【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】 at URANAI
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1:名無しさん@占い修業中
12/07/02 07:07:49.79 1Oj7dZ/z
近代タロットの理解にはカバラの知識が必須であることは、割とよく
知られていると思います。
しかしなから、タロットの理解に必要なカバラの知識って、日本に
おいては、あまり紹介されていないのが現実なんですよね。

というわけで、タロットの理解に必要なカバラの基本的知識を得るために
以下の本を引用、翻訳、考察しながら、色々と勉強していきたいと思います。

書名:The QABALISTIC TAROT
   A TEXTBOOK OF MYSTICAL PHILOSOPHY
   カバラ主義のタロット
   神秘主義的哲学の教科書
著者:Robert Wang

※話題への、ソコはちゃうやろ的ツッコミとか、雑談とかは歓迎ですが、
教えて的な質問に答えたりとかは面倒なので、スルーする可能性が高いです。

それでは、みんなでマターリいきましょう(^^)/

2:名無しさん@占い修業中
12/07/04 06:43:00.18 tJ8F+5CB
いきなり鯖落ちするなんてヒドい・・・ (^_^;;

とりあえず即死回避ネタとして、参考にする本の超簡単な紹介を書いておきます。

書名:The QABALISTIC TAROT
初版のハードカバーはアメリカで1983年に発行され
ペーパーバック版が1987年に発行されています。
私の手持ちのものは、1987年発行のペーパーバック版の初版です。

Amazonから購入できますので、興味のある方はそちらで購入してください。
タロットも洋書も簡単に安く買えるし、便利な世の中になりましたよね〜(^_^)

3:名無しさん@占い修業中
12/07/04 07:17:20.33 /hCaXsxx
>>1
頑張って下さい-(^-^)/

国書刊行会から訳書が出る話が昔ありましたけど、流れちゃったんでしょうねえ。。。

4:名無しさん@占い修業中
12/07/05 06:51:38.89 Y5AjGmXC
>>3
ぼちぼちマイペース(おおよそ10年計画)で頑張りますので、
気が向いた時に立ち寄ってくださいね〜(^_^)/

> 国書刊行会から訳書が出る話が昔ありましたけど
一時期は、色々と魔術関連本が出版されていましたけど、
今では、本格的な魔術や占いの本は、ほとんど売れない時代ですからね。
まあ、出版社という他人に頼るよりは、自分で何とかするのが、本当の魔術ってもんです。(^_^;;

というわけで、超簡単な著者の紹介です。

●ロバート・ウォン
 参考リンク → URLリンク(www7.ocn.ne.jp)

占い業界では、ゴールデン・ドーンのタロットやユングのタロットの作者として有名です。
 The Golden Dawn Tarot/ゴールデン・ドーンのタロット 1978年発行
 Jungian Tarot/ユングのタロット 1988年発行

ロバート・ウォン氏はリトアニア人の父とイギリス人の母を持ち、中国人の養子となるという複雑な出生です。
実母が魔術関係者(血筋)で、大学で美術と図像学(学問)を習得し、イスラエル・リガルディー氏から
本格的な魔術を学んだということですので、現代の魔術研究家の中では、かなりのサラブレッド体質と言えますね。

ちなみに、中国人の養子ですので、ウォンという名字は「王」という漢字になりますので、
日本で紹介するときは、「王(おう) ロバート」さんという呼び方になりますかね。
「王」という名字は、日本の球界にも「王貞治」というすばらしい王さんがいます。
まあ、占い業界には、ジュピター・王という、○○な王さんもいますけど・・・・

ということで、皆さんも、ロバート・ウォン氏のことを、お気軽に王さんと呼んであげてください。(^^;;

ところで、ロバート・ウォン氏って、まだ存命中なんですかね?

5:名無しさん@占い修業中
12/07/06 06:42:09.19 ThoLeLD3
改めて、この本のメインタイトルを紹介しておきます。
 The QABALISTIC TAROT/カバラ主義のタロット

ちなみに、このカパラという言葉は、ヘブライ語表記では
 コフ(kof, Q)
 ベート(bet, B)
 ラメド(lamed, L)
 ヘー(he, H)
の4つの子音(ヘブライ文字には母音は無い)で構成されています。
この言葉の本来は「伝承」という意味ですが、神から与えられた秘密の知恵の伝承
という意味で解釈されていますね。

元々がヘブライ文字なので、他言語表記だと、色々なバリエーションが出てきます。
日本語だと、カバラ以外に、カバラーとか、カッバラーとか書かれることがあります。
英語でも、Kabbalah、Cabala、Qabalah とか、様々なパターンで書かれます。
ちなみに、英語での頭文字の K,C,Q は、それなりに使い分けされています。
 K - 本来のユダヤ教のカバラ
 C - キリスト教のクリスチャン・カバラ
 Q - オカルト世界の魔術系カバラ
ということで、欧米では、それなりに棲み分けが出来ているということです。
困ったことに、日本ではどれも同じ「カバラ」ですので、カバラというものの
認知が、かなりカオス状態になっていますよね。

そして、この本のタイトルは、Qabalah の表記を採用しています。
つまり、オカルト世界の魔術系カバラであることを、宣言しているのです。
はっきり言って、この本に書かれているQabalahは、ユダヤ教の伝統的カバラではないし、
クリスチャン向けのカバラではないし、ましてや日本で知られているカバラでもない、
欧米で一つの文化的ジャンルとして認められている「魔術カバラ」であるということです。

んじゃ、日本の占い業界で知られている「カバラ」って、一体何なのでしょうか?
皆さんの、ご想像通りのものですよ、全く・・・・(--;;

6:名無しさん@占い修業中
12/07/07 18:18:33.75 ozSbdVKl
次に、この本のサブタイトルを紹介しておきます。
 A TEXTBOOK OF MYSTICAL PHILOSOPHY /神秘主義的哲学の教科書

PHILOSOPHY/哲学 というのは、元々は「知恵を愛する」という言葉で、学問とか知識というよりも、知恵や理性に従って生きる姿勢のことを指します。
そういう意味では、いわゆる直感とか神託とかインスピレーションとか話術による「占い」に頼る生き方とは、割と対極的な姿勢なんですよね。

MYSTICAL PHILOSOPHY/神秘主義的哲学 という言葉となっても、その基本的な姿勢は変わりません。
ここでの「MYSTICAL」は、基本的には人智を超えた「神」を指すと考えていいので、「神の知恵や理性を愛する」ということになりますが、
これは、盲目的な神への信仰ということではなくて、「人類にとって未知である神の領域を、人間の知恵と努力と勇気と根性で理解していこう」という、
割と科学的な態度であるとも言えます。
ただ、神秘主義が一般的な科学と異なるのは、通常の科学的手法は使わないし、使いたくても使えないという部分なんですよね。
そういう意味では、一般の人にとっては、神秘主義というのは、なかなか理解しずらい領域の学問であるとも言えます。

