【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】 at URANAI
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50:名無しさん@占い修業中
12/08/02 06:45:15.22 rJpYj1ks
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
This is a deck to be hand colored by each student.
これは、各自の学徒により手作業で着色されるデッキである。
--- ここまで ---

B.O.T.A.版タロットは、B.O.T.A.という魔術団体の中で、魔術の勉強を目的として
作られた「教材」です。
原案は、ポール・フォスター・ケース(Paul Foster Case, 1884-1954)で、
作画は、ジェシー・バーンズ・パーク(Jessie Burns Parke, 1889-1964)です。
このカードも、魔術ヲタの男性と、作画の女性コンビの作品ですね。

このカードは小型で、白黒の線画で印刷されており、購入したものを自分の手で
彩色して仕上げるということになっています。
大アルカナはライダー・ウェイト版をベースとしていますが、小アルカナの数札は
ライダー・ウェイト版のような絵札ではなくて、従来の数札のデザインに戻しています。
これは、ライダー・ウェイト版の小アルカナの数札の絵は、完全に占い向けであり、
魔術カバラとは無関係であるため、その絵柄の印象が魔術の勉強にとっては邪魔に
なるからです。

私も買ったことがありますが、占いの用途には向かないので放置してます。(てへぺろ)

51:名無しさん@占い修業中
12/08/02 13:28:11.05 z4rc9C35
>>50
それとトートタロットと、あとグリモーのマルセイユ版を、
花札メインのカードコレクターの母が持ってますw

だいぶ前に亡くなった曾祖母の姉妹が
花札占いをやっていたときき、
ヲタ家系だとわかり愕然としました…。


52:名無しさん@占い修業中
12/08/03 06:54:45.49 br3HTy7X
>>51
カード系の占い遊びって、本当にポピュラーですよね。
というか、どんなものでも占い遊びにしてしまうのが、人間ってもんです。(^_^;;

それに、占いが嫌いな女の子って、いないんじゃないかな〜、と思えるくらいに
みんな占いが大好きですよね。(笑)

カードコレクターも、出回っている安いものを買っている間はいいのですが、
高額のレア物や、骨董品的なものに手を出したりすると、家計に響きます。
ワタシは、タロットに関しては実用主義ですので、あんまり収集はしていないのですが、
数十のタロットを集めている人も、たまにいますよね。

53:名無しさん@占い修業中
12/08/03 06:56:21.68 br3HTy7X
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
Besides this deck, Case produced some exceptionally good Tarot literature,
to which I have devoted considerable attention.
このデッキに加えて、ケース氏は、私はかなりの注目を向けている、いくつかの
非常に良いタロットの文学作品を生み出した。
--- ここまで ---

ケース氏は、1900年代の前半に、10冊以上のタロットに関する本を書いています。
残念ながら、邦訳されたものは無いと思います。
日本では、B.O.T.A.って、それほどには人気は無いんですよね。

ちなみに、ワタシも、ケース氏の本は読んだことはありません。

54:名無しさん@占い修業中
12/08/03 08:14:25.01 a92ZeLbN
>>52
面白いこと?に、
花札はおそらくゲームとしてのタロットカードの応用だそうです。
鎖国前に日本に来たヨーロッパ船員が、
おそらく、タロットを持ち込んでいただろう、と。
(過渡期みたいな日本製の、フレンチスートではない数札がみつかっています。)

それが花札になったいきさつとしては、
4スートで点数を付けるものがお触れでNGになり、
代わりに12ヶ月をスートにした、とか。

その過渡期に「うんすんかるた」というのがあり、
宝玉みたいなのが追加され5スート×15種75枚組の
ゲームカードがあります(ありました)。

10までの数札はマルセイユタロットの下手な模写ですし、
コートカード相当の絵札には、
七福神や中国の神様?が書かれています。
今は復刻でありますが、もし、普通に残っていたら、
五行うんたらで占いになっていたでしょうね。


そういえば、タロットも、淘汰された札数のバリエーションが、
占い用ゲーム用両方ありますね。
96枚なんて、シャッフルが大変だったと思います。


55:名無しさん@占い修業中
12/08/04 08:29:42.55 xzpP2Z56
>>54
花札がタロットカード起源というのは、ちょっと無理があると思いますよ。

花札の元ネタであるカルタは、おそらく日本の戦国時代、西洋だと大航海時代に
スペインやポルトガルから、鉄砲と共に日本に伝来していると思われます。
当時は、タロットカードは、イタリア北部とフランス南部で徐々に広まっていましたが、
スペインやポルトガルでは、トランプカード、つまりスペイン語やポルトガル語で
「カルタ」と呼ばれるものが、カード遊びとしては一般的に広まっていたようてす。

ちなみに、タロットカードの起源としては、このトランプカードが小アルカナに、
それとは別のカードが大アルカナとして合体したものであるという説が有力です。
特徴としては、
 ・小アルカナ=数字札であり、数字とスートの組み合わせで遊ぶ
 ・大アルカナ=絵札であり、カード自体に特別な意味を持つ切り札として遊ぶ
となります。

