ローゼンメイデンの話 ..
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42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:06:20.33 mIiE5kDfO
まとめサイトみたいな物は無いのかな…

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:07:40.91 4nQKnvmL0
>>42
ぷん太へ行け

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:17:59.08 4nQKnvmL0


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:22:34.40 teMenqq+0


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:26:04.79 ma/BQ9Hr0
>>1
乙。ずっと、待ってたぜ。

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:43:47.78 Ab2xuJf1O
ほす

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 22:49:30.01 rM+DSJr+0
なんか最近ローゼンの話をよく読むような気がするなぁ
ギャグもシリアスも含めて、まあ面白いからいいけどさ

って感じの保守

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:04:03.51 561UBTHiO


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:07:18.64 6D5l5ULM0

 ざあざあと降りやまない雨。
「翠星石ちゃんは?」
 夕食の支度中、のりが部屋に上がってきた。
 翠星石と蒼星石の鞄がない事に気づき、真紅に尋ねる。
「……彼女は旅に出たわ」
「旅?」
 紅茶を飲みながら、真紅が答える。
「……そう」
 のりはそれだけ呟く。



51:フェイト ◆Fate///C26
08/05/28 23:07:49.13 czYZwxIq0 BE:859913339-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:08:03.52 6D5l5ULM0

 のりが行ってしまった後、水銀燈が口を開いた。
「真紅…」
「何?」
「貴女は、どうするのぉ?」
 カップを置く。
「どうするって?」
「この時代に、まだ留まっているつもり?」
「…どうしてそんな質問をするの?」
 真紅がこちらを見つめている。
「どうしてって……」
「……」
「もうこの時代にいても、アリスゲームは終わらないのよぉ」
「別に、終わらせる必要はないでしょ?」
「………」
「私は居続けるつもりよ」
「…それは、何故?」
「大切な人がいるから」
 雨音が強くなる。



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:08:06.39 isSg1b3F0
待ってた

54: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:15:35.31 6D5l5ULM0

「アリスゲームなんて、したくなった時にすればいいわ」
「…随分とひねくれた事を言うのねぇ…」
「そうかしら。今までだって、そうだったじゃない」
「………」
「お父様に会いたがっているのは、7人とも同じだった。でも」
「でも?」
「闘いを望んでいたかどうかは、個人差があった」
「そうねぇ」
「貴女や雪華綺晶のように、好戦的なドール」
「…ふん、昔の話よ」
「蒼星石のように、それを宿命として受け入れていたドールもいれば」
「……」
「翠星石や雛苺のように、会う事より、皆で幸せに過ごす事を選んだドールもいる」
 カップを持つ真紅。
「翠星石は優しかった」
「?」
「蒼星石がいなくなって、ジュンに殆ど会えなくなっても、私に寄り添って生きてきてくれた」
「………」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:17:18.84 teMenqq+0
おかえり

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:17:39.04 7Q9W+u5mO
まてた

57: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:18:24.64 6D5l5ULM0
「でも…ジュンが名古屋に行くと決まった事が、引き金になった」
「引き金に?」
「あの子、ジュンの事が好きだったのよ」
「ああ」
「…………」
「それは……」
「………」
「貴女も一緒なんじゃないのぉ?真紅」
 紅茶を飲む手がぴくっと止まる。
「貴女が一番」
「………」
「淋しがってるんじゃなくて?」
「………」
「違う?」
「………」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:23:03.69 6D5l5ULM0

「まぁいいわ。どうせ私には関係のない事だしぃ」
 下を向き、ふっと笑う。
「いいの」
 水銀燈が顔を上げる。
「私は、ジュンと同じ時代にいるだけで」
「……真紅」
「…最近、雨音ばかりで耳が痛いわ」
「………」
「早く梅雨が、明ければいいのに…」
 真紅は少しうつむき、窓の外を見やる。
 外は真っ暗になり、ざあざあと、いつまでも雨が降り続いていた。