さて、サブタイトルによると、この本は「教科書」です。
皆さんが「教科書」に持たれているイメージそのままに、
・あんまり自分から読みたいとは思わない。
・読んだだけでは、わからない。
・誰か知ってる人(学校ならば、先生とかクラスメート)に教えてもらわないと、わからない。
・読んでも、すぐには理解できないし、どう実生活に役立つかは、わからない
という特徴を、この本はそのまま持っています。(苦笑)

今まで学校で学んだことは、全く役立たないと考える人にとっては、おそらくこの本は同じように、人生にとって役立たないものとなる可能性が高いです。
でも、学校の教科書で学んだことを実生活で役立たせることができる人には、この本に書かれていることの意味が、そのうち理解できるのではないかと思います。

え、おまいはもうこの本のことを理解できてるのか?って
理解できてないから、知恵と努力と勇気と根性で理解していこうとしてるんじゃないですかww

7:名無しさん@占い修業中
12/07/08 07:45:22.02 +8z3nixM
本編に行く前に、本のタイトルが
The QABALISTIC TAROT/カバラ主義のタロット
ということですので、タロットについても簡単に触れておきます。

カバラを取り入れたタロットといえば、以下の3つのものが有名です。
(1) ゴールデン・ドーンのタロット
 原案:S. L. マグレガー・マサース(1854ー1918) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作画:モイナ・マグレガー・マサース(1865ー1928) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作成年:不明、1890-1900年頃と推定
 再作画:ロバート・ウォン(1927-) 復刻タロットは1978年発行
(2) ライダー・ウェイト版タロット
 原案:A. E. ウェイト (1857-1942) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作画:パメラ・コールマン・スミス(1878-1951) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作成年:1910年
(3) トート・タロット
 原案:アレイスター・クロウリー(1875-1947) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作画:レディー・フリーダ・ハリス(1877-1962) URLリンク(www7.ocn.ne.jp)
 作成年:1943年

基本的に、ゴールデン・ドーン系の著名タロットは、原案をオカルトヲタクな男性、作画を
美術の専門教育を受けた女性が担当するという、魔術的にバランスのとれた分担となっていますが、
こういう役割分担は、魔術的に見て、決して偶然ではないということです。
でも、魔ヲタの女性と、美術系の男性の逆転コラボのタロットというのも、見てみたいものですね。

ちなみに、上記のタロットは3つとも、本来は占い向けにはデザインされていません。
もちろん、占いに使えないということでは無いのですが、本来は占い向けではないのです。
つまり、
・天文学というものは、星占いのためにあるのではない
・人の名前というものは、姓名占いのためにあるのではない
・血液型というものは、血液型占いのためにあるのではない
と同じようなことです。
まあ、占い業界って、何でも占いのネタにしてしまいますけどね。(苦笑)

8:名無しさん@占い修業中
12/07/09 07:05:35.43 23IuSVx0
ということで、本論の前に、目次部分の翻訳です。
長いので分割します。

--- ここから (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』 First paper edition, 1987, pp. none) ---
CONTENTS/内容(目次)

PREFACE, xv/序文

INTRODUCTION,/序論(はじめに)、
 Modern Tarot Studies: A Nineteenth Century Legacy/現代のタロット研究:19世紀の遺産 ... 1
 The Search For "Truth"/"真実"の探索 ... 5
 The Golden Dawn/ゴールデン・ドーン ... 10
 The Golden Dawn Tarot/ゴールデン・ドーンのタロット ... 12
 The Rider-Waite Deck/ライダー・ウェイトのデッキ ... 13
 Aeister Crowley's Thoth Tarot/アレイスター・クロウリーのトートタロット ...14
 Book "T"/"T"の書 ... 15
--- ここまで ---

9:名無しさん@占い修業中
12/07/09 21:56:57.92 23IuSVx0
目次部分の翻訳の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
THE QABALAH/カバラ
 Origins of the Qabalah/カバラの起源 ... 20
 The Sepher Yetzirah (Book of Formation)/セフェル・イェツィラー(形成の書) ... 21
 Medieval Qabalism/中世カバラの教義 ... 21
 The Renaissance: Hermeticism and Christian Qabalah/ルネサンス:ヘルメス主義とキリスト教カバラ ... 23
 Magus to the Queen/女王の魔術師 ... 25
 Rosicrucianism/薔薇十字運動 ... 25
 Later "Rosicrucians"/"薔薇十字"の後 ... 26
 Hermetic-Qabalistic Deceptions/ヘルメス主義的カバラ主義の欺瞞 ... 27
 Hermetic-Qabalah and The Golden Dawn/ヘルメス主義的カバラとゴールデン・ドーン ... 28
 The Tree of Life/生命の木 ... 29
 Concepts/概念 ... 32
 "Secret" Paths/"秘密"の小径 ... 37
 Negative Limitless Light/否定的な無限の光 ... 39
 The Four Worlds/4つの世界 ... 39
 Qabalistic Symbolism/カバラ的象徴 ... 43
 The Sephiroth and Their Symbols/セフィロトとその象徴 ... 44
 The Minor Cards/小アルカナカード ... 47
 The Court Cards/コートカード ... 50
--- ここまで ---

10:名無しさん@占い修業中
12/07/09 22:02:37.56 23IuSVx0
目次部分の翻訳の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
PATTERNS OF THE SEPHIROTH/セフィロトの図案
 Kether, The Crown/ケテル、王冠 ... 53
 The Aces/エース ... 56
 Chokmah, Wisdom/コクマー、知恵 ... 60
 The Twos/2 ... 63
 The Kings/王 ... 66
 Binah, Understanding/ビナー、理解 ... 69
 The Threes/3 ... 71
 The Queens/女王 ... 74
 Daath, Knowledge/ダアス、知識 ... 77
 Chesed, Mercy/ケセド、慈悲 ... 78
 The Fours/4 ... 80
 Geburah, Strength/ゲブラー、力 ... 83
 The Fives/5 ... 85
 Tiphareth, Beauty/ティファレト、美 ... 88
 The Sixes/6 ... 92
 The Princes/王子 ... 94
 Netzach, Victory/ネツァク、勝利 ... 98
 The Sevens/7 ... 101
 Hod, Splendor/ホド、壮麗 ... 103
 The Eights/8 ... 106
 Yesod, Foundation/イェソド、基盤 ... 108
 The Nines/9 ... 111
 Malkuth, Kingdom/マルクト、王国 ... 114
 The Tens/10 ... 117
 The Princesses/王女 ... 120
--- ここまで ---

