『斧マニア』 2本目 ..
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100:斧爺
04/08/29 13:43 ForsgYbV
「自分にとって、理想の斧」というのを語りませんか?

一本に限定する必要は無く、伐採用ならこんな、薪割なら、大型なら、小型なら・・・と何種類かあってもいい。
ヘッドの形や大きさ、身の厚さや刃付けの仕方、柄の形や長さ、材質などについて。

市販されている製品が分かりやすいけど、こういうのがあったら欲しい・・・というのでもいいでしょう。

101:斧爺
04/08/29 14:42
では、私から。まず、和斧より洋斧。
ヘッドの形は、頭部から全体に幅広く、縦の長さが短か目の、「アメリカタイプ」がいい。
スウェーデンの「アクドール」を、ほんの少し幅広くした形。

身は、厚目がいい。アクドールより少し厚いくらい。それを、ふくらみの弱い蛤刃に砥ぐ。
木に食い込みやすく、それでいて、噛まれて抜けにくくなることもないから。

大きさ(ヘッドの重さ)は、大が3.5−4ポンド、中が2.25−2.5ポンド、小が1.25−1.5ポンド。

柄はいわゆる洋式で、長さは大が85cm、中が55cm、小が37cmくらい。
大と小は、市販品のスタンダードと同じくらいの長さだが、中は市販品の65cmよりかなり短い。
理由は、大だけはパワー最優先だが、中と小には携帯性を重視したいから。
そうなると、中のスタンダード、65cmは長すぎる。

柄の材質は、ヒッコリーの赤身(心材)か、カマツカ。堅くて粘り、弾力があり、折れにくいから。

続く

102:斧爺
04/08/29 14:57
具体的な製品では、
カール・シュリーパー、ブラックキャット、ジャクソン、それに、バーコの肉厚のもの。
(鋳造ではないので、一個一個、肉厚がかなり違う)

これらの中で、現在新品が出回っている製品は、バーコだけで、それも国内で買えるモデルは、
限られていて、アメリカタイプは、小しか手に入らない。

ニッチ・リッチなどで扱っている、アメリカ製のものが、良さげに見えるが、
買って使ってみないことには、なんとも言えない。

以上>>100>>101が、私の理想(お気に入り)の斧です。

103:斧爺
04/08/29 14:59
上の、最後の行は、>>101>>102の間違いです。

104:ムカル
04/09/01 01:47 3fEJ7iat
ようやっと書ける様になったのでカキコさせていただきますわ。

>>94
あの斧こそが、「消防用斧」です。あそこで使われていたのは顔が映るほど側面が磨かれた新品、
柄の白木も鮮やかで良かった。

確かに洋画の斧は凶器専門!
自分が知る限りで「正しい使い方した洋画」といえば、「ロッキー」でシベリアの雪原で修行する主人公が
薪割したり大木を倒したりする場面くらい。あと、「アドベンチャーファミリー」なる映画、大自然のなかで生活する一家の
小屋の壁に両刃斧が立てかけてある場面か。「シェーン」は見たことありません。
ホラーはもう斧の独壇場!これは語るとまた長文で大顰蹙なので、
「アメリカン=サイコ」で、主人公のベイトマンがライバルのポールぶっ殺すのに使った斧は
美しかった!ぐらいにしておきます。
最近は邦画や国産ドラマでも、斧を凶器に使う場面が増えた感がします。


105:ムカル
04/09/01 01:57
さてどんな斧が使いよいか、ということですが自分の場合は木をあまり倒したわけではなく
柄の材質まで吟味できるわけではないが、やはり柄は洋式、長さは85から90cmくらい、
刃の足はやはり短め、ということになりましょうか。(長いと横にブレやすくなる)

スゥエーデンのグレンスフォシュの斧のうち、日本でとり扱っていない「アメリカ式伐採斧」がどんな感じなのか知りたい。


106:斧爺
04/09/01 19:11 bFvAQm/y
和斧の難点のひとつは、「刃の足が長い」というところですね。
熟練した職人には使いやすいんだろうけど、私ら素人にはコントロールしにくい。

グレンスフォッシュに限らず、どのメーカーも、日本で取り扱っていないモデルやサイズが多いので困ります。
取り扱ってないものこそが、欲しいモデルなことが多いのに。

107:名無しの愉しみ
04/09/01 22:04
こんなのはどうよ?
URLリンク(www.outdoor-w.com)

108:ムカル
04/09/01 22:38
>>107

以前これと同じのアメ横のマルゴーで見たが、用途は?

109:名無しの愉しみ
04/09/01 22:38
こんのも有りも巣。
URLリンク(www.forest.minokamo.gifu.jp)

親爺が使っていたL字型のヨキがgoogleで出てこないがどっかに有りませんか。

110:ムカル
04/09/02 02:19
>>109

これは明らかに「ハツリ」専門ですね。
ヤフオクでたまに古道具の斧が三千円くらいで売られていたりするんですな。

111:斧爺
04/09/02 09:20 NEKKBwuc
ちょっと、洋斧と和斧(切斧)の形の違いを考えてみませんか?

一言で「文化の違い」で片付けると、話ができないので、それは無しで。

私は、日本と西洋の、伐採方法の違い、及び一般家庭への切斧の普及度の差が、
形の違いを生んだのでは?と思います。
そう考えるようになったきっかけは、18世紀中期までは、足が短く刃幅が広い、
洋斧に似た形の斧が伐採に使われることがあったのに、江戸後期以降の切斧は、
全て刃幅が狭く、足の長い形のものばかりになっているからです。

続く

112:斧爺
04/09/02 09:42
素人には、そして長時間の使用には、足が短く、刃幅の広い斧のほうが使いやすいのは、
経験からも分かるとおりです。
足が短いと手ぶれの影響が少なく、刃幅が広いと、的を外しにくいからです。
素人は、あるいは長時間の作業で疲れると、手ぶれが大きく、的に正確に打ち込むことも
できなくなります。
逆に言うと、手ぶれせず、正確に打ち込めれば、足が長く、刃幅が狭いほうが、深く切り込めます。

さて、西洋には鉈がなかったこともあって、そのぶん切斧(手斧)が普及していました。
日本には鉈があるので、手斧は一般家庭ではあまり使われませんでした。
日本での手斧は林業者が使う、本職の道具だったわけです。

だから、西洋の手斧は素人にも使いやすい形でないと困るし、日本の手斧は
熟練した職人が使って、作業性能がいい方がいいわけです。

続く

113:斧爺
04/09/02 12:31
伐採方法の違いについては、正確な資料がないので、止めておきます。

一般人と斧のかかわりについて補足すると、今日でも西洋の農家では切斧が普通に有り、
切り株を片付けることなどによく使っているようです。
以前にも書いたように、ホームセンターにたくさん置いてあるばかりでなく、
スーパーマーケットや、小さな雑貨屋にも、普通に置いてあります。

一方、日本の農家が切斧を使うことは、戦前でもまずなかったと聞きます。
ホームセンターはおろか、大きな刃物店にも、切斧が置いてあるのは稀です。
今も昔も、一般の日本人は、切斧とは無縁なのです。

西洋の斧が、素人にも使いやすい形をしていて、日本の切斧が、熟練した本職以外の人には
使いにくい形のままなのは、こういう理由もあるのではないでしょうか?

