トマス・ピンチョン4 at BOOK
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350:吾輩は名無しである
11/01/18 18:42:41
ラカンの入門書に「鯨=チンコついたママ」と書いてあった

351:吾輩は名無しである
11/01/18 21:01:56
メルヴィルは、ショーペンハウアーが好き。

352:吾輩は名無しである
11/01/19 00:38:15
>>349
だからメニッポス的諷刺って言ってるじゃん

>>350
『V.』も『GR』もチンコマンコ完全に射程に入れてるじゃん
ただしそれがテマティックになってないのがミソなんだけど


353:吾輩は名無しである
11/01/19 16:18:19
おっぱいウメキが裸で玄関にいるくだりは、バロック


354:吾輩は名無しである
11/01/20 09:34:31
>>352
小説読んでるとピンチョンってあんまし風刺とか世の中ごととか興味無い気もするんだが
ピンチョンの研究書読んだ事あるんだが 全然頭に入らんかった
ピンチョンの頭の中身を解析した定説みたいなのってあるんですか?
なんかの思想や哲学に影響受けているとか 知っていたらご教授お願いします。

355:吾輩は名無しである
11/01/20 11:10:01
>>354
そうかなぁ……ピンチョンって厭世的なイメージがあるんだろうけど、
この人の文学って、世の中のこととか歴史とかものすごく気にしてる
文学だと思うけどなあ。

真面目に考えてるかはともかくフロイトの影響はあるわけで、
でもチンコマンコ&ソドミーについては、日本語で読めるものだと
NOブラウン『エロスとタナトス』竹内書店(絶版・中古で)と
ドニ・ド・ルージュモン『愛について―エロスとアガペ』平凡社
読めば『V.』と『GR』のいくらかについては見通し効くと思うよ。


356:吾輩は名無しである
11/01/20 11:42:31
>>354
あとピンチョンが『SL』序文でも書いてるエドマンド・ウィルソンの
『フィンランド駅へ』(みすずから出てなかったっけ?)とか、歴史
および社会主義思想史を、というのはあるにはあるけど、この本読んでも
よくわからなくなる可能性があるような気がする。
ましてマルクス『資本論』第1巻とかローザ・ルクセンブルクとか
読んだらわけわからなくなること必至だもんね。

何らかの思想からの影響が如実に色濃いってことはないと思いますが、
たとえばノーバート・ウィナー『人間機械論』なんか読めば、
なるほど「エントロピー」の裏側を覗いたような感じにはなりますよ。

でもむしろ(古本でしか手に入らないものですまないんですが)
雑誌『ユリイカ』21-2(青土社, 1989年2月)所収の「ワッツの心への旅」とか、
雑誌『夜想』25(ペヨトル工房, 1989年4月)所収の「ラッダイトやってもいいのか?」
とか、ピンチョンが書いたエッセイ読む方が、なんか面白がってデタラメな
物語書いてるわけじゃない、ってことがよくわかるんじゃないかと思います。

357:吾輩は名無しである
11/01/20 11:51:08
>>354
長文続きでスマン。
あと、作家と作品を同一視しないのは普通だし、ピンチョンの伝記的研究とか
まじめにやってる人いないと思うので、ピンチョンのオツムの中の解析
って話にはならないと思いますよ。

個々の作品について、作品内の表現などからバックボーンと思わしき
思想書なりなんなりを探り当てて、ある程度重ね合わせるようにしてみると、
わけわかんない小説がなんだか少しわかるような気がするようになる、
ということではないかと。

358:吾輩は名無しである
11/01/20 18:41:02
a

359:354
11/01/21 13:47:20
まずはありがとう アナタヤサシデスネ
ピンチョンのエッセイなんてあるんですか?めちゃくちゃ読みたいな
確かピンチョンの哲学的な基本はエントロピーの実践?
なんかで読んだ気が やっぱSLの序文かな それとも解説?
それって少し前に流行った複雑系って感じですよね
概念は分かるな ウィキペディアで軽く調べただけだけどホーリズムって近い気がしました
無秩序な状態を作り出すことによって エントロピーが増大して
何かが生まれるんですよね 神の秩序?真善美?まあ一般人には理解しがたいけど
ピンチョンはそこに何を求めているんでしょうか?宗教は関係あるのかな?  

360:354
11/01/21 13:52:34
ノーバート・ウィナー『人間機械論』
これから読む本リストに入れておきます

361:吾輩は名無しである
11/01/21 19:56:45
ピンチョン誉めてる蓮見その他がもっと親切に言及するべきなんだが、
彼等も自信ないんだろう。
それが実状だろうw

362:吾輩は名無しである
11/01/21 21:12:19
その人はどうか知らないけど、プロの批評家だって、「すごいすごい」と言うくせに
「具体的にどこが?」と聞かれると黙るという……。
2ちゃんと変らないww

363:三浦 ◆aKZjWmIOl2
11/01/21 23:01:52
『ヴァインランド』は、細かいことは抜きにして、面白かったなあ。

ラストなんかアメリカっぽくていいなと思ってしまった。

364:吾輩は名無しである
11/01/22 09:41:05
エントロピーって概念にちょっと誤解があるみたいです。
基本的には、熱いお湯と冷たい水を別々に分けておくのがエントロピーが
低い状態。ふたつを混ぜるとエントロピーが高い状態。ここからが問題。
混ぜてしまったぬるま湯をもいちど別々に分けることはできません。
これが不可逆のなんちゃらってヤツね。ちなみになんらかの装置を使って
お湯と冷水を作り直す場合には、どこかから別の熱エネルギーを必要と
するわけなので、元のお湯と冷水という系から視野を広げると、より大きな
系でエントロピーは増大していることになる。
地球という系で考えようが、太陽系、銀河系、宇宙と、系を広げて考えようが、
放っておけばエントロピーは増大しつづけるのであって、
最後には熱平衡状態、あらゆる活動が停止する熱死に至るというわけ。
「エントロピー」でカリストがぐずぐず思い悩んでいるのはそういうこと。

365:吾輩は名無しである
11/01/22 09:50:20
>>346 は古典的な熱力学の説明なんだけど、もっと細密な、分子レベルでの
振動なんかから見る統計力学でも結論は同じで、その統計力学で言う
エントロピーについてはちゃんとした方程式がある(ググって調べてね)。