11:名無しさん@占い修業中
12/07/10 06:17:12.20 QPpbqJmI
--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
THE MAJOR ARCANA ON THE TREE OF LIFE/生命の木に基づく大アルカナ
 Applications of the Sepher Yetzirah/セフェル・イェツィラーの適用 ... 125
 The Maternals: Air, Water, Fire/母字:空気、水、火 ... 125
 The Double Letters: Planets, Localities, Days, Gateways, Contrasts/複字: 惑星、位置関係、日、出入口、対照 ... 128
 The Simple Letters: Signs of the Zodiac/単字:黄道の宮 ... 131
 The Cube of Space/宇宙の立方体 ... 131
 Numerology/数秘術 ... 135
 Sets of Paths/小径の集合 ... 137
 The Initiatory Scheme of theTarot/タロットの初歩的な体系 ... 140
 THE UNIVERSE, Tau/宇宙、タウ ... 145
 JUDGMENT, Shin/審判、シン ... 149
 THE SUN, Resh/太陽、レシュ ... 154
 THE MOON, Qoph/月、コフ ... 158
 THE STAR, Tzaddi/星、ツァダイ ... 162
 THE TOWER, Peh/塔、ペー ... 166
 THE DEVIL, Ayin/悪魔、アイン ... 172
 TEMPERANCE, Samekh/節制、サメク ... 176
 DEATH, Nun/死、ナン ... 181
 THE HANGED MAN, Mem/吊られた男、メム ... 186
 JUSTICE, Lamed/正義、ラメド ... 190
 WHEEL OF FORTUNE, Caph/運命の輪、カフ ... 195
 THE HERMIT, Yod/隠者、ヨッド ... 201
 STRENGTH, Teth/力、テト ...205
 THE CHARIOT, Cheth/戦車、ケト ... 210
 THE LOVERS, Zain/恋人たち、ザイン ... 215
 THE HIEROPHANT, Vau/法王、バウ ... 220
 THE EMPEROR, Heh/皇帝、ヘー ... 225
 THE EMPRESS, Daleth/女帝、ダレス ... 230
 THE HIGH PRIESTESS, Gimel/高等女司祭、ギメル ... 234
 THE MAGICIAN, Beth/魔術師、ベト ... 239
 THE FOOL, Aleph/愚者、アレフ ... 245 --- ここまで ---

12:名無しさん@占い修業中
12/07/10 06:24:58.41 QPpbqJmI
目次部分の翻訳の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
PRACTICAL WORK/実践的な作業
 Skrying/スクライニング ... 251
 Divination/占い ... 252

REFERENCE/参考
 Colors on the Tree of Life/生命の木に基づく色 ... 263
 Colors and Sounds on the Tree of Life/生命の木に基づく色と音 ... 264
 Angels of the Decans/デカンの天使 ... 265
 Divine Names of the Sephiroth/セフィロトの神名 ... 265
 Thirty-Two Paths of Wisdom/知恵の32の小径 ... 266

NOTES,/注釈、 267

INDEX,/索引、 279
--- ここまで ---

それにしても、行数制限とか、容量制限とか、色々と面倒っすよね

13:名無しさん@占い修業中
12/07/11 06:44:14.47 L7A8fQ2B
次に、イラストの目次部分の翻訳です。
長いので分割します。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
ILLUSTRATIONS/挿絵

Color. Plate I, The Tarot Symbols on the Tree of Life/カラー図版T、生命の木に基づくタロットの象徴
Color Plate II, The Tree of Life in a "Solid Sphere"/カラー図版U、"球体"で作った生命の木
Fig. 1 The Ten Holy Sephiroth on the Tree of Life/図1 生命の木の上の10個の聖なるセフィロト ... 30
Fig. 2 Development of the Tree of Life diagram/図2 生命の木の図式の発展 ... 31
Fig. 3 The Path of the Flaming Sword/図3 炎の剣の軌跡 ... 32
Fig. 4 The Triangles of the Tree of Life/図4 生命の木の4つの三角形 ... 32
Fig. 5 The Pillars on the Tree of Life/図5 生命の木の上の柱 ... 33
Fig. 6 The Divisions of the Soul/図6 霊魂の分離 ... 36
Fig. 7 Attribution of Elements to the Pentagram/図7 五芒星への元素の帰属 ... 37
Fig. 8 The "Secret Paths" on the Tree of Life/図8 生命の木の上の"秘密の小径" ... 38
Fig. 9 The Four Worlds/図9 4つの世界 ... 40
Fig. 10 The Four Elements/図10 4つの元素 ... 42
Fig. 11 Attribution of the Minor Arcana to the Tree of Life/図11 生命の木への小アルカナの帰属 ... 45
Fig. 12 The Court Cards on the Tree of Life/図12 生命の木の上のコート・カード ... 46
Fig. 13 The Signs of the Zodiac in the Twelve Houses/図13 12の室の黄道十二宮 ... 48
Fig. 14 The Decans/図14 デカン ... 49
Fig. 15 Attribution of the Minor Cards and the Court Cards to the Zodiac/図15 黄道十二宮へのマイナーカードとコートカードの帰属 ... 51
Fig. 16 Attribution of Planets to the Hexagram/図16 六芒星への惑星の帰属 ... 90
Fig. 17 The Symbol of Venus on the Tree of Life/図17 生命の木の上の金星の象徴 ... 100
Fig. 18 Attribution of the Major Arcana to the Tree of Life/図18 生命の木への大アルカナの帰属 ... 126
Fig. 19 Attribution of Maternal/図19 母字の帰属 ... 127
--- ここまで ---

