千早「四条さん……四 ..
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11/11/20 00:36:23.35 vX5qSyIV0
ほ
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11/11/20 00:37:35.25 bA2bT1S10
秋の嵐
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11/11/20 00:40:32.51 3rW0lIua0
しえん
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11/11/20 00:42:57.01 XxbAfEPe0
「んあー!」
……。
「はぁ……はぁ……」
全てが終わって、私はままならない息を整える。
四条さんは、裸のままカーテンを開ける。
汗一つ無い、肢体がぼんやりと目に映る。
「外から、見えますよ……」
「申し訳ありません、どうしても月が見たかったのです」
……きっと、後悔してない。
私は、ベッドに正座する。
そのまま、大きく息を吸って、四条さんを見据えて言った。
「四条さん、私、これからは前だけを見つめていきますから」
お礼も、謝罪も言い尽くせないほど湧き出るけれど。
それは、今さら私が言うには都合がよすぎるから。
言える言葉はこれしかないわ、そう思った。
四条さんは、私へ向き直る。
そして、ニッコリと笑って穏やかな声で言った。
「約束、してください、千早」
「約束……?」
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11/11/20 00:46:45.03 3AshBUcv0
んあー!
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11/11/20 00:48:34.10 uCqZnZmr0
んあぁあああああお姫ちんうああああああああああああああ
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11/11/20 00:52:52.65 N2R8MwL10
ほ
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11/11/20 00:53:16.56 fTZhaAbO0
ん
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11/11/20 00:53:50.28 XxbAfEPe0
それから……
この日の765プロは、いつもとは少し……。
いえ、かなり違うわね……。
クラッカーの音が、軽快に鳴り響く。
花束の甘い香りが心地よい。
そう、今日は私の送別会の日だった。
一人一人、私に言葉を述べていく。
男泣き……いえ、号泣する真の次は……。
……。
私の顔のすぐ目の前で、春香のクシャクシャの泣き顔が浮かぶ。
「千早ちゃん、頑張ってきてね!」
「は、春香……痛いわ……」
千切れそうなほど、握った手を振られる。
「う……うぅ……千早ちゃぁん……」
「たった半年でしょう、春香」
「このままお別れなんて……」
だけど、そう言う私の瞳も、潤んでくる。
私は、泣きじゃくる春香に向かって言った。
「私と春香は、親友でしょう?」
「うん……うん……」
プロデューサーと、春香は順調に交際を続けているみたい。
……私は、春香が笑顔でいてくれれば、それでいい。
496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 00:56:13.65 aQhTib+U0
響は不憫
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11/11/20 00:57:17.30 ivNf2Txo0
男泣きと獣の鳴き声が・・・
498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 01:01:11.97 gRDO3iOQ0
とりあえずシーツは私が洗っておきますので
499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 01:03:17.49 tiYdlnnc0
>>498
貴様、じっくり出汁とって雑炊にしてズゾゾッ!っといくつもりだな!?
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11/11/20 01:03:48.18 WwILVEIM0
お姫ちん報われてよかった
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11/11/20 01:06:18.83 XxbAfEPe0
我那覇さんの恋は、そのまま蓋が開かずに埃を被っている。
些細な思春期の過ちとして、いつか忘れてくれればいい。
「いやー!千早、頑張ってほしいさー!」
「ありがとう、あの時はごめんなさい」
「なんくるないさー!きっと、千早の言うとおりだったんだ」
……もし、あの告白を承諾したらどうなっていたのかしら。
……考えても、仕方ないわね。
私は、もう後ろは振り返らないことにしたのだから。
それを教えてくれた人は……
もう一度、事務所をぐるりと見回す。
だけど、あの遠目からでもすぐ分かる髪は、見当たらない。
「ねぇ、それじゃ最後に歌って?」
「えぇ」
呼吸を正す。胸に手を当てる。
この歌が終わったら、私は空港へと向かわなきゃいけない。
……頭の中で、春香と優の後ろ姿がまた浮かぶ。
「ねぇ、みんな見つめているよー……」
四条さんは、アイドル活動は無期限休業中。
人気アイドルの突然の結婚は、今もなお巷を賑わせている。
そしてあの日以来、私の前に一度も現れない。
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11/11/20 01:06:21.61 bA2bT1S10
締めだな。ホテルの話が出たとき、スキャンダルになって話がややこしくなるんじゃないかと、
ヒヤヒヤしたわ
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11/11/20 01:15:02.95 IH1fvF8XO
貴音さん……
504:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 01:15:04.63 XxbAfEPe0
歌声が、事務所にこだまする。
また、音の海に飛び込む。
─離れていてももう涙を拭って笑って
歌っている私の、座っているみんなの、笑顔が浮かぶ。
こうして、歌えているのは四条さんのおかげです。
─一人じゃないどんな時だって
そして、あの雪が降る日の答えを私は、確かに見つけました。
─夢見ることは生きること
それは……
─悲しみを越える力
目を閉じる。
頭の中のイメージの春香と、優がゆっくりと振り向く。
505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 01:20:42.11 WwILVEIM0
保守
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11/11/20 01:21:40.88 3PW/U9swO
追い付いてた
こんなに読み耽ったSSは初めてだ
507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/20 01:24:12.72 vX5qSyIV0
朝まで残ってることを期待して寝る
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4144日前に更新/155 KB
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