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1:的井 圭一 ★
18/04/22 18:56:37.60 CAP_USER9.net BE:511393199-PLT(15100)
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東洋太平洋ミドル級王座の初防衛を果たした翌日、淵上誠は待望の世界戦が決まりそうだと聞いて純粋に喜んだ。2012年4月10日の朗報を、髭面に似合わぬ愛嬌のある口調で振り返る。
「会長に言われた時は、嘘だろ? と思って。おれ、夢見てんのかなって」
 相手は名をゲンナジー・ゴロフキンといった。いま「リング」誌がパウンド・フォー・パウンドランキング1位に格付けるカザフスタン人は、当時30歳。アマチュアで世界を極めたのちのプロデビューから22連勝、WBAの王座を3度防衛中だった。
 3年にわたり負け知らずだった淵上は、異国の試合を見る習慣がなく、だから敵の名も知らなかった。ただ自信だけがあった。
「試合が決まってから初めて映像を見て、それでも『このチャンピオンすげえ』とは思わなかったですね。なるほどこういうタイプか。相性としてもやりやすいほうだな。チャンスが来たなって」
 勝てるはずがない―嘲笑にも似た下馬評は耳に届いていた。こういう時、己にかける言葉を淵上は持っていた。
「何が起こるかわからないのがボクシング。まずやってみなきゃ、わかんないじゃん」
 試合は5月12日にセットされた。わずか1カ月の試合間隔も「減量をやり直す必要がない」とポジテ



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