14:名無しさん@占い修業中
12/07/11 07:00:30.05 L7A8fQ2B
イラストの目次部分の翻訳の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
Fig. 20 The Cards on the "Path of the Flaming Sword"/図20 「炎の剣の小径」のカード ... 128
Fig. 21 Planetary attributions to the Tree of Life/図21 生命の木への惑星の帰属 ... 130
Fig. 22 Signs of the Zodiac on theTree of Life/図22 生命の木の上にある黄道十二宮 ... 132
Fig. 23 The Signs of the Zodiac on the Tree of Life as Cardinal, Fixed, and Mutable Elements/図23 活動宮、不動宮、柔軟宮な要素としての生命の木の上にある黄道十二宮 ... 133
Fig. 24 The Cube of Space/図24 宇宙の立方体 ... 134
Fig. 25 Cards considered as Opposites/図25 相反すると見なされるカード ... 137
Fig. 26 The Cards on the Middle Pillar/図26 中央の柱の上のカード ... 138
Fig. 27 The Paths from the Thirty-Two Paths of Wisdom/図27 32の知恵の小径からの小径 ... 139
Fig. 28 Patterns of Form and Force on the Tree of Life/図28 生命の木の上にある形式と力の様式 ... 140
Fig. 29 Parts of the Soul/図29 魂の部分 ... 142
Fig. 30 The Tree of Knowledge of Good and Evil/図30 善と悪の知識の木 ... 165
Fig. 31 Levi’s Interpretation of the Wheel of Ezekiel/図31 エゼキエルの輪のレヴィの解釈 ... 196
Fig. 32 Two Ways of Representing that which is encompassed by Mercury/図32 水星によって包含されているものを表現する2つの方法 ... 242
--- ここまで ---

これで、目次部分は終了です。
全部で280ページを超える量ですね。
1月あたり1ページのペースだと、全部読むのに20年以上かかることになるので、
ダラダラと雑談しながらだと、思ったよりも時間がかかるかもしれませんね。
まあ、先は長いので、のんびりとお付き合いください。 (^_^;

え、こんな魔ヲタ向けのネタ話には興味が無いから、誰も付き合わないだろうって?
・・・ですよね〜 (苦笑)

15:名無しさん@占い修業中
12/07/11 08:09:19.72 zEtxc0Y0
>>6
サブタイトルは哲学と訳するより、
形而上学と訳した方がよさそう。

16:名無しさん@占い修業中
12/07/11 21:07:23.60 L7A8fQ2B
>>15
形而上というと、ゴキちゃんとか実在OLとかを思い浮かべるワタシは不届き者ですww

魔術カバラのPHILOSOPHYを、形而上学と訳すのは、あまり例が多くはないように思うのですが、
>>15の人は、どうしてこの方が良いと思うのでしょうか?
よろしければ、ご意見をお聞かせください

17:15
12/07/12 03:49:03.62 UukxvaSF
>>16
哲学やってました(院退学)。
確かに漫画などの印象は強いですね…。

もともと形而上学は哲学の一分野ですが、
フイロソフィーでも論理実証できない内容は、
形而上学と訳した方が実態に近くなると、
(多分かなり偏ってる)先生にききました…。

もともとは易経にでてくる表現で、
個人的には、オカルト的な事を学問化する際には、
分かりやすい言葉だと思います。

18:名無しさん@占い修業中
12/07/12 06:54:43.10 TL00O3Pv
>>17
ご意見、ありがとうございます。

論理実証できない内容は、 形而上学と訳した方が実態に近くなる・・・ですか

魔術カバラもタロットの分野に限れば、脳内妄想が基本となりますので、
この本では形而上学と訳しても、さほど問題は無さそうですね。

でも、魔術カバラ自体は、色々な分野を総合的に含んでいますので、
魔術系の本であれば、とりあえず哲学と訳しておく方がいいと思っています。

つまり、個人的には、どちらでもいいのかなぁ、と

そして、オカルトヲタクの妄想は、形而上学に含まれると・・・ φ(・ω・ )よし、メモメモ!

19:名無しさん@占い修業中
12/07/12 07:04:28.66 TL00O3Pv
さて、目次の次には、こんなページがあります。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---

Dedicated to
A. Bertrand Channon

A. バートランド・シャノン氏に捧げる

--- ここまで ---

この捧げられた人物は、ウォン氏がこの本を書くにあたり大変に尊敬する人、
もしくは大変に感謝している人物なのですが、どんな人なのかが分かりません。
誰だかわかりませんので、おそらく読みも正確ではないと思います。
もし知ってる人がいましたら、教えてください。

20:名無しさん@占い修業中
12/07/13 07:00:51.30 btcXf1iO
さて、次からは本文だと期待している方も多いかと思いますが、
次のページは、「ACKNOWLEDGMENTS/謝辞」です。
ここも長いので、(諸般の事情により)細かく分割して、のんびりいきたいと思います。

対訳形式で、そして基本的に直訳形式で翻訳していきます。
こういう論理系の文章を意訳すると、間違いなく元情報が欠落してしまい、誤解されることも多いですし、
直訳形態の方が、元のロジックのニュアンスを伝えられやすいですからね。
そもそも、英語と日本語はロジックが違いますので、単純な文でない限りは、
元の文章のロジックを完全に日本語化しようとすることは難しいのです。
まあ、対訳なので、わかんなかったら原文を読め、でいいですしね。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
ACKNOWLEDGMENTS
謝辞

Thanks are due to Marilyn Wang, without whose support and encouragement this and other books would not have been possible,
and to Israel Regardie, a friend and guide through the maze of western esotericism.
感謝の言葉は、彼女の支援と激励が無ければ、これやその他の本は可能では無かったであろうマリリン・ウォン氏に、
そして、友人であり西洋の秘教の迷路の案内者であるイスラエル・リガルディ氏に、与えられるべきである。
--- ここまで ---

いきなりですが、マリリン・ウォン氏って、誰ですかね。
米国圏では、まずは妻をおだて上げることが基本中の基本マナーですので、やっぱり配偶者なのかな?
ちなみに、魔術関係者で知らない人はいないと思われるイスラエル・リガルディ氏は、この本の最大の貢献者ですよね。


21:名無しさん@占い修業中
12/07/14 06:55:49.79 IebV24a0
「ACKNOWLEDGMENTS/謝辞」の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
Sincere thanks are also due to Gareth Knight, Delores Ashcroft-Nowicki and Gerald Yorke
for having provided me with special insights into the mystery tradition.
心からの感謝はまた、私に神秘の伝統の中に特別な洞察を提供してくれた、ガレス・ナイト氏、
デローレス・アシュクロフト−ノーウィッキ氏、そしてジェラルド・ヨーク氏に与えられるべきである。
--- ここまで ---

ガレス・ナイト氏、デローレス・アシュクロフト−ノーウィッキ氏、そしてジェラルド・ヨーク氏は
魔術界では有名人です。
ウォン氏は、魔術界に多くの知り合いがいたということですね。

ちなみにワタシには、魔術界のリアル友人はいません。
少し話をしたことがあるという程度の人なら、若干はいますけどね。

ところで、魔術関係の人で、このスレを覗いてる人って、どれくらいいるのかな?

