【藤井聡】GDP「内需冷え込み」による輸入急落が無ければ、名目成長率は「マイナス2・7%」です
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1:クロ ★
19/05/21 07:10:40.98 BvG/BTBA9.net
From藤井聡@京都大学大学院教授
今朝5月20日の午前、
政府からGDP速報値が公表されました。
1−3月期のGDPは、
経済の冷え込みからマイナス成長になるのでは、
との観測が支配的でしたが、
蓋を開けてみればなんと、年率プラス2・1%。
この「意外」な結果を受けて早速、
茂木大臣などは消費増税を行うと明言しています。
URLリンク(www.asahi.com)
しかし、今回のGDPプラス成長は、
「単なる見かけ上」の数字。
何と言っても、今回の成長に最も寄与したのが、
内需の拡大でも輸出の拡大でもなく、
「輸入の減少」だったからです!
具体的に言うなら、
名目値で言えば、102.9兆円もあった輸入が
94.7兆円へと8.2兆円も一気に急落。
この8.2兆円の急落が、見かけ上、GDPを押し上げたのです。
(統計上、輸入はGDPから「差し引く」項目なのです)
もしもこの輸入減が無ければ、
GDPはプラス成長どころか、
名目で年率マイナス2・7%になっていたのです!
(実質では年率マイナス1・3%)
ではなぜ、輸入がここまで急落したのかと言えば、
内需が冷え込み、日本人の購買力が下落したからです。
事実、消費も投資も下落しています。
URLリンク(this.kiji.is)
つまり今回のGDP成長は、
内需が冷え込み過ぎたあおりを受けて輸入が減り、
その結果、もたらされた
「単なる見かけ上」の数字に過ぎなかったのです。
統計はあくまでも統計。
使いこなすには、
それを読み解くリテラシー(読解能力)が必須です。
日本政府、そして、国会においては、
的確なリテラシーに基づく
正しき政治判断を下されんことを、
心から祈念したいと思います。
新経世済民新聞
2019年5月20日
URLリンク(38news.jp)
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