59: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:24:54.18 6D5l5ULM0

暗闇の中。

どこからともなく、黄色い光がふらふらと彷徨ってくる。

少し遅れて、紫色の光が近づいてくる。

その後ろには赤く光る物体。


3つの光は、ある扉の前で動きを止める。



ギィィ……と、扉が開いた。



60: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:26:10.50 6D5l5ULM0

「じゃあ、行ってくるねー」
 珍しく晴れ間が広がる6月初旬の朝。
「うん、お仕事頑張ってーかしらー」
 金糸雀が元気に手を振った。
ドアが閉まり、一息ついた後、窓べに近寄る。
「うーん、今日はいい天気ねーぇ」
 うーっと伸びをする。
「ねぇピチカート、今日はお散歩に行くかしら」
 周囲を見回す。
「…あら?ピチカート」
 きょろきょろと辺りを探すが、どこにもいない。
「ちょっとーピチカートー、部屋の中でカクレンボなんて流行らないかしらー」
 台所を探すも、いない。
「う〜………」
 ベッドにぼふっと座り込む。
 鏡が光り輝き始める。


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:31:20.02 6D5l5ULM0

「…!?」
 金糸雀が傘を持ち、身構える。
「誰!?」
 その中から、ピチカートが現れた。
「あら」
 拍子ぬけしたように再び座り込む金糸雀。
「ちょっと、どこ行ってたのよぅ」
 腰に手を当て、口を尖らせる。
 ピチカートがキィン、キィンときらめいた。
「え、何かしら…」
 しばらく沈黙する。
「………え?」
 金糸雀の動きが止まる。
「……」
 目を見開く。
「お父様が……?」
 持っていた傘が、からんからんと音を立てて床に落ちた。



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:32:35.68 IMCVTCI+0
wktk wktk

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:38:34.68 1Q7uqkJg0
追いついた
支援

64: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:39:15.56 6D5l5ULM0

「今日で退院ね」
「ああ」
「頑張ったわね、ジュン」
 手を取る真紅。
「お前のお陰だよ」
「ふふ、そんな事ないわ」
 カツ、カツ、カツ、と響く靴音。
「ん」
 コンコン、と音がした。
「失礼します…」
 そう言って、ドアが開いた。

 ジュンが、あっ、という顔をする。
 真紅が不思議そうにそちらを見やる。
 顔を覗かせたのは、のりでもなく、巴でもなく…
「課長」
 ジュンの上司だった。



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:45:19.93 6D5l5ULM0

 二人が硬直する。真紅は瞬時に頭を働かせ、
ただの人形のふりをする。
「ど、どうされたんですか、課長」
「ん、いや、外回りでたまたまな」
 言いながら、椅子の上で目を閉じている真紅を見やる。
「これは?」
「あ…」
「何、お前こんな趣味持ってたの?」
「あ、いえ……違います」
 言いながら真紅を持ち上げる課長。
「さっき一瞬、動いてたように見えたけど」
「えっ」
「気のせいかな」
「ま、まさかあ高橋課長、人形が動くわけないじゃないですか」
 ははははは、と笑うジュン。
ゴンゴン、と更にドアを叩く音がする。


66:フェイト ◆Fate///C26
08/05/28 23:46:12.94 czYZwxIq0
課長うぜえ

67: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:49:48.85 6D5l5ULM0
「どうぞー」
 ガチャリとドアを開けたのは、白髪の男性。
「あっ、お、お疲れ様です」
「もう退院なんだって?」
「え、ええ」
「本当は8月末異動にしてたんだが、しかし凄い回復力だな」
「そ、そうですか」
「ああ、まあ、もし本社に来てくれるようなら、6月末と言わず、治ってすぐでもいいからな」
「も、申し訳ありません」
 ふと、その男性が課長の持っている人形を見る。
「ん、何だその趣味の悪い人形、高橋、お前の?」
「え、いや、違います。これは桜田の」
「んーー??」
 じろじろと真紅を見つめる。
「何だ、気持ち悪いなぁ桜田君、こんな趣味があったなんて」
「え、ええ……」
 顔が引きつるジュン。