22:名無しさん@占い修業中
12/07/15 07:31:14.33 6cex0LYv
「ACKNOWLEDGMENTS/謝辞」の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
さらなる感謝の意を、ジョン・ドノバン氏、アロン・シーグマン氏、グレゴリー・レーン氏、ジェームズ・ワッサーマン氏、
シルヴィア・カルプ氏、カレン・エーリスマン氏、ロバート・ピンニング氏、ジョーン・フリーデル氏、イヴ・ダナフー氏、
ヴィンセント・メッシーナ氏、ジョン・ワーナー氏、そして原稿に有用な提案を行ったすべての人々に、
そして、私の最初の美術史の教師であり、図像学の学術的な方法を紹介してくれたローレンス・レイテ氏に、
表さなければならない。
--- ここまで ---

感謝すべき友人関係が多いですよね。
こんなに多くの人の協力を得たという自慢でもありますね。

ウォン氏は、美術関係の勉強からオカルト方面に転向していったので、
最後の美術教師には大きな恩義を感じていると思います。

23:名無しさん@占い修業中
12/07/17 06:22:53.38 rSJcuK/8
>>22
あ、原文の部分を張り忘れてましたね。
以下の通り修正しておきます。
--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
Further appreciation must be expressed to John Donovan, Aron Siegman, Gregory Lehne, James Wasserman,
Sylvia Kalb, Karen Erisman, Robert Pinning, Joan Friedel, Eve Donahoo, Vincent Messina and John Warner,
all of whom made useful suggestions on the manuscript, and to Laurence Leite, my first teacher of art history,
who introduced me to the scholarly methods of iconography.
さらなる感謝の意を、ジョン・ドノバン氏、アロン・シーグマン氏、グレゴリー・レーン氏、ジェームズ・ワッサーマン氏、
シルヴィア・カルプ氏、カレン・エーリスマン氏、ロバート・ピンニング氏、ジョーン・フリーデル氏、イヴ・ダナフー氏、
ヴィンセント・メッシーナ氏、ジョン・ワーナー氏、そして原稿に有用な提案を行ったすべての人々に、
そして、私の最初の美術史の教師であり、図像学の学術的な方法を紹介してくれたローレンス・レイテ氏に、
表さなければならない。
--- ここまで ---


24:名無しさん@占い修業中
12/07/17 06:26:09.96 rSJcuK/8
「ACKNOWLEDGMENTS/謝辞」の続きです。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
Finally, I must thank my understanding publisher, Donald Weiser, and my editor,
Gale Courey, whose suggestions, moral support, and cynical sense of humor have
helped to sustain me over four long years of writing this book.
最後に、私への理解力がある出版者であるドナルド・ワイザー氏、そして、
私の編集者であり、提案、精神的な支援、そして、この本を書く4年の長きにわたって
私を支える助けをしてくれたユーモアの皮肉的な感覚の、ゲイル・コーリー氏に
感謝しなければならない。
--- ここまで ---

この本の出版社である Samuel Weiser Inc./サミュエル・ワイザー社は、
サミュエル・ワイザー氏により1926年に書店として創立され、後に魔術系を含む
オカルト関連本の出版で有名になりました。
そして、この本が出版された当時は、息子のドナルド・ワイザー氏が後を継いでいました。
なお現在では、Weiser Antiquarian Books社という名前になり、経営者も変わっています。

そういえば、こういった硬派の魔術関連本って、欧米でも売れ行きは落ちてるんですかね・・・

25:名無しさん@占い修業中
12/07/19 07:01:02.00 0h+jpKb5
「ACKNOWLEDGMENTS/謝辞」の次は、著名人の本からの一節の引用です。
ここでは、4人の本から引用しています。

--- ここから --- Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
"...the Tarot, the most satisfactory of all systems of divination,
rises from and its explanation in the Tree and nowhere else.
「...タロット、占いのすべての体系の中で最も満足のいくものは、『木』より立ち上がり、
そしてその解釈は『木』の内にあり、それ以外のどこにもない。

That may seem a dogmatic to the scholarly historian searching for traces of
the origin of these mysterious cards, and, we may add, most lamentably failing to find it;
それは、これらの神秘的なカードの起源の痕跡を探している学術的な歴史家にとっては、独断的なものに思えるが、
また、我々は、それを見つけることが最も嘆かわしい失敗であることを追加することができる。

but when it is realized that the initiate works the Tarot and the Tree together,
that they dovetail into each other at every imaginable angle,
it will be seen that such an array of correspondences could be neither arbitrary nor fortuitous."
しかしながら、タロットと『木』を一緒に手ほどきを受けた研究を理解したとき、それらは、
ありとあらゆる角度でお互いにぴったりと符合し、対応の配列は、恣意的でも偶然でもないことが分かるであろう。」

Dion Fortune
ダイアン・フォーチュン
--- ここまで ---


26:名無しさん@占い修業中
12/07/19 07:01:49.31 0h+jpKb5
このネタ元は『The Mystical Qabalah/神秘のカバラ』(1935年発行)で、邦訳もされている有名な本です。
参考として、この部分のプロの翻訳を以下に引用しておきます。

--- ここから --- ダイアン・フォーチュン/大沼忠広, 『神秘のカバラー』初版, 1985, pp. 140-141) ---
「タロット」は、あらゆる占い体系の中で、最も完全なものだが、「木」から発祥し、その根拠を「木」の
中に見い出す。「木」こそ、「タロット」の源泉なのである。こういうと、この神秘的カードの起源を
探ろうと努めている歴史的な学者には、独断的に響くかもしれない。しかし遺憾ながら、歴史家は、その
起源を見つけることはできないと付言しておこう。秘伝家が、「タロット」と「木」を同時に使っている
こと、両者が、想像しうるあらゆる局面で互いに密接に結びついていることを実感すれば、このような
整然たる照応関係は決して、でたらめな偶然なものではないということがわかるだろう。
--- ここまで ---


27:名無しさん@占い修業中
12/07/21 08:44:26.12 8MWDaHON
次の引用は、この人からです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
"The only theory of ultimate interest about the Tarot is that it is an admirable symbolic picture
of the universe, based on the data of the Holy Qabalah."
「タロットに関する究極に重大な唯一の理論は、それが神聖なるカバラのデータに基づく、
宇宙の見事な象徴画であるということだ。」
Aleister Crowley
アレイスター・クロウリー
--- ここまで ---

このネタ元は『The Equinox(vol.V, no.5)/春秋分点』(1944年発行)の『The Book of Thoth/トートの書』
というタイトルの限定200部の本で、これも邦訳されています。
参考として、この部分のプロの翻訳を以下に引用しておきます。

--- ここから --- (アレイスター・クロウリー/榊原宗秀, 『トートの書』初版, 1991, pp. 30-31) ---
タロットについての根本的に重要な、ただ一つの理論は、タロット・カードが聖なるカバラに示されている
体系的概念に基づいた、宇宙の、みごとな象徴的絵画であるということである。
--- ここまで ---

※諸般の事情により、もしこのスレを見ている人、そしてこれからも見たい人がいるのであれば、
 スレの主旨と関係ない話題でも全然構いませんので、できればカキコしてほしいです。

28:名無しさん@占い修業中
12/07/21 13:02:52.85 XGRkE1UG
みてますよ!

