【作家】<藤原正彦氏>コロナで気づいた「TVはつまらない」 報道番組は国民の不安を煽ることしかせず [Egg★] at MNEWSPLUS
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1:Egg ★
20/05/23 00:28:30 iaGCgd/w9.net
緊急事態宣言が解かれても、「急に出歩いていいのだろうか」「もし周りに迷惑をかけてしまったら」と不安は尽きない。
そんな中、“アクティブシニア”たちは、コロナ後の世界をどう過ごすのか。『国家の品格』著者でもある作家で数学者の藤原正彦氏(76)が語る。

 * * *

今は部屋にこもり、原稿を書いたり、次に取りかかる作品の資料を読んだりして日々を過ごしています。数学者や作家は一匹狼だから、仕事面ではとくに影響はありません。

ただ、今回のコロナ騒動によって気づいたことがあります。「テレビはつまらない」ということです。報道番組は国民の不安を煽ることしかせず、
バラエティ番組ではコメディアンが自分たちだけでふざけて大笑いしているだけで全く面白くない。観る価値がないと思いました。

そこで改めて感じたのが、「読書の必要性」です。私は20〜40歳の頃までは数学者として数学の本ばかり、
その後は作家として書くのに必要な本ばかりを読んできた。本当に読みたい名作や名著は20歳頃までしか読んでこなかったのです。

そこで、今が“コロナチャンス”だと思い、若い頃から読みたいと思っていながら、最近まで手をつけられなかった本にトライしています。
女房は3〜4月で、吉川英治の『新・平家物語』全16巻を完読してしまいました。

決断や覚悟をすることができない日本の政治家や、政治家に“忖度”ばかりしている官僚たちには幻滅していますが、彼らには教養が足りないのではないでしょうか。
教養がなければ大局観が生まれません。国民全員が読書して自らの教養を高め、大局観をつけることで、“良い政治家”を選ぶことにもつながります。

高齢者は、これまで家族のために一生懸命働いてきて、じっくり読書をする時間がなかった人も多いでしょう。これからは読書をすることで、
自分という人間が世界や歴史のなかで、どういう「位置」にいるかを死ぬ前に知っておくべきだと思います。そうすれば、残された人生をどう生きるかという指針も考えることができる。

動物は生殖能力がなくなると大抵死んでしまいますが、人間だけはそれから何十年も生きる。それは生きる価値があるからです。
それまでの人生で身につけてきた経験や、読書による見識を伝えることが子孫にとって有益だからこそ、生かされている。
古今東西の様々な本を読んで見識や教養を深め、威勢はいいが未熟な若者を指導していくことこそが高齢者の重要な役目です。

「読書文化の復興」にこそコロナ後の日本の未来がかかっているのです。

ただ、外出したり他人と会話する時間が減ってしまうと、ボケてしまうんじゃないかと心配。私はアメリカで研究生活を送っていた頃から“オリエンタルプレイボーイ”としてならしていたのに、
この2月以来、濃厚接触を避けるため恋人や愛人には一切会っていません。「下火になったら……」と、女房とのウォーキングで身体を鍛えています。

読書を通して得られる内側からの刺激と、人と語ることで得られる外側からの刺激。この2つによって、緊急事態宣言解除後の老後の生活がもっと生き生きとしてくると思います。


5/22(金) 16:05配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)

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