大アルカナには、それぞれを特徴付けるキャラクタ(絵、文字、タイトルなど)が
付けられていますので、現代の日本のカードゲームは
 ・日本の小アルカナ=花札
 ・日本の大アルカナ=いろはかるた、百人一首
という強引な解釈も成り立つわけです。(←強引すぎるか?)
誰か、花札といろはかるたを強引に結合して、日本独自のタロットをデザインしてくれないかな〜。

今は、タロットを元ネタにした遊技用カードは、ほとんど見かけなくなりましたが、
タロットを元ネタにした占い用カードは、今でも色々な枚数のものが新しく作られていますよね。
トランプに代表されるカードゲームそのものは、今でも人気ですが、
タロットは、ゲーム用としてではなく占い用として、現代では認知されているのでしょうね。

56:名無しさん@占い修業中
12/08/04 08:45:30.25 xzpP2Z56
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
His correspondence courses on Tarot, written more than forty years ago, are still being distributed.
彼のタロット通信教育課程は、40年以上前に書かれ、まだ配布されている。
--- ここまで ---

ポール・フォスター・ケース氏(Paul Foster Case, 1884-1954)は、1922年頃に独立して、
魔術の教団を作っており、これが後のB.O.T.A.になります。
B.O.T.A.は、通信教育に力を入れており、その通信教育の教材として、ケース氏の作成した
ものが、まだ配布されているということですよね。
B.O.T.A.は、アメリカでは割と有名なのですが、当然ながら教材は英語ですので、日本では
あまり知られてはいないのでした。

日本でB.O.T.A.に入会してる人って、どれくらいいるのかなぁ〜。

57:名無しさん@占い修業中
12/08/05 07:23:07.58 n/Y7K6MD
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xv) ---
And, since distribution is restricted, I must quickly note that I am in no way associated with
that organization, having been provided a complete set of his courses by sympathetic friends.
そして、(タロット通信教育課程の)配布は部外秘とされているので、共感する友人たちによって
彼の教育課程の完全な一式を提供しているその組織とは、私は何の関連も無いことを早々に
言及しておかなければならない。
--- ここまで ---

ケース氏は故人ですので、B.O.T.A.は、その後継者である「共感する友人たち」により
運営されているということですよね。
あと、この文章からは、ウォン氏はB.O.T.A.には入会していないようです。
B.O.T.A.に限らず、魔術団の内部資料は原則として団の外部への公開は禁止されていますので、
ウォン氏のB.O.T.A.に関する話は、ケース氏の本や、限定的に公開された情報や、友人から
伝え聞いた話などを基にしているということです。

そして、この後の文章で、ウォン氏はケース氏やB.O.T.A.について色々と書いていますが、
それはウォン氏がB.O.T.A.の関係者としての自画自賛や自己宣伝や自演乙のためではなく、
「勘違いしないでほしいが・・・」これらはあくまでも個人的な興味の対象として
書いているということを、ここで宣言しているのでした。

58:名無しさん@占い修業中
12/08/06 06:41:26.27 NJ9XbGWa
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
Case was a brilliant teacher who must be credited as the first to apply the terms of
modern psychology to the cards, an approach very much like that of Carl Jung.
ケース氏は、カール・ユング氏のそれに非常によく似た研究法で、カードに現代心理学の
用語を適用した最初の者と認められなければならない、素晴らしい教師であった。
--- ここまで ---

カール・グスタフ・ユング氏(Carl Gustav Jung, 1875-1961)は、精神科医・心理学者であり、
分析心理学の「ユング心理学」を始めたことで有名です。
ユング氏は、オカルトにも興味を示し、その著作は、現代のオカルト研究家にも影響を及ぼして
いますね。
そしてウォン氏は、このユング心理学の影響をモロに受けて「ユングのタロット/The Jungian Tarot」と
いうオリジナルタロットと、解説本を出版しています。

ワタシも実をいうと、少し心理学の勉強をしているうちに、なぜかタロットのオカルト世界に
入り込んでいたという経緯があります。
でも、タロットを現代心理学で読み解くというのは、個人的には、ちょっと違和感があります。
なぜなら、心理学というのはミクロコスモス的な世界がメインなので、小アルカナの領域に近く、
大アルカナの真の神世界に適用するのは、ちょっとね〜、などと思ったりするわけですよ。

でもまあ、何にでも適用できてしまうのが、大アルカナであり生命の木であるわけですけどね。

59:ポム氏のしもべ
12/08/06 23:03:13.86 dIXt7CNr
さすがポム先生!土曜は30万勝ち達成だお
有料会員たちの的中画像が載せられてたおー
「ポムの競馬日記」をチェックだお

60:名無しさん@占い修業中
12/08/07 06:58:26.47 0zW7oCSe
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
I consider Case to be the first great modern scholar on the Tarot, unrecognized as such
generally because his major works have been available only to corresponding students of
the Builders of the Adytum, who are asked that they be kept confidential.
私は、ケース氏はタロットの最初の偉大な近代的な学者であると考えている。
そのようには一般的には認識されていないが、彼の主要な作品は、「聖堂の建築者」の通信教育学徒
のみが入手できるものであり、それら(の資料)は秘密にしておくことを求められるからである。
--- ここまで ---

