千早「四条さん……四条さん……」クチュクチュ at NEWS4VIP
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50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:21:13.74 AXRT+lYF0
「はぁ……はぁ……」
気持ちが抜けて、空っぽになった気だるい体で息を整える。
ショーツと、パジャマは膝にかかったまま。
太もものあたりまで私の出した愛液でぬらぬらと光っている。

「うぅ……!」
不意に涙が出てきた。
妄想の中の春香は、私を優しく抱いてくれる。
好きだと何回でも言ってくれる。

けれど、本当の春香は……!
シーツを思い切り握りしめて、顔をうずめる。
「は、るか……!どうしようもなく好、き……なの……!うぅ……!」

こんなに苦しいくらいなら、私は異性に生まれたかった。
それなら、こんなにも、虚しい気持ちになることは無かったのに。

……。

また、朝が来て眠気眼でメールをチェックする。
メールは相変わらず誰からも来ていなかった。

51: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】
11/11/18 20:22:22.39 fRJ5eu7T0
んあーでわらわせんなw

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:22:44.35 AXRT+lYF0
そして、またレッスンをして、オーディションを受ける毎日が始まる。
朝のニュースでは、雪が降ったと告げた。通勤電車は時間通りにホームに到着する。
そう、何ら変わらない日常ね。

「おはようございます」
事務所に入り、頭を深く下げて挨拶する。
「千早、はいさい!」
我那覇さんが、手をまっすぐ伸ばして私を迎える。


だけど、この日はほんの少しだけ違っていた。

それは、我那覇さんが不敵な笑みを私に向けていたから。

「ふっふっふ……」
「な、なにかしら」
「ついてくるさー!」
「わっ……」
そう言うなり我那覇さんは私の腕を思い切り引っ張る。

連れられた先は……。

「は、春香……」
「あ……」
休憩室で、春香は雑誌を眺めながらクッキーを食べていた。

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:23:48.04 AXRT+lYF0
「おはよ……」
春香は、そう言うなり視線を雑誌へと戻す。

はるか……。
大分慣れたけれど、やっぱりチクリと胸が痛む。
私の隣で仁王立ちしている我那覇さんが、フンと鼻息を鳴らした。

「二人とも仲良くするさー!」
我那覇さんは大きな声でそう言った。
そして、春香の元へと駆け寄って肩を抱く。
「千早は、春香と仲直りしたいそうだぞ!」
「……響ちゃん」

我那覇さん、あなたは、どこまでもまっすぐなのね。
私も、きっかけが欲しかった。だから、素直に嬉しいと思った。

春香が、おそるおそる私の方を向く。
「千早ちゃ……」
久々に私の名前を呼んでくれた。
それだけで私の心が晴れる。


─ありがとう、我那覇さ……

「千早は、春香のことがす〜〜〜っごく好きって言ってたぞ!」


……。
今、何て言ったの?我那覇さん。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:24:49.33 p2hLL3DJ0
どこで、分岐になるのか

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:25:38.84 AXRT+lYF0
多分、我那覇さんの「好き」と私の「好き」は違う。
だから我那覇さんにきっと悪気は無い。

だけど、私の気持ちがこんな形で伝わってしまうなんて……。

我那覇さんは止まらなかった。

「千早は、春香のことをず〜〜っと思ってる」
やめて。
「すっごく、大切なんだ」
やめて。
「それに─」


「やめて!!!」


自分でも、信じられないくらいの声が部屋に響きわたった。
顔を上げると、我那覇さんは、ただ呆然とこちらを見ている。

そしてゆっくりと、視線を春香へと向ける。
春香の顔は見えない、けれど……
雑誌に大粒の涙がいくつも零れてインクが、滲んでいた。
「……怖い、よ。千早ちゃん」

私は、今すぐに耳を塞いで部屋から飛び出したい気持ちに駆られた。
けれど、金縛りにあったかのように、ピクリとも動けなかった。

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:27:21.88 AXRT+lYF0
「ねぇ、千早ちゃんは私をどんな目で見てるの?」
「……!」

昨夜の自慰行為を思い出して、不快感が湧き上がる。
喉の奥が焼けるように乾く。
寒気が全身を覆うようにまとわりつく。

「頭の中で、千早ちゃんは私にどんなことしてるの?」
「……」
「私にどんなことさせてるの?いつもあんなことしてるの?」
「……」

「う……えっと……」
我那覇さんは、おろおろと泣きそうな顔で、私と春香の間を行ったり来たりしている。

「私!怖かったけど正直に千早ちゃんの気持ちに応えたつもりなのに!どうしてこんなことするの!」
春香が、手に持った雑誌を私の方へと投げつけた。
私は避けることが出来なかった。顔に張り付いて、バサリと床に落ちる。

「うわぁぁ!!」
春香は、私の肩にぶつかって、部屋から飛び出した。

……。
「……我那覇さん」
私、こんな声が出せたのね。


57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:28:52.73 wBM78/Dr0
スレタイ四条なのに本文に一回も使われてないw

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:29:30.01 lg938+0F0
くっ

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:29:38.39 AXRT+lYF0
「あ、あの……ちは……」
「……!」
「ひっ……」
我那覇さんの肩を掴んで、壁に叩きつけた。
我那覇さんは一度、何が起こったかわからないといった表情を浮かべて私を見た。
それから、一度大きく体を揺らして、怯えた瞳で震え始めた。

初めて味わう感情だった。
この波に任せてどこまでもいってしまおう。

「我那覇さん……ひとつ尋ねるわ……」
不思議と私の声は一定のトーンを保っていた。
「あなたは、本当に、人を好きになったことがある?」
私の言葉を聞いた我那覇さんは何度か激しく頭を縦に振った。

「あ……母親……沖縄の友達……それに、プロデュ……」

部屋に破裂するような、大きな音が響いた。
私が、我那覇さんの頬を叩く音だということに遅れて気づいた。

「うあ……」
我那覇さんの頬が赤く腫れあがる。

「……我那覇さん、謝るわ。相談したのが間違っていた。あなたには私の気持ちは理解できない」
いえ、この想いは、きっとだれも解ってくれない。春香にも、両親にも、他の、誰であろうとも。
きっと、例えこれから親しい友人が出来ても……。
私はひとりぼっちのまま、ね。

