【文化】ジャポニスム ..
137:日出づる処の名無し
08/12/17 00:25:40 HMgWdyAr
昔支那に山海経と言う、まあ内外の珍品を集めた百科事典があった。優れた支那の文物を学ぶため、当然日本は有り難く持ち帰った。
著作権などという小賢しい物など無かった時代。それぞれコピーを繰り返して大いに版を重ねた。
ところで本の中に、砂糖を作るためのサトウキビ搾り機が載っていた。牛が車を廻して石臼を動かし、流れ出る搾汁を桶で集める仕掛けだ。
しかしなにぶん昔の事。添えられた図は、実に不確かであることは否めない物だった。
さて、時を経て版を重ね、日本の搾汁機の図は牛の廻す車からどの様に動力が伝達され、水平ロッドで室内に引き込まれ、石臼に刻まれた受
け穴と歯がどの様に噛み合い、搾汁を集め樋に導く溝はどの様に刻まれ、サトウキビを投入する作業者はどの位置からどの様な体勢でどの様
に加工された原料を投入し、搾汁を入れる桶を交換する手段は何か。
要するに原書の不確かな図版はそれを見ればサトウキビ搾り機が作れて運用できてしまう物へと変化してしまった。
一方その頃本家の支那ではサトウキビ搾り機の図は、緑深い林の中の東屋の前でのんびりと牛が車を回す、一幅の山水画へと進化してしまっ
ていた。
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