【音楽/漫画】80年代の音楽シーン描いた名作『To-y』 作者が伝えようとしたメッセージとは at MNEWSPLUS
[2ch|▼Menu]
1:ししないしない夏って何だよ ★
20/04/09 22:28:47 ivXgDUfw9.net
 1985年の春、ある革新的な音楽漫画の連載が『週刊少年サンデー』で始まった。上條淳士の『To-y』である。
80年代半ばの音楽界といえば、メジャーシーンではアイドル黄金期、アンダーグラウンドではインディーズブーム
(のちのバンドブーム)が起きつつあり、時代を象徴するその両極端なふたつの世界を、白黒のコントラストの強い
スタイリッシュな画風で鮮烈に描いた同作は大ヒット。昭和の旬なネタをふんだんに織り込んでいるにもかかわらず、
いや、それゆえにというべきか、いずれにせよ、35年経ったいま読み返してみてもまったく古びていない。

中略

 物語のクライマックス―トーイの渋谷公会堂でのコンサートをめぐる騒動を描き終えた上條は、前述の園子とは
別のもうひとりのヒロイン、山田二矢(ニヤ)のトーイに向けたメッセージ、「ねえ、とおい、うたってる?」という言葉で
本作を締め括る。これは物語の結末であると同時に、連載終了の1987年の時点で、上條が未来(いま)を生きる
読者に向けて解き放ったメッセージでもあった。

中略

 何があっても歌い続けること。それは、その後の上條の作家活動を見ていてもよくわかる。たとえば、『To-y』の
「完全版」が刊行された2015年前後から、カバー用のイラストだけでなく、個展の開催やグッズの販売に絡めて、
上條は再び同作のキャラクターを少しずつ描き始めているが、厳しいいい方をさせてもらえば、現在の彼が描く
トーイたちの絵には、かつての瑞々しさや荒々しさが生み出していたパンキッシュな迫力はない。
だが、さまざまな経験を積んだいまの上條にしか描くことのできない、芳醇な香りが漂う年代物の美酒のような色気がある。
そう、過去の一瞬の輝きに縛られることなく、かっこいいか悪いかなども関係なく、常に、いまできる最高の
パフォーマンスを見せ続けること。それが、上條の考えるロックスピリッツであり、本作で読者に伝えようとした、
「歌い続ける」という最大のテーマでありメッセージであった。

 さて、前述のように今年は『To-y』の連載開始から35周年。コーチジャケットやTシャツ、EPサイズのポストカードといった
新規のグッズ販売がすでに多くのファンを喜ばせているが、まだ詳しくは書けないが、さらに水面下で“ロックな”企画が
進行中のようだ。PUNX NOT DEAD. 期待していていい、と思う。

URLリンク(realsound.jp)
URLリンク(realsound.jp)


レスを読む
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

1474日前に更新/35 KB
担当:undef