雀鬼・桜井章一氏が筒香嘉智に授けた「マル秘アドバイス」の中身 [爆笑ゴリラ★] at MNEWSPLUS
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21/10/11 15:19:22.99 CAP_USER9.net
10/11(月) 13:32
FRIDAY
雀鬼・桜井章一氏が筒香嘉智に授けた「マル秘アドバイス」の中身
週に3度、道場に顔を出すという桜井氏。手前に置かれているのが、筒香から贈られた第一号の記念バットだ
「彼は俺にアドバイスを求めること自体が失礼に当たると考えていたようで、初めて会ったときは、遠慮してほとんど自分からは話さなかった。その様子を見て、『可愛い奴だな』と感じたし、この男になんとか花を咲かせてほしい、と思いました。だからこそ、今の活躍ぶりは本当に嬉しいですよ」
東京・町田駅にほど近いマンションの薄暗い地下にある「雀鬼流漢道麻雀道場  牌の音」。この場所を訪れた記者の前で、20年間無敗の「雀鬼」こと桜井章一氏(78)は、紫煙を燻(くゆ)らせながらゆっくりと語り始めた。
メジャー1年目の昨季は打率1割台の絶不調に陥り、今季は2度の戦力外も経験した筒香嘉智(29)だが、8月にパイレーツに移籍すると、31試合で8本塁打と大暴れ。奇跡とも思える復活劇の裏には、桜井氏との知られざる交流があったようだ。
著書をほぼすべて読んでいるというほどの雀鬼ファンである筒香が道場を訪ねたのは、昨年11月のことだった。
「知人を介して『会いたい』という連絡があってね。お菓子をお土産で持ってきてくれたんだけど、俺が冗談で『野球に関する土産はないの?』と聞くと、小さい声で『あります』と。ものすごいスピードで走っていって、外の車からバットを持ってきました。微笑ましい、良い人間だと思いましたよ」
昨年の11月といえば、結果が出ずにシーズンを終え、最も悩んでいる時期だったはずだ。筒香の実直な人柄を知った桜井氏は、3時間にわたりアドバイスを授けたという。
「運動には、『捌(さば)き』が大切なんです。麻雀における美しい『牌捌き』とは、牌を掴まないこと。掴まないことで自由になり、頭で考えるのではなく感覚で打つことができるのです。麻雀で長く強さを保っている人は、皆『捌き』が美しい。
そんな『捌き』の考え方を筒香君にも伝えました。道場で実際にバッティングの動きを見せてもらうと、首や肩が苦しい形になっていて、『これでは投手の球を捌くのは難しいだろうな』と感じた。『自分で自分を窮屈にしておいてなんで打てるんだ』『今、お前は力(りき)んでいる。不安があると人間は力むが、力みが一番悪いことだよ』と話しました」
その後も、桜井氏はアメリカにいる筒香にテレビ電話を通じて「捌き」の極意を伝えてきたという。そして8月21日、筒香に待望の移籍後第一号が生まれた。
「『ホームランを打ったらそのバットを会長(桜井氏)に贈ります』という約束をしていたんですが、その言葉通り、本当に贈ってくれました。ボロボロに汚れたバットでした。それを見て嬉しくなりましたね。よっぽど苦しんで練習したんだなって。初ホームランを見て道場の皆で万歳したし、あの一本で俺も救われる思いがしました」
復活の陰に雀鬼あり。悩めるスラッガーを救ったのは、意外にも、麻雀界のレジェンドだったのだ。
『FRIDAY』2021年10月15日号より
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