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:33:18.09 AXRT+lYF0
そう、私は独りでも構わないのだから。

─あおいいいとりひいいい
春香に使い方を教えてもらった、MP3プレイヤーから『蒼い鳥』が流れる。
唯一ここで安心できる、心地よい時間。
私は目を伏せてその音色に、聞き入る。

「あ……」
不意に、曲が止まった。
訝しげに見上げると、クラスメイトに無理やりヘッドホンを取り上げられたということに気付いた。

「な、なにかしら……?」
私が問いかけると、如月さん進路志望のプリントの提出早くしろってさ
とぶっきらぼうに伝えられた。

「えぇ、ありがとう……」
私は、やや不快感を感じながらも応えた。
ま、如月さんはアイドルなんだろうけどね、と鼻を鳴らしてクラスメイトは言った。

「……」
私が黙っていると、でもそんな仏頂面でホントにアイドルなんかできんのかね。
そう吐き捨ててクラスメイトは去っていく。

……。
私は、またヘッドホンを耳にかけ直して、机に突っ伏した。

……学校では、春香みたいに話を出来る友人がいないわ。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:33:27.88 p2hLL3DJ0
あんまり、響をいじめないでね

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:35:02.37 AXRT+lYF0
今日は、765プロの活動は休み。久々の登校日だった。

昼食を告げるチャイムが鳴る。

隣では、けらけらと、クラスメイトの楽しげな笑い声が聞こえる。
一瞥すると、両親の作ってくれたお弁当を見せあっていた。

「……」

私はビニール袋から、サンドイッチとお茶を取り出して、黙々と口へ運ぶ。
空いた手で、携帯のメール受信をチェックする。
春香からの新着メッセージは0件。

……そのまま私は、メッセージ履歴を眺める。
ボタンのタッチ音が、喧騒に掻き消される。

『千早ちゃん!今日は収録があったよ!』
『今日、千早ちゃんに似合いそうなワンピース見つけちゃった☆』

「ふふっ」
思わず、笑みがこぼれて口元を押さえる。
春香……可愛い……。

ふたり過ごした日々が、もうずっと遠くにあるように感じる。


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:35:07.32 chQGLmGP0
響は完璧だから何をされても可愛いという

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:35:59.35 p2hLL3DJ0
わりかし、この作者も響の扱い酷いから不安だw

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:36:26.05 AXRT+lYF0
そんな私を見て、合唱部のメンバーが陰口を囁く。

うわ、恋人からのメールとかかな?
如月って、恋とか興味無いでしょ。
あー不感症っぽいよね。

全て、私の耳に届いていた。
いえ、多分あの人たちはわざと聞こえるように言っているんだわ。

まぁ、なんでもいいですけれど。

……。

「は……るっかぁ……!」
シャワーを浴び終えて、私はそのまま裸で、自慰行為を始めた。
ベッドの上で、壁にもたれかかりながら、右手で秘部を愛撫する。

「んっふっ……」
段々と、秘部から粘り気のある液体が漏れだしてくる。
指で内壁をひっかくたびに、クチュクチュと卑猥な音が部屋に響く。

体中が汗ばんで、胸の先端と下半身がひどく熱くなった。

「……んん……!」
声が漏れないように唇をキュッと閉じる。だけど、止まらない。
指のはらで濃いピンク色に染まった乳首をころがすと、シビれるような感覚がつま先まで走る。


……クラスメイトが、こんな私の姿を見たらどう思うのかしら。

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:37:01.27 h752O/+n0
むしろこの作者が一番酷い

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:37:57.38 AXRT+lYF0
─頭の中で、千早ちゃんは私にどんなことしてるの?

昨日の春香の言葉を思い出す。
私は、本当に、なんて卑しいんだろう。

今や、この自慰行為が春香への愛情を再確認できる唯一の手段だった。

─私にどんなことさせてるの?

「はぁ……はぁ……」
左手で、固くなった乳首を強く爪でつねる。全身に電流が走る。
「あぁ……!」
すると思わず、短い喘ぎ声がこぼれた。

「んっ、はるかぁ……!」
私はあの春香を、妄想で、裸にして。……セックスをする。

最初は、罪悪感で押しつぶされそうになった。
だけど一度病みつきになってしまうと、もう止めることが出来なかった。

私は、この目で、春香の乱れた姿を見たい。
抱きしめたいとも思うし、キスもしたい。

だけど、それは決してできないこと。
何故なら、私と春香は、同性、なのだから。


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:38:45.04 p2hLL3DJ0
ひとりで生っすか!サンデーやらせたりかなりいじめるよね。剛毛とかいったり

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:39:16.40 AXRT+lYF0
「…ッ…くっ……!」
─千早ちゃっ、そこ、ダメだよッ!

すぐに私の中で春香が、妄想の春香に切り替わる。
「はっるか……そこが……はっ……あっ……!」
春香のマシュマロのような白い首筋に舌を這わす。
そのまま、下へ下へと肌をなぞっていき、私の唾液で、春香の体に透明なラインが出来る。

やがて、へそを舐め上げて、茂みを掻き分けて、春香の桜色の部分に突きあたる。

─ひゃぁ!

春香の可愛らしい悲鳴があがる。
それに気をよくした私は、包皮で隠された部分を舌で器用に剥いて舌先でつつく。

─あっあっ千早ちゃ……好きだよ……

えぇ、私も、狂おしいほどあなたが好─。

「んあー!」
そこで、私は堪らず達してしまった。
まただらしない声をあげる。火照った体が、急に冷めていく。

「……」
それから私は、ティッシュで汚した部分を拭きとって、パジャマを着て、
春香のメールが来ていないことを確認して、寝た。


目が覚めると、朝の光が眩しくて、不思議と涙が溢れた。
……春香、せめて、話だけはさせてほしい。

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:41:12.46 AXRT+lYF0
私は、特別に同性を好いてるわけじゃない。
たとえば……そうね。

真を見ても別に何の感情も湧かない。
あら、男装の麗人として活躍できそうね、くらいかしら。

だけど、春香だけは特別だった。

私の傍で、いつも太陽のように笑ってくれる彼女。
それが、弟を事故で失った私に、学校で孤立している私がどれだけ救われたか。

……ねぇ、春香、あなたはわかってるの?