以上、くどい文章、失礼しました。


114:ムカル
04/09/02 20:11 FrZ3gvmw
西洋においても、中世頃は伐採用の斧は脚が長いものが主流だったようですよ。
柄も湾曲しておらず、直線で。
しかし「ナイフマガジン」によれば、北米大陸の開拓時代、まず台地を覆う森林を切り払うために
効率的な斧の改良が進められ、威力を増すために「刃渡りを広く、峰を大きく」そして「柄に曲線を持たせる」形に
進化させた、とのこと。これによって威力は1・5倍になったそうです。
そして開拓者が持ち運びしやすい「ハドソン=ベイ」と呼ばれる軽量な斧も開発されたわけだし。
それによって西洋斧は誰もが扱える道具になったのではないでしょうか。
本職の樵は両刃斧(これも北米の発明)を専門に使っていたはずですし。
北米の伐採方は、日本と同じ受け口を斧で刻み、追い口を鋸で挽き切って倒す方法です。

115:ムカル
04/09/02 20:24
日本では鋸が発展したので、素人は鋸で伐採を行い、それによって斧は専業者の道具になって言ったのではないでしょうか。
ただし、北米と同じような開拓時代を経験した北海道では開墾専門で根も切れる鍬、「島田鍬」や
泥炭をサクッと切れる「窓鍬」が開発されたものの、斧については内地同様でした。
伐採用の脚が20cm、重さ三キロもある斧「さって」はあくまで本職の道具でした。
ただ、「鼎伐り」のような伐採をするときはやはり脚が長いほうが便利なはずです。

なお、西洋にも鉈はあったような気がしますが。


116:嘔吐な名無し
04/09/02 21:36 36cswjPo
2〜3t位の重さで50メートル位のスゲェ斧がアルらしいヨ

117:斧爺
04/09/02 21:37
>>114
なるほど、そうでしたか。日本では、斧に関する書物が非常に少ないので、
そのナイフマガジンを見れなかったのは痛いですね。
もう、バックナンバー扱ってなさそうですが、念のため、何年の何号か、教えていただけませんか?

さて、そうすると、日本では早い時期に、斧が伐採の主役から退いたので、アメリカにおけるような
形の改良が起こらなかったのかも知れませんね。

もう一つの可能性は、開墾のために「木を取り除く」のが主目的の、アメリカの伐採と、
資源が少なく、最大限の木材の利用を目的とする、日本の伐採とは、発想が異なるから、
その違いが、道具にも現れることです。

切り易い高さで、大雑把に切ればいいアメリカでは、斧で切る割合が大きく、斧の改良が進んだ。
根元を掘ったり、根を切ったりして、最大限の材を得たい日本では、斧は必要最小限に使って、
大部分は鋸で切ったので、鋸の改良が進み、斧の改良は少なかった。

でも、例え斧の使用頻度が高くても、日本で曲がった柄が考案され、普及したとは思えません。
まして、両刃斧が発明されたとは、とても思えません。
これらはやはり、アングロサクソンならではの発想だと思います。

以上、どう思われますか?

118:嘔吐な名無し
04/09/02 21:42 36cswjPo
斧より日本刀の方がずっとマシ

119:ムカル
04/09/02 22:27
>>117
確かそのナイフマガジン、2002年の初夏の発売でしたよ。
連載特集「アメリカ文化とナイフ」の一環として。

あと、やはり白人の方が体格が良いので、体力を最大限に生かせる斧が西洋では発達し、
日本では少ない体力で木を伐れる鋸が発達したともいえますね。
で、「木が豊富だったから斧がアメリカでは鋸が発達しなかった」というのは疑問。
北海道の開拓時代も「木は邪魔者」扱い。それで木を切りまくったために現在の北海道の農村は
屋敷林も何も無いのっぺりした面白みの無い風景なのですが、それでも斧は発達しなかったのですからね。

あと、曲がった柄の斧が日本で出来なかったということですが、北海道では「曲がった柄」を目にする機会はありました。
北海道は開拓の際、アメリカ式の農業、牧畜を採用しましたが、その持ち込まれた西洋式農具の中にあった
「サイス」という牧草刈り用の大鎌の柄は洋斧と同じように湾曲していました。
しかしこの鎌は日本人の体格にはあわず、すぐに廃れたとのこと。

そういえば、日本人は積極的に農具を改良したようなことは歴史上ありませんね。
大陸から伝来した犂も、使いにくいのを無理に使っていたようだし。


120:斧爺
04/09/02 23:16
なるほど。言葉が足りませんでしたが、
アメリカでは斧と鋸の両方が発達、日本では、鋸だけが発達して、斧はしなかった、
と言うべきでしょうね。

曲がった柄は、外来のものはあっても、自前での改良によるものは無かったのは
間違いないんですね。

日本人も道具の改良は色々してますが、マイナーチェンジばかりで、両刃斧のような、
発想の自由な飛躍は少ないですね。その中で、江戸期の包丁の形の変化は目立ちますが。
農具や斧のような、元の形でとりあえず不自由しない道具は、あまりいじっていません。

121:名無しの愉しみ
04/09/03 00:13
>>117
切った木の利用方法もあるかと
日本では建築用として伐採はされても、燃料用としてポンポン切ったりはしなかったので
必要な分だけ切り、数を切らなければ効率化や道具の改良による省力化も
積極的には行われなかったのでは?

122:斧爺
04/09/03 00:23
>>121
燃料用にしても、日本では、まず炭に焼いて、それを使う、という丁寧な利用が多かったですからね。
その、炭用の木は、適当な太さのうちに、鉈で切ったそうですから、ここでも
斧の出番は無かったわけですね。
薪は「柴刈り」という言葉があるくらいで、細い枝や、潅木を使うことが多かったようですし。
いずれにせよ、太い、立派な木を燃やしたりはしなかった(根株などは除く)。

123:斧爺
04/09/03 09:11 7y1AqYiY
和斧の話は、この辺でひと休みして、洋斧のバリエーションの話を。

スチール社などが出している、バイエルン型(ドイツ型?)の斧。
峰が狭く、中ほどに切れ込みがあって、刃先に向かって銀杏の葉型になっている、
薄手で刃幅の広い斧。この型は、アメリカ型が登場する以前からあったのでしょうか?

使ってみた感じでは、枝打ちに向いていて、堅い、太い木を伐採するには、アメリカ型に較べて
パワーが無い感じがしました。
小径木や、柔らか目の針葉樹を切るには問題ないでしょうが。

124:名無しの愉しみ
04/09/03 21:54 Bokz9be8
アクサー?