学問では東洋哲学を専攻し、
論文は易経の思想的位置といったところですが、
(東洋オカルトから入りましたので)
結局タロットの方が相性よく、タロット使ってますw

東洋オカルト書も肝心なものは
日本には入ってないんですよね…

29:名無しさん@占い修業中
12/07/22 06:50:16.08 ztHdncpJ
>>28
カキコありがとうございます。
これからも、何かネタがあればお願いしますね。

ちなみに、ワタシは東洋系は、あまり詳しくないです。
そういえば、友達に手相占いやってる人がいて、その人に手をモミモミしてもらうと、
なんかあったかいエネルギーが入ってきて、幸せな気分になれます。

あと、東洋・西洋ともに、オカルトにハマる人って、文系の人が多いんですが、
理系の人がハマると、ちょっと毛色が違うタイプのオカルトヲタになりますよね

東洋系はわかりませんが、西洋系のオカルト書は、今ではamazonのおかげで、
入手はとっても便利になりましたね。
※ただし、イケメン・・・じゃなくて洋書に限る、ですが(^^;

30:名無しさん@占い修業中
12/07/22 06:59:26.25 ztHdncpJ
まだまだ引用は続きます。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
"Without the Tarot the magic of the ancients is a closed book,
and it is impossible to penetrate any of the great mysteries of the Kabbalah."
「タロットを用いなければ、古代の魔術は閉じられた本であり、
カバラの偉大なる神秘を何も見抜くことは不可能である。」
Eliphas Levi
エリファス・レヴィ
--- ここまで ---

このネタ元は『Transcendental Magic: Its Doctrine and Ritual/超越的魔術、その教理と祭儀』 (英語,1896年)、
原著者: Eliphas Levi、原著名(仏語):Dogme et Rituel de la Haute Magie(1855年)、翻訳:A. E. Waiteですね。
これも邦訳されていすので、参考として、この部分のプロの翻訳(仏→日)を以下に引用しておきます。

--- ここから --- (エリファス・レヴィ/生田耕作, 『高等魔術の教理と祭儀 祭儀篇』初版, 1992, pp. 283) ---
「タロット」がなければ、古代人の魔術はわれわれにとって閉じられた書物も同然であり、
「カバラ」の大秘密をなに一つ見破ることは不可能である。
--- ここまで ---

31:名無しさん@占い修業中
12/07/23 06:22:55.92 PTfaz/Ud
引用の最後のオチは、これです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. none) ---
"...the activities of French and English occultists contributed nothing and only served to
create considerable confusion between the teachings of the Kabbalah and their own totally
unrelated inventions, such as the alleged kabbalistic origins of the Tarot-cards."
「 ...フランスとイギリスの神秘主義者の活動は何も寄与していないし、
例えばタロットカードのカバラ起源とかを主張し、カバラの教えと、それら自身が
全く無関係の発明の間に、少なからぬ混乱を作り出すことにのみ役立っている。」
Gershom Scholem
ゲルショム・ショーレム
--- ここまで ---

ギャハハハハ(大笑!!)
今までの3人が、魔術カバラをメチャメチャ持ち上げてたのに対して、最後におもいっきりズドンと
落としてくれましたね。(^_^;;
漫才や落語並みに、「お後がよろしいようで〜」的な、刺激的で面白い落とし方です。
ちなみに、「フランスとイギリスの神秘主義者」というのは、魔術カバラが発展している地域であり、
前掲のフォーチュン氏(英)、クロウリー氏(英)、レヴィ氏(仏)も、その地域に含まれています。

このネタ元は『Kabbalah/カバラ』(1974年発行)という本です。邦訳は、されていないようです。
著者のショーレム氏(1897-1982)は、ドイツ生まれのユダヤ系の著名な、魔術カバラではない
本来のユダヤの伝統的カバラ研究家です。

で、これらの引用でウォン氏が言いたいことはおそらく、「魔術カバラ」を盲信することなく、
だからといって頑なな否定もせず、学術的かつ理性的な見地で、これを研究していくことが
大事だということではないかと推測しています。

32:名無しさん@占い修業中
12/07/23 09:00:48.28 eTwI527z
>>29
東洋オカルト書は、江戸時代には結構あり、
昭和初期までは結構出版されていました。
ただ、いわゆる戦後オカルトブームでは東洋モノはウケが悪く、
占いとしての易と、
ごく単純化された(日本の)風水くらいが残ったようです。
(本来風水は、ガチな魔術に近いものですが…)


そういえば、紀元数世紀の段階で、
中国にもユダヤ教カバラ思想は流入していて、
道教のオカルト部分には影響されているそうです。
逆に、タロットのゲーム的原型は中国あたりとも考えられていますね。

33:名無しさん@占い修業中
12/07/24 06:42:38.45 gHM08SIS
>>32
戦後のオカルトブームで、質の悪い商業主義的西洋オカルトが一気に流入しましたからね〜
その後、国書や一部の出版者や関係者が頑張ってくれたけど、あまり事態は改善してなくて、
日本における西洋オカルトの存在は、やはりマイナーのままという感じなのです。
西洋系の人から見ると、商業的なタロット占いや星占いはまずまず繁盛していますが、
オカルトの文化的・思想的な面では、言葉の壁もあって、圧倒的に東洋系が強いですね。
あと、タロットをきちんと文化的・思想的に教えられる人って、日本には皆無じゃないかなぁ。

ユダヤ教の教えって、結構あちこちに広まってますよね。
ユダヤ人は昔は離散していて国家を持たなかった関係で、世界中にユダヤ人とユダヤ教と
その教会があって、色々なところでユダヤ人が活躍していますからね。
ひょっとしたら、気づかないうちに、日本固有と思われている文化にも影響してるのかもしれませんね。

34:名無しさん@占い修業中
12/07/24 06:59:42.92 gHM08SIS
さて、長い前座が終わり、いよいよここからが真打の登場です。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
PREFACE
序文