ところでその方程式とよく似た別の方程式があって、それは情報のエントロピー
と呼ばれるもの。これは統計力学のエントロピーの概念を比喩的に援用したもの
と考えればいいと思う。ちなみに情報に関して言う場合、簡単に言うと
すくない言葉で多くのことを意味できるのがエントロピーが低く、
たくさんの言葉で少しのことしか意味できないのはエントロピーが高い。
『49』のネファスティス・マシンのあたり読んでよくわかんなくなっちゃう
のは、熱力学のエントロピーと情報のエントロピーは、ぜーーーったいに
関係ないのに、関係あるように考えたくなっちゃうからね。要注意。

366:吾輩は名無しである
11/01/22 10:00:31
んでもって、熱力学と情報とが交差する点がないのかってことになると
じつはひとつだけあって、それがサイバネティクスということになる。
ノーバート・ウィナーってのは「サイバネティクスの父」ね。
サイバネティクスってのは、簡単に言うと情報をフィードバックさせる
ことによって機械を効率よく作動させる、エネルギーの浪費を避ける
方法のことで、卑近な例を挙げると、エアコンがセンサーで室内の温度を
感知して暖めすぎ冷やしすぎを避け、場合によっては運転を停止する
というようなこと。別の表現をすればエントロピーの増大をなるべく少なく
するということでいいですよね。

367:吾輩は名無しである
11/01/22 10:08:22
ウィナー『サイバネティクス』ってのは完全に理論の本(理系理論書)なんだけど
『人間機械論』(The Human Use of Human Beings 人間の人間的な使用、
人間を人間らしく活用するってんだからなんで人間機械論なのかわからんが)
は、まあエントロピーという概念を中心に据えて、情報の有効な活用が
いかに秩序性の消失(エントロピー増大)を遅らせうるかを、宇宙、自然、
社会、政治、芸術などなどの多方面から論じた人文向けの書なわけ。
ピンチョン読みはこの本の序文だけでも読んでおく方がいいんじゃないかな。


368:吾輩は名無しである
11/01/22 10:24:00
クラウジウスの熱力学第二法則(エントロピー)とか
ウィリアム・ギブスとボルツマンの統計力学とか
クロード・シャノンの情報理論とか聞くだけで、あぁぁぁぁぁぁって
なっちゃう人は、ピンチョン読む人の中にはとりあえずいないと思う。

でさ、ウィナーの序文の終わりに
「エントロピーが増大するにつれて、宇宙、および宇宙内のあらゆる閉じた物質系は、
自然に質が低下し筋目を失ってゆき、確率の小さな状態から大きな状態へ、すなわち
組織性と分化性をもち区別と形態が存在する状態から、混沌とした一様な状態へと
転化してゆく。……中略……しかし、もし宇宙全体というようなものがあるとすれば、
その宇宙全体が混沌へと転じてゆくにせよ、全体の宇宙としては逆の向きに変化して
ゆくような局部的な飛び地(enclave)がいろいろ存在し、その中では組織性がある程度で
一時的に増大してゆく。生命はこれらの飛び地のどれかに住む。」
ってのが出てくるわけ。アポカリプスとそれに抗う生命の飛び地、美しいイメージでしょ。

369:吾輩は名無しである
11/01/22 11:47:32
364, 365, 366, 367, 368 のまとめですが
短編「エントロピー」の中に「都市の混沌の中での規則性の小さな飛び地(enclave)」
なんて表現が出てきたりする背後には、確実に『人間機械論』があるわけで。
「エントロピー」でミートボール・マリガンがしまいにパーティーの混乱に
収拾をつけようと地味ながらプラクティカルに行動し始めることには意義がある。
自分の温室にひきこもっちゃうカリストは、まぁ頭でっかちの無能なわけで。
そのへんもあって、ピンチョンの小説で出てくるダメ人間たちには
基本的に積極的な意味合いが課せられていると考えといていいんじゃないかと。
そのかぎりでは技法的に「エントロピー」をモデルとする『V.』なんかは
ステンシルの歴史妄想よりむしろベニー・プロフェインの方を積極的に読んで
みる必要があると思います。

>>359 への回答としては
とりあえずウィナー『人間機械論』をピンチョンの思想的バックボーンの一部に
関わる書物ということは可能かと。しかしこれはごく一部にしかすぎませんので
多ジャンル乱読していろいろ探してみましょう、ということでよろしく。

えーと……長文連投スマソ

370:吾輩は名無しである
11/01/22 14:26:08
間違ってるっていうか、知識が古いですな
統計力学のエントロピーと情報理論のエントロピーにはちゃんと関係がありますよ

371:吾輩は名無しである
11/01/22 16:56:49
>>370
CHベネットとかそのへんのはなしですよね?
正直言うと、そのあたり真面目に読んでフォローしようと
したことないので、よくわからないです。
誰かわかりやすく説明してくれるとありがたいなー、とか。
っていうか、ピンチョンってそのあたりまでフォローしてるのかな?とか

372:吾輩は名無しである
11/01/22 17:26:34
ピンチョンの無知を指摘する人はじめて見た。

373:吾輩は名無しである
11/01/22 17:45:45
理系と神学の総合とか思ってた

理系の話はその筋の人に聞かないと
物性の人にエントロピーの話したら怒ってたよ 10以上年前

374:吾輩は名無しである
11/01/22 18:01:38
物性スレにこんなものが

40 :ご冗談でしょう?名無しさん:2010/12/21(火) 12:01:52 ID:???
>>38
国内には需要ないけど海外含めればよゆうでいける
日本って加速度的に低能&文系がはびこる三流国になってってる
北朝鮮でもアメリカでもいいから理不尽に原爆落としまくって馬鹿をまとめて焼き払ってほしいな
たぶんその方がまともな国になれる

375:吾輩は名無しである
11/01/22 20:44:03
>>374
酷いな。
物性物理学やってる人みんながそんな風に考えてるわけないだろうけど。
物性の人たちって、日本じゃそんなに虐げられてるのかね?
このナチス的発想のバカは虐げられちゃってもいいのかもしれない
というか、どのみち正体がバレて虐げられそうだが。

376:吾輩は名無しである
11/01/22 20:58:49
よそでやれ

377:吾輩は名無しである
11/01/22 21:51:03
だな ヘンなのが沸くとイヤだし

しかし極端な事言うマッドサイエンティストとか絶滅計画ってのは
ピンチョンの小説に出てきそうな感じではある

378:吾輩は名無しである
11/01/23 11:18:04
スレが伸びていると思ったらこれかよ

379:吾輩は名無しである
11/01/23 12:39:24
>>378
だったら何かレス付けたくなる事でも書いてくれよ

・・・ってオレも同罪だけどな

380:吾輩は名無しである
11/01/23 12:53:14
>>364-369の連投が有用なレスなのか駄法螺なのかをまず教えてくれ。
目がすべっちゃってもう。