125:名無しの愉しみ
04/09/03 22:09
>アメリカ型が登場する以前からあったのでしょうか?
日本列島が今の形をしてなかった頃からその辺りじゃ斧は使われていたからね・・・


126:ムカル
04/09/03 22:15
スチールのバイエルン斧はこのリンクに登場する斧ですな。楔と柄を輪状の金具を打ち込んで留める形式の。
URLリンク(www.marutagoya.com)
スチールの「チェンソー用斧」なら持っています。扇型で幅広の刃はなかなか切れ味良いが、作り付けの柄は70cmに足らず、腕がどうもあまってしまって力込め難い。
スチールのバイエルンもチェンソーも、最近は売られているの見たことありません。
この斧がヨーロッパ発明のものかはあいにく存じません。詳しく語れるのが二人きり、というのも辛い。
斧マニアは少数民族。

さて、日本では薪用に雑木林のクヌギや楢を伐り、数10年放置してから再生した幹をまた伐る、
ということを繰り返していましたが。西洋にも似た方式はありました。
オークやブナの木を途中で伐り、数年後そこから芽生えた若枝を柵用や薪用に伐ってつかっておりました。
地上3mあまりで伐る方式を「ポラード」といい、地面すれすれで伐る方法を「コピス」と
いいます。


127:ムカル
04/09/03 22:39
失礼、スチールのバイエルン斧は今でも売られていますね。
URLリンク(www.rakuten.co.jp)

128:斧爺
04/09/03 23:51 7y1AqYiY
来ておられましたか。
スチールやグレンスフォッシュなどの、ヘッドが1kg前後で柄が60cmクラスの斧は、
時々説明書きにもあるように、切り倒した木の枝を払う用途らしいので、伐採には柄が短すぎる
のでしょう。ヘッドが軽いから、パワーも足りないし。

日本でのクヌギの切り方も、地上2−3mで切る地方(関西、関東など)と、
地上0.5m以下で切る地方(四国、九州など)に分かれていますね。

参加者が他に居ないのは寂しいですが、登山板などで大勢の煽りに掻き回されるよりいいでしょう。
まだいくつか、話題もありますので、しばらくは話が続けられますし。

129:名無しの愉しみ
04/09/04 15:40
スレリンク(knife板:81-番)
和式刃物スレで鍛接の話になってるんですが、割り込みの和斧もありましたっけ?
和斧の説明はトヨクニのやつ(全鋼)しか見たことがないもので……。

130:名無しの愉しみ
04/09/04 19:03
とりあえず漏れは全鋼製は写真でしか見た事が無い
手持ちの薪割り斧も手斧も、割り込み

131:斧爺
04/09/05 11:12 U5gvWT/8
和斧で全鋼は例外的ですね。あっても、最近出たもので、昔は全部、割り込みだったはず。

ナイフマガジン2002年6月号と8月号、買いました。アメリカ式斧の解説は、6月号の方でしたね。
「頭を付けた」、というのが大きな改良のように思いました。
典型的なヨーロッパ式斧(知人が持っていた、古いカール・シュリーパー製品)を使ったことがありますが、
パワーが小さいのはともかくとして、重量が刃の方だけにかかっているので、バランスが保つのが難しく、
非常に使いにくかった印象があります。

現代のヨーロッパ製の斧の中には、アメリカ式もたくさんありますが、アメリカで発明されたデザインを
近年になって取り入れた、ということなんでしょうね。
そう考えると、ロビンソン・クルーソーの苦戦も、納得できる気がします。


132:ムカル
04/09/05 12:11
鋼材についての知識は無いので答えられません。失礼。

>>131
さっそく買われましたか。熱心ですなあ。
ロビンソンクルーソーが乗っていた船には、大斧が三丁、手斧が1ダースあったはず。
それらの斧は堅い木を散々伐ったり割ったりしたのでどれも刃こぼれ、そこで彼は工夫して
足踏み式の回転砥石開発したとか。
丸太から板をとるときは、楔を打ち込んで引き割ったりせず、わざわざ一本の木を削って削って薄くして
それで板にしてしまったというからその手間と不便さは恐るべし。
あと、丸木舟作ろうとして杉の巨木を倒したのはいいが、一人の力では到底水際まで運べないことに気がつき、
結局あぼーんしてしまったんですよね。

133:斧爺
04/09/05 16:16
>>132
数少ない資料のひとつですから、押さえておかないと。
以前本屋で立ち読みした、ある薪ストーブの本で、アメリカ斧の地方ごとの型について、3、4種類
紹介されているのがありましたが、あまりに簡潔な、雑な挿絵の記事だったので、それだけのために
その本を買う気にはなれませんでした。

ロビンソンの斧は、彼の苦戦ぶりからも、年代からも、ヨーロッパ式だった可能性が高いだろう、
と思うのですが、どうでしょうかね?

最近、私の方からばかり、話題を振っているようなので、そちらからもお願いします。

134:ムカル
04/09/05 17:56 1S7QBNiM
もしかしてその薪ストーブの本とは、かなり厚い訳された洋書ですか?
洋斧の刃のデッサンがあって、「ヤンキー型」とか「メイン州型」とかいろいろ載ってましたね。
洋斧の曲がった柄のことを「小鹿の脚」と言う、とも書いてあった。

ロビンソンクルーソーの「挿絵の銅版画」では、直線の柄の斧でしたね。
しかし近年映画化された中では舞台が南米からソロモン諸島あたりの島に変わり、
ストーリーも「原住民との友情」に「なっていた。その映画では、いわゆる洋斧そのまんまでした。

では私からネタ振り。斧爺さんは世界何ヶ国ほど回ってますか?
現地では英語を使うのですか?それともある程度現地語覚えてから行くのですか?
日本から斧や鉈持ち込む際、または海外から持ち帰る際、税関ではどう説明していますか?

135:斧爺
04/09/05 19:00
その本だったと思います。こんなわずかな記事のために、こんな重い本を買う気はせん、
と思った記憶があるから。

アジアとオセアニアを主に、今まで14カ国ほど行きました(中継は除く)。
とりあえず、英語でいって、通じなければ仕方ないから現地語、というパターンです。
ものになったのは、インドネシア語だけですが。
日本からの斧の持ち出し、外国からの持ち込みは、全く問題なし。
持ち出しは、サバイバルナイフでも平気です。
蛮刀や長いナイフは、持ち込む際に見つかれば、没収されます。
外国への持ち込みは、見つかっても、キャンプ用と説明して、咎められたことはありません。
外国からの持ち出しは、問題ありません。
実際には、大型斧を持っていったことは3回だけで、全てインドネシアへだけです。
小型斧は、9カ国に持っていって、どこでも問題なしでした。

136:ムカル
04/09/05 23:33 /5Pufxcn
それが空港の税関って、厳しいようで案外ザルなんですな。
以前台湾にいったとき、刃物屋で高砂族が首狩りに使っていたという蕃刀が今でも売られていたので
買っておこうと思いましたが、空港での税関検査で面倒ごとになるの恐れて買うのあきらめました。
しかし帰国時、成田で全く荷物検査されず鞄も開けられず、あっさり通してもらったので唖然。
蕃刀買わなかったこと後悔することしきりでしたな。
大丈夫か日本の税関。