「近代的な学者」というのは、近代の学問である心理学を応用し、論理的に、つまり科学的手法を
用いてタロットと魔術を解釈しようと試みたということですかね。

とはいえ、B.O.T.A.の部外秘の資料の話ですし、読んだことはありませんので、詳細はわかりません。
もし知ってる人がいれば解説してほしいんですけど、ここでは、ちょっと難しいかなぁ・・・。

61:名無しさん@占い修業中
12/08/08 06:57:28.54 o7VLf82Z
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
I have found his ideas, which have influenced my approach, very profound, but with reservations.
私は、条件付きではあるが、非常に深遠であり、私の研究法に影響を与えている、彼の思想を発見してきている。
--- ここまで ---

現在完了形の文ですので、ウォン氏は、まだケース氏の本や資料を勉強中であるような感じです。
この本を書くために、今までも、そしてこれからも色々と勉強しているということですよね。

とはいえ、その思想というものが何なのかは、ここでは明記されていません。
非常に深遠だということですので、我々のような初心者にとっては、あんまり関係の無いこと
のような感じですけど、おそらくはタロットと心理学の関係に関する何かだと推定しときます。
ウォン氏が、「ユングのタロット」という本(1980年発行)を書いたのは、ケース氏の思想に
触発されたということですかね。

えー、まだまだ序文が続きますので、カバラを勉強したい人にとっては退屈な流れですかね。
退屈だったら、雑談でも何でも結構ですので、投下してもらって結構ですよ。
ツッコミを他人任せにするよりは、自ら笑いを取りにいくのが、魔界人ってもんです。(笑)

62:名無しさん@占い修業中
12/08/09 06:46:03.37 3T5N1jEn
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
I question his dogmatic reliance on Gematria (Qabalistic numerology),
as well as some of his interpretations of Waite’s symbolism.
私は、ウェイト氏の象徴主義についての彼の解釈のいくつかと同様に、
彼のゲマトリア(カバラ主義の数秘術)の教義上の依存を、疑問視している。
--- ここまで ---

ケース氏は、ウェイト氏の象徴主義、つまり大アルカナのデザインについては
かなり高い評価を与え、それに基づいたタロットを制作しています。
あと、ケース氏は、タロットと数秘術との関係についても重要視しています。

ウォン氏は、そういう部分でのケース氏の姿勢については、あまり高く評価して
いないということですよね。
このあたりは、研究者としての方向性や好き嫌いに関係する部分だと思いますので、
あまり深くは追及しないことにします。

ところで、「The QABALISTIC TAROT」の原著を見ながら、このスレを覗いている人って
いるんですかね?
あと、このスレが立ってしばらく経つので、このスレを見て原著を買ってみたという人も、
そろそろ出てきてもおかしくはない頃ではないかと思うのですが・・・

でも、マジメにタロットのことを勉強してみたい人って、いるのかなぁ?

63:名無しさん@占い修業中
12/08/09 21:07:38.41 Y6yXi02k
「ポムの競馬日記」の有料なら
毎月給料日と同じ金額を競馬で勝たせてくれるらしいぞ
※3000万の貯金通帳画像あり

64:名無しさん@占い修業中
12/08/10 06:52:04.30 D6jcn3JM
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
Moreover, at the time Case was writing, our psychological language was in a state of
development, and his courses do not reflect today’s more precise terminology.
さらに、ケース氏が書いていた当時は、我々の心理学的な用語は発展途上の状態にあり、
しかも、彼の学習課程は、今日のより厳密な専門用語を反映していない。
--- ここまで ---

ケース氏(1884-1954)は、1912年頃から本の執筆を始め、1922年頃からは自らが主宰する魔術教団の
ために、様々な魔術の学習教材を執筆しています。
近代心理学の発展に寄与した、精神分析で有名なジークムント・フロイト氏(1856-1939)、および
ユング心理学で有名なカール・グスタフ・ユング氏(1875-1961)と、活動時期がほぼ重なっていますので、
ケース氏の学習教材は、近代心理学の発展途上に書かれたものと言えますね。

逆に言うと、ゴールデン・ドーンの全盛時代は、そういう近代心理学の影響をあまり受けなかった
古き良き時代であったということでもありますね。


それにしても、このスレに参加してくれる人が少ないなぁ。
夏休みのせいなのか、それともオリンピックの影響なのだろうか?
かくいうワタシも、なでしこの試合を見た後に、カキコしているのでした。(眠い)

65:名無しさん@占い修業中
12/08/11 08:20:10.46 hBCINRmE
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
A student must “read between the lines,” considering forty years of publications
on the occult since Case wrote his courses.
学徒は、ケース氏が彼の学習課程を書いて以来、オカルトに関する出版物の40年を考えると、
「行間を読む」必要がある。
--- ここまで ---

ケース氏の主張は、今となっては用語的にも内容的にも古くなってきているので、
魔術を学習する者は、新しいネタを取り入れて、自分なりに解釈し直す必要があると
言っているわけですね。