381:吾輩は名無しである
11/01/23 13:16:50
スルーしとけ

382:吾輩は名無しである
11/01/23 13:25:57
>>380
オレ『人間機械論』持ってるけど、概ねはホントだろ
ただ量子力学が抜けてるから、エントロピーの見方が古いというか
ピンチョンに量子力学の話なんてあんのかというか

量子コンピュータ系では情報がエネルギーになるって
マックスウェルの悪魔の再検証がされてるから

383:吾輩は名無しである
11/01/23 13:36:33
アレのことなら量子なんて全く関係ないマクロの実験だぞ。

384:吾輩は名無しである
11/01/23 16:24:07
>>382
ホントかどうかではなくピンチョンスレにおいて有用かどうか、という意味では?
あまり意味がない?

385:吾輩は名無しである
11/01/23 17:23:22
>>384
スレ全面においては知らんがな
「エントロピー」を読む時は有用
『49』の時はほぼ関係ない
>>369は解釈や好みに関わるから参考にしたけりゃするってことでおk?

386:吾輩は名無しである
11/01/23 17:29:04
>>383
人様の解説だけど ↓これなんかのことを言ってるわけで

URLリンク(d.hatena.ne.jp)

387:吾輩は名無しである
11/01/23 18:13:23
統計力学的なエントロピーと情報理論との関連性は
1950年代あたりから言われていたみたいだから
ピンチョンも知っていた可能性はあるだろう
でも>>365によると、ピンチョンはそれを知らなかったか、
あるいはその説に否定的だったのでは

388:吾輩は名無しである
11/01/23 22:02:55
ピンチョンがボーイングで働いてた時に書いたとかいう
「Togetherness」って読んだことある人っている?

389:吾輩は名無しである
11/01/23 23:17:48
>364, 365, 366, 367, 368
ほとんど自分の考えがない。
このスレでたまに沸く典型的タイプだな。
本読んで知識をひけらかしてるだけ。
>ステンシルの歴史妄想よりむしろベニー・プロフェインの方を積極的に読んで
>みる必要があると思います。
必要なんかないw
>『人間機械論』
ひとつの本から派生的に他の本に繋がるのはなにもピンチョンだけじゃない。
読む必要もない。読まないと理解できないわけでもない。読みたきゃ読めばいいだけ。

390:359
11/01/24 11:24:50
>>364>>368
俺のような無学の人間にありがとう しかも丁寧な文章で
ただもうちょっと咀嚼しないと 考えはまとまらないから特に何も言えないけど
『人間機械論』はじめもっと色々読みます まあ人生は長いし気長に行きます
 

391:364-369
11/01/24 16:31:29
364-369 です。エントロピーで宗教とかいう話が出てきたのを見て、お節介にも
つい連続投稿してしまったのですが、余計なことしたみたいで、ごめんなさい。
実を言うと書き込んだ中身の大半は、以前大学のゼミで『49』読んでた時に
指導教官から参考までにといただいた、その先生の論文の受け売りで、
ちなみに論文の出版年確認したら1995年でした。

とは言っても、自分でもその論文の各種元ネタの本の訳書にあたり、かなり
消化したつもりになっていたので、今度は自分が説明してみようと思った
のですが、全く余計なことだったみたいです。申し訳ありません。

392:吾輩は名無しである
11/01/24 17:00:06
巽ゼミっぽいな

393:364-369
11/01/24 18:17:01
>>392 残念ながら違います

394:吾輩は名無しである
11/01/24 21:21:43
しつこい。消えろ

395:吾輩は名無しである
11/01/24 21:28:25
>>393
自分は楽しんで読んだけど・・
>>374
文系は工学知から出て池じゃなくて、文系なりの理解をめざすで、いいんじゃない

396:吾輩は名無しである
11/01/24 22:47:34
あーあ そんな邪険に追っ払っちゃって

397:吾輩は名無しである
11/01/25 02:20:55
>>394
こういうやつがまず消えるべき

398:吾輩は名無しである
11/01/25 12:51:34
いや「べき」論はどうかなあ?
煽りや揚げ足取りがゼロになったら2ちゃんなんか見るか?

>>389 の意見表明について考えてみたが
>ほとんど自分の考えがない。
>>364, 365, 366, 367, 368 に自分の考えがあったら逆に変なんじゃ?
>必要なんかないw
>>369 が自分にとって必要というつもりならそれは369の考え
>読みたきゃ読めばいいだけ。
正論。364-369に『人間機械論』を推奨されるのがイヤとか違うとかスルーとか
いろいろある方がいいんじゃね?
・・・とマジレスしてみた

399:389
11/01/25 17:23:03
>398
>>364, 365, 366, 367, 368 に自分の考えがあったら逆に変なんじゃ?
359へのレスなんだ?。アンカーつけてくれりゃなあ。
>>369 が自分にとって必要というつもりならそれは369の考え
いや、そう読むべきみたいに言われるとねえ。
>読みたきゃ読めばいいだけ。
>正論。364-369に『人間機械論』を推奨されるのがイヤとか違うとかスルーとか
>いろいろある方がいいんじゃね?
個人間なら問題ないけどね。あたかもここの住人に向けて書かれたみたいでなあ。

400:398
11/01/25 18:33:35
>>399
なるほど、うーん、まあ匿名掲示板でやってることだから
個人的感想でも個人間のやりとりでも住人全員への挑発でも
全部住人の目に入るからにはどこかしら全住人宛てになるだろうな

それで行き違いや誤読誤認はもちろん横からのツッコミや要らん煽りまで
ネガティヴなものがいろいろ出てくることをオレは否定したくない

まあ受け売りの知識の披瀝でもひとりよがりの解釈でも
押しつけがましくぶちまけるヤツがたまに沸く程度ならそこそこ楽しめる
というか、そんなに鬱陶しいと思わないんだけどなオレは

401:吾輩は名無しである
11/01/25 21:22:02
コテハン君は消えろ。

402:吾輩は名無しである
11/01/26 14:18:45
結局2chっていうのは ピンチョンスレでも荒れちゃうんだな
悲しいよ、、、俺は

403:吾輩は名無しである
11/01/26 15:10:17
って言うか荒れてたのか、この程度の流れで?

