編「エントロピー」の中に「都市の混沌の中での規則性の小さな飛び地(enclave)」
なんて表現が出てきたりする背後には、確実に『人間機械論』があるわけで。
「エントロピー」でミートボール・マリガンがしまいにパーティーの混乱に
収拾をつけようと地味ながらプラクティカルに行動し始めることには意義がある。
自分の温室にひきこもっちゃうカリストは、まぁ頭でっかちの無能なわけで。
そのへんもあって、ピンチョンの小説で出てくるダメ人間たちには
基本的に積極的な意味合いが課せられていると考えといていいんじゃないかと。
そのかぎりでは技法的に「エントロピー」をモデルとする『V.』なんかは
ステンシルの歴史妄想よりむしろベニー・プロフェインの方を積極的に読んで
みる必要があると思います。

>>359 への回答としては
とりあえずウィナー『人間機械論』をピンチョンの思想的バックボーンの一部に
関わる書物ということは可能かと。しかしこれはごく一部にしかすぎませんので
多ジャンル乱読していろいろ探してみましょう、ということでよろしく。

えーと……長文連投スマソ


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