【サッカー】海外では低評価…アギーレ氏の知られざる“素顔”
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14/07/03 10:55:41.21 0
日刊ゲンダイ 7月3日(木)10時26分配信
ブラジルW杯で1分け2敗の惨敗を喫し、日本中の期待を裏切った日本代表。その責任を取る形で辞任したザッケローニ監督(61)の後任として、メキシコ人のハビエル・アギーレ(55)が最有力候補に挙がっている。
一部報道では4年契約、年俸2億5000万円で日本サッカー協会と大筋合意。早ければ今月中にも来日、正式発表されるという情報もある。
サムライブルーの再建を託されるアギーレは、堅守速攻の戦術が基本だ。そこに、日本の武器ともいえる細かいパスサッカーを織り交ぜながら、攻守の連動性を高めてゴールを奪う。
日本代表の重大欠点でもある決定力不足の解消と、チームの立て直しにはアギーレの手腕が最適と協会が判断したようだ。
また、現役時代に86年W杯メキシコ大会にMFとして出場経験があるばかりか、選手、スタッフと積極的にコミュニケーションを取ることでも有名な指導者だけに、統率力の心配もないといわれている。
初めての代表監督で“迷采配”のザッケローニとは違い、アギーレは2度、メキシコ代表監督で大舞台を経験済み。しかも、実績もある。1度目は2002年W杯日韓大会。
出場が危ぶまれた状況から、本大会出場を見事に果たして16強入り。2度目の代表監督就任時も、当時低迷していたメキシコサッカーをひとりで再建。
戦力が劣るチームをまとめながら、10年のW杯南アフリカ大会に出場。本大会では強豪フランスを破るなどして再びメキシコを16強に導いた。
今回のブラジルW杯でボロ負けのザッケローニよりも、はるかに有能なのがわかる。
しかし、気になることもある。日本ではほとんど報じられていないが、海外では意外と評価が低い。「短気」で「最後まで自我を貫き通すガンコ者」とみられているのだ。
■相手選手を蹴って退席処分
09年、メキシコ代表監督に就任直後の北中米カリブ海サッカー連盟主催のゴールドカップ(パナマ戦)では、試合中に熱くなったアギーレがタッチライン際でプレーする相手選手に蹴りを入れて退場処分。
3試合の出場停止処分を食らっている。この「事件」には陽気なメキシコ国民もさすがに呆れ、「アギーレに代表監督の資質があるのか」と大騒ぎになった。
“前科”はそれだけではない。10年W杯南ア大会では、お気に入りの選手ばかりを起用する不可解な采配で、現場スタッフや選手、メディアから批判が殺到した。
結果的に本大会では16強入りを果たしたものの、大会直後には事実上の「解任」ともいえる辞任を余儀なくされた。
その経緯を知るメキシコ国民の多くは、いまだにアギーレに「嫌悪感」を抱いており、W杯ブラジル大会に向けてアギーレが希望したにもかかわらず、3度目のメキシコ代表監督には一度も名前が挙がらなかった。
そんな一面を持つアギーレが、日本代表を率いて大丈夫なのだろうかと不安が募る。
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