404:吾輩は名無しである
11/01/26 16:36:13
寧ろ荒れる程の話題になることを祝いたいけどね。
別に荒れてはいないけど。もっとやれ。

405:吾輩は名無しである
11/01/26 16:38:06
スローラーナーの新訳が気になる。

406:吾輩は名無しである
11/01/27 14:25:07
ピンチョンは何々主義者と定義付けできるような作家ではないんですかね?
それとももうすでに何か言われてるのかな?

カミュを語る時「不条理」が出てくるように
ピンチョンを語る時は「エントロピー」でいいの?
そもそもエントロピーは哲学的なテーマとして考えていいの?

407:吾輩は名無しである
11/01/27 14:44:24
『逆光』の邦訳者でもある木原善彦氏が『無政府主義的奇跡の宇宙』という解説書を著しています。
しかしこれは残念なことに絶版になってしまっているようです。あとはラッダイト主義がどうとか。

408:吾輩は名無しである
11/01/27 15:55:13
あっそれよみました まだ家にあります
ただ残念なことに全く頭に残ってない もう一度読もうかな
なんかどうでもいいやと思ってしまったんだな読みながら
もう一度まずは斜め読みしてみよう

409:吾輩は名無しである
11/01/27 16:49:12
>>406
トニー・タナー『言語の都市』に詳しいけれど
エントロピーは1950〜60年代に出てきたアメリカ小説の基調を
表すのに適した言葉/概念というだけだろうね。哲学ではない。
核による軍拡競争やキューバ危機ほか
世界の終末が容易に想像できた時代背景と関わる部分もある。

410:吾輩は名無しである
11/01/27 17:00:22
>>407
ラッダイトはピンチョン作品にしばしば見られるモチーフというだけで
主義云々ではないんじゃないかな。魅力的だけど。

>>406
ピンチョン・インダストリー的には、ピンチョンを特に「××主義」
というのはないと思う。特に言えと言われるならポストモダニズム。
カミュの例を挙げていたけど、仏文学はそもそもが文学運動好き。
米文学だとメルヴィルとかフォークナーについても主義を云々しない。

411:吾輩は名無しである
11/01/28 10:41:59
>>410
確かにそうですね ピンチョンについて何とか主義とか文学運動なんてナンセンスですよね


412:吾輩は名無しである
11/01/29 02:33:08
いろいろ詰め込まれているから、それを適当に拾えばだいたいどんな主義でも見いだすことが
できるんだよ。だから研究者とか評論家には便利なんだよ、何を言っても、ちがうとは言えない
から。


413:吾輩は名無しである
11/02/01 20:29:30
重すぎる…。ノーベル賞取ったら文庫で出してくれるかな?

414:吾輩は名無しである
11/02/01 21:52:12
新潮社だからな‥

415:吾輩は名無しである
11/02/03 00:17:46
ピンチョンにノーベル賞は絶対ない。
スウェーデンの文学アカデミーはポストモダンが嫌いだから。
前衛的な作家でもクロード・シモンのように土着的でないとムリ。

416:吾輩は名無しである
11/02/03 01:11:19
>>415
っていうか、ノーベル賞とか似合わないとも言えるような

417:吾輩は名無しである
11/02/03 01:27:41
>>410
フォークナーも「○○主義」って言われたりしないの?
何主義だか知らんけど、いかにもレッテル貼りやすそうなイメージがあるけど。

418:吾輩は名無しである
11/02/03 01:37:37
取ってもどうせ辞退するだろう

419:吾輩は名無しである
11/02/03 01:39:17
>>417
アメ文業界だと、ロマン主義・リアリズム・モダニズム・ポストモダニズム、
ほか自然主義とかビート、あとはジェンダーや人種に関わる区分くらいの
腑分けはあるわけだけど、思想的な流れて××主義はあまり聞かない。
ちなみにモダニズムってのは特に強調されることが少ないような気がする。

アメリカの作家って思想面でちゃんと体系化した《理論―実践》って
やってる人が少ないとは言えるんじゃないか? 自然主義とかだって
フランスだとゾラなんかがちゃんと体系化するわけだけど、
アメリカの自然主義なんて作家ごとで完全にバラバラだったりとか。


420:吾輩は名無しである
11/02/03 01:43:02
フォークナーなんて「ド田舎主義」とか言われそうなもんだがな。

421:吾輩は名無しである
11/02/03 01:48:54
>>417
ごめん、ひとつ思い出した。
フォークナーについてはアメリカ南部文学、南部作家というカテゴリーで
語られることが多いかな。南部文学に関してはかなり見直しというか
今日的な研究が進んでる。
それでなにか体系化された思想が出てくるわけじゃないけど。
南北戦争後の生産様式の切り替えとか、南部人の感情というか
残存したイデオロギーみたいな部分とかから考えることは多いみたい。

422:吾輩は名無しである
11/02/03 01:59:09
スレチな内容を何度も書き込んでスマソ。ちょっと図式化すると
ロマン主義―ホーソーン に対して メルヴィル
リアリズム―ヘンリー・ジェイムズ に対して マーク・トウェイン
モダニズム―ヘミングウェイ に対して フォークナー
ポストモダン―デリーロだかバースだか知らんが、に対して ピンチョン
みたいな対立項はなんとなくあって、左側の人は自作の理論化というか
説明だか合理化に比較的積極的な人。右の人はもっとぐちゃぐちゃしていて
逸脱が多くてよくわかんない夜の思想の人、みたいな見方をすると、
右側の作家に主義やらなんやら言いにくい、ってわかる感じしないかな?

423:吾輩は名無しである
11/02/03 02:05:01
>>422
右側贔屓っぽい分類だなw


424:吾輩は名無しである
11/02/03 02:10:24
>>422
そりゃ右側贔屓に決まってるじゃん。右側の方が面白いから。
でも>>422のカップルは米文学史的には定番。
左側が好きなヤツもけっこういるはずだと思うけど
そういうヤツはピンチョン・スレなんか見ないんじゃ?