きっと私が男性として生まれていても、春香に恋をしたと思うから。
私は、ただ天海春香そのものを好きになった。

「だから……」
諦めるという選択肢は、私には無かった。
春香を手放すということは、弟を再び失くすのと等しい。

「おはようございます」
事務所の扉を開けると、我那覇さんが肩を落として落ち込んでいた。
日焼けした頬には、真っ白な湿布が貼られている。

「あ、千早、はいさい……」
「……」

そう、悪いのは私。
きっと我那覇さんは、恋愛感情を抱いたことなんて、今まで無いでしょうから


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:42:59.30 AXRT+lYF0
だけど……。

我那覇さんは目の前へ駆け寄ってきて、頭を深々と下げた。
「千早、昨日はごめんなさい!」
「……」

頭では解ってても、どうしても我那覇さんを許すことができなかった。
なんだか、私のこの想いが軽視されたような気がしたから。
それに、なにより……


春香を傷つけた。


私は、何も言わずに、我那覇さんの隣を通り過ぎる。
「あ……」
背中から、我那覇さんの泣きそうな声が聞こえる。

「待って!千早、自分勝手なことしちゃってごめん!謝るから!」
本当に、勝手なことだった。

不意に、肩を強く握られる感触がした。多分、我那覇さんの手だった。
「……」

私は、自己嫌悪を感じながらも、その手を振りほどいた。
「うあ……千早、ごめん……ごめんよ……」

ダメね。
やっぱり、私は、人との距離感がうまく掴めないわ。
我ながら面倒な性格だと、思う。

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:43:31.37 h752O/+n0
ここまで四条さん無し

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:44:06.93 AXRT+lYF0
「窓からあああ見る光る海よりひいいいいい」

今日のレッスンは、ヴォーカルレッスン。
次の大事なコンサートのための歌の調整。

歌を歌う。
この瞬間だけが私の幸せなとき、だった。

全てを忘れて、旋律に身を任せる。
自分の全存在をかけて、魂を声に乗せる。

私には歌さえあれば、他に何もいらなかった。
両親の愛情も、学校での穏やかな日常も、何もかも。

「千早ちゃん。最近、調子が悪いね」
「お願いします、もう一度だけ挑戦させてください」
私は、コーチに頭を下げながら言う。

それから何度も何度も失敗した。

「……っ!」
私は、悔しくて、終わった後に、唇を血が出そうなほど噛みしめた。

そんな、気落ちした日でも、家に帰って自慰行為だけはした。
不思議と、いつもよりとても興奮した。とても気持ち良かった。
だけど終わった後には、ポッカリと、体の真ん中に空洞が出来たような気分になった。

春香からのメールは、今日も0件、ね。

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:45:02.41 AXRT+lYF0
「おはようございます」
事務所の扉を開けると、視界の先に、キレイな銀髪が揺れていた。

「おはようございます。如月千早」
四条さんが柔らかい微笑を私に投げかけた。
珍しいこともあるのね、四条さんは、いつもこんな早朝には来ないのだけれど。

「今日は、わたくしもレッスンに精を出そうかと……」
「そうですか」
肩にかけたバッグをソファに下ろす。
どうしても、無愛想な言い方になってしまう。

最近の、春香の一件、レッスンの件でストレスが溜まりに溜まっているのがわかる。
目覚めるたびに、重りがのっているように、体がダルい。
だけど、早朝練習だけは欠かせなかった。

四条さんは、無表情で、じっと見つめてくる。
私は眉をひそめて言った。
「……なんですか?」

ゆっくりと、四条さんは口を開く。穏やかながらもどこか威厳のある声色で、信じられない言葉を言った。
「如月千早、あなたはもしや恋をしていますね?」
「なっ……」

時々、怖くなる。四条さんの勘の鋭さが。

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:46:30.70 wBM78/Dr0
やっと貴音ぺろぺろ…!

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:47:12.06 p2hLL3DJ0
テンポが速いから分岐はまだ先か?

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:47:14.36 AXRT+lYF0
思わず、バッグを肩から下ろす途中の、そのままの体勢で固まる。
私の、目の前のある整った顔立ちからは、まるで感情を窺い知ることができない。

四条さんはどこまで知っているのだろう。
そして、どこまでを知らないんだろう。

「……そんなこと」
声が震えないように、動揺を隠すように私は言った。
「……」
四条さんは、目を伏せて黙ってしまった。

時々よくわからなくなる。この人のことが。
普段は少し抜けていて、時にはラーメンのことを熱弁しているかと思えば、たまにハッとするようなことを言う。
料理番組の時でもそうだった。

……不思議な人ね。

私は、早めにこの話題を切り上げようとした。

「これから早朝練習があるので」
そして、私はトレーニングウェアをロッカーから取り出す。
四条さんは相変わらず、目を閉じて黙っている。

「それでは」
私が、レッスンルームへ行こうとドアノブに手をかけた瞬間、四条さんがポツリと言った。

「……天海春香」
「……ッ!」
思わず、振り返ってしまった。あまりの出来事に、足のつま先から頭のてっぺんまで悪寒が走った。

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:48:20.44 AXRT+lYF0
「あ……」
言葉を失ってしまった。私の口が、ぱくぱくと忙しく開閉する。

四条さんは、私の秘められた気持ちに勘づいていた。

知っているのは、誰なの?
もしかして、私がバレていないと思ってるだけで、みんなは……。

そうだったとしたら……

視界が途端に真っ暗になった。
意識がグラつく。吐き気がこみ上げてくる

四条さんは、そんな私の心境を知ってか知らずか淡々と言葉を紡ぐ。
「人の恋路を邪魔する者は、窓の月さえ憎らしい……」
「……」
「わたくしが、口出しするべき事ではないことは、承知しております」

次の言葉を聞きたくなかった。
このままドアノブを捻って、別の場所へと行きたかった。

「ですが……」
四条さんは、目をゆっくりと開いた。
「諦めなさい。如月千早」

……。

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:49:37.78 AXRT+lYF0
春香を諦める、それは何度も思っていたこと。
自慰行為が終わる度に、毎回思った。

きっと、この私の想いは春香には決して届かないのだから。
だけど……。

「なくーことーならーたーやすいけーれどー」
「春香……音程がまったく合ってないわ」
「えーそうかなー」
「泣くことーなら容易いけれど……こうよ」
「なくーことーなら」  「……はぁ」