137:名無しの愉しみ
04/09/05 23:43
刃物はさすがに買った事が無いが
定番のムフフアイテムなら色々買い込んでドキドキしながら税関を通ったら
漏れも、全くスルーでした
パック旅行のバッジやステッカーを付けてると、時間の短縮って意味もあるんでしょうが
大抵はノーチェックですな

138:名無しの愉しみ
04/09/06 01:22
>>136
X線検査機は通すはずなので、金属製の大型刃物は鞄開けなくても見つけられるかと。

139:名無しの愉しみ
04/09/06 01:57 PoaV0mGn
エリミネーター


140:斧爺
04/09/06 08:51
確かに、ザルと言えばザルなんですが、数十人に一人、つまり数十回に1回は、鞄を開けられて、中身を全部見られます。
私自身、蛮刀1回、果物数回持ち帰りましたが、運悪く開けられていれば、もちろん没収でしょう。
外国は、全員の荷物を調べる国(空港)から、ほとんど調べない国(空港)まで、さまざまですね。

受け取った預け荷物のX線検査は、する空港と、しない空港があり、日本では、しないんじゃあ、なかった?
預ける前には、日本でも、ほかの国でも、必ずしますが。

141:ムカル
04/09/06 22:52 qi8SBgZW
大型斧持ち出すときはどうやって包んでいますか?
インドネシアといえば、向こうの先住民が使っている斧の柄は太い籐で出来ているそうですね。

142:斧爺
04/09/07 09:09 oMC0q/r7
自作の(以前は注文制作の)革の刃カバーを付けたヘッドをタオルか衣類で包み、
全体をエアガンなどの布製ケースに入れます。
段ボールでぐるぐる巻いて、ガムテープで固めるだけのこともあります。

インドネシアに一般に普及している斧は、欧米や中国から輸入したものと(現在は中国からのみ)、
地元の鍛冶屋が打ったものがありますが、形に変異はあっても、基本的には同じ形式(ヒツに木の柄をはめる)です。

しかし、それ以外に、バチ形で後部が細くなった、板状の変わった斧があり、太い籐の柄の先に、
革紐や細い籐で細い部分を縛って固定します。木の棒の先を裂いて刃の後部を差込み、籐やかずらで縛ることもあります。
柄のバネを効かせて切り込むので、普通の斧より軽快に作業でき、能率もいい、という話ですが、現在廃れて、
ごく一部の地方に残存しているだけなのは、使うのにコツがいるので素人には使えない、など、何らかの問題が
あるのだろうと思います。

ところで、ムカルさんの両刃斧は、>>127の、ニッチ・リッチ・キャッチで売っているものですか?
以前、簡単に使った感想を書いておられましたが、造り、硬さや刃もちなどは、いかがですか?

143:名無しの愉しみ
04/09/07 11:57 PjgQU3hr
皆さんの斧を見せていただけませんか?
出来ればどこかに晒してもらえるとありがたいのですが。

144:あぼーん
あぼーん
あぼーん

145:名無しの愉しみ
04/09/07 18:19
コピペもいいけど夏はもう終わりだと思いますよ。
貴方の脳味噌は万年夏なのかもしれませんが。

146:名無しの愉しみ
04/09/07 20:07
だからここは銃刀マニアスレじゃないってば。

147:ムカル
04/09/07 21:53 Ly0M6Fdq
>>143
画像晒しでありますか・・・考えておきます。
>>142
柄に籐や革紐で縛り付けるの、二つ割りした柄に刃を挟むの、古代さながらですな。
縄文時代の石斧は、木の又を利用したL字型の柄の先端に、ソケット状に差し込んでいたそうですが。
そんな石斧の威力は、鉄斧の四分の一だったそうな。

で、私の両刃斧ですが、まさしくニッチキャッチのものであります。
アメリカ製、柄には「RAZORBACK」の文字と作業衣作業帽身につけたイボイノシシの絵のシールが貼られている。
これで木を倒したことが無いのでなんともいえないが、刃の材質はかなり硬め、研ぎにくそう。
切れ味はスタンレーより落ちる感じです。

148:名無しの愉しみ
04/09/07 22:21
荒らしコピペは削除依頼を出しました。皆さん、荒らしは完全無視でお願いします。
反応すると(会話が成立していると見なされ)削除に際して不利になることがあるので。

149:名無しの愉しみ
04/09/07 22:27
>>ムカル様
 刃物板の方で、”ナイフ画像うp板”がありました。
連張でなければ無問題だと思うのですが、どうでしょう?

URLリンク(bbs.avi.jp)
↑”ナイフ画像うp板”

150:斧爺
04/09/07 23:11 oMC0q/r7
>>147
沖縄の「ウーヌ」という斧も、古代のソケット斧の変型のような、かなり特殊な形式です。
現在はもう、絶滅しているでしょうが。

ニッチの両刃斧、黒いツヤ消し塗装のですよね?
材質硬いんですか。それなら、さっそく注文したいですね。硬い斧は、砥ぐのに苦労はしますが、
研ぎ上げれば刃もちがよくて、刃がまくれにくいので、私は好みです。
「ボーイズアックス」という中型の斧も、同じメーカーの製品のようですね。

スノーアンドニーリーというメーカーも、各種の魅力的な斧がラインアップされていますが、
アメリカのHPだけで、日本の取り扱い業者がいないので、取り寄せが面倒臭そうです。

>>143
画像UPは、恥ずかしながら、機器が揃ってないので、できません。
このスレが続いていれば、いずれお見せしたいと思います。

151:ムカル
04/09/07 23:41
>>150

そうです、黒いつや消しの。
この斧注文した当時はホームページには赤く塗られた斧が載っていて、赤い斧は嫌いながら
他に国内で両刃斧注文できるとは思えないので渋々ながらも注文したら、黒い斧が届いて多少ホクホクでした。
グレンスフォシュも両刃斧作っているが、これは伐採用か投げ斧競技用か判別しにくいうえ、日本ではたぶん手に入らない。
無塗装でいい感じなんだが。

沖縄のウーヌは風呂鍬のように、木の台の上に刃をかぶせる形ですね。
沖縄は孤島で鉄が貴重品だったので、鉄を節約するためこんな形になったのでありましょうか。
88年ころNHKで放映された「海のシルクロード」、ベトナム山中の伽羅木採りが
こんな木の台に刃をかぶせた斧で木を切っていましたね。


152:斧爺
04/09/08 16:47 v+o5kVbZ
ニッチの両刃斧、問い合わせてみたら、廃番で、再入荷は無いそうな。がっかり。
あそこは、取り扱いを止めた商品をHPに載せっぱなしていることが多いですね。

両刃じゃなくていいから、品質の高いアメリカ斧が欲しいんだけど、日本じゃ、
どこにも売っていないようですね。
面倒だけど、スノーアンドニーリーにメール送って問い合わせてみるかな。