425:吾輩は名無しである
11/02/03 02:18:40
俺は左側派だから断固として抗議したいね
理論と混沌の対比が甘すぎる

426:吾輩は名無しである
11/02/03 02:22:49
つかそんなショボイ認識枠で「主義にとらわれない複雑な世界」が把握されているのかと思うとがっかりだな

427:吾輩は名無しである
11/02/03 02:25:42
sageでよろしく

428:吾輩は名無しである
11/02/03 02:26:21
なんだかんだで鋭いのは>>420だけということだ。

429:吾輩は名無しである
11/02/03 02:32:30
>>426
図式化された米文学史って認識枠を提示しただけ。
夜想の系譜はもっと世界的に拡がってるわけで
ピンチョンが他から受けた影響とかヒントとか言うなら
それこそきりがない。正直把握しきれないよオレは。
ていうか把握しようと思う事もやめたわけだが

430:吾輩は名無しである
11/02/03 02:42:28
でも、そういったらいったで、系譜という概念じたいがもうショボイといわれるんじゃね?
つまり>>428がFAだよ。

431:吾輩は名無しである
11/02/03 02:46:21
ぢゃFAってことで












終了


432:吾輩は名無しである
11/02/03 02:48:25
FA主義

433:吾輩は名無しである
11/02/03 03:07:41
>>432


434:吾輩は名無しである
11/02/03 03:34:28
??? ↑誤爆か?

435:吾輩は名無しである
11/02/03 10:42:28
ポー メルヴィル フォークナー サリンジャー ピンチョン エリクソン
アメリカ文学史闇の系譜をピンチョンから継承できるのはスティーブエリクソンだ

436:吾輩は名無しである
11/02/03 12:18:08
しばらくエリクソンの作品フォローしてないんだけど
ここ十年くらいで「おおっスゲー」って作品は出してるの?

437:吾輩は名無しである
11/02/03 14:04:01
>>436
邦訳しか読んでないけど 俺は全部好きだ

438:吾輩は名無しである
11/02/03 20:57:36
スレチだけど、エリクソンとフォークナーって、何から読んだらいい?

439:吾輩は名無しである
11/02/03 21:07:43
>>438 ↓フォークナー スレ
スレリンク(book板)l50

エリクソンはピンチョンも絶賛した Arc d'X からを推す

440:吾輩は名無しである
11/02/03 21:17:43
エリクソンは黒い時計の旅を勧める。出来れば一作目から順に読んだほうがいい。

441:吾輩は名無しである
11/02/03 21:32:49
ピンチョンみたいに長くないし
わりと読みやすいから一作目から順に読めるお

ていうかみんなピンチョンだったら一作目から行くか?

442:吾輩は名無しである
11/02/03 21:36:25
>>440 ん? ちと混乱
第一作目は『彷徨う日々』(1985) Days Between Station
邦訳の出版は『黒い時計・・・』が先だったんだっけ?


443:吾輩は名無しである
11/02/03 21:52:05
>>442
あっ、ごめん。本来なら一作目の『彷徨う日々』から順に読んだ方が良いと思うけど
どれか一冊と言われたら『黒い時計の旅』(第三作)がお勧めということです。ごめんね。

444:吾輩は名無しである
11/02/03 22:00:37
『黒い時計の旅』は白水uブックスで読めるのが魅力だね
中古でよければ文庫(福竹/ベネッセ)も安く手に入るし

『彷徨う日々』は英語版の表紙にピンチョンの推薦があったんだよなぁ

445:吾輩は名無しである
11/02/03 22:08:48
ありがとうございます 大変参考になりました

446:吾輩は名無しである
11/02/03 22:12:19
「一人の作家の中に、現実の夜の側から報告する才能、魅力的なロマンティックな姿勢、
生まれつきの語り部の鮮烈な想像力のどれかひとつあったら、
それはグッドニュースである。
処女作の中に、それら全てが一緒に見られるとしたら、
シャンペンとオードブルでお祝いするしかない。」

447:吾輩は名無しである
11/02/04 00:39:51
エリクソンは黒い時計が代表作と言われてるが ピンチョンみたいに文字の海に溺れるのが好きならXのアーチがオススメ
あと『真夜中に海がやってくる』が個人的には好き

448:吾輩は名無しである
11/02/04 00:41:34
フランドルへの道 を読了できなかった人でも大丈夫ですか? >Xのアーチ

449:吾輩は名無しである
11/02/04 00:42:29
フランドルは仏文だけど、ややこしくて目がすべるという意味で似たようなもんかと。。

450:吾輩は名無しである
11/02/04 00:45:50
エリクソンはその場その場のイメージが黒くて強いから大丈夫だと思う
その小説読んでませんが 申し訳ない

451:吾輩は名無しである
11/02/04 00:54:44
>>435
これに誰もつっこまないのか?

452:吾輩は名無しである
11/02/04 01:01:27
ピンチョンとは違ってエリクソンはまだ、
「とにかく最後まで読んだ(字を追った)」ことが自慢になる作家ではないね。

453:吾輩は名無しである
11/02/04 01:30:00
ピンチョンだろうがジョイスだろうが、
俺は読んでないうちから読んだことにして自慢しまくってたぞ。

454:吾輩は名無しである
11/02/04 01:41:55
俺なんて古今東西ガツガツ色々読み漁ってるが まだ漱石読んだこと無いぜ 村上春樹もな

455:吾輩は名無しである
11/02/04 01:48:04
俺なんてあらすじすら知らないのに
「小説語るならプルーストくらいは読んでからにしろよww」って
酒の席で100回くらい言ったことあるぞ
「重力の虹? ああ、あれなら原書で読んだほうがわかると思うよ」
とかも言ったことある。もちろん日本語訳ですら上巻途中で挫折したが。

そんなもんだよw

456:吾輩は名無しである
11/02/04 02:39:31
>>451
いやーめんどくさそうだからツッコミたくないんだよ
てか つっこんでやれば?

457:吾輩は名無しである
11/02/04 02:49:56
× めんどくさそうだから
○ 逆につっこまれそうだから

458:吾輩は名無しである
11/02/04 04:06:26
>>455みたいな馬鹿にはなりたくない
まあ俺がお前と飲んでたら「こいつ、読んでないな」と、一発で見抜くと思うが

459:吾輩は名無しである
11/02/04 04:31:35
>>250の正体が>>455ということか。

460:吾輩は名無しである
11/02/04 09:27:58
>>455
てか本の話を飲みながら出来る友達がいるのが羨ましいよ
ピンチョンやら読んでる友達は俺の周りではいない、、、、、


461:吾輩は名無しである
11/02/04 20:16:14
知り合いにピンチョン読みいるけどそいつと一緒に呑みたいとは思わんわけで
まー読む本の趣味が近いからと言って一緒に呑んで楽しいとは限らないし
本に限らず完全に趣味が違っても一緒に呑んで楽しいヤツは楽しいから
ピンチョンの話で盛り上がれる呑み友達ってのは幻想でしかないと思う