68:フェイト ◆Fate///C26
08/05/28 23:50:12.17 czYZwxIq0 BE:191092032-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
死ねよリア充共おおおおおおおおおおおおおお

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:51:42.77 teMenqq+0
真紅を趣味の悪い人形だと・・・

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:51:43.39 5r8gk1qK0
課長「何、お前こんな趣味持ってたの?」


俺「趣味じゃないです、人生です」

71: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:52:46.70 6D5l5ULM0

「ダッチワイフか?」
「はっ!?いえ、違います。それは姉の……」
「はは、冗談だよ」
「………」
「まあ、人の趣味をとやかく言うつもりはないが、お客さんには見られないようにな」
「は、はい」
「こんな人形は名古屋には持ってくるなよ」
「………わ、わかりました…」
 答えながら、真紅をちらっと見やるジュン。
 眉が動く事もなく、真紅はただ、オモチャのお人形と化していた。



72: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/28 23:55:21.68 6D5l5ULM0

「………」
 夕闇のオレンジが、病室を暗く映し出している。
のりが来るまでの間に、荷物をまとめなければならない。
「……」
 二人はどちらから言葉を発する事もなく、ただ、座っていた。
 真紅は、ずっと窓の外を見つめている。
 ジュンは何と声をかけていいか分からない。
「…………」
 ふうっと真紅が息を吐いた。
「見て、ジュン」
「え」
 口を開いた真紅に、少々驚いた。
 すっと夕闇を指差す真紅。
「西の空がオレンジ色に染まって……」
「……」
「そこから天を見上げていけば、だんだんとそれがセルリアンブルーに変わってゆく」
「真紅」
「私、あんまりセルリアンて好きじゃないの」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/28 23:56:20.77 V/OUQE4M0
支援

74: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:00:56.58 LHWNoF3M0
「え?」
「だって、何だか、濁ってるじゃない」
「濁ってる?」
「澄んだ色というより、何だかこう、沼というか、藻が沢山生えてるような青」
「………」
「コバルトみたいに、美しい、って思える色がいいわ」
 真紅を見つめるジュン。
「でも、そんな純粋な色は、世界の中では生きていけない」
 両手を絡ませる。
「皆、何がしかに混ざって、純粋な思いを忘れて、大人になっていく」
「……」
「ねえ、ジュン」
 真紅がジュンに向き直る。
「貴方は、もうじきここからいなくなる」
「……」
「その時には、私は契約を、解除しないといけない」
 立ち上がり、ベッドに近寄る。


75: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:01:24.46 LHWNoF3M0

「今日分かったわ。やっぱり私は」
 うつむく。
「貴方の人生に、これ以上いちゃいけないって」
「……何言ってんだよ、あんな…」
「違うわ、よく聞いて」
「真紅……気にするなよ…」
「貴方が私に固執すると、貴方が必死になって得てきたものが、無くなっちゃうのよ」
「………得てきたものって…」
「それは社会的信頼であったり、貴方の営業マンとしての資質であったり」
「………」
「決して下らないものじゃない。貴方が生きていくために、とても大切な事」
「真紅……」
「お願い、変な事考えちゃ駄目。私は怒ってなんかいないから」
 ジュンの両肩に手を置く真紅。
「だから、笑顔で私と別れて頂戴」
 懇願するように何度も肩をぎゅっとする。
「ね、ジュン、いい子だから…」
 真紅は力なく笑った。



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:03:58.53 LHWNoF3M0

 リビング。
 水銀燈が、ぱらぱらと本をめくっている。
「なんだかんだで」
 ぐすっ、と鼻をすする。
「この時代にも面白いものがいっぱい、あるんだけどねぇ」
 本を閉じ、表紙を見つめる。『東野圭吾 手紙』と書かれている。

 ゴトッ、と納戸の方から音がした。
「?」
 ステッキを支えにして、リビングを出ていく。
「何の音かしら…」
 がららら…とドアを開ける。
「うっ…うっ……」
 うずくまる人影。


77:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 00:05:11.10 tlVPyvy60
ドールとわかれるくらいなら死んだほうがましだ