153:名無しの愉しみ
04/09/08 16:59
>>147
レスありがとうございます。
いつでもかまいませんのでご検討願います。

154:名無しの愉しみ
04/09/08 18:35
>沖縄は孤島で鉄が貴重品だったので
ソレ以前に沖縄には鍛冶屋がいたのだろうか?
台湾なんかは、ホンの100年前までは事実上輸入品しか無かったなんて話も聞きますし
鉄や炭、石炭等を輸入して自前で加工するより、すでに加工済みを
中国、東南アジアなり、九州なりから輸入した方が効率がいいような・・・

155:ムカル
04/09/09 00:34 99Elv10e
>>152
そうでしたか。ぬか喜びさせたみたいで申し訳ない。自分が買ったのは二年前でしたが。
しかし斧買うためだけにアメリカ行くのも辛いし。日本なら薪割り斧ならホームセンターにたまに売っているが、
アメリカなら伐採用も薪割り用も全て売っているんでしょうね。

>>154
沖縄は孤島で鉄鉱石も産出しないので、鉄器文化に移行するのはかなり遅れたようですよ。
中国の明の使節が豪華な絹織物を沖縄に持ち込んでも喜ばれず、かえって鉄釜の方を喜んだ、なんていう話もある。
十五世紀に朝鮮の漂流民が与那国島で見た記録では、鉄の刃物はあっても鍋釜が無いので、土鍋で飯を炊く、とか。
英雄の話にも「大和の国から鉄をたくさん持ち帰った」といった逸話が挿入されたり、
子供の名に「松金」(まつんがに)などと名づけたりしたのもひとえに鉄が貴重だったから。
で、沖縄には鍛冶屋や鍋直し職人はいたようです。やはり鉄器がある以上、それを修理する職人は必要だから。
そこでもやはり鉄が貴重だったからか、鍛冶屋や鋳掛屋の仕事の様を表した寸劇ができ、
民俗芸能となって残っています。

しかし台湾には既に漢民族が100年以上前から住んでいたわけですから、鍛冶屋はいたと思いますが。
高砂族の蕃刀は、そんな漢民族から入手したもののはず。

156:斧爺
04/09/09 08:08 q6eq0OKy
>>155
いや、ぬか喜びさせたのは、ニッチですよ。品切れならともかく、廃番で再入荷の見込みもない物くらい、削除してよね。
アメリカのホームセンターの斧の品揃えは大したものらしいです。
ニュージーランドの田舎町の金物屋にさえ、大小各種7,8種類置いてあって、その中にアメリカ製もありました。
オーストラリアは意外にも、特大の伐採斧1,2種しか売っていませんでした。本来の伐採ではなく、主に薪割りに使うようです。
冬にはニュージーランドに旅行するつもりなので、気に入った斧があったら買ってくることにします。
最近、安価な中国製品が幅を利かせて、欧米の斧が姿を消しつつあるのが心配ですが・・・・・

157:名無しの愉しみ
04/09/09 20:15
>>143
斧スレはけーん。

うちで使っている斧を晒します。
左はフルタフォッシュのスレッジ、右はホームセンターで買った鉈。
URLリンク(sakots.pekori.jp)

158:ムカル
04/09/09 23:03 uRk1ApzA
>>156
オーストラリアは北部以外ほとんどの地域が砂漠か草原なので、斧の出番は少ないんでしょうな。
その特大の斧、柄の長さは何センチくらいでしたか?
ニュージーランドといえば、先住民のマオリ族の集会場はものすごく手の込んだ彫刻で飾ってあったはず。
>>157
これは薪割り専用ですな。反対側で楔打ち込むタイプの。

159:斧爺
04/09/09 23:48 q6eq0OKy
4.5ポンドのと、5.5ポンドのとあったんですが、(アクドールの最大が3.5ポンド)
柄の長さは85−87cmくらいで、特別長くはありませんでした。

いくら大きな斧でも、柄の長さは90cm程度が限界なのではないでしょうか。
日本の斧には、1mを少し超えるものもあるようですが。

マオリは非常にていねいに磨き上げ、研ぎ上げた、大小さまざまな長方形の石斧を
作っていたので、それで彫刻をしたんでしょうね。

ニッチから、グレンスフォッシュの両刃斧ならあるが?と言って来ましたが、極端に薄刃で
実作業向きじゃないし、高価なので買う気になれません。
グレンスフォッシュのアメリカ式伐採斧は入荷できないのか、今度聞いてみます。

160:ムカル
04/09/09 23:59
グレンスの両刃斧ってこのリンクの一番下のですか?
URLリンク(www.rakuten.ne.jp)
やはり投げ競技用なので薄刃なんでしょうな。高価というと五万円くらい?



161:斧爺
04/09/10 00:02 8oHZDa0T
ブロードアックスなど、材木の上に立って側面を削るための斧の柄は、1m以上あるようですね。
日本の、1m前後ある柄の斧も、思い出してみれば、はつり斧でした。

やはり、伐採斧の柄の長さは、90cmを超えると使いにくくなるのではないでしょうか。

162:斧爺
04/09/10 00:08 8oHZDa0T
>>160
ああ、それです。
値段は2万円台後半です。早めにニッチに聞いたら、まだあるでしょう。
今日の朝に連絡貰いましたから。
値段ではなく、刃が薄すぎるようなのが気に入らなくて、
注文しませんでしたが、そう極端に高価なもんでもないですね。
在庫はごく少数だそうです。

163:ムカル
04/09/10 00:34
ハツリ斧の柄の中には、1.5mに達するのもあるとか。
大木の上に乗って側面をハツるので、必然的に柄が長くなければならんのでしょう。
その上全体の重さが1貫目近くあるそうだから相当な腕力、持久力が必要となる。
ところで、以前丸木舟の造り方書いた本に、種子島の山中で地元特産のヤクタネ五葉松で丸木舟を造っている写真があり、
そこでも巨大なハツリ斧で船の外側整えていましたね。ちなみにそれによれば、
長袖の服着てハツリ斧を扱うのは厳禁だとか。柄が袖に絡んで思わぬ方向にすっ飛ばし、
人を傷つけでもしたら大変だから。

164:名無しの愉しみ
04/09/10 19:43:01
>>131
カケヤもツルハシも90cm前後でそれ以上の物は見ませんから
両手で持って使う道具はそのくらいの長さがベストなんでしょう

165:ムカル
04/09/10 22:48:48 VfjpsU7W
昭和60年ころにはまだ日向の飫肥あたりにハツリ職人がいたというが、今はどうだか。

ところで、以前「斧より鋸で伐った方が材を無駄にしなくていい」という話があったが、
その種子島の丸木舟造りでは、材は必ず斧で倒したとのこと。
鋸を使って伐ると、裂けて使い物にならなくなることがあるそうです。

166:斧爺
04/09/10 23:36:16
最大体積の材を得るには、鋸の方がいいのは確かでしょうが、裂けないように切り倒すのは、
斧と鋸のどちらがいいか?想像では判断できませんね。
もし、経験豊かな職人を各地から集めてきて議論させても、意見が割れそうです。

長袖の服を着て斧を振るうのは、ハツリ、伐採を問わず、危険な感じがしますね。
なにかに斧の刃や柄が当たって、わずかでも刃の方向や角度がずれると、他人以前に、
自分が怪我します。


167:ムカル
04/09/11 10:52:35 YBweRoEe
ついさっきニッチキャッチのホームページ見てみたら、本当に両刃斧出ていましたよ。
約二万五千円。買うかどうかは考え中。

ところで、斧の資料といえば遠藤ケイさんなんかの本はすでに読んでますよね?