The purpose of this book is to demonstrate the relationship between the Qabalah,
a time-honored mystical system, and the Tarot.
この本の目的は、由緒ある神秘主義体系であるカバラと、タロットとの関係を実証することである。
To do so is to pointedly disagree with some very great Jewish scholars,
who state that no such relationship exists.
そうすることは、そのような関係は存在しないと明言する、ある極めて偉大なユダヤの学者に
当てつけるように異議を唱えることである。
--- ここまで ---

ここ、前節最後の部分に関係していますよね。
「フォーチュン、クロウリー、レヴィがやられたようだな…」
「ククク…奴等は四天王の中でも最弱…」
「ユダヤの学者ごときに負けるとは魔術族の面汚しよ…」
あ、これだとウォン氏に死亡フラグが立ってしまう・・・(^_^;;

とりあえず、ウォン氏は、ショーレム氏に対してリベンジする気が満々のようです。
偉大な学者相手にリベンジするには、体力とか知力とか魔力とか色々と整えないといけないですよね。
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」
あ、また死亡フラグが立ってしまう・・・(^_^;;;

でも、イロモノにどっぷり浸ったワタシにとっては、こういったツッコミどころの多い方が、
なんとなく色々と期待させてくれる流れなんですよね。
他の魔術本って、ちょっと自己主張が強すぎるのが多くて、読んでて意味わかんないのも多いですしね。

35:名無しさん@占い修業中
12/07/25 06:30:42.26 rWqmFZOq
序文の続きです。
この序文だけでも、4ページありますので、気長にお付き合いください。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
What I have attempted to do in this work is to integrate some of the very complex threads of
Qabalistic symbolism and interpretation, emphasizing the relationship of the Tree of Life
(primary symbol of the Qabalah) and the Tarot as taught in the tradition of the Hermetic Qabalah.
私がこの著作でやろうと試みたことは、カバラ主義の象徴と解釈の非常に複雑な脈絡のいくつかを統合し、
(カバラの主要な象徴である)「生命の木」と、「ヘルメス主義的カバラ」の伝説を受け継いだタロット
との関係を強調することである。
--- ここまで ---

魔術カバラの代表であるタロットは、伝統カバラの「生命の木」と密接な関係性があるという
ことを、ここで明確に宣言しています。
そして、それ以外の関係性については、それほど重要では無いということですよね。
もう一つ言うと、それ以外の関係性については、わかりやすく説明する方法が無くて、
妄想に頼る部分が多いため、初心者向けの教科書には掲載しずらいというのもあります。
魔術ヲタクを目指す人には、こういうマイナーで俺様スゲェ的な枝葉末節要素というのは、
ある意味重要なのですが、ワタシのような一般人向けでは無いということでもあります。
魔の道を極めたい人は、先に出てきたフォーチュン氏、クロウリー氏、レヴィ氏などの
色々と専門的な方面の本を読んで妄想を深めたらいいと思います。

さて、魔術系タロットとカバラの「生命の木」の関係性については、割と知られていますので、
タロット占いをやってる人であれば、「生命の木」の話は聞いたことがあると思います。
カバラといえば姓名占いの「数秘術」しか知らないなぁ、という人は、改めて勉強してください。

36:名無しさん@占い修業中
12/07/26 07:00:31.51 NTk+TNVC
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
I must emphasize that I am not writing on the Hebrew Qabalah,
but on a separate and distinct system also based on Hebrew texts.
私は、「ヘブライのカバラについて書いているのではなく、ヘブライの聖書に同様に基づいてはいるが、
区別され別個の体系について書いている」ということを強調しなければならない。
--- ここまで ---

ちょっと逃げてるような感じもありますが、きちんと区別しておくことはとても重要です。
こうすることによって、また違った要素を、自由に付加できるからですよね。
つまり、魔術カバラは、伝統カバラの二次作品であり、非公式な作品でもあるということです。
でも、市場的というか業界的には、非公式な作品の方が、はるかに人気が出てますけどね。

つまり、日本のラーメンは、中国の麺に同様に基づいてはいるが、区別され別個の体系に
基づいて調理されている、というのと同じことだと考えたらいいのかな・・・・ちょっと違うかな。

あと、「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません」
的なものは、どんな作品にとっても、今や欠くべからざる定型文ということになってしまってますね。
まあ、そうでないと、原作厨とかソース厨とか、色々と煩わしいのが沸いてきますし・・・

37:名無しさん@占い修業中
12/07/27 06:55:27.36 sPzBvNcq
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
In my opinion, the Hebrew scholars have been mistaken in their perception
of late nineteenth century occult developments as merely a romantic and
misunderstood pastiche of mystical Hebrew lore.
私の考えでは、ヘブライの学者が、19世紀後半の神秘学の発展の認識が、
神秘的なヘブライの教えを空想的で誤解された単なる模倣作であるとした
ことについては間違っている。
--- ここまで ---

魔術カバラというものは、伝統カバラの単なる劣化コピーではなく、
根っこは同じだけど、独自の進化を遂げたものという考え方ですよね。

どこかの国のように、外観だけ丸パクリで、中身は似ても似つかないような代物と
いうのもアレですが、きちんと区別できて、機能的にもオリジナルには無い
独自の優れたものを持つのであれば、それは劣化コピーというものではなく、
新しい創作物と言えるわけです。

文化や技術のイノベーションというものは、全く新しく生み出されるということはなく、
過去の文化技術の遺産の見直し、改良、進化などから生まれてきます。
そういう意味でも、魔術カバラが伝統カバラから派生すること自体は、何ら問題視する
ことではないんですよね。
そして、それが進化なのか劣化なのかは、後の時代が評価してくれることです。
魔術系タロットが生み出され、カードや関連本が今日まで売れ続けてきたということは、
それなりに評価されていることだと考えます。
ただ、日本での評価は、ちょっと違う方向に向いているような感じですよね。
「ユダヤのカバラのタロットって、何かイケててカッコイイんじゃね」的なノリなので、
こんな日本の現状を見ると、ショーレム氏はきっと怒り狂うと思います。(苦笑)

38:名無しさん@占い修業中
12/07/28 06:37:40.35 VtrkNheF
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
Moreover, I have attempted to demonstrate that the principles of the Qabalah are
appropriately applied to any ordinary Tarot deck.
また、私は、カバラの原理が、どのような普通のタロットのデッキにも適切に適用される
ということを実証しようと試みている。
To that end this work reproduces four entire decks, including the Marseilles Tarot.
そのために、この著作では、「マルセイユ版タロット」を含む4種類の全部のデッキを複写している。
--- ここまで ---

仮説検証というのは、学者らしい試みですよね。
・仮説:カバラの原理が、どのような普通のタロットのデッキにも適切に適用されるということ
・検証方法:4種類のデッキを一枚一枚全て参照・分析・検討し、仮説が正しいことを検証していく
ということをやりたいということです。