ケース氏(1884-1954)以降の魔術関係の本だと、W.E.バトラー氏(Walter Ernest Butler,1898-1978)、
イスラエル・リガルディ氏(Israel Regardie, 1907-1985)、ガレス・ナイト氏(Gareth Knight, 1930-)
とかの本が有名ですかね。
もちろん、その著名な魔術の著者の中に、ウォン氏も混ざりたいということでもありますね。

ただ、ウォン氏の本は、タロットネタがメインですので、魔術本流の儀式魔術をやってる人々には、
それほど重要視はされてはいないようです。
逆に言うと、儀式魔術とは距離を置いて魔術的解釈を用いてでタロットをやってる人にとっては、
こういう本は割とわかりやすくて使いやすいものであると思います。

66:名無しさん@占い修業中
12/08/12 07:56:16.41 5Yt8cq07
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
A great deal of what Case did not say to his corresponding students has been published
explicitly by Regardie, Butler and others.
ケース氏が彼の通信教育学徒に言わなかったことの多くは、リガルディ氏やバトラー氏などにより、
明示的に公表されている。
--- ここまで ---

ちなみに、ケース氏の父親は、図書館員で、プロテスタント会衆派教会の執事役もやっていたのと、
母親が音楽を教えており、ケース氏の後の活躍を見ると、オカルティストとして必要な、人の知らない
ことを知る才能、見えないものを見る才能、聞こえないものを聴く才能にも恵まれていたと思います。
そして、ケース氏の魔術ベースとしては、キリスト教、音楽、ヨガ、ゴールデン・ドーン関係、
フリーメーソンという感じで、近代魔術の研究者としては、かなり多芸で多彩な範囲を網羅しており、
B.O.T.Aを長年主宰するには充分な持ちネタではなかったかと思います。

でもまあ、魔術ネタに限れば、バトラー氏やリガルディ氏の方が、より広く公開されていて
一般的に知られていますので、ケース氏の方は、よりマニアックであるという感じですかね。

67:名無しさん@占い修業中
12/08/13 02:39:09.05 uxh20S98
日本のAmazonで検索してみたのですが、The QABALISTIC TAROTの在庫はマケプレ出品の物しかないみたいです
米汲フ尼なら普通に在庫あるみたいですね
やはり日本在住の状態で洋書を買うのに一番適した方法は米国の尼から直接買う事でしょうか?
自分はクレジットカードを持っていないので残念ながら米尼からは買えないのですが…機会があったらチャレンジしてみたいです
それ以前に洋書自体買った事ないんですけどね

68:名無しさん@占い修業中
12/08/13 10:26:12.14 OwQ2vQyJ
>>67
米国のamazonに発注するのは、色々と知識が必要ですので、日本のマーケットプレイスに
あるのなら、若干割高にはなりますが、そこで注文しておくのが、おそらく一番簡単です。

それにしても新品のペーパーバックで1万円超えとは、ちょっと高い感じですね。
ワタシだったら、中古本でいいかなぁ・・・

でもまあ、amazonが出来て、超便利な時代になりましたよね。
本だけでなく、ちょっと○○なCDやDVDや○○なんかも、簡単にポチれますし、
ヲタクにとってのamazonは、なくてはならない生活必需品になってしまっているのでした。
(一見して中身がわからないように、きちんとamazonの箱に入ってくるのが、素晴らしい!)

69:名無しさん@占い修業中
12/08/13 10:29:26.54 OwQ2vQyJ
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
Such criticism does not apply to his small work entitled The Book of Tokens, written in 1934.
このような批判は、1934年に書かれた「しるしの本」と題する彼の小さな著作には当てはまらない。
--- ここまで ---

「このような批判」というのは、前述している各種の問題点があって、魔術ネタとしては
不完全で偏った傾向があるため、ケース氏のB.O.T.A.は、魔術の本流には成りきれていない
ということです。

でも、この「The Book of Tokens/しるしの本」というのは、おそらくは別の意味で特筆すべき
魔術ネタの本であるということです。

この本は、魔術というか文学的というか何というか、そういうあっち系のジャンルの本のようです
ので、まだ邦訳はありませんし、原著を見たこともありませんし、おそらくワタシの英語力では、
読んで内容を解釈するのは、ちょっと難しいのかなぁ、と思っています。
米国アマゾンで取り扱っているようなので、誰かヒマな人がいたら翻訳してほしいなぁ、と。(笑)

70:ミズキ
12/08/13 19:52:31.10 62mDaaFG
old pathタロット(トートの影響もありの魔女術系)の解説書注文したら
3ヶ月待たされてキャンセルされたりしたな日Amazon
米Amazonなら大丈夫だったんだろうか…

71:名無しさん@占い修業中
12/08/14 05:00:40.40 VYRzkQkd
>>68
今の時代は手間とお金と時間をかければ大抵の物は手に入るから便利ですね
自分はカバラとタロット両方に興味があるので、このスレを見ながらどうしても欲しくなったら手をだしてみようかと