462:吾輩は名無しである
11/02/04 20:46:40
ところで 438>> はフォークナースレで『サンクチュアリ』を
勧められていたようだが、それで納得したんだろうかな。
そういや確か「エントロピー」の中にサンクチュアリへの言及があるはず。

463:吾輩は名無しである
11/02/04 21:47:11
サンクチュアリのほかに何かあるならば、知りたいです

inherent viceの次に読みます
最後のほう霧の話ですが、Pさん霧好きなんですかね

464:吾輩は名無しである
11/02/04 21:59:36
>>463 sage進行で
『サンクチュアリ』はインポ野郎にトウモロコシの軸でレイプされるっていう
センセーショナルな感じが最初の一冊向けなんだと思う。フォークナー
自身は金目的で書いたとか嘯いてるけど作品としてはよく出来てるよ。
作品のわかりやすさ重視なら『八月の光』がダントツだと思う、個人的に。
ただ、ピンチョン読んでるくらいだから、最初から大作読んでも全然平気
なんだとすると、それこそ『響きと怒り』からスタートしてもいいと思うよ。
ま、これはフォークナー読みではなくピンチョン読みの意見ね。
ところで Inherent Vice は原書で読むの? そんなに厚くないけど。

465:435
11/02/04 22:53:51
ピンチョンは全部読め人生は長い
と言っても人生で読める小説はタカがしれてる さぁなにを捨てるんだ?


466:吾輩は名無しである
11/02/04 23:12:06



467:吾輩は名無しである
11/02/04 23:17:12
Inherent Viceは、一日一章読めば、一ヶ月で読了という分量



468:吾輩は名無しである
11/02/05 01:45:50
全21章 369頁か・・・LAの地図でも眺めながら読んでみるかな

469:吾輩は名無しである
11/02/05 19:46:19
てか思ったんだが、>>438 は inherent Vice 原書で読んでるなら
エリクソンも原書で読めばいいんじゃないか?
ピンチョンより文章がきれいだぞ。オレの主観だが。
フォークナーは、ヨクナパトーファ・サーガものなんかはまるまる1頁ピリオドなし
みたいなことになるから(ピンチョンより酷い)どうだかと思うけど。

470:吾輩は名無しである
11/02/05 23:20:40
>>465
スルーせずマジレスしちゃってカッコワルイんだが
フツーそういう訊き方されても誰も答えないよな
単に話題提供のつもりかも知れないが、なんかめんどくさそうと言うか
誰かの答えにつっこみたがってるようにしか見えんわ
てか「捨てるもの」ってのを自分から提示してくれりゃいいのに

471:吾輩は名無しである
11/02/06 06:07:19
>>469
一回では分からず、二度読み
第一章でマシュマロと豆腐を間違えるシーンが

472:吾輩は名無しである
11/02/06 06:16:54
M&DとATDのどっちが読みやすい?
もちろん日本語訳での話し。

473:吾輩は名無しである
11/02/06 07:01:53
>>471
二度読みする方がふつうだと思う、特に前半は
翻訳で読むと気持ちいいスピードで読めるんだけどな
でもスルーしちゃうこともあるわけで
ま、どっちがいいとは言えないな

>>472
当たり障りなく言うならATDじゃないのかな
M&Dは漢字が多すぎてどうもねえ、ってところはある

474:吾輩は名無しである
11/02/06 10:54:26
M&Dは訳が信用できないのが困る。

475:吾輩は名無しである
11/02/06 13:25:48
>>474
「訳が信用できない」の内訳をもう少し説明してほしいな
煽りとかじゃなく普通に意見を聞きたいので、ヨロシク

476:吾輩は名無しである
11/02/06 13:45:01
>>305

477:吾輩は名無しである
11/02/06 15:22:57
>>476
ルビを多用したからチェックが甘くなったんだろうな
翻訳に100%はありえないからそれなりに信用しときますわ

『49』の最後の方の「中間の脱落」みたいに、作品の解釈の根幹
にかかわるようなとんでもない誤訳があると考え込んじゃうけどな
志村正雄がなんであんな誤訳したのか(しかも注釈まで付けた)
いまだにまるで理解できない

478:吾輩は名無しである
11/02/07 08:10:24
あんたも翻訳やればわかるよw
絶対に糞訳部分が混じる

479:吾輩は名無しである
11/02/07 10:04:01
志村正雄乙

480:吾輩は名無しである
11/02/07 10:06:30
>>478
確かに集中力の問題もあるだろうし
だから定期的に改訳されるのがベストなんだろう
>>475
俺は中国にいたことがあって 中国語しゃべれるんだが
M&Dの漢字表記って あれ中国語だよ 日本語では漢字がないから
むりやり中国語から持ってきて 意味にあてたんだと思うんだが
どうかな?俺的にはあそこまで漢字にこだわる必要がどこにあったんだと思う
柴田氏なりの文字ヅラの雰囲気作りだとは思うんだが

481:吾輩は名無しである
11/02/07 11:44:32
>>480
なるほど中国語の流用なのか。漢語って考え方をすれば
近代までの日本語と漢語の関わり方をふまえても
雰囲気作りとしてはデタラメな発想ではないのかもしれないけれど
ブレーン雇うとか辞書多用するとかで処理しちゃったんだろうな。
まぁ翻訳は難しいよな。佐藤良明のスペイン語→関西弁みたいに
不正解なの承知で処理しなきゃならない部分が出てくる。

482:吾輩は名無しである
11/02/07 12:01:46
>>478
あとから気づいても取り返しがつかないとか
なんでそんな訳にしたのか自分でも覚えがないとか
実体験としてあるよ
だから必要以上に訳者をバッシングする気はない

483:吾輩は名無しである
11/02/07 17:42:00
まあ私はピンチョンを村上春樹が訳すくらいなら
断然柴田氏佐藤氏志村氏に頑張ってほしいけどね

484:吾輩は名無しである
11/02/07 20:39:03
M&Dは東海道中膝栗毛的な雰囲気出すために
わざと漢字を多用したんだっけ

485:吾輩は名無しである
11/02/07 21:24:58
>>483
でも柴田元幸は村上春樹のアレっていうかいわゆる春樹訳の監修的なこと
してるわけでしょ、春樹の語学力で文学作品翻訳できるわけないんだから
ま、長いものに巻かれて春樹訳ピンチョン、みたいな話にならんでほしいわな
その意味でも新潮社全集の訳者陣にイロモノがなかったのは幸い