今までのタロット解説本みたいに、単にダラダラと妄想を記述した(ワタシの文章みたいな)ものでは、
論理的にタロットを学びたい読者にとっては、あまり有益ではなかったので、いい試みですよね。
でも、タロットに限ったことではないのですが、占い業界の人間って、そういう本当の学者タイプは
少ないですので、こういった論理的手法を、逆に煩わしいと感じる人は少なくないんですよね。

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/         (占いなんて、しょせん○○○○○なんだし・・・)
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |       的な業界ですから(苦笑)
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

39:名無しさん@占い修業中
12/07/29 09:12:14.15 fYja5gBT
また鯖が飛んだみたいですね。
復帰したからいいけど、近頃ちょっと不安定ですよね。

とりあえず、序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
Very little discussion is accorded that work, chosen as a comparison with the more
symbolically concise modern decks because it is the most common and popular of
the decks crystallizing the cards' early imagery.
その作品(マルセイユ版タロット)は、カードの初期の絵画的形象を結晶化させた
最も一般的で人気があるデッキであるため、より象徴的に簡明な現代のデッキとの
比較として選ばれたことについては、議論の余地は無い。
--- ここまで ---

とりあえず、マルセイユ版タロットを抜きにしては、一般論としてのタロットを語ることは不可能ですよね。

なお、「concise=簡明な」というのは、おそらく「簡単」という意味ではなく、近代タロットは
作者がはっきりしていて、カードの象徴の意味が作者により比較的明確に定義されていると
いうことですかね。
マルセイユ版タロットは、作者もその象徴の意図もはっきりしているわけではないので、
人によって解釈がバラバラで、研究対象としては複雑でわかりにくいということだと思います。


40:名無しさん@占い修業中
12/07/30 06:38:38.37 E2swOd1D
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
The Marseilles Tarot is a “standard” deck, the other three decks used here are those
related to the nineteenth century occult fraternity, The Hermetic Order of the Golden Dawn.
「マルセイユ版タロット」は、「標準の」デッキであり、そしてここで使用される他の3つのデッキは、
19世紀の神秘主義団体である、「ヘルメス主義団体ゴールデン・ドーン」に関連するものである。
--- ここまで ---

「The Hermetic Order of the Golden Dawn」は、一般的には「黄金の夜明け団」と訳されています。
ここで「The Hermetic Order」というのは、ヘルメス主義、つまり魔術に関する団体であることを
示していますね。

カバラを取り入れたタロットは、色々と発行されていますが、ウォン氏はその本流、というか
売れ筋であるゴールテンドーン系の3つのタロットを、ここで題材に選んだということです。
まあ、マイナーなデッキを選んでも、誰も得をしませんので、賢明な選択だと思います。

それにしても、西洋魔術方面の人からのツッコミが無いですねぇ。
2chでは、もう西洋魔術は衰退しちゃったんですかね・・・

41:名無しさん@占い修業中
12/07/30 08:27:04.16 rhKmAo6a
オカルト板なら、もしかしたら…。

法の書の原典と翻訳を持ってますが、
翻訳版もう少しなんとかならんか、とか語りたいですがw



さて、本格風水を謳っているショップに行きましたが、
モノ置いて開運としか言わないので、
なにも買わずに帰りましたw
八卦鏡の凹面、凸面の違いがわからなかったのでききましたが、
店員も使い方知らんかったし…
貯金箱などに入れておくと金を呼ぶらしい
なにやら呪符と八卦紋様が書いてある古銭は買うか迷いましたがw

そもそも風水は家レベルのチンケな開運じゃなくて、
天文(星占い)地理(土地の気の流れなど)を知り
都市や国の興亡をも推測でき、滅亡を防げる、云々…

42:ミズキ
12/07/30 08:43:18.68 JjRlt3m/
>>41
カバラスレだからここでは控えるけどスレ誘導されれば相談乗るよ?
ぶっちゃけグッズより掃除のが効くから掃除板いってみw

43:名無しさん@占い修業中
12/07/30 09:04:31.45 rhKmAo6a
>>42
面白いのは、西洋でも東洋でも掃除なんだよねw
普遍的なんだろうね…

44:名無しさん@占い修業中
12/07/31 06:53:11.33 gdSs9dN5
>>41
オカルト板って、普通の人には、ちょっと行きにくい雰囲気がありますから・・・(^_^;;
あと、この本のネタ的には、魔術系の板よりも占い系の方がふさわしいと思います

法の書は、話題になっていたので買ったことはあるけど、
何が書いてあったのかは、ほとんど記憶に無い状況です。
とはいえ、当時の国書の翻訳は、すさまじかったですからね。
原文無しでは、とても読めないというのが、いくつかありましたよね。

風水も、今や完全に世俗化していますよね
意味わかんなくなってるものも多いですしおすし・・・
まあ゛、西洋占星術だって、元々は個人レベルの幸福追求のためではなくて、
気象や天変地異を予測すめ、国家繁栄のためのものだったですからね


45:名無しさん@占い修業中
12/07/31 07:01:59.82 gdSs9dN5
>>42
諸般の事情により、このスレは、カバラの話題に限らず、どんな話でも結構てすよ(^_^)/

ゆっくりしていってね!!!

あ、掃除って、基本的に苦手ですね。
必要なものは、手近なところに山積みしてしまうタイプです。
でも、他にやるべきことが出来ると、現実逃避的に、片付けを始めてしまいます。

こういう、現実逃避的な掃除行動のため、周囲からは綺麗好きと見られています。

46:名無しさん@占い修業中
12/07/31 07:06:07.84 gdSs9dN5
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
Those decks are The Golden Dawn Tarot, The Thoth Tarot and The Rider-Waite deck.
これらのデッキは、「ゴールデン・ドーンのタロット」、「トートのタロット」と
「ライダー・ウェイト版デッキ」である。
--- ここまで ---

一応、ゴールデン・ドーン系のポピュラー(売れ筋)なものを、揃えてきましたね。
売れ筋だけあって、それそれ個性的な特徴を持つデッキです。
詳しい紹介は、また後の章に記述がありますので、それまでのんびり待ちましょう。

個人的には、メインとなる占いなどの目的にはライダー・ウェイト版を常用し、
そしてたまにカバラの勉強をする時にはゴールデン・ドーンを、
そしてトートは・・・、ほとんど使うことはないですね。
以前は、マルセイユ系の「マドンニのタロット」というのを使っていたことかありますけど、
いわゆるマルセイユ版というのは、使ったことは無いのでした。


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