どうとでもない、レッスンの日常を思い出した。
あの無邪気な笑顔に、私は惹かれてしまう。
顔を合わせるたびに、話をするたびに春香に夢中になっていくのが、自分でもわかった。

諦められるわけが、無いわ。

私は四条さんを睨みつけた。
「失礼かもしれませんが、余計なお世話です」

不意に、四条さんがおもむろに立ち上がった。思わず身構えてしまう。
「申し訳ありません。無粋な計らいでした」
そう言ってひとつ、私に深くお辞儀をして、背を向ける。
そして去り際に、四条さんは語気を強くして言った。
「……ですが、いずれ後悔しますよ」

「……!」
私は、頭を激しく横にふって、不安を押し殺そうとした。
……後悔なんて、するはずない。

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:50:58.98 AXRT+lYF0
今日も、レッスンは上手くいかなかった。
技術面は心配無い。だけど、精神面に問題がある。
そう、コーチに指示された。

……歌に、気持ちがついていかない。
全てがうまくいかない現状に、それを打破できない自分の不出来さに、歯噛みした。
心に不純物がどんどんと、積もっていく。

「あ……」
汗を洗い流そうと、シャワー室へ向かう途中、春香を見かけた。

「ねむれないーヨルこの身を苛むボンノー!」
春香も、ヴォーカルのレッスンだった。真剣な顔つきで、マイクに向かっている。

「……」
春香から見えないように、そっと丸い窓ガラス越しから覗く。

……春香来ていたのね。
私は、もう挨拶もされなくなった。
でも、どれだけ冷たくされても、私の気持ちが冷めることが無かった。

……。

「んっ……」
シャワーの降り注ぐ音をカモフラージュにするように、小さく喘いだ。
何故か自慰行為だけは、私の沈む気持ちとは裏腹に、どんどんとエスカレートしていった。

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:51:55.85 AXRT+lYF0
「あっ……」
水滴が髪の先から雫のように滴り落ちる。
それとは別の、ぬるぬるとした愛液が私の下半身から漏れ出す。

夕方までどうしても我慢できなかった。
どうして、こんなにまで興奮してしまうんだろう。
春香と話をしなくなってから、この行為は余計に激しくなった。

「あっ……あっ……」
滑った人差し指をゆっくりと、ねぶるように抜いて、差し込む。
内壁がひくひくと痙攣して、キツく締め付ける。

「あ"っ…あ"っ……!」
中に入れた指を、2本に増やす。
少し抵抗があったけれど、蕩けた私の穴はやすやすとそれを呑みこむ。
手のひらで撫でるように乳首をこすると、全身が粟立つような感覚が襲う。

「んぁ……」
思わず果そうになるけれど、動かす指のリズムを変えて快感を長引かせる。


シャワー室には、シャワーの音と、断続的な喘ぎ声と、淫らな水音だけが響く。

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:53:03.37 wBM78/Dr0
ふぅ…これ話の内容から絶対スレタイに繋がらないよね…

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:53:45.97 AXRT+lYF0
「はぁ……はぁ……!」 吐息が激しくなる。
段々と、乳首をこねる左手と、膣をかき乱す右手の動きが速くなっていく。
ピンク色の霧がかかったように、思考がとろけていく。
目を強く瞑って、歯を食いしばって、これから来る絶頂に供える。

─千早ちゃん、わた、春香を想って、イっていいんだよ?

「はっ……るか!」
思わず、大きな声で、名前を叫んでしまった。
シャワーの音では誤魔化しきれずに、部屋にこだまする。

「んあぁー!」
私は、達してしまった。
まるで噴水のように膣から愛液が飛び散る。

……。

「はぁ……はぁ……」
つるつるとしたタイルに片手をついて、息を整える。
排水溝に、私の髪の毛と、涎や汗や、愛液が吸い込まれていく。
気だるい体のまま、シャワーで、太ももの滑りを、擦り落とす。

……虚しい。

「……」 私は、うなだれたままロックを外して、ドアを前へ開いた。

「あ……」
声がした。顔をゆっくりと持ち上げると……。

真っ赤な顔をした春香が、そこに居た。

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:54:28.85 BgNiRZJf0
んあー

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:55:44.90 AXRT+lYF0
「……」
その状況が、すぐに理解できなかった。
だって、私の妄想で、媚体を魅せていた春香が、今度はすぐ目の前にいたのだから。

春香は、頬を赤くさせながら、潤んだ瞳で私を睨んでいる。
赤面する春香とは対照的に、私は顔が青ざめていくのがわかった。

……また、見られた。聞かれた。
今度こそ、もうなにもかもダメかも知れない。

不意に視線が春香の顔から、体へと泳ぐ。
春香は、裸だった。シャワー室だから当然のこと。

「……!」
春香の裸は今まで何度か見たことがある。
けれど、それは私が恋愛を意識する前のことだった。

改めて、そう意識して見ると、激情が激しく燃え上がった。
ゴクリと、喉が鳴った。

「……あっ」
私の視線に気づいた春香は、慌ててバスタオルで体を隠した。

その瞬間、私の心に、ヒビがひとつ入った、ような気がした。

─気持ち……悪いよ……

以前の春香の言葉が、頭の中で、鈍いエコーがかかって、リフレインした。

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:56:37.25 AXRT+lYF0
フラッシュライトで撮影されたみたいに、一瞬、景色が眩く光った。
そして、私はマネキン人形のようにその場に立ち尽くした。

「……」
泣くこともできない。逃げ出すこともできない。謝ることもできない。
私の視界から、フラフラと、千鳥足で春香が揺れ動いて、消えた。

「……」
春香は、シャワー室の奥へと歩いていったと思う。
けれど、振り向くことが出来なかった。
私は、何も考えらずただ立ち尽くす。

「……千早ちゃん、声全部聞こえてたよ」
春香が私を呼ぶ声が聞こえる。
それも、まるでフィルターを通したように、途切れ途切れに聞こえた。

「ハッキリ言うね」
もう……やめて……。

「私、私……」

もう、私を苦しませないで、春香。
お願いだから、もう何も言わないで、春香。

だけど、春香の口から出た言葉は……



私にとって、あまりに残酷で、何よりも辛い言葉だった。


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:57:08.44 8FHTFX3S0
春香編も、響編も、尻音ちんは数える程しかでてこなかったんだよな。