翻訳と解説面白いので今後も楽しみにしてます

72:名無しさん@占い修業中
12/08/14 07:52:40.76 X+VCisCV
>>70
出版されてから年月の経っている本は、在庫が無くなっていることがありますからね。

Old Path は、絵が綺麗でコレクターにはそれなりに人気がありましたが、
他と違うコンセプトなので、簡単に使えるカードではなかったですよね。
ワタシも魔女モノは好きなので、解説書もあったのですが、ほとんど読んでないのでした。

73:名無しさん@占い修業中
12/08/14 08:01:50.50 X+VCisCV
>>71
現代って、本当に便利になりましたよね。
昔の苦労は何だったんだろうというくらい、情報面や流通面でのインフラ進化が早いです。

タロットとカバラに興味がありましたら、ぜひ原本を買って、一緒に勉強していきましょう。(^_^)/

74:名無しさん@占い修業中
12/08/14 08:04:48.62 X+VCisCV
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
If there is one single book which I would recommend, it is that collection of essays
on the Hebrew letters.
私が推薦しようとする本で、ただ1つだけ挙げるとするならば、それはヘブライ文字の随想集である。
--- ここまで ---

この「The Book of Tokens/しるしの本」のサブタイトルは、「Tarot Meditations/タロット瞑想集」
となっており、西洋神秘学、ヘブライ文字、そしてタロットをベースにして、インスピレーションに
より導き出された、22の詩的で神秘的な短編の瞑想集です。
短編集とはいえ、ハードカバーで200ページもあるものですので、文学好きでタロット好きで
物好きな人にお薦めします。

75:名無しさん@占い修業中
12/08/15 06:57:15.69 YIUZ31Zt
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
It is a milestone of philosophical literature, showing the Tarot to be
a key part of the Western Mystery Tradition.
それは、タロットが西洋の神秘の伝統の鍵となる部分であることを示す、
哲学的文学のマイルストーンである。
--- ここまで ---

「The Book of Tokens/しるしの本」は1934年の発行ですが、この元原稿は、1918年頃に出会った、
雑誌編集者のマイケル・ジェームズ・ウィッティー氏(Michael James Whitty, ?-1920)と共同で、
1919年頃に書かれたそうです。
そして、瞑想や自動筆記などの色々な方法で受け取ったメッセージを集めて、書かれている
そうですので、ケース氏は、割と普通の人っぽいのですが、見えたり聞こえたりする人だった
ということですね。
でも、そういう能力は、周囲(見えない人たち)からは良く思われませんので、意見が合わずに
孤立したり攻撃されたりして、独立していくことも多いのでした。

そういえば、クロウリー氏も、見えたり聞こえたりする人だったみたいですが、
こちらは、普通でない人の代表みたいなものですけどね。

でもまあ、たとえ見えたり聞こえたりしても、普通の人のようにさりげなく振る舞って、
一般人に紛れて生きていくのが、賢明ではないかと思うのでした。(←日本人的価値観)

76:名無しさん@占い修業中
12/08/16 15:57:35.63 gZMESDgm
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
A comment might also be in order here about my frequent reference to the works of
Aleister Crowley, considered by many to be one of the twentieth century's great fiends,
and by others to be the torchbearer of the religion of the future.
また、多くの人には二十世紀の偉大な魔王の一人であり、一方、他の人にとっては将来の宗教の
聖火ランナーであると考えられている、アレイスター・クロウリー氏の作品への私の頻繁な参照
については、ここで整理して解説しても良いだろう。
--- ここまで ---

クロウリー氏は、良くも悪くも近代魔術界ではトップクラスに有名な人物ですよね。

「将来の宗教の聖火ランナー」という表現は、クロウリーの思想が、宗教的な信仰心に
近い形で、後世に受け継がれて広まっていくということだと思います。
実際、クロウリーの魔術思想は、ごく一部の熱狂的な人には、未だに根強く信仰されています。
ただし、日本におけるクロウリー人気は、その教義に対するカルト的信仰心というよりも、
タロットの絵柄や反社会的な生き方が、ちょっとカッコイイからという、カルい理由が多いですけどね。

ちなみに、ワタシは、クロウリーの思想は、あまり好きではありません。
クロウリーのタロットも、参考用に一応持ってはいますが、占いなどで使うことは皆無です。
体に合わないというか、なんか生理的にイヤだというのが、理由といえば理由ですかね・・・。

※自宅パソコン回線が巻き添え規制を食らいましたので、今回は出先からカキコしています。
 このため、今後は定期的な更新が出来なくなることがあります。
 もし長期間更新が途絶えても、そのうち復帰しますので、見捨てないでくださいね。(^_^;;

77:名無しさん@占い修業中
12/08/16 21:31:04.00 yjAWrC9g
ようやく復帰したのに(´ω`)

のんびり保守もしますよ。

78:名無しさん@占い修業中
12/08/17 07:22:39.95 wV9o+wBr
>>77
今のところ、短いレスなら携帯が、長いレスなら出先の無料LANスポットが使えるので、
大規模規制にならなければ、まだ大丈夫です(^_^;

