慶應の人間の気位の高 ..
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15:エリート街道さん
17/10/19 23:33:07.79 Otmx/Jey.net
飛田穂洲 『球道半世紀』 博友社、昭和26年
URLリンク(reference.weblio.jp)
学校色、野球色からしても両者は全く相反している。派手な慶応、野暮な早稲田、
頭髪をきれいに分けた慶応ボーイのとり澄ました顔、貴公子然とした風采、
時には学生としては行き過ぎではないかと思われるようなのがあっても一向キザに見えぬ。
野暮な早稲田の学生が塾生の猿真似をして身なりを飾れば、それがどうやら
仮り衣にも見えてヘドを吐きかけたくなる。家庭の貧富が反映するのかといえば、
それはまんざら、そうとはいわれまい。慶応にだってゆたかでない家庭の子弟が
入学せぬわけもあるまいし、早稲田にだって百万長者の子も入学している筈だ。
それなのに慶応と早稲田とでは各特異性がある。慶応カラー、早稲田カラー、
これは誰しもが、はっきり認めるところだ。それが野球となると一層ハッキリしている。
野球の技風からして、慶応はその昔から派手な野球で押通して来て、如何にも華麗に見え
垢抜けした試合巧者の評判をとっているのに反し、早稲田のそれはゴツゴツして
堅実一点張りといいたいが、どこか田舎者くさく試合前の練習などを見ていると、
これで勝負になるかしらと思わせる。頭髪にしても一方は五十年一貫した坊主頭に
愛嬌がないのに、一方は気取ったハイカラ頭、時に目の上に垂れ下った髪の毛に
ボールの行方を邪魔されることもあろうから、長髪賊のようなのは注意する必要はあろうが、
兎に角慶応はすっきりしている。これは福沢先生と大隈さんの好みが違ったところから
自然両派に分れたというわけではあるまいが、全く対蹠的の存在といっていい。
しかも東洋に両立した私学の両大関たることは自他共に許されているし、
強弱はさて置いていずれも大野球部となったことに異論の余地もあるまい。


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