【是枝裕和監督】「国のため」が最優先なら官房機密費でどうぞ。監督が語る「アートと助成金」 at SEIJINEWSPLUS
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1:クロ ★
19/10/15 16:02:21.38 LkEQevwn9.net
「あいちトリエンナーレ」問題をめぐって、公権力とアートと助成金の関係を問う議論が活発になっている。『万引き家族』でカンヌ国際映画祭の最高賞(パルムドール)を受賞した際、政府からの祝意を「公権力と潔く距離を保つ」と辞退した是枝裕和監督は、今の状況をどう見ているのだろうか。
■是枝裕和監督の最新作『真実』が10月11日に公開された。
主演はフランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴ。
共演にジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークを迎え、世界のトップ俳優たちと作り上げた意欲作だ。
撮影は、秋から冬に移り変わっていくパリで10週間にわたりおこなわれた。
クルーのほとんどがフランス人で、飛び交う言語は99%フランス語。日本での普段の撮影とは勝手の違う異文化の中で、どんな風に作品を作り上げていったのか。
完全週休2日制を貫くフランス流の働き方。公権力とアートと助成金の関係について。世界を駆ける是枝監督に、今考えていることを聞いた。
※中略
WEBで
■公権力とアートと助成金
―『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した際、文科省からの祝意を辞退したこと、そしてそれに関するコメントが話題を呼びました。「公権力とは潔く距離を保つ」という言葉が非常に印象的だったのですが、今「あいちトリエンナーレ」の件で、公権力とアートの関係はまたクローズアップされているように思います。監督は今の状況をどうご覧になっていますか?
潔く距離を保つというのは、政治に介入させないという意味です。映画が「国益」とか「国策」と一体化した過去を反省するなら、それはお互いに守るべき倫理感だと考えています。
先進国における文化助成は「金は出すが口は出さない、出させない」が大前提なんです。
そもそも、文化助成は国の施しではないので。未来につながる文化の多様性を、私たちの税金でどう担保していくかという話であって、「助成に頼る」「頼らない」という物言いがまずおかしい。
政府の顔色をうかがう必要は本来ないはずなんです。言うまでもなく、介入させてよいはずがない。
美術も映画も、すべての人が不快に思わないものを作ることはできません。むしろ、みんなが心地よく思うものであれば、市場原理の中でも自然にお金が集まっていくはずですよね。
そうではないものを価値あるものとして、次の時代につなぐために税金を投じる。当然そこには「国益」などという刹那的な基準ではなく、100年後を視野に入れた判断が求められます。
―ご自身も助成金をもらう側として、もっとこうあってほしいという要望はありますか?
『今回の『万引き家族』は文化庁の助成金を頂いております。ありがとうございます。助かりました。しかし、日本の映画産業の規模を考えるとまだまだ映画文化振興の為の予算は少ないです。映画製作の「現場を鼓舞する」方法はこのような「祝意」以外の形で野党のみなさんも一緒にご検討頂ければ幸いです。以上。(是枝裕和 公式サイトより)』
少なくとも映画関連予算は「これをやってくれ」と言いにくい程度の額ですからね……。圧倒的に予算が少ない。
フランスや韓国の手厚い映画助成と比べると、金額の規模はもちろん発想の根本が違うなと思います。
映画という芸術をどう豊かにしていくか。結果的に、文化的な社会をどう実現するか。そういうある意味で遠回しな投資であって、その先にあるのは目先の国益ではないんですよ。そんなチンケな発想に基づいてやるべきじゃない。
―国のためではなく、文化そのものの発展のために。
そう。映画が歩んできた百数十年の歴史という縦軸と、映画が表現してきた多様性という横軸、両方をより広げていくためにお金を使うからこそ「文化助成」なんです。そういう考えの人が選考委員にいることを前提としているんです。
「国のために」を最優先にするなら、それ政府広報ですからね。官房機密費ででもやってください。
僕の件も今回の件も、「そもそも文化助成ってなんだっけ?」「なんのためにあるんだっけ?」を考え直すにはいい教材じゃないでしょうか。
正直、もうそんな悠長なことを言っている状況ではないのかもしれないですが……。
BuzzfeedJAPAN
2019/10/14 8:01:08 GMT
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