それにしても、規制大杉!運営糞杉!
このスレを立てるのも、規制のせいで3ヶ月も待たされたもんなぁ


79:名無しさん@占い修業中
12/08/19 09:40:47.79 0qSs+v8T
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
It is very difficult to be objective about Crowley, but in making the attempt I have been
impressed by the profundity of his writings on the Tarot.
クロウリー氏を客観的に捉えることは非常に困難ではあるが、試みてみるうちに、
私はタロットに関する彼の著作の奥深さに感銘を受けているところである。
--- ここまで ---

ここでの「客観的に捉える」というのは、個人的な好き嫌いを抜きにして、公平な立場で
第三者的に、素直に内容だけを理解していこうということです。

まあ、クロウリー氏って、良くも悪くも、やんちゃ坊主的なところが多々あるのと、
その人生自体が、腐ヲタ大歓喜な超絶濃密あらあらうふふネタにあふれてるので、
公平なジャッジというのは、なかなか難しいところがありますけどね。
というか、そういう腐ヲタ向けのネタを持つからこそ、色々と話題になり、マスゴミ界の
格好のターゲットとなって、結果的に超有名人として君臨しているという面もあります。
まあ、マジメな魔術界の住人から見れば、こういったことで俗世間の注目を浴びるのは、
何だかなぁと思うのでしょうけどね。

ともあれ、そういう個人的な行状は見なかった聞かなかった言わなかったことにしておけば、
彼の残した業績は、決して悪いものではなかったということです。

80:名無しさん@占い修業中
12/08/19 09:41:47.17 0qSs+v8T
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
His work remains instructive despite criticisms which may be leveled against his personal behavior.
彼の作品は、彼の個人的な行状に向けられるであろう非難にもかかわらず、依然として有益である。
--- ここまで ---

とりあえず、彼の個人的な行状についての背景的なものを、ちょっとだけ紹介しておきますね。

アレイスター・クロウリー氏(Aleister Crowley, 1875-1947)は、敬虔なクリスチャンの家庭に生まれました。
父親はかなりの資産持ちで、クロウリーが生まれた時には、無職セレブ的な生活をしていたようです。
父母は、キリスト教の中でも、超一級に厳格なプロテスタントの一派であるエクスクルーシブ・ブレズレン派
(Exclusive Brethren, 排他的同胞派)に属しており、当時まだ純粋で純情だったクロウリーは、幼少の頃から、
両親から熱心に、(実社会では通用しない理想的で原理主義的で独りよがりな)宗教教育を受けて、
物質的にも精神的にも何不自由なく、純粋培養の理想的なお坊ちゃまとして育てられました。
つまり、出生時から、腐の妄想ターゲットとなりそうなイケショタ属性を備えていたということですよね。

その後は、お決まり定番コピペみたいな腐的ストーリー展開となります。

クロウリーが11歳の時に、父親が病気で他界し、彼は無職セレブだった父親の財産を相続します。
そして、エクスクルーシブ・ブレズレン派の学校に入り、家族の元を離れて、夢と希望に満ちた
宗教学校での寄宿舎生活を始めたのでした。
しかし、そこの校長は、実は俗世間に染まりきった英国国教会の出身者で基地外でドSな変態で、
超絶悲惨な学内イジメが横行する、この世の地獄のような、腐的にとってもおいしい学校だったのでした。
この多感な時期に受けた精神的および肉体的な虐待は、それまでおぼっちゃまとして大切に育てられた
クロウリーの、その後の人生のトラウマになったことは、容易に想像できますよね。

この悪魔の学校は、親戚の助けがあって1年ちょっとで退学することができ、トラウマから逃れるために
しばらくの間は家庭教師を呼んで勉強を教えてもらっていました。

(次に続く)

81:名無しさん@占い修業中
12/08/19 09:42:59.57 0qSs+v8T
そして、17歳の頃、パブリック・スクールに入学して、また寄宿舎生活を始めましたが、またここで
皆さんの期待通りというかご想像の通り、腐的な新展開Part2がスタートします。

当時の男子学校は、実は暖色系がメインで、アッー!な展開がお決まりだったんですよね。
クロウリーも、そういう腐的妄想リアル世界に染まっていったのですが、色々とあれやこれやと、
あっち系のトラブルを起こしながら、大切な青春時代をド変態どもに囲まれて、精神と体を
病みながら、うじゃうじゃなリアル悪魔的青春を過ごしていたのでした。
ちなみに、クロウリーは「攻」のイメージがあるのですが、実際は「受」でしたので、
おそらく、この時期にみっちりと上級生からのレッスンがあったのではないかと想像します。

そして20歳の頃に、ケンブリッジ大学に入学して、やっと精神的・肉体的な自由を取り戻し、
やっと父親のような無職セレブ的には充実した、でも腐的にはもう腹ン中がパンパンだぜ、
なクロウリーの魔術サクセス?ストーリーが始まるのでした。

            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ  魔術 … やらないか
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|