78: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:05:39.50 LHWNoF3M0


「真紅?どうしたの?」
 顔を上げた真紅を見て、水銀燈は息を呑んだ。
「わあああああっ!!!」
 涙でくしゃくしゃになった顔。真紅は水銀燈の胸に泣きついてきた。
「真紅!?」
「ううっ、ひぐっ、うあっ、ジュン、ジュン……!」
 鼻をすすり、のどを枯らしながら真紅は涙を流し続ける。
「真紅……」
 事情が分からぬまま、水銀燈は真紅の頭を撫でる。
「うううううう、ジュン、ジュン」
「………」
 尋常ではない取り乱し方。あの真紅が。
「…いいわ、泣きたいだけ、泣きなさい。真紅…」
 泣きやまない妹の頭に手を回し、
水銀燈は優しく抱きしめた。



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:07:39.36 n4vlIYGkQ
支援

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:08:33.37 jYCsLFbJ0
真紅……

81: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:10:17.49 LHWNoF3M0

 真紅は泣き疲れて、鞄で眠ってしまった。
何があったのだろう。今日は退院の日ではなかったか。
「………」
 本来なら、嬉しそうな顔をして、紅茶でも飲んでいる頃だ。
「どうしたと言うの…」
 コンコン、と窓を叩く音がする。
「?」
 そちらを見やる。
「開けてほしいかしらー」
 夜の暗闇の中、黄色のドレスに身を包んだ金糸雀がいた。
そしてその横に、メイメイ、ホーリエ、ピチカート。
「窓は開いているわよぉ」
「手が使えないのかしらー」
 右手で傘を持ち、左手をだらんと垂らしている。
「なぁに、もう…人をこき使って」
 水銀燈が窓を開けた。



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:14:45.32 LHWNoF3M0


「何ですって!?」
 顔を引きつらせる水銀燈。
「人工精霊たちが、今日それを聞いてきたらしいわ…」
 しゅんとなる金糸雀。
「翠星石が契約を解除して、眠りについたから」
「……」
「私たち3人も、もうこの時代から旅立つように」
「…」
「お父様が?」
「…ええ」
「それは、…いつ?」
「分からないかしら」
「……」
「ピチカートが聞いてきた内容よ。『仲良くなり過ぎて』」
「『使命を忘れてはならない』」
「………」
「でも、何となく、これからどうなるのか理解出来てきたかしら…」
「どういう意味?」
「カナの左手が」
 水銀燈が視線をそちらに移す。
 左手が、小さくかたかたと震え続けている。


83: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:15:49.13 LHWNoF3M0

「…これは」
「握力がだんだん無くなってきてるの」
「いつから?」
「今日…」
 水銀燈は思わず、自らの手足を確認する。
「…私は何ともないわ」
「……多分、個人差があるのよ。それが基準なのかどうかも分からないけど」
「でも、今日の事なんでしょう?それでこの調子じゃ…」
 目を閉じる金糸雀。
「たぶん…」
「持って一週間、てところねぇ…」
「みっちゃんには伝えたわ」
「……」
「本当は、みっちゃんが取り乱し過ぎて出て来れるような状態じゃなかったんだけど、ちょっとだけ時間をもらったの」
「………」
「だから、カナがこの時代で二人に会えるのも、多分今日が最後かしら」
「そう…」
「………」
 沈黙が流れる。

 水銀燈も、金糸雀も、それからしばらく一言も話さなかった。



84: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 00:16:39.12 LHWNoF3M0
今日はストック分ここまで
次は多分、明日の夜…


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:16:40.28 n4vlIYGkQ
支援

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:17:34.10 8Ew9DV5s0

毎回本当に凄いなぁ
明日楽しみにしてます

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:17:37.35 n4vlIYGkQ


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:17:48.25 vpw5x++20


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:18:07.86 l0FL1kFw0
>>84
ありがとう
おつかれ
期待しとく

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:18:29.62 9HBWHWPk0
乙でした

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:18:35.16 jBHw/WSL0
乙!
明日も楽しみにしてる