486:吾輩は名無しである
11/02/07 21:34:18
この流れで思い出したが、最初競売ナンバー49の叫びは寺山修司が翻訳してたらしいけど、
仮に完成してたらどんな感じになってたんだろう

487:吾輩は名無しである
11/02/07 22:06:32
>>486
『49』は寺地五一ってちゃんと大学教授までやってる人の下訳があった上で
まあ寺山修司が作品世界の感じが良く出るように日本語をいじって結局は
誤訳部分が増えるという理屈にはなる・・・寺山に原文は読解できない前提だが
ま、結果的に文学性が高まったと感じるか否かは読者の好み次第だからねぇ

488:吾輩は名無しである
11/02/07 22:25:58
作家にとっては箔になるのかなあ。
ピンチョンではないにしろ「翻訳したことがある」というのは。
でも下訳とかいろいろ面倒みてもらってるなら、そんなのゴーストライターみたいなもんじゃん
とも思うけど。

489:吾輩は名無しである
11/02/07 22:47:47
>ゴーストライターみたいなもん
だと思っておく方がいいだろうね、作家や有名人の翻訳は
箔の問題なのか出版社の販売増進戦略なのかは場合によるだろう
しかしカーヴァーやフィッツジェラルドなんかは作家のわがままだろうな
カーヴァーワールドやフィッツジェラルドの作品世界に浸りたいのに
春樹ワールドのフィルターなんかかまされるのはたまったもんじゃない

490:吾輩は名無しである
11/02/07 22:57:31
研究者目線での神訳って案外だめな感じになるよ

491:吾輩は名無しである
11/02/07 23:12:06
>>480
そこが難しいところなんだろうな
内容というか記されている情報は丁寧に提示してくれるんだけど
文体も雰囲気もないどころか世界観すら伝わらないような訳になる
でもまあピンチョンの作風は細かいガラクタを積み上げることで
異様な世界観が立ち現れるってのが最良のパターンのひとつだから
国書刊行会で出てたような翻訳でも読者的にはあまり不満がないんだよな
新潮社の全集はそのあたりバランスとろうとしてるんじゃないかと思う

492:吾輩は名無しである
11/02/07 23:13:12
村上春樹ですら語学力に難があるなんて言われるなら、あの作家やあの作家はどうなるんだろう。。。
いくつか翻訳した(ことになってる)小説を見たことあるんだが。
さらに言えば、初めて日本語に翻訳された海外の小説家の本の帯や批評で
「かねてから凄い作家だと思っていた。この翻訳によって日本の一般読者にも知られるのは喜ばしい」などと、
いかにも「俺様くらいになるととっくに原書で読んで注目してたんだぜ」と言うようなことを
書きたがるあの人とか。。。

493:吾輩は名無しである
11/02/07 23:19:53
エリクソン『ルビコン・ビーチ』島田雅彦訳くらいがビミョーなとこだろ
いちおうアカデミックなところでも耐える語学力だから
と言っても専門が露文で本当に独力でエリクソン訳せるかはビミョー

494:吾輩は名無しである
11/02/07 23:24:38
>>492
まーわれわれ読者はマーケティングの対象である消費者なんだからさ
作家先生に非があると思いたくなるのはわかるけれども
編集者とか編集部がブレーンとしていろいろ情報提示したり
新しく売り出す海外文学に知名度のある日本人作家の名前くっつけて
売りやすくしてることもわかろうよ
あんたはそうじゃないと思うけど権威主義に巻かれる人って多いんだから

495:吾輩は名無しである
11/02/07 23:34:36
>>492
後半はT.G.氏のことか?

496:吾輩は名無しである
11/02/08 00:03:08
邦訳が出てない作品の原書をガチ読みしてる作家もいることはいる
それをわざわざ自分名義で翻訳して出すというのは別の問題
作家の翻訳に下訳とか監修をつけるというのは出版社の問題

497:吾輩は名無しである
11/02/08 00:28:50
こういうスレだと仏文中心主義だった時代の日本の文壇や翻訳事情は出てこないんだなw

498:吾輩は名無しである
11/02/08 01:19:21
>>497
スレ違いだからな

499:吾輩は名無しである
11/02/08 10:28:30
>>489
村上春樹はライ麦の新訳を出したよな ライ麦は好きだし一応読んだ
村上批判は不毛だからやめるが
ついでに柴田氏とのサリンジャーについての対談本を興味あって読んだんだが
>翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書) [新書]柴田氏村上氏共著
村上春樹はこんなに子供っぽい人だったんだと驚いた と結局批判を言ってしまった
しかもスレチでごめんなさい


500:吾輩は名無しである
11/02/08 11:08:06
どのへんを子供っぽいと感じたの?
俺も読んだがそんな感想はもたなかった

501:吾輩は名無しである
11/02/08 11:09:43
>>494
出版社の姿勢はそれは言わずもがなだろ 会社は利益を追及するものだ
ただ今回のピンチョンの全集に関しては新潮社に感謝だよ 本の単価は高いけどな

502:吾輩は名無しである
11/02/08 17:59:58
>>501
494だが(ついでに491でもあるが)
もちろん新潮社の全集には感謝してるよ
この全集の企画はどう考えても柴田&佐藤の主導だと思うし
ついでに柴田の知名度や春樹と組んだヒットがなければ
こんな利益率の悪そうな全集なんて話はなかったはずだと思う
本の単価は高いが利益率を考えると良心的な方なのかもしれないな

503:吾輩は名無しである
11/02/08 18:36:19
無理に春樹と絡める必要ないから。

504:吾輩は名無しである
11/02/08 19:21:54
>>503
いや無理に絡めようってんではないんだが
むしろオレ自身はそっち方面に否定的って言うか現況を鬱陶しく感じている
ついでに言うと柴田元幸がピンチョンを訳す事にも違和感を感じなくもない

505:吾輩は名無しである
11/02/09 22:12:16
>>504
翻訳能力あるなら自分で打開しなされ

506:吾輩は名無しである
11/02/11 03:22:25
翻訳で『M&D』と『逆光』2作読破した人いる?
まじ尊敬するわ。

507:吾輩は名無しである
11/02/11 09:04:23
人に誉められたことのない私が初めて尊敬されたわあ

508:吾輩は名無しである
11/02/11 10:05:24
え? 量的長さ的に尊敬ってこと?

509:吾輩は名無しである
11/02/11 10:44:03
面白く読んでるから別に苦行でもないしな

510:吾輩は名無しである
11/02/11 11:13:36
しかしアメリカの純文学作家って半端じゃない
徹底ぶりだね。どう考えても売れない長大な小説を
えんえんと書き続ける。ピンチョンは生活はどうしてんのかな?
フォークナーもフランでの評価が逆輸入されるまでほとんどの
小説がアメリカで絶版だったらしいし。

511:吾輩は名無しである
11/02/11 13:54:53
金持ちの家に生まれたとか
奥さんの稼ぎがいいとか

そういうパターンが多いんじゃないの?

512:吾輩は名無しである
11/02/11 14:16:32
>>510
『GR』以降は印税で食えてるんだろ、なんせ『49』とかは英語圏の
大学で課題図書に指定しやすいサイズでよく使われるわけだから
趣味的な読書の範囲を超えて常時売れてるわけだし。
『GR』出版以前はローゼンタール基金賞で食ってたんだろ。
っつーか他人の生活心配するより自分の生活気にしたらどうだ?

513:吾輩は名無しである
11/02/11 14:41:31
年収2500万以上 ソースは本人のmyspace

514:吾輩は名無しである
11/02/11 21:15:49
>>513
あの myspace って研究者目線で見ると「へぇそうだったんだ」ってことが
なんにも書いてなくて笑っちゃうんだよな、興味・趣味のところとかね。
興味全般の最初に entropy とか、ほとんど冗談なんじゃないのというか
人からわかりやすいようにサービス/セルフパロディしてる感じなんだよね。

515:吾輩は名無しである
11/02/11 21:22:27
つまり本当のところは不明、>>512がオマヌケということか?

516:吾輩は名無しである
11/02/11 21:40:01
>>515
いや年収が円換算で2500万円以上はホントだろ研究者目線で見ても。
例えばいっときしか売れないヒット曲を出しても一時的にしか印税は増えないが、
いわゆる名作クラスのアルバムを出してしまうと延々と印税が入り続ける。
1960〜80年代に世界的に名をなしたロックミュージシャンとか、もはやツアーなんか
する必要ないくらいリッチになっちゃうんだとさ(それで音楽的に腐る)。
すくなくともピンチョンの初期3作品はポストモダンの名作扱いされてるわけで
いまだに毎年世界で何冊売れてるか考えてもごらんよ。
ロックの名盤ほどではないにしろ結構な数字なんじゃないか?

517:吾輩は名無しである
11/02/11 21:43:15
ジャンルが違う。流通方式もぜんぜん違うんだし。
説得力皆無。

518:吾輩は名無しである
11/02/11 21:45:14
研究者てのは他人の財布の中身を邪推する商売なのか

519:吾輩は名無しである
11/02/11 21:48:09
ロックミュージシャンってもう印税じゃ食えなくなってるらしい

520:吾輩は名無しである
11/02/11 21:50:27
諸説あるだろうけど、まあ、ピンチョンとしては
うんざりするほど訊ねられたことなんだろうな > ぶっちゃけ年収いくら?

そう考えると、ピンチョンがはぐらかし用の回答をいくつも用意してることはじゅうぶん考えられる。
そのうちのいくつかが適当に信じられて噂になってるだけだろ。

521:吾輩は名無しである
11/02/11 21:55:06
00年代前半だったかな? 巽孝之が何かに書いてたの読んだことあるんだが
アメリカの文学部での読書リストに挙げられるアメリカ作家の作品で
競売ナンバーがたしか3位だった たぶん1位はトニ・モリスン
重力の虹はさすがに学生に読ませてもわからんだろうということになるらしい

522:吾輩は名無しである
11/02/11 21:59:55
なんかアメリカ文学総合スレでも >>510 みたいな話が出て
レスが下世話な展開になってストップしてたな
年収なんていくらだっていいがな
オレらが買い支えてるんだからPさんは安泰だろう

ということで終了

523:吾輩は名無しである
11/02/12 00:13:31
ピンチョンもいい年だし貯金もあるし子供もいるし……って、

まだ子供に金がかかるのか。

524:吾輩は名無しである
11/02/12 00:31:37
昔なら作家も専業で食えていたろうが、これからは難しくなるだろうな

525:吾輩は名無しである
11/02/12 01:04:29
奥さんが誰か別の作家のマネージャーか何かをやってるんじゃなかったっけ?

526:吾輩は名無しである
11/02/12 01:09:44
ピンチョンの実生活ってオマエらそんなに気になるのか?
隠されると(そんな必死に隠してるわけじゃないらしいが)
逆に知りたくなるって気持ちはわからなくもないけど
ホントのところどうなのよ? どーでもよくないか?

527:吾輩は名無しである
11/02/12 01:12:45
どうでも良くなかったら、繰り返しスレで話題になってるだろ。

528:吾輩は名無しである
11/02/12 01:17:25
ヴァインランドからの作風の変化には子供が出来たっていう要素が
関連していなくもないんだろうなと思ったりするがどうかな?

529:吾輩は名無しである
11/02/12 02:14:23
来月『V.』新訳刊行だな。25年くらい前、国書版を近所の図書館で借りて
読んで以来、手に取っていない。もう読まないかも知れんが、買っとこうかな。

530:吾輩は名無しである
11/02/12 02:55:25
>>528
男の場合、子供ができたからってあまり変らない例の方が圧倒的に多いと思うけど。

531:吾輩は名無しである
11/02/12 03:13:06
>>530
いや 一般論としてではなくピンチョンの作品についてはどうかと
うーん、一例を挙げると・・・
すくなくとも作品の結び方、物語の終わりが殺伐としてないというか
ヴァインランド以降は未来がない感じではなくなったように思うんだが

532:吾輩は名無しである
11/02/12 03:50:48
初読はやっぱ競売ナンバーがいいの?

533:吾輩は名無しである
11/02/12 03:56:10
そうね、短いし。

534:吾輩は名無しである
11/02/12 04:09:47
>>531
VもGRも、お先真っ暗ってわけではない気がする。
なんとなくダラダラ続く雰囲気を残してる。

535:吾輩は名無しである
11/02/12 04:28:21
どの作品にしろ愛する子供を住まわせたい世界ではないなww

536:吾輩は名無しである
11/02/12 05:46:06
>>532
オレの知る限りだと(と言ってもピンチョン読者の知り合いは少ないが)
Vから入った人はピンチョンにものすごくハマるみたい
競売ナンバーより呪縛が強いみたいだよ
池澤夏樹なんかもそうらしいんだけど、この人、V未訳の時代
本人もまだ作家になる前に、飲み屋で知り合った志村正雄から
ピンチョン面白いから読んでみなって勧められたんだと


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