世界樹の迷宮のキャラ ..
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114:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/15 00:24:09 ZUsJBypd
SS。
あえて違う地味子を。…と思ったら何だかわからないものになった。

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人生はより刺激的であるほうが良い。

エトリアからハイ・ラガードに越してきて、もうしばらく経つ。
しかし中心街には未だに知らぬ店があるから、樹海を制覇した今は、この街を探検することにしている。
怪しいシャナイの音色が漏れる軒をくぐると、そこは雑貨屋で、音は主人が趣味で吹いていたものらしい。
せっかくだから、カンバッジを3個ほど買って行った。

ハイ・ラガードがあまりに雑多な文化を内包していることは、冒険者ギルドでも解る。
ブシドーやカースメーカー、ドクトルマグスなど、それぞれ発端を異にする人種が集まっているのは、
世界樹を中心に据え、その成長に倣って自然に発展してきたこの町が、文化の受け皿に丁度よかったからなのだ。

地味子は、異文化に触れることが大好きだった。
自分が知らなかったことを知り、その姿を、風合いを肌で感じ、吸収することがたまらなく好きだった。

ハイ・ラガードでも特に高地にある丘の上から町を見下ろしていると、
ギルドの仲間であるマン子が追いかけてきた。

「地味子、こんなところにいたんだ」
「よく見つけたね。君も、一緒にどうだい?」
「どうだいって、何をだい」

解らないかなあ―地味子は悪戯っぽく笑うと、大げさに深呼吸してみせた。

「ねえ、この時はね、いまこの瞬間しかないんだ」

マン子がまた始まった、と言うような顔をしたが、その表情の変化を地味子は気にも留めなかった。


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