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:19:05.21 PirftBJy0

楽しみにしてるよ

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:19:33.48 jYCsLFbJ0

いなくなっちゃうなんて……

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:20:00.30 mzS2xW/b0
>>84
乙。

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:24:18.97 0fxrGj5VO

ローゼン死ねよ…

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:37:16.48 CFsGTwL9O

クライマックスな予感…

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:37:52.60 mrUOgSPo0
さて、保守作業だ。

98:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 00:39:43.96 tlVPyvy60 BE:1783522278-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:42:05.18 gWO7ThGL0
追いついた
続編が出るなんて夢にも思わなかった


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:43:13.64 PirftBJy0
100なら翠星石が俺の家にくる

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 00:51:58.02 XPwrmCo9O
>>1乙!!地元のTSUTAYAにはローゼン無かったけどコミックスで補完してきた

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:06:57.18 mrUOgSPo0


103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:07:32.37 CFsGTwL9O
>>100
君は別スレでSSをはやく書くんだ

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:08:50.54 UtyDH8Ov0
スレタイだけで>>1とわかった
さて、最初から読むか。

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:18:35.52 PirftBJy0
>>103
なんだ気付かれてた

保守

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:18:50.75 mrUOgSPo0


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:43:22.69 vOkJa24XO


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 01:45:04.15 oHppyk1w0
桃種先生何してはるんですか?こんな面白いんすぐ書けるんでしたら週刊にしてくださいよ


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 02:02:39.61 mrUOgSPo0


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 02:50:06.50 UtyDH8Ov0


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 03:11:37.03 UtyDH8Ov0
ho


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 03:15:02.11 mrUOgSPo0
後は頼んだ

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 04:03:27.32 dzrDZiiAO
保守

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 05:07:14.73 vOkJa24XO


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 05:41:53.97 HafVL+ktO
この>>1は相変わらず文才ありすぎる
これマンガでも読んでみたいな。同人誌とかで発売したら即買いに走る

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 06:06:17.12 35+9dPjl0


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 06:42:32.04 HafVL+ktO
☆ゅ

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 06:52:02.14 kaZGYnmUO
神キテター

また空気読まずに絵かきたかったがパソコン壊れててうpできない保守



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 07:14:46.04 rKHqe55MO


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 07:54:27.76 +nWlN+TH0


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 08:08:47.23 ezRjmdjZO
保守

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 10:33:50.91 mzsT3WMXO
保守

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 10:54:38.10 mrUOgSPo0


124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 11:20:47.43 mrUOgSPo0


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 11:44:59.85 /PiF9fjqO


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 12:21:34.47 mrUOgSPo0


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 12:31:32.28 kaZGYnmUO
保守

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 12:42:30.42 S5wRI1Co0


129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 13:33:03.49 cNIYac5hO


130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 13:53:36.61 mrUOgSPo0


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 13:56:40.05 8pdejphR0
ho


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 14:24:00.02 S5wRI1Co0
fo

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 14:32:44.41 mrUOgSPo0


134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 15:10:03.13 HafVL+ktO
☆ゅ

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 15:19:56.21 GAgfyCZZ0
>「はい、剥けたわよ」

……!!

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 15:33:34.16 DGPFbiekO
>>135
テメェwwww

137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 15:58:52.98 ajWqwMXZ0
あげ

138:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 16:10:04.60 f60BAXgS0
保守するぜ

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 16:27:38.60 mrUOgSPo0


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 16:35:57.37 RAZ+lTCgO


141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 16:50:15.92 mrUOgSPo0


142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 16:51:53.28 GAgfyCZZ0


143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:04:18.84 mrUOgSPo0


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:05:19.58 S5wRI1Co0


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:07:43.72 6sRIlfexO


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:08:00.56 6sRIlfexO


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:12:19.86 mrUOgSPo0


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:16:02.15 RAZ+lTCgO


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:39:58.91 S5wRI1Co0


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 17:45:01.04 mrUOgSPo0


151:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 17:47:46.69 f60BAXgS0 BE:573275636-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)


152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 18:15:58.82 3lNkR8HaO


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 18:29:20.50 S5wRI1Co0


154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 18:40:27.93 mrUOgSPo0


155:荒ら島さん
08/05/29 18:40:54.61 bCXcec0DO
捕手

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 19:18:20.85 ezRjmdjZO
保守

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 19:20:01.04 8pdejphR0
ho

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 19:54:44.55 nUgnNRl50
スーパー保守

159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 19:55:04.24 kaZGYnmUO
ハイパー保守

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 20:19:50.97 ILNWtKZYO
早くこないかねぇ

161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 20:32:07.67 ajWqwMXZ0
そろそろ?