どう絡んでくるか楽しみだ

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:57:44.31 AXRT+lYF0
「私、プロデューサーさんのことが好きなんだよ……」

その言葉を聞いて、ずっとモヤモヤしていた違和感が無くなった。

優しい春香が、私に敢えてキツい言葉を投げかけてくれたこと。
四条さんの、諦めろという助言。

……。

私の体に、生温かい血が通っていく感覚がする。
次第に、凍りついた思考が溶けていく。

瞳を閉じると、大粒の涙が、ひとつ落ちた。

……儚い夢だった。
そう、これは、あなたと見た泡沫の夢。

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:58:19.13 wBM78/Dr0
今週アニメ完全にはるちはだったから、余計可哀想に見えるは…

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:58:46.02 AXRT+lYF0
「おい、千早。例の話なんだが……」
「……」
書類を抱えたプロデューサーが私に声をかける。

私は、まるで機械にでもなってしまったかのように、無機質に応える。
「……少し考えさせてください」
「千早、気分でも悪いのか?」
「いいえ、何でもありませんから」

深くお辞儀をして、別れる。

律子が、ホワイトボードに予定を書いている。
四条さんが、私を一瞥して、何か言った。
「千早─わたくし達は─」よく聞き取れなかった。
水瀬さんが、兄らしき人物と携帯で話している。
美希が欠伸をしながら、私の隣を通り過ぎる。

「あ……千早……」
そして、居間に行くと、我那覇さんがソファでうな垂れている。

……。


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 20:59:44.27 AXRT+lYF0
「……う……ごめんよ、千早」
我那覇さんは、手をもじもじとさせる。
眉を八の字にして、私のほうを不安げに見つめる。

「……我那覇さん」
私の声に、驚いたように肩を震わせた。
さっきの春香の告白を聞いてしまった後で

……今さら我那覇さんを責める気にならないわ。

「ごめんなさい。私の方こそ、意地を張っていた」
私は、笑顔を作って言った。
今、思い起こせば我那覇さんは、私を思って言ってくれたのだから。
素直になれなくてごめんなさい。

「千早……!」
私の言葉を聞いた我那覇さんは、今にも泣き出しそうな顔を浮かべる。

……もう春香に私の気持ちを伝える事は、出来ない。
最初から、覚悟していたことだけどやっぱり、辛いものね。

─春香、あなたは今どんな気持ちでいるの?

……。そうだわ。

「千早?」
俯いてる私の前方から、我那覇さんの声が聞こえる。

春香の気持ちを、味わってみたい。
そんな、真っ黒な気持ちが湧き上がった。

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:01:57.92 AXRT+lYF0
そう、春香の家に泊ったあの日から。
私は、自ら茨の道を選んだのだから。

……綺麗事で終わるワケが無いわ。

我那覇さんを、すっと見据える。
鮮やかな、オーシャンブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
「我那覇さん、お願いがあるわ」
「……?」

我那覇さんは、不思議そうに首をかしげる。
「無理なら、そう言って」
「ううん、自分千早に許してもらえるなら、なんでもするぞ!」

……その答えが帰ってくることは、解っていた。
私は、我那覇さんの罪悪感を利用して、ひどいことをしようとしている。

……ごめんなさい。けど、あなたにしか頼めないことだから。

「我那覇さん、私にキスをして」
「えっ……」

確かめてみたい。
春香は、私にキスをされると、どんな気持ちになるのか。

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:02:47.16 AXRT+lYF0
あまりに突然の出来事に、我那覇さんはとても驚いたようだった。
数歩、後ずさりして、目を見開く。視線が激しく泳ぐ。

「な、なんで……」
「ダメかしら」
「ダメもなにも……突然すぎるぞ……」

我那覇さんはそう言って、顔を床に向けて黙ってしまった。
……きっと断らないわ。
何故なら、我那覇さんはそういう人だから。

……。

鍵がかかっているのを、何度も確認して、ブラインドを下す。
昼下がりの眩しい日射しが、窓の隙間から微かに差し込む。
薄暗い部屋に、我那覇さんの困っている顔がぼんやりと見える。


壁に寄り掛かって、無表情を保つ私の、顔の数ミリ前で、我那覇さんの震えた声と吐息が届く。
「秘密、だからね」
「えぇ」
「後悔しないでよね」
……。
「後悔なんかするはず無いわ」

……そして、我那覇さんのひんやりとした、冷たい唇が、触れた。

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:03:58.40 AXRT+lYF0
「ん……」
「……」

……。
我那覇さんの匂いがするわ。動物の毛のような、室内犬からするような匂い。
まぁ、イヤじゃないですけれど。

キスしているのだから当然だけど、我那覇さんの顔が近い。
瞼を強く、ギュッと瞑っている。緊張しているのね。

私は視線を斜め上へ滑らせる。
あれは、亜美がイタズラで壊した、壁の補修のあとね。
いつ治るのかしら。

我那覇さんの、冬の気温のせいで、氷のように冷たい唇が段々と熱を帯びてきた。
まるで、シャワーを浴びて火照った私の体温が、我那覇さんに伝わってるようね。

さて、これからどうしようかしら。そこで気づく。

……私、意外と冷静なのね。

私は、ひとつひとつ、キスの感触を確かめるかのように、唇を顔の向きを変えて擦らせる。
「んん……」
息苦しくなったのか、我那覇さんの切なそうな声が漏れる。


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:05:00.21 AXRT+lYF0
我那覇さんの唇はカサカサに乾いていて、上唇と下唇で挟みこむと、ささくれに引っかかった。
……このあと、リップクリームを貸してあげましょう。