168:名無しの愉しみ
04/09/12 09:52:29
ニッチの両刃斧、かっこうはいいから、飾りには良さそうですね。

遠藤ケイさんの本って、斧の柄の作り方と取り付け方が説明してある本ですか?
両刃斧を含む、数本の特注して作らせた斧の写真と、変わった形の握りの自作の柄の写真が出ている。

あの本の中に、「堅い木には柔らい刃、柔らかい木には硬い刃がいい」という記述があって、
最初は???と思ったものですが、和斧の刃は一般に硬いので、その中で硬いものだと、たしかに
堅い木に切り付けたら欠けるだろうな、と、今では納得しています。
本に出ていた遠藤さんの斧は、みんな和式でしたからね。

一方、洋斧の刃は柔らかいのが普通だから、その中で柔らかいものだと、刃がまくれて使い物になりません。
洋斧に関しては、「堅い木にも硬い刃がいい」ということになるでしょう。

169:斧爺
04/09/12 09:57:30 +wMTVfSF
ところで、元祖斧マニアスレって、どんな風だったんですか?
どんな話題で盛り上がっていたのか、その時の参加者はどこへ行ってしまったのか、
など興味があります。

170:ムカル
04/09/12 11:39:27 UmEQhAia
遠藤ケイさんの斧の柄といえば、ガタガタに曲線打ったものとか柄の末端が「結び瘤」になったものとか、
氏のルックスには似合わない「お茶目」さなんですな。刃は農家にあったものを譲ってもらったものとか、
鍛冶屋に打ってもらった両刃斧とか、板バネ製の自作とか。

まず遠藤ケイさんの「道具術」という本をごらんなさい。
まず最初が「斧」の章。遠藤氏が千葉山中の山林を買い取り、そこにあった廃屋を米国製メイン州式の斧でぶっ壊す話から
始まる。続いて洋斧の柄の曲線の効能、米国製の両刃斧や薪割りの話が書かれていましたな。
ラストは「『斧』の字の中には『父』がいる。たくましい父が・・・」見たいな文で締めくくってあり、
相当の斧マニアだと知れます。
『熊を殺せば雨が降る』
これは日本の山に暮らす杣人、木挽き、筏乗り、マタギなどの生活のルポで、
和斧とそれを使った伐採法、樵たちの生活やタブーなどがある。
使いまわしのネタも多いが、読み応えがあります。

171:ムカル
04/09/12 11:58:26
さて斧スレの初代がどんなスレであったか、ということでありますが、現在の濃さとは到底比べ物になりませぬ。

半分近くは私の自己レス、木を伐った人もほとんど居らず、ナイフとは違って場所をとるから気軽に所持できないから
書き手そのものがほとんどいない。まあ、その上メーカがあまり関わらないので刃物スレの常識であった「荒らし」とも無縁。
以前の登山板の「斧荒れ」もメーカ云々ではなく、「話に入れずつまらない。長文ウザイ」でしたからね。
自分自身、斧を使った感想より、映画に登場する斧を語ることが多かったし。
(前スレにあった『シャイニング』の画像は最高だったw)
そして途中から、たしか2002年の初夏からだったが、「あやこ」なる奇妙なネカマが居つくわ、
趣味板の問題児だった「ガンマ」なるコテハンに500を取られるわ、散々でした。
二人とも今頃何しているんだかねえ・・・
もっとも、名無しできちんとしたレスつけてくれる人も多少はおりましたし、
武道板から来てくれた「HOG」氏はなかなか面白い話をしてくれて。彼はアラスカ在住経験があり、
ハドソンベイ式の洋斧を持っているそうな。中部地方で現在は働いているそうだが、
現在は本拠地の武道板でも見当たりませぬ。

もっとも、前スレ見たら多分唖然とするでしょうから、知らぬが仏、かと。


172:斧爺
04/09/12 21:11:13 +wMTVfSF
遠藤ケイさんの「道具術」と「熊を殺せば雨が降る」、見たことあるかも知れませんが、
詳しい内容は覚えていません。
家の壁に30本くらいの斧や鉈が架けてある、という文は、「道具術」の中?

斧は、本体の形状、重さなどはもちろんのこと、柄の形状、長さ、材質などの問題も
奥が深いですね。
自分で柄を作っていてさえ、どういう柄が理想的なのか、使ってみるまで分かりません。
素振りしたときには非常にいい感じなのに、実際に木を切ってみたら、なんとも使いにくい、
ということがよくありますから。

173:ムカル
04/09/12 22:38:50
柄は普通、硬くて粘りのある材を使うはずですが、以前民具の本を読んでいたら
杉の木を柄に使った例があって驚きました。柔らかい針葉樹ではすぐに折れるだろうに。

ところで遠藤さんの本によれば、樵が受け口を刻むとき、下の面を滑らかに水平に切れず、
ガタガタの階段状にしか伐れないと、仲間の樵から下手だとバカにされたとのこと。
斧爺さんは綺麗に水平に切れます?
あと、秩父の辺りでは「切り株にトゲを残すと、山の神が『おべっちょ』を怪我する」といって、
必ず綺麗に削ったとのこと。綺麗に削ってますか?

174:斧爺
04/09/13 09:07:03 o4uJTQ0Z
右側からの打ち込みで、足場が悪くなければ、まあまあ平らには切れますが、
足場が悪すぎたり、左からの打ち込みだと、ガタガタになったり、斜めになったりしますね。
遠藤さんは真っ平らに切るのだろう、と思っていたので、なんだか親近感を持ちました。
切り株のトゲを削り取ったりは、さすがにしませんね。また、削られた切り株を見たことも、
ほとんどありません。あったかな?くらいのものです。

柄の材、上手な職人なら、さほど堅くない木を使っても、そう滅多に柄を折らないのかも知れませんが、
杉、となると、何か特別な意図があったのではないでしょうか。
杉は柔らかい上に脆いので、いくら上手な人でも、わざわざ杉を選ぶとは考えにくい。
柔らかい木もダメですが、極端に硬くて、弾力のない木は柄には最悪です。
胸にまで振動が伝わって痛くなり(もちろん手はすぐ痺れる)、打ち込み損ねると
パキーン、と割れたり折れたりします。


175:名無しの愉しみ
04/09/13 18:54:45
漏れん所だけかもしれんが、ウチの巻き割り斧の柄は、杉

確かに、硬い木は最悪、以前廃材に出たウバメガシを使ったら
すばらく使ったら、パキーン

176:斧爺
04/09/13 20:48:49 o4uJTQ0Z
>>175
実際持っていて、使っている人の証言は貴重です。
杉の柄を、一概に理にかなわない、と決め付けるわけにはいかないようですね。
ウバメガシがそんなに脆い、ということも知りませんでした。


177:ムカル
04/09/15 00:44:35 u/Xo+UDc
ウバメガシといえば備長炭の材料、そして日本産の樹木の中で一番比重が重いものですね。
簡単に水に沈むという。

一番軽いのは桐だとか。

178:斧爺
04/09/15 17:24:23 NQoMtPxx
市販されている斧の柄は、シラカシ、ヒッコリー、ホワイトアッシュの3種がほとんど。
その中では、ヒッコリーが硬さ、粘り、弾力を兼ね備えていて、一番だと思う。
シラカシは硬さと弾力はあるが、やや粘りが無いので割れやすい。
ホワイトアッシュは衝撃をよく吸収して、手に振動があまり伝わらないので、使い心地はいい。
やや弱く、乱暴に使うと比較的簡単に折れるので、大斧の柄にはあまり使われていない。

この3種以外にも、柄に良さそうな木はいくつもあるのに、市販されていないのは、
流通量が少ないか、大木にならないので、製材が難しいかのどちらかが理由でしょう。

179:斧爺
04/09/15 22:31:00 NQoMtPxx
オーストラリアで売っていた、オーストラリア製の斧の柄は、ユーカリでできていました。
これが、やたらに硬くて脆く、1週間使ったらパキーンと折れました。
一緒に置いてあった替え柄もユーカリ製でした。
ニュージーランドでは、自国で斧を製造していないので、全て輸入品でしたが、替え柄は自国産の
ナンキョクブナ製でした。

180:ムカル
04/09/15 23:19:14 RyuAHN14
ホワイトアッシュは国産材では、バットの材料として名高いアオダモに似ているとか。
ユーカリの柄なら、芳香がするでしょうネ。南極ブナといえば、ニュージーランド南島や
パタゴニアに生える木でしたか。

以前国産材のうち、柄の良材として挙げられた木は全て照葉樹でしたが、
落葉樹ではどんな木が柄に向いているんですかね?

181:斧爺
04/09/15 23:55:03 NQoMtPxx
私が住んでいる九州は、高い山以外は照葉樹林なので、照葉樹ばかり出したんですが、
落葉樹にも柄に向いている木がたくさんあるようです。
本から拾ったところでは、アサダ、ミズメ、ハシバミ、クマシデ(以上カバノキ科)、イヌエンジュ、
トネリコ、イタヤカエデ、アキグミ、ナナカマド、ズミ、ウラジロノキ、ヤマボウシなど。
カマツカは、今までに自分が使ってみた中では、材質は最高だと思うのですが、低木なので、
斧の柄がとれるほど大きな木は、めったにありません。

182:ムカル
04/09/16 00:06:27
欧州では、トネリコは粘りがある材としていろいろな道具の柄に使われているそうですね。
しかし柄を自作するにしても近所の材木屋では針葉樹しか売っていない。
洋斧の曲がった柄を形取るにはある程度幅も必要だが、細い角材がほとんど。
特別注文しかないのですかねェ・・・

183:斧爺
04/09/16 00:19:06
ウッドデッキ材を取り扱っている店なら、イペやウリンが、比較的安く買えます。
国産広葉樹は手作り家具屋さんに分けてもらうのがいいかも。
慣れれば、伐採地などで丸太を手に入れて、手斧や鉈で削り出すのが楽しいですよ。
ロビンソンクルーソーになったような気分が味わえるし。

白人圏だと、斧を売っている所は、必ず替え柄も売っているのですが、
日本では売っていませんね。最初に柄付きで売っているだけ、
頭(刃)だけしか売っていない東南アジアよりはましですが。

184:名無しの愉しみ
04/09/16 09:53:34 4UTsvxGr
>>182
ネジキはどうでしょう?
私も和斧の柄として使うつもりです。

いまは鎌や大型補虫網の柄や園芸用支柱に使っていますが、
対候性と強度があり、硬く、緻密で加工性も良好です。
また、皮が剥がれず、それが滑り止めにもなります。
乾燥後の割れも少ないです。

幹は通直なものは少なく、普通、ゆるやかにカーブしていますので、
大径のものでなくても曲がった柄が取れます。




185:名無しの愉しみ
04/09/16 18:32:39
斧(限らんが)の柄は強度よりも曲げに強いか否かが重要だと思われ
個人的にはネジキ、イタヤカエデ、ヤマボウシ辺りはNG
ウチは暖地なので寒冷地で伐採した物ならOKかもしれません

186:名無しの愉しみ
04/09/16 19:04:04 nJHnq66B
カマツカは曲げに非常に強い。
細く裂いた材は、ひものように結べる。もちろん、二つに折り曲げても平気。
グミやガマズミも曲げに強い。
暖地の木は、硬いけども、曲げると折れるものが多い。
熱帯の南洋材は、非常に硬くて脆いものが多い。(黒檀、紫檀など)

187:ムカル
04/09/16 20:02:22
ああ、皆さんありがとうございます。参考で自分でいい木探して柄を自作したいと思います。
曲線用の鉋とか、道具そろえるのが大変だが。
イタヤカエデは薄くはがして細かく裂いて、それで籠を編めるそうですね。

何のかんの言って、結構このスレ見ている人多かったんですね。


188:名無しの愉しみ
04/09/17 00:19:08 azZVNY6H
>>187
確かにすごいですね。
ネジキを使った方がいるとは・・斧では、しなる木の方がいいのかなぁ・・
造林鎌や補虫網なんかではネジキのカチッとした感じが好きですけど。

まあ、ガマズミあたりが出てくると、ほんとに使ったことがあるのか?
と思ったりもしますが。

今度の週末、森を歩きながら、斧の柄によさそうなネジキを探すつもりです。
ネジキの幹は曲がりがあるだけに、あれこれ用途を考えながら探すのは楽しいですよ。




189:ムカル
04/09/17 19:57:00 XASFYVDO
ところで、柄の装着方は、貫通したヒツの穴に柄を差し込み、楔を打って固定するのが一般的。
しかし手持ちの斧のうち、アクドールとハスクバーナのものはヒツが貫通しておらず、
楔を打って止めている様子も無い。
どうやって固定しているのでしょうか。

190:名無しの愉しみ
04/09/17 20:07:55
モノを見た事が無いんでアレだが
手持ちの草鉤のデカイやつは穴が貫通していないが
柄を差し込んでネジで固定している、それ用の穴があけてある

191:斧爺
04/09/17 21:15:12 Ft7ODusT
>>189
解体してみたことありますが、柄を途中まで差し込んで、接着剤を流し込んで固めているだけでした。

洋斧は柄に縦に切れ込みを入れて、縦の幅いっぱいの楔を打ち込んでいますが、
(その上から更に鉄の楔を打ち込んでいることもある)
和斧は柄そのものには楔を打ち込まず、柄の脇(上下)に楔を差していることも多いですね。
緩んできたら、釘などをやたらと打ち込むのは、どこの国でも同じですが。

192:ムカル
04/09/17 21:41:16
そういえばアクドールもハスクバーナーも隙間に接着剤がはみ出してましたね。
鍬でも、和式は柄のわきに楔を打ち込んで固定していますな。

ところで、北米産の柄材のうちヒッコリーもホワイトアッシュも白い肌の木ですが、
赤褐色をした柄材に心当たりはありますか?
1984年製の洋画(長くなるので省略)に登場する両刃斧が、まるで紫檀のような色合いの柄だったので。

PS 名無しで書いている人達が持っている斧のメーカーにも、興味あります。


193:斧爺
04/09/17 21:52:25 Ft7ODusT
ホワイトアッシュは芯まで白いですが、ヒッコリーの心材は赤褐色がかっています。
老木の心材は暗赤褐色になるので、その映画のも、ヒッコリーじゃないでしょうか?