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 20:46:12.06 mrUOgSPo0
あの人は大体22時以降だろ

163:荒ら島さん
08/05/29 20:50:50.09 bCXcec0DO
干支が変わっても待ってる

164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 20:54:28.03 I71gtkDwO
今北保守

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:08:02.54 OIWOAsaaO
保守

166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:28:48.59 +nWlN+TH0



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:30:54.51 mrUOgSPo0


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:38:55.18 RAZ+lTCgO


169: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 21:42:50.68 LHWNoF3M0
皆保守乙!!
今から投下開始するぜ


170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:43:35.17 nUgnNRl50
待ってた

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:44:37.08 pVlz1I3n0
おかえり

172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 21:46:37.62 mrUOgSPo0
待ってたよ

173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:00:53.28 mrUOgSPo0


174: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:08:51.43 LHWNoF3M0
「…………」
「……そろそろ、帰るわ」
 水銀燈が顔を上げる。
「目が覚めたら、真紅に宜しくと言っておいてほしいかしら」
 すっくと立ち上がる。
「……」
 窓に手を掛ける金糸雀。
「…ねえ」
 金糸雀の手が止まる。
「一つだけ相談しても、いいかしら」
 振り向く。
「真紅が今日、大泣きしてたの」
「え」
「小さな子どもみたいに」
「…」
「声を枯らしてギャーギャー泣いて」


175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:09:46.25 NE7pUFtEO
期待している



176: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:12:13.48 LHWNoF3M0

「どうして…?」
「分からないわ。何があったのか」
「……」
「でも、きっと、このまま旅立ってしまうと、この子は後悔する」
 言いながら、鞄を見つめる水銀燈。
「私たち、次に目覚めた時には、完全に奪い合う相手になっているかもしれない」
 うつむく金糸雀。
「だから、私は、この時代に姉として出来る事を、しておきたいの」
「………」
「貴女が次女だから、相談するのよ、金糸雀」
 顔を上げる。
「教えて頂戴」
「………」
「私は、第1ドールとして、何をすべきか」



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:15:15.54 PirftBJy0
wktk
カナ主役か

178: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:15:58.63 LHWNoF3M0

 金糸雀が困ったような顔になる。
「ごめんなさいね、時間がないのに」
「いいえ」
 首を振る。
 それを見て、もう一度鞄に視線を落とす。
「この子が我慢してしまうのは、カナも知ってるかしら」
「ええ」
「すぐには話してくれないかもしれない」
「……」
「ただ、カナなら…」
 水銀燈に近づき、横に座り込む。
「この子が塞ぎ込んでいる時は一緒にいてあげるわ」
「……」
「ただ、それでも走り出さないといけない時は」
 鞄を撫で始める金糸雀。
「そうね、首ねっこつかんででも放りだすかしら」
 水銀燈が目を丸くする。
「行ってきなさいって」
「………」
「悩むくらいなら、走り終えてから悩みなさいって」
「そう……」
「多分今は、そういう時だから」
 水銀燈を見やる。
「…ありがとう、金糸雀」
 水銀燈が微笑んだ。


179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:20:21.91 RvF2RleD0
金糸雀がお姉ちゃんしてる

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:21:25.71 F1z1wUnb0
さすがドール一の頭脳派

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:26:34.93 1n6Oy0Am0
さすがドール一のデコ