もう記憶はおぼろげだけど、我那覇さんの唇は、春香よりも少しだけ厚かった。

「ふ……」
少し荒くなった鼻息が、私の顔にかかる。
思わず笑ってしまいそうになるのを、なんとか堪える。

「……」
長くキスすると、ちょっと格好が悪いかも。

大体わかったわ。
今度は、舌で我那覇さんの下唇をすくいとった。

ピリピリと舌先痺れる。……酸っぱい。
我那覇さん、何か食べたのね。

開いたままの瞳を、今度は右下へと向ける。
テーブルに、淡い緑色をした果物が置かれていた。
……あれは多分、シークヮーサーかしら。

「ん……んん……」
冷静な私とは対照的に、我那覇さんから漏れだす苦しそうな声はどんどんと激しくなっていった。

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:05:41.50 AXRT+lYF0
「……」
呼吸をするスキを狙って、半ば無理やり舌を、唇の間へ挿入した。

「んん!」
我那覇さんは、一度目を見開いて、唇を離そうとする。
私は、後頭部を引きこむように掴んで、逃れられようにする。

生温かい唾液のプールは、やっぱり少し、酸っぱい。
……もし、キスをするなら柑橘系はダメね。

舌で歯茎の裏や、頬の内壁を抉る。
我那覇さんの舌は、私から逃げるように動く。

……もうわかったわ。

「ぷぁ……!」
私は、我那覇さんの胸元を手の平でとんと押した。
離れる瞬間、私と我那覇さんの間に透明なねばつく橋が出来あがって、地面に垂れた。

「ありがとう、そして、ごめんなさい、我那覇さん」

暗闇の中、手探りで、ブラインドを引き上げた。
薄暗い部屋に、眩い光が拡がって、思わず目を細めた。

……好きでもない同性相手に、キスをされるとこんな気分になるのね。

「我那覇さん、怖かった?」

私が、そう聞くと、我那覇さんはひとつ、力が抜けたようにこくんと頷いて。
それから「……少し」と消え入りそうな声で呟いた。

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:07:53.74 AXRT+lYF0
ルート分岐

春香√

千早「春香……春香……!!!」クチュクチュ
スレリンク(news4vip板)

響√

千早「我那覇さん……我那覇さん……」クチュクチュ
スレリンク(news4vip板)

こっから書き溜め無しノープラン遅いです

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:08:44.19 8FHTFX3S0
OK

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:09:21.84 wBM78/Dr0
そういう展開になるのか… これは期待できるぜ お尻ちんぺろぺろ…

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:09:42.87 NhijbTj30
待ってる

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:12:48.78 dPSfeNFG0
姫ちんルートやるんじゃないの?
やらないのは羊頭狗肉って言って怒られるんだぞ

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:12:50.71 bz3obR500
支援

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:12:52.47 AXRT+lYF0
それから、私は次のライブのためのレッスンを軽くした。
やっぱり、上手くいかない。

……私と、春香のライブはもうすぐなのに。
春香は、このライブをとても楽しみにしていた。

会うたびに、何枚ものパンフレットを私の目の前に広げて、楽しそうに言った。
「千早ちゃん!ドームですよ!ドーム!」

……あの頃の日々がもうはるか遠くにある気がするわ。

せめて、春香と会話できる仲にはならなくちゃいけない。
このままじゃ、絶対にライブは失敗する。

プロとして、アイドルとして、それだけは許されることじゃないわ。

……。

どうしても気分が乗らなかった。
陽が落ちる前にレッスンルームから出て、水を口に含む。

シャワー室の一件は、もう私だけじゃどうしようもならなかった。
春香にこれ以上拒絶されたら、どうなってしまうのだろう。

「……如月千早」
その時、私の背後で穏やかな声がした。

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:14:45.11 38nbtrrx0
充分早いと思うけどね
支援

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:15:31.84 BgNiRZJf0
しえ

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:21:36.86 bz3obR500
遅くても気にしないから、ゆっくり書いてくれ。保守するよ

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:21:38.96 FX4qMGKy0
ほんと良くネタが出るよね尊敬する

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:26:11.32 AXRT+lYF0
「お困りのようですね」
「四条さん……」

振り返らずに、そのまま広げた荷物を雑にバックに放り込む。
「何でもないですから、心配しないでください」
「さて、そのようには見えませんが」
「どうして、わかるんですか」
「その飲料水は、わたくしのものですよ」
「あ……」

慌てて、ペットボトルをバックを漁って拾い上げる。
そのまま、くるくるとラベルを眺めるように手で回す。
どうしても、四条さんの顔が見れない。

─諦めなさい。

四条さんの言葉をまた思い出す。
柔らかく、物静かだけれど、どこか重々しいその声。

私は、背中を向けたまま傍のテーブルへ、勢いよくペットボトルを置く。
ドン、という音が二人きりの事務所に鳴る。
「あなたに、私の何がわかるんですか」
「……」

それをきっかけに、お互いに黙ってしまった。
オレンジの陽だまりに照らされて、水面の光が反射する。

……私は、自分自身も、四条さんも、もう何もかもわからない。

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:31:33.45 bz3obR500


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:31:49.29 EIB7aoyUO
追い付いてしまった

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:32:22.97 wBM78/Dr0
貴音の張りのある桃尻が千早の卑猥な妄想の種に…ごくり…

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:37:46.01 bz3obR500
スタイルの対比が凄そうだな

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:38:52.69 AXRT+lYF0
「……」
そのまま暫く立ち尽くす。
四条さんは今、どんな顔をしているのかわからない。
怒っているのか。悲しんでいるのか。それとも、相変わらず無表情なのか。

何か言い出すのを期待していたけれど、沈黙が続く。

……時間の無駄ね。

「では、これで」
そのまま、ドアへと向かう。
ふと、下駄箱を見ると所々生地が解れている赤いハイヒールが揃って置かれている。

……まだ、いるのね、春香。

それは一緒に、休日に買い物に行った時に買った靴だった。
その日は、春香が私に靴をチョイスしてくれ、とせがんだ。
「……これとか、いいんじゃないかしら。春香に似合いそうだわ」
「うわ〜、可愛いね、うん、これにするよ」

帰り道、春香はまるで子供のようにはしゃぎながら、買い物袋を大事そうに両手で持っていた。

……。

「如月千早」
また、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:44:09.16 017eKlkv0
こっちの貴音は、業のデパートの貴音っぽいな

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:50:03.14 h752O/+n0
20話は春香と千早逆にしたらほぼ倒産だったな

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:52:22.98 AXRT+lYF0
私は気にせず、バックからマフラーを取り出して首に巻く。
細かい繊維が、チクチクとした感触を与える。