82:名無しさん@占い修業中
12/08/20 13:47:23.93 kGvrGTTA
まず注目を浴びることで、
結社に人を集めたかったのかも知れませんね。

83:名無しさん@占い修業中
12/08/20 20:59:44.07 5dniZvBk
>>82
そうですね。

両親が原理主義キリスト教徒だったということから見ても、何となく空気を読めないというか、
オレ様が一番正しいというか、性格的な問題があったのは、おそらく血筋のようなものだと思います。
そして、成金のボンボンということもあり、イジメの対象にもなりやすく、心を許せる親友というのは、
かなり少なかったのではないかとも思います。
こういうこともあって、成長してからは、色々と派手なことをやって目立ちたいという「社会的欲求」と
いうのが肥大していったということは、大いにありそうなことですよね。

そして、クロウリーは色々と魔術に関する団体に加入したり、自分で設立したりしていますが、
色々と問題があって、あんまり長続きしてはいないんですよね。

84:名無しさん@占い修業中
12/08/20 21:00:54.59 5dniZvBk
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
I suspect that history will view Crowley as very much a representative of the early twentieth
century, a period which espoused the aesthetic of the avant garde: What was new and shocking
was better, by definition, than what was old.
私は、歴史は、クロウリー氏を、「アバン・ギャルト(前衛芸術)」の美学…古いものよりは、
当然のことながら、新しくて衝撃的なものの方が優れている…を取り入れた期間、20世紀初頭を
非常によく代表するものと見なしているだろうと思っている。
--- ここまで ---

(魔術の)歴史という観点からは、クロウリー氏の魔術は、アバン・ギャルト(前衛芸術)で
あると言いたいわけですよね。

アバン・ギャルトという芸術的な流れは、1900年代全体に漂う風潮みたいなもので、
近代におけるルネサンス的な芸術運動という感じです。
古くて慣習的で退廃してしまった既存芸術に対立し、「お兄さま、あなたは堕落しました」とか
言いながら、より自由で前衛的で革命的で未来的なものを標榜するというイメージがあります。

ただ、クロウリーの魔術理論は、そこまで極端な前衛性はありませんが、既存の原理主義的宗教の
信者から、黒魔術界の代表者となったその生き方は、前衛的で革命的なものとは言えますね。

ちなみに、ワタシは保守的な一般人ですので、前衛的な近代芸術というのは、どうにも理解しづらい
ものがあります。
単純に、過去の否定=未来ということではないですし、占いでもそうですけど、過去→現在→未来と
いう大きな時間の流れを理解していくという姿勢は、常に大切にしたいのでした。

85:名無しさん@占い修業中
12/08/20 21:02:00.89 5dniZvBk
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
This idea actually underlies all of modern art, music and literature, not to mention
the behavior patterns of the artistic elite of London, Paris and New York during
the nineteen twenties and thirties.
この考え方は、実際に1920年代から30年代の間に、ロンドン、パリ、ニューヨークの芸術の
精鋭集団の行動様式は言うまでもなく、現代美術、音楽、文学のすべての根底にある。
--- ここまで ---

この1920年代から30年代というのは、第一次世界大戦(1914-1918)と第二次世界大戦(1939-1945)の間、
そして、1917年にはロシア革命、1918年にはドイツ革命と、強国で歴史のある帝国が崩壊し、
一時的な自由と平和がもたらされた期間でもあります。
そして、アメリカは戦争復興特需のため1920年代は大繁栄していましたが、1929年の世界大恐慌により、
1930年代というのは、世界中が再び闇に包まれ始めた時期でもあります。

ちなみに、ロンドンのあるイギリスは清教徒革命(1641-1649)と名誉革命(1688-1689)を経て、
パリのあるフランスは、フランス革命(1789-1799)を経て、ニューヨークのあるアメリカは、
南北戦争(1861-1865)を経て、自由主義や民主主義が既に発達している地域でしたので、
そういう影響も大きかったと思います。

まあ、かなり過激に世界が変化した過渡期とも言える期間であり、古くて歴史のあるものが戦争により
破壊され、新しい世界観と価値観が再構築されていった時期でもあります。
そして、美術、音楽、文学といった芸術面においても、今までとは違った価値観を持つ新しいものが
流行するわけですが、それがアバンギャルドという流れになっていくということですね。

では、この時期クロウリーは何をしていたかというと、まあ色々と人騒がせで大忙しで、それなりに
充実していた頃なのでした。

86:名無しさん@占い修業中
12/08/23 06:11:36.37 J/YTo9nT
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
Crowley’s behavior fits this pattern, as does the very style of his cards, which is essentially
Cubist, the most important and avant garde of all styles of modern art during his prime.
クロウリー氏の行動は、彼のカードの真の様式であるかのように、この様式に適合している。
そして、その様式というのは、本質的には「立体派芸術」であり、彼の全盛期の間で、現代美術の
全ての様式の中で、最も重要かつ「アバン・ギャルト(前衛芸術)」なものである。
--- ここまで ---

「cubism/キュビスム、立体派芸術」というのは、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso, 1881-1973)が
1907年に描いた『アビニヨンの娘たち』という絵が発端となっており、従来の写実主義を脱却し、
対象を複数視点で分析して概念的に再構成して描くという、今まで誰も思いつかないような手法、
つまり普通の人の脳みそでは、およそ理解できないというのが特徴となっています。

