【平野稜二】BOZEBEATS～ボウズビーツ～

【平野稜二】BOZEBEAT ..

23:ホットカルピス
18/01/11 18:41:32.84 dM6vOfEe.net
どこかの山奥、川辺に一人の少年が倒れている
少年の脳裏に少女の幻が浮かぶ
「忘れないで環…いつかきっと必ず会えるから」
少女に向かって手を伸ばしたところで幻は消え、少年も意識を失う
そんな少年の元に２頭の巨大な狼が現れた
６年後、北海道
一人の坊主を乗せたタクシーが使い山道を進む
タクシーの運転手曰くこれから向かう場所は地元の人間でも近寄らない物騒な場所との事
迷ったら最後二度と出られず狼人間に食い殺されるという噂がある
そのような場所に何故行こうとするのか尋ねる運転手
坊主によるとそこは自殺の名所としても知られ多くの人間が命を落としていた
強い遺恨を残した魂はやがて悪霊となり現世で悪さをする。そうなる前に成仏させるのが目的だと語る坊主
タクシーから降り巨大なトランクを片手に山の中に入ってく坊主
山中には首つり用のロープが垂れ下がった鳥居があった
さっそく念仏を唱える坊主だったが巨大な熊が彼に襲い掛かろうと現れた
ナワバリに許可なく立ち入った事を詫びる坊主に容赦なく突進する熊
そんな両者の間に割って入る一人の少年と一匹の狼
少年の気迫に気圧された熊はそそくさと退散する
坊主に対し「お前も主の仲間なんだろ！」と一方的に捲し立て襲い掛かるも逆に坊主に生け捕りにされる
数時間後、山中で野営をする坊主
少年と一緒に居た狼はすっかり坊主になついていた
坊主は龍大寺と名乗り少年の名を訪ねる
少年は自身の腕に付いている数珠を龍大寺に見せる
数珠にはネームプレートが付いており円鹿環と書かれていた
少年は森に来る前の記憶が無く文字も読めない
森から出ようにも森の主が一度入って来た者を出られない様に森を作り変えた
自分で良ければ主を退治しお前を引き取ろうかと提案する龍大寺の提案を断る少年
森を離れるくらいなら自分のことなんてわからなくてもいいと言い残し森の奥へ向かう
「円鹿環(まどか・たまき)それがお前の名だ」
「自分の気持ちを押し殺すのはやめろ。本当は知りたくてたまらないはずだ」
「自分が何者なのか。何故記憶を無くしここにいるのか」
龍大寺と別れた後、彼の言葉が頭から離れず葛藤する環は森の奥から感じる主の元へ行く
森の奥にいたのは木霊と呼ばれる魑魅魍魎の類だった
木霊に捕まり環は魂を喰われそうになってしまう
環を助けるべく狼が木霊に飛び掛かるが返り討ちにあい殺されてしまう
そこへ龍大寺が駆け付けトランクに施された封印を解き仏装を開放する
中から出てきたのは15.0mm法珠弾装填魂圧式ガトリングガン
ガトリングガンの弾を全身に浴び成仏する木霊
だがここで思わぬ事態が起こる
当たりに飛び散った木霊の魂を吸収する環
さらに龍大寺の魂までもが吸い取られそうになる
慌てて環に封印の術を施し難を逃れた
翌朝、狼の墓を作り埋葬した龍大寺
龍大寺から合掌の作法を学び彼と共に狼の墓に手を合わせる
環は前に進むために龍大寺と共に山を下りる決心をする
６か月後
とある空港にて葉隠という若い坊主が龍大寺から電話を受ける
彼は捕獲した魑魅を東京に持ち帰るという任務に就いていた
その葉隠に今から弟弟子がそちらに向かうので一緒に東京まで言ってくれと伝える龍大寺
葉隠が通りすがりの美人に目を奪われている間に同じく通りすがりの子供達がうっかり魑魅の封印を解いてしまう
空港に解き放たれた魑魅だったが６か月の修業の末強くなった環によって倒される
葉隠と合流した環はそのまま東京へと向かう

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