【特集】 無音ミュージックガイド (後編) ” ジョン・ケージ「4'33"」初演から70年、今改めて振り返る“無音の音楽” [朝一から閉店までφ★] at MNEWSPLUS
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無音ミュージックガイド (後編)
CDやストリーミングの時代になり、それまでと違う役割を持った“音のない曲”
ジョン・ケージ「4'33"」初演から70年、今改めて振り返る“無音の音楽”
2022年9月27日 12:30
ジョン・ケージが作曲した無音の曲「4'33"」が初演されて70年を迎えたことを記念し、世界各地の音のない曲を紹介していく「無音ミュージックガイド」。前編では無音であることにメッセージ性を感じさせる曲を網羅したが、後編ではCD時代、そしてネット配信の時代になって新たに生まれた無音トラックの使われた方など、さまざまな無音の曲について書いていこうと思う。
文 / 橋本尚平

URLリンク(pbs.twimg.com)

悪ふざけか真面目か
無音の曲はある種のいたずらのようなものとしてもしばしば制作されてきた。ここからはそんな、悪ふざけとしか思えないような無音の曲の例を挙げていこうと思う。


Bloodhound Gang「The Ten Coolest Things About New Jersey」
アメリカのミクスチャーバンド、Bloodhound Gangが1999年にリリースした「Hooray for Boobies」は、曲間に寸劇などさまざまなショートトラックをはさんだ構成のアルバム。軽快なロックチューンの合間に「ボーカルのジミー・ポップとその母親の電話での会話」「ポルノ女優のモノローグ」「激しく咳き込む音」など、ふざけたような音源が楽曲として扱われ収められている。
このアルバムに収録された「The Ten Coolest Things About New Jersey」は10秒間の無音トラック。「ニュージャージーで最もクールな10のこと」というタイトルで何も音がしないこの曲は、逆説的に「ニュージャージーにクールなことなど何もないぞ」と伝える冗談めかした当てこすりだろうか。

Ciccone Youth(Sonic Youth)「(silence)」
Sonic Youthは、代表作と評されるインディーズ最後のアルバム「Daydream Nation」の発売直後、メジャーデビューアルバム「Goo」の発売前という、バンドが注目され始め勢いに乗っている1989年に、Ciccone Youthという変名を名乗ってアルバム「The Whitey Album」をリリースしている。
このアルバムには、当時のヒップホップのビートを自分たちなりの解釈で取り入れた曲を中心に、ローファイな演奏によるマドンナのカバー、ただのカラオケをバックに歌ったロバート・パーマーの歌、Neu!の曲を流しながら世間話をしているだけの音源など、Sonic Youth本体とは違った意味での実験的な曲の数々が収録されている。
そんな好き放題にやっているこのアルバムは、1曲目が終わると約1分間の無音トラック「(silence)」に突入。何も知らずにアルバムを聴き始めた人はきっと「あれ? まだ聴き始めたばっかりなのに、このアルバムもう終わったの?」と勘違いしてしまうことだろう。メンバーはこの曲について、アルバム発売時に「NME」誌に掲載されたインタビューで「ジョン・ケージの『4'33"』をスピードアップしてカバーしたもの」と説明している(※1)。

Snivlem(Melvins)「Pure Digital Silence」
Melvinsも「あのNirvanaに多大な影響を与えた」という意味ではSonic Youthと共通するアメリカのオルタナバンドだが、彼らも代表作であるメジャーデビューアルバム「Houdini」を発表した直後に、バンド名を逆につづったSnivlemという別名義で実験的なアルバム「Prick」をリリースしている。
実験的というと聞こえはいいが、このアルバムは「間違って買ってはいけない地雷盤」とファンの間で注意喚起されるほどひどい内容で、悪ノリしつつも音楽的にも楽しめるCiccone Youthの「The Whitey Album」とは違って、メンバー自身も本作を「完全にナンセンスで冗談のような作品」「社会的な価値は全くないし、今までで一番くだらないレコード」と認めている(※2)。
このアルバムの9曲目「Pure Digital Silence」は、冒頭で「And now for your listening pleasure, A few moment's of pure digital silence」というダミ声でのつぶやきが流れたのち、曲が終わるまで約1分半無音が続く。
なお、この曲はオーストラリアのグラインドコアバンド・Blood Dusterが1998年発表のアルバム「Str8 Outta Northcote」でカバーしており、こちらは冒頭のつぶやきもなく完全な無音トラックとなっている。

Whitehouse「Birthdeath Experience」
URLリンク(natalie.mu)


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