……外は、寒そうね。

「あなたは、他人の痛みを知ることが出来る人です」
「……」

手が止まる。
この人は、いきなり何を言い出すのかしら。
ゆっくりと振り向くと……。

腰まで届く長い髪を手の甲で掻きあげて、四条さんは微笑んでいた。
夕暮をバックにして、銀髪がオレンジ色と混じって、キラキラと輝いて見える。

私は、思わず見とれてしまった。
この人には、銀色の女王というあだ名がピッタリね……。

まぁ、女王にしては、少し普段抜けている気がしますけれど。
四条さんは、目を伏せて、微笑みは保ったまま続ける。

「ですが、少々傷つくまで、無頓着すぎますね」
「……」
私は、黙って四条さんの言葉を待つ。
「天海春香と、もう一度話し合ってみてはいかがでしょうか?」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 21:59:27.94 017eKlkv0
友達がGしてるって考えるとね‥

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:00:10.99 JrMXWWHx0
自慰のことGって言う人はじめて見た

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:07:05.39 YVEHZ/0Q0
ほしゅ

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:08:18.59 AXRT+lYF0
「えっ……」
マフラーがするりと、首から落ちる。
私はそんなことに目もくれずに四条さんを見つめる。

「ふふっ」四条さんが静かに笑った。
コツコツと、足音を鳴らしてこちらへ近づいてくる。

私が春香のことが好きなのを知っているのは、四条さんだけ。

「天海春香は、おそらく恐れているだけです」
「……」
「あなたとの関係が壊れてしまうのを」
「……」
「だから、慎重になっているだけのように思えます」
そう言って、私の前で立ち止まる。

私は、背の高い四条さんを見上げて……
「あ……」
それから見下ろす。
四条さんが腰を曲げて、床に落ちたマフラーを拾っている。

……私は、体を強張らせながら言った。

「どうして、そんなことわかるんですか」
「……さて、何故でしょう」

そう言って、立ち上がり、私にマフラーをかける。
ふわりと、四条さんの冷たい指先と、毛糸の柔らかな繊維が私の首へ触れた。
四条さんは視線を、春香の靴へと向けて、また短く笑う。
……よくわからないけれど、ここは四条さんに従ってみましょう。

121: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 【東北電 83.2 %】
11/11/18 22:09:25.60 sVLP8OKK0
追いついた

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:12:41.98 97Qc+Qsk0
中卒シリーズの貴音と、チハニーの貴音のギャップがすごいな

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:19:29.05 WoktmXTI0
ほしゅ

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:19:42.61 AXRT+lYF0
スケジュールのビッシリ詰まった黒板を確認する。
春香は近くのレッスン場へ行っている事がわかった。
……そろそろ終わる頃だと思うけれど。

「ありがとうございます」
「行ってらっしゃい、如月千早」
向き直り、姿勢をただし、深くお辞儀をする。
そんな私にまた微笑んで、四条さんは胸の前で小さく手を振る。

……。

階段を下りて、一歩路へ出ると凍えるような風が、強く吹きつける。
一気に体の芯まで冷え切って、堪らず体をちぢこませる。
「くっ……」

今日の夜は冷え込みそうね。
早めにレッスンを終えて良かったかも知れない。
春香にも、伝えてあげよう。

「あ……」
その時、路の先に春香の姿が見えた。
やっぱり寒そうに、両手で肩を抱きかかえるように歩いている。

頬を両手で叩いて、笑顔を無理やり作る。
頬がヒリヒリした。

「はる……!」
その時、視界の先の春香が突然、前のめりに倒れた。

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:20:40.90 h752O/+n0
倒産のお姫ちんはかっこよかった

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:21:18.85 WoktmXTI0
中卒シリーズ?

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:26:11.05 jAgs9qjo0
あ?

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:31:09.84 l5XvcMeE0
ho

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:33:21.90 gZDhcag60
救済ルートなのかな?

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:33:49.65 AXRT+lYF0
「はるかっ!」
道ばたにバッグを投げ捨てて、春香の元へ駆け寄ろうとした。

─気持ち悪いよ。

頭の中で濁った声がした。
「えっ……」
不思議と、一歩進むごとに、春香が小さく、遠くなっていった。
どうして、近付いているハズなのに……。

─千早ちゃん、声全部聞こえてたよ。
また声がエコーがかかって、頭の中で反響する。
春香が目の前に倒れている。
私はすぐに助けなきゃいけない。

─私、プロデューサーさんのことが好きなんだよ。
また数歩走りよると声がする。
マフラーがまた首から落ちて、突風に吹き上げられる。

「あ……」
どうしてだろう。
勢いよく、つま先に力を込めて、全力で走ったハズなのに。

……どうして、私は今、歩いているんだろう。

「はぁ……はぁ……は、はるか……」
やっとの思いで、春香の前に立って見下ろす。
距離はそう遠くないのはずなのに、不思議と呼吸が苦しい。

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:35:33.21 WoktmXTI0
千早…

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:41:37.56 wV7BfcwC0
ほす、ほす

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:46:47.07 vCJllxq40
支援

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:50:03.23 AXRT+lYF0
春香は、霜が張るアスファルトに突っ伏して、動かない。
「はぁ……はぁ……」
背中が、荒い呼吸をする度に上下に大きく揺れている。

……とても辛そう。おずおずと、手を伸ばす。
……触れていいのかしら。

手の平にじっとりと汗をかいた。前は当たり前のこと、だったのに。

「……」
私は、すでに春香に嫌われてしまったかも知れないけれど。
やっぱり、あなたは大切だから。

背中にそっと触れる。
分厚いコート越しなのに春香の焼けるような体温が、伝わってきた。
「し、しっかりして、春香」
「ち……千早ちゃ……」
「……熱があるわ」

そのまま、ゆっくりと背中をさする。
「すぐに帰りましょう?」
「……」
春香は、苦しそうに顔を持ち上げて私の顔を見上げる。
久々に、目と目が合った。

「平気だよ、まだやっていくから……」
「だ、だめよ!すぐに─」
「まだ、『蒼い鳥』うまく歌えないから」
「えっ」
「コンサートに、間に合わなくなっちゃうから」

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:52:53.64 DnTc5MP60
ちひゃああああああああああああ

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:55:54.11 wV7BfcwC0
あれ?あれ?もしかしてはるちはルートなのか?

137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:56:24.85 NhijbTj30
はるちはktkr

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 22:57:50.86 gZDhcag60
エンダーーーー

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:03:09.00 l5XvcMeE0
ho

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:06:38.08 AXRT+lYF0
「えへへ……」
そう言って、春香は真っ赤な顔を歪ませて、無理に笑った。
背中をさする手に思わず、力が入る。

「はる……」
「成功させたいから……」
「はるか……」
「だから、ひどいこと言ってごめんね」

……四条さんの言うとおりだった。

「勝手だけど、仲直りしたい」
「ごめんなさい……春香……」
「ううん、でもちょっと、ビックリした、かも」

このときは、ただ私と、春香の関係が元通りになるのなら構わないと思った。
今度は、背中をさすっていただけの手を回して、抱きかかえるように肩を掴む。

「わわっ」
「へんなこと、しないから」
「も〜……」

真面目に言ったハズなのに、春香は冗談に聞こえたらしい。
春香は、苦笑いをする。私も恥ずかしくなって、思わず笑って誤魔化す。

そのまま、春香の肩を抱いたまま事務所に戻る。四条さんはいなかった。
代わりにプロデューサーが、書類を眺めながらペンで額をつついていた。

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:11:15.48 wV7BfcwC0
このときは?


142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:18:25.60 wV7BfcwC0
保守

143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:18:39.65 AXRT+lYF0
「はぁ……次のライブ、大丈夫か……」
私たちに気づかないのかデスクに向き直る。
カリカリと、ペン先のはしる音が聞こえた。

「あ……」
二人同時に、声が出た。

「あ〜、千早と春香か。お前ら最近一緒に居ないけどな、デュオなんだから……」
そう言いつつ、椅子を回転させてこっちを向く。
いつも申し訳程度に整えた髪が、グシャグシャになっていた。

「お、お前らどうしたんだ」
見るなり、椅子を蹴飛ばしてこちらへまっすぐと、全速力で向かってくる。
ロッカーに肩をぶつけて、乗っていたダンボールが床に落ちた。

……。

「あ、あの、プロデューサーさ……」
「春香、顔真っ赤だぞ」
私のすぐ隣で、プロデューサーの手の平が、春香の額に触れた。

「あっ……」
春香の真っ赤な顔が、まるで熟れたトマトのように、これ以上ない程赤くなる。

「……くっ!」
気づくと、私は目を逸らしていた。
そう、やっぱりこの人が、春香の好きな男性。

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:20:25.61 AXRT+lYF0
まだまだ続くよ!千早もオナるよ!
すまんちょっと風呂……

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:21:23.77 DnTc5MP60
ここはオナニースレッドだもんな

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:21:28.24 Rqj+7/T/0
ちはやんペロペロ

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:21:32.34 NhijbTj30
いてらー

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:22:01.15 Uoryh95R0
風呂代行の方いらっしゃいませんか!

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:26:44.68 1jK4Jovx0
千早「よし!今日は四条さんでオナニーだ!」

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:29:30.14 YVEHZ/0Q0
言ってくれれば風呂くらい俺が入ってきてやるのに・・・

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:35:33.72 Uoryh95R0
まだかなー

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:39:03.96 EIB7aoyUO
春香大好きになってきた ヤバイ

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:46:46.29 vCJllxq40


154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:47:18.40 Uoryh95R0
しかし、ネタが豊富な作者だな。
すごいわ

155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:47:44.09 W6F3S99n0
んー、あずささんが1番好きだけど、淫乱ちはやんとちゅっちゅしたいよー!

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:50:55.92 YSOimI950
>>145
すっかり忘れてたw

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:51:44.03 +4ATkNYk0
多分これは四条さんが千早好き

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:54:32.91 iU+4Qqnl0
歌の姫×月の姫

159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/18 23:56:26.00 1jK4Jovx0
ミンメイとディアナ様…

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:05:49.18 F+HQLo1W0
響きはどうなることやら

161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:08:12.31 OQA7++wR0
春香と雪歩を腹黒にしない貴重な作者

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:08:53.87 H11qmTeL0
響のフォローはあってほしいな

163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:11:14.91 dzIoZiLX0
千早「五条さん……五条さん……」シコシコシコシコ

164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:14:31.61 a1Rq7/1L0
共通ルート
 ↓
春香の告白イベント→自己解決→P NTLルート(失恋海外遠征でBAD END)
 ↓
ひびきす→さらに獣姦→響ルート(※ただし発熱イベント強制回避でBAD END)
 ↓
面妖な忠告→頼る→?  ←いまここ
 ↓


ちなみに共通ルートもいじめ描写詳しくなったり、ちはにーが多様になったりで微妙に違う


165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:16:20.66 H11qmTeL0
獣姦ってwあんた

166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:16:30.52 FwkXbEIj0
よし再開しますネタ詰まりしそうな気配プンプンだけど頑張る響は剛毛

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:17:36.15 XxpL58sA0
な訳ねーだろ

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:18:06.05 H11qmTeL0
おかえりー

169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:18:23.97 53dgTlyL0
>>50
なぜか下のとこが邪気眼に読めた

170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:25:49.71 JkyJbRvK0
全裸待機

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:34:06.25 JkyJbRvK0
ほっしゅ

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/19 00:36:33.66 FwkXbEIj0
「あ、ちょっと待ってくださっ」
「お、おい」
春香が突然、身をよじって暴れ出す。
支えていた腕が外れて、床にズルズルと滑り落ちた。

「えへへ……ごめん……」
尻もちをついた春香が、舌を出して無邪気に笑う。
さっきの私に向けた笑顔とはまるで違う。

自然体の笑顔。
それが春香の最大のチャームポイント。

喉が渇く。
頭が痛い。
胸が締め付けられる。

「千早ありがとな。後は俺が……」
「はい、失礼します」
「あっおい」
「どうか、春香をお願いします、それと春香、お大事に」

踵を返して、事務所のドアを急いで開ける。
階段を駆け下りると、、また凍てつく寒さが襲う。

「はぁ……はぁ……」
胸をギュッと、強く握りしめる。

私は、このまま本当に春香と友達に戻りたいの?それとも……。
私には、よくわかりません。教えてください、四条さん……。


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