とはいえ、トート・タロットのイメージは、キュビスムが本質というよりも、フォーヴィスム、表現主義、
シュルレアリスムやアール・デコなどを含む、近代の抽象絵画表現の特徴をことごとくパクって、
いやいや、兼ね備えているようにも見えますね。

でもまあ、キリスト教の戒律や魔術師の戒律をことごとく破り、様々な魔術団の内部文書をバラ撒き、
酒とタバコと男と女とクスリをこよなく愛し、周囲に多大な迷惑をかけながら、やりたいことを
好き放題にやったということからも、なかなか前衛的で立体的な生き方ではあったかと思います。
キュビズムの発端となった『アビニヨンの娘たち』も、売春宿の娘たちを描いたものだったので、
そういうアンチ的な意味も含めて、クロウリーはキュビズムであると言っているのかもしれませんね。

ただし、そういう生き方だから「アバン・ギャルト」というのは、ちょっと言いすぎのような気もしますけどね。

87:名無しさん@占い修業中
12/08/23 06:17:05.70 Lt/hPXd0
序文の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. xvi) ---
It is important to appreciate this conceptual difference, imbedded in the Crowley deck versus the others.
他のものと対比して、クロウリー氏のデッキに埋め込まれた、この概念的な違いを理解することが重要である。
--- ここまで ---

とはいえ、トート・タロットの芸術面では、作画担当であるレディー・フリーダ・ハリス女史
(Lady Frieda Harris, 1877-1962)の力を無視するわけにはいきませんよね。
ハリス女史は、上流階級の夫人、つまり有閑マダムであり、暇と金を持てあまして、
オカルト関係の団体にも所属して、色々と活動していたようです。
そして、1938年からクロウリー氏と共同でトート・タロットの制作を開始し、金と手間とヒマをかけて、
やっと1944年に完成しています。

そして、もう1つの重要な違いという点では、印刷技術の発展にあります。

マルセイユ版が発行されていた時代の遊技用カードは、見栄えはともかく、安くで多色刷りの
出来る木版印刷が主流でした。
ゴールデン・ドーンのカードは、フルカラーで描かれましたが、これは当時は印刷できない
ものであり、そして団員の間で手書きでコピーされる必要があったため、複雑な図柄には
出来ない制約もありました。
ライダー・ウェイト版は、イラストチックな線画ベースでしたが、当時としては高度な多色刷りの
凸版印刷であり、デザインの新規性もあって、商業的に大成功しています。

トートはフルカラーであり、当時の印刷技術はまだ未熟で、商業出版は出来ませんでした。
商業出版されたのは、クロウリー氏とハリス女史の死後の1967年であり、これ以後、クロウリー氏は
トート・タロットの芸術性の高さのために、一躍有名になり、名誉回復が出来たということです。
つまり、クロウリー氏やハリス女史は、商売目的で、このカードを作ったということではないのです。
金持ちの道楽のワガママ三昧で、金や時間の制約無しで、自分たちの好き放題に作ったという、
究極に自己満足なものであるということなのです。

こういう背景的な違いを理解しておくことも重要だと思うのでした。

88:名無しさん@占い修業中
12/08/23 08:11:27.96 /xYJPGvX
今訳してるのって前書きとか導入部分ですよね?
そういうのは程々にして本題に入ってもいいんじゃないですか?

89:名無しさん@占い修業中
12/08/23 08:41:38.61 SsQeEI9e
>>88
あなたがそう思うのであれば、
あなた自身で訳して勉強するなり、
カキコすればいいと思いますよ
複数の話題が一つのスレにあっても、別に問題ないですので

90:名無しさん@占い修業中
12/09/01 09:18:14.48 u0hP+G97
ずっと規制でカキコできなくてストレスたまるので、
このスレ放棄していいですか…
2chってたしか便所の落書きのはずなのに、
しょっちゅう壊れて使えない便所なんて大嫌いだぁ!


ということで移転先を検討中ε=ε=┏( ・_・)┛

91:名無しさん@占い修業中
12/09/02 21:41:09.04 joIA1brz
次スレです
URLリンク(engawa.open2ch.net)

外部板ですので、今のところ規制はありませんが、一部の専ブラ(ギコナビ)は非対応です。

ではではノシ

92:名無しさん@占い修業中
12/11/23 11:59:17.74 jm9PsGXq
そして誰もいなくなった

93:名無しさん@占い修業中
13/07/03 NY:AN:NY.AN 8MzXX/WT
1周年記念&規制解除記念カキコww

94:名無しさん@占い修業中
13/09/02 06:51:11.78 nuJvjoVN
次スレです。

【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part3
URLリンク(engawa.open2ch.net)

95:名無しさん@占い修業中
14/03/12 18:35:15.49 lzQxJOVn
誰もこないな

96:名無しさん@占い修業中
15/01/03 13:59:19.07 Igf/ZTDY
次スレは
【勉強会】The QABALISTIC TAROT【+雑談】Part4
URLリンク(engawa.open)にch.net/test/read.cgi/uranai/1415827871/
(に→2に変換)


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