182: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:27:06.97 LHWNoF3M0

「………」
 明くる日、実家の二階を、車の中からジュンが見上げていた。
「次の日に挨拶回りとか…」
 やつれた表情で、ふう、とため息をつく。
「………」
 カーテンが閉め切られ、誰の影も見えない。
 ジュンはもう一度ため息をつくと、車を発進させた。

 200メートルほど進むと、信号がある。
「……」
 ブレーキを踏み、MDをかける。
交差する片側二車線の大通りの車の音が、ゴオ、ゴオ、と、遠く聞こえる。
 携帯が鳴った。
イヤホンを取り出し、パチッとはめ込む。
「はいもしもし」
『あっ、桜田さんですかー、こちら××引っ越しセンターですが』
 信号が青に変わる。
「…ちょっと待って下さい。もうすぐ停まりますんで」
 大通りを右折し、交差点にあるコンビニの駐車場で停まる。
「はい、どうぞ」


183: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:31:03.68 LHWNoF3M0

『今駅前にいるんですが』
「もう着きます。あと10分くらいで」
『分かりました。脇の駐車場で待っとりますんで』
「了解です。ちなみに幾らくらいですか?ざっと」
『んー、20万くらいですね』
 ガチャッと思わず携帯を落とす。
『どうしました?』
「ああ、いえ……」
 はあ、とため息をついた。

 電話を切り、JRの駅前に向かう。
「引っ越しか…」
 ふと、真紅の顔がよぎる。
「会いに行ってやらなきゃな……」
 ぽつりと呟いた。


184: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:34:56.25 LHWNoF3M0

 部屋の中。
壁際に真紅が座りこんでいる。
「落ち着いた?」
 それを見下ろす形でベッドに座る、水銀燈。
「……」
 喋らない真紅。
「何か話しなさいよぉ、もうこの時代のドールは、私たちしかいないんだから」
 真紅が顔を上げる。
「…どういう意味?」
「金糸雀とはもう会えないわ」
「……何故?」
「あの子はもうじき、眠りにつくから」
 真紅が首をかしげる。
「それは私たちも」
「……」
「お父様のお伝えよ。この時代でのアリスゲームは事実上停止」
「……」
「翠星石が眠りについた。もうこの時代でアリスが誕生する事はない」
「……」
「だったら、次の時代まで眠りにつきなさいと」
「……そう」
 うつむく真紅。
「そんなカオしてたら、貴女真っ先に脱落するでしょうねぇ」
 ふん、と鼻で笑う水銀燈。


185: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:39:11.85 LHWNoF3M0

「………」
 うつむいたままの真紅。水銀燈が左手をトントンし始める。
「次に会う時は、私は容赦なくローザミスティカを奪うわよ」
 冷たい目で、真紅を見下ろす。
 ようやく真紅が顔を上げた。
「いいこと真紅、アリスゲームはまだ終わっていないのだから」
「…………」
 少し見つめた後、再び視線を落とす真紅。
 それを見て、水銀燈が深いため息をつく。
「ねえ真紅」
「………」
「教えてくれない?」
「………」
「何を悩んでいるの?」
 水銀燈がベッドを降りた。



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:42:05.32 ajWqwMXZ0
きたあああああああああああああああ

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:45:43.60 RAZ+lTCgO
わっふるわっふる

188: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:47:27.30 LHWNoF3M0

「…私は」
「何?」
「別に悩んでなんかいないわ」
「は、嘘おっしゃい。だったらこないだアホ面して泣いてた貴女は何だったの?」
 水銀燈の声が一段と低くなる。
「…………」
「どうせ病室でジュンに何か言われたんでしょう?つまらない事を」
「……違う」
「馬鹿みたぁい。いちいち気にしてたら人形なんてやってらんないわよ」
 はっ、と水銀燈は吐き捨てた。
「…違うわ、ジュンを馬鹿にしないで。あの子はそんな子じゃない」
「だったら何だって言うの」
「わかったわ、正直に言うわ」
「………」
「ジュンの上司たちが来たの」
 ぴくっと水銀燈が反応する。
「趣味の悪い人形」
「………」
「ダッチワイフ」
 視線を泳がせながら、続ける真紅。
「こんな人形、名古屋には連れてくