週５登校になった中学生が勝手に語る　三学期

週５登校になった中学 ..

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18/04/20 22:18:33.02 pfTGCYm70.net
修学旅行の報告　二日目
ホテルの朝食バイキングはウキウキする
基本的にご飯と魚しか出てこない家庭で育った身としては
スクランブルエッグの黄色とトマトの赤色に色めき立つ
とはいえ朝は食欲がないのであまり食べ物を皿に乗せなかったのだが
シオリに｢もっと食べなよ｣とごついウインナーを三本乗せられてしまった
この日は朝から班行動……自主研修である
バスに乗せられて目的地に連れていかれるのではなく
自分たちで決めた場所に電車と徒歩で出向くのだ
修学旅行本来のメインイベントである
交通系ICカードを持たない田舎者が券売機に群がる姿は異様に見えたかも知れない
自分の班ではとりあえず全員ICカードを購入することにした
500円はそこそこ大金なので渋られるかと思ったが
全員が｢ICカードでピッ｣をやりたかったらしく、素直に購入し1000円チャージした
企業訪問が一番緊張した
予定の時間より早くビルに着き、エレベーターに乗り、会社の場所にたどり着いたら
電話がポツンと置いてあるだけである……
｢ご用の方は内線〇〇まで｣
我々は生まれたときから一人一台の携帯電話世代、固定電話の扱いは馴染みがない
ドアをノックして入っていけば良いかと思っていたのは実に浅はかだった
誰が電話するかでしばらく揉めた
お前がかけろよ、いやお前班長だろ、を繰り返すのもなんだかみっともないので
最終的に自分が電話をかけた
自分だって、企業に電話をかけるなんて初めてである
｢今日訪問することになっていた〇〇中学校の……｣まで言うと
｢はい！お待ちしていました｣と返事があり、まもなく電話の横のドアから人が出てきた
そこからは案内されるがままにふかふかのソファーに座り
会社のパンフレットと新製品のサンプル(？)をもらい
DQNと脳筋が無邪気な質問をし、企業の方がニコニコと答え
和やかな空気で企業訪問を終えた
最大のミッションは終わった
マクドナルドでDQNが｢スマイルください｣をかまして恥ずかしい思いをしたのと
地下鉄の車内でDQNがマックのケチャップを舐め出したのをやめさせたこと以外は
特に大変なことはなかった
脳筋が｢すげー都会すげー｣とずっとつぶやいてるほうがよほど恥ずかしかった気がする
最終目的地の公園に全員がはぐれることなく集合した
そのあとは観劇のためにどこかのホールに移動した
映画館すらない田舎にいると、夜のイベントといえば地域の祭くらいしかない
演劇を生で観る機会などないのだ
しかし、高尚な感性を持っていない自分は観劇中に眠ってしまうのであった
ホテルではオートロックに閉め出される者はなくみんな都会に順応したようだ
22時消灯と言われたが、22時前に他の部屋に入り込んで遅くまで騒いで過ごした
オートロックだから中に人が何人いるか見ることができないので
先生の見回りもザルである……
二日目の報告終わり

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