【一万字/日と】うみねこのなく頃に【入道雲】 at GAMEAMA
[2ch|▼Menu]
413:名無しさん@お腹いっぱい。
07/05/18 01:18:37 rKwtTo3C
砂浜に一人佇む美少年。陽光の中で、彼は自信が光を放っているように輝いている。
その天使のような少年の背から、白く翼が大きく広げられた。
それは傍らにいた鳥が、彼にじゃれつこうとして羽ばたいただけなのだが、
私は、その少年が空高く舞い上がり、二度と戻らないかのような錯覚を覚えた。
不安になり、思わず駆け寄る。そんな私に見向きもせず、彼は鳥に向かって語りかけた…

「和沙ねーちゃん、相変わらずオパーイでけぇなぁ!」
ズザー
「お、栞。>>2ゲトーってか」
「何で…それだけの素材がありながら、中身はアレなの!?」
「なんだ?それだのアレだの。」
「記憶喪失!美少年!癒しスマイル!傍らにはアニマル!もう完璧じゃない!
フラグ立ってるじゃない!腐女子垂涎のキャラじゃない!私とサトシオン越えたいと思わない?」
「何言ってるのかワカンネ。とりあえずモチツケ。」
「ソ、レ、ヲ、ヤ、メ、ロォ!」

美少年は、困ったように天使の微笑みをちょっと歪めて、傍らの鳥に小首を傾げた。
鳥は、感情の読めない真っ黒な目を少年に向け、同じように首を傾げる。
アホウドリと言う名前がこれほど似合う鳥もいないだろう。
「ま、いいわ。それより弓塚センセが呼んでたわよ」
「またさっちんのカウンセリング?もういいのになぁ。記憶無くしたままで」
「何言ってるの。そんな訳無いじゃ…」
「必要ないよ。今がこんなに楽しいんだから。思い出してどーすんの?
映画や小説だと、記憶取り戻すために苦悩してますみたいな記憶喪失者が描かれてるけど
あれすっげー自己中だよね。周りに迷惑かけた揚句、自分だけが満足して終わり。
それより、俺は助けてくれたみんなと、一秒でも笑って過ごしてたい。
必要なことなら、いずれ思い出すさ。それに…」
「何?」
「カウンセリングの後、必ず全身に浮き上がるから…嫌なんだよ…」
「何が?」
「ミミズバレ」


竜ちゃんテイストで「アホウドリがなく頃に」導入編書いてみた。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
スレッドの検索
類似スレ一覧
話題のニュース
おまかせリスト
▼オプションを表示
暇つぶし2ch

4731日前に更新/254 KB
担当:undef