194:ムカル
04/09/19 21:04:59 nUWV3LxA
ところで、巨木を倒す際はやはり根を避ける為、足場組んだりしますか?

195:斧爺
04/09/22 13:17:32 nzAOnzWv
>>194
本職のきこりじゃないんで、足場を組むのは、斜面で踏ん張りにくいときだけ。
特に事情がなければ、時間がかかった方が楽しめるので、根元から切ります。

196:ムカル
04/09/22 19:48:10 vInd5s+r
しかし根元のほうが硬いし、面積も広いから大変でしょうに。

インドネシアの巨木伐採では板根を避けるために若木で足場組んで倒しますが、
北米の樵は木に穴を掘り込み、そこに打ち込んだ板に乗って斧を操作しますね。
ガタイの良い白人が乗っても折れたり落ちたりしなかったのかな。


197:おのじい
04/09/22 21:07:02 nzAOnzWv
根元は硬いというより、繊維がねじれていて、木っ端がはがれないのがやっかいです。
インドネシアで昔の切り株を見ても、板根を避けて高いところで切ったのも、
根元から切ったのも、両方ありますね。
現在のは(斧で切り倒した場合でも)、根元から切ったのが多いです。

オーストラリアで、19世紀のユーカリの切り株に、(ユーカリは非常に腐りにくい)
板を打ち込んだ穴がありましたが、板と言っても厚さ4−5cmはあり、折れることはなかったでしょう。
落ちずに斧を振り回したバランス感覚には感心しますが。

198:ムカル
04/09/22 22:04:30
ユーカリは腐りにくいから、現地の斧の柄に使われるんでしょうかね。

しかしさっきのトリビア、日本刀対機関銃、七発で日本刀あぼーん!
日本刀マニアではないが、折れた刀の凛とした美しさが悲しい・・・
しかし軍用ヘリ撃墜できるようなマシンガン使うとはアメもあんまり。
洋斧好きでもこれだけは言いたい!
(斧VSピストルor機関銃ならどういう結果になったんだか)


199:おのじい
04/09/22 22:21:42 nzAOnzWv
やっぱり見てましたか。
さすがアメリカ人、大人気ないですな。
あれで刀が勝っていたら、次はバズーカ?高射砲?と思っていたけど、終わってしまった。

200:ムカル
04/09/23 23:10:46 GFHYmg68
グレンスの両刃投げ斧、思い切って買っちゃいました。
届いてみたら確かに刃が薄い。斧の刃の厚さそのものは以前の>>147の両刃斧と同じなのだが、
刃付けはかなり鋭角になっているのですね。重さは二キロには達していない。
柄はニスも何も塗らないヒッコリーの白木、手触りはいい。
しかし恐ろしいのは切れ味!顔も映るほどギンギンにとがれた刃、それを脛に当てれば
何の苦も無く脛毛がサクサク剃れる!
剃刀以外の刃物でこんな感触味わったのは初めて、思わずゾッとしました。

201:おのじい
04/09/24 08:12:22 Ji0H+NJQ
おお、ついに買われましたか。実物はさぞかし見栄えがするでしょう。
両刃の上に刃が鋭い、となると、扱いや置き場所に注意しないと危険ですね。
私は、グレンスが再びアメリカ式伐採斧を作るまで、気長に待つことにします。

明日から1週間ほど外出(国内)するので、書き込みを休みます。

202:ムカル
04/09/25 14:45:22
わたくしも、四日ほど外出の為休業します。

203:名無しの愉しみ
04/09/27 11:45:48
アックススラッシャー・メイメイ
URLリンク(cgi.f42.aaacafe.ne.jp)

204:名無しの愉しみ
04/09/29 09:11:04


205:名無しの愉しみ
04/09/29 23:51:25 bex+jZsN
二人とも居ないと、書き込み無いね。

206:名無しの愉しみ
04/09/30 01:58:59
>>205

お前がネタふれ!

207:名無しの愉しみ
04/09/30 20:44:44
斧はハクスバーナ

208:ムカル
04/09/30 22:18:32 Qk/KFxWB
帰ってきたので久々にカキコ。
外出中、立ち木の駆除にかこつけて大っぴらに斧の切れ味確かめて見ました。
使ったのは以前古道具市で買った中古の柄の握り具合が最高の洋斧と、
先日買ったグレンスフォシュの両刃斧。持ち運びにはギターケースを使いました。
さて、早速直径3〜40cmの半分朽ちたナナカマドを伐ってみる。
ナナカマドは硬くて燃えにくく、植物名の由来からして「七回竈にくべても燃え残る」とか
「七日間竈に入れて炭に焼く」というぐらい。しかし生木だったせいか、斧の食いつきはなかなかいい。
ところがやはり古い斧の悲しさ、伐り進むにしたがって柄が緩んで抜けそうになって怖い。
周囲には家もあるゆえ、刃がスッポ抜けてガラスでも割ったら一大事。ニ、三回ふり下ろしては石に突き当てて
柄を打ち込み、隙間に木っ端を打ち込んでは騙し騙し伐り進む。そんな感じ。
握り具合は最高なのに残念。それでも朽ちた部分がそのまま追い口になり、
上手い具合にドサッと倒れてくれました。

209:ムカル
04/09/30 22:33:27
伐採作業には古い西洋斧のみを使いましたが、枝打ち、玉切り作業には例のグレンスの両刃斧を使いました。
しかしこれが恐ろしい。恐ろしいほどの切れ味なのですね。生木とはいえ、硬いナナカマドの直径15cmあまりの枝が
面白いようにザクザク切れる。大して筋肉があるわけでもないのに、まるで樵大会の
マッチョの樵が伐った様な滑らかな切り口。さすがに全部始末した後は筋肉痛に苦しみ、
そしてその斧で脛毛剃るのは無理でしたが。
しかしグレンスの両刃斧、マジで凄い、掘り出し物です。

問題は柄が抜けそうな古い洋斧。ナナカマドは柄の適材だそうですから、
持ち帰って換え柄を自作できればいいのですが、持ち帰れなかったのが残念でした。

210:ムカル
04/09/30 22:56:18
>>207

七年ほど前に買ったハスクバーナーの青く塗られた斧持ってます。
刃が厚いので薪割り専用ですね。

211:名無しの愉しみ
04/10/01 03:37:24
このスレは刃物板に行かないのですか?

212:名無しの愉しみ
04/10/01 07:44:00
何で裕香の陰謀に従う必要がある?


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