【サッカー】UEFA-CL準々決勝　バルセロナ×バイエルン★3 [久太郎★]

【サッカー】UEFA-CL� ..

230:名無しさん＠恐縮です
20/08/15 13:15:19 Zlyu7c710.net
観客のいないスタジアム、どこからか聞こえる「バルサ終わったな」の声
無言で帰り始める選手達の中、メッシは独りベンチで泣いていた
かつて手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のバルセロナで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」メッシは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、メッシははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」メッシは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、メッシはふと気付いた

「あれ・・・？サポーターがいる・・・？」
ベンチから飛び出したメッシが目にしたのは、スタジアムを埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにチャントが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするメッシの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「レオ、アップだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったメッシは目を疑った
「プ・・・プジョルさん？」　「なんだレオ、居眠りでもしてたのか？」
「ペ・・・ペップ監督？」　「なにを驚いてんだレオ、ペップがいるのがそんなに不思議か？」
「シャビさん・・・」　メッシは半分パニックになりながらピッチを見上げた
バルデス　アビダル　プジョル　ピケ　ダニアウベス　ブスケツ　イニエスタ　シャビ　ビジャ　ペドロ　メッシ

暫時、唖然としていたメッシだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
ボージャンからユニフォームを受け取り、グラウンドへ全力疾走するメッシ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているメッシが発見され、セメドとピケは病院内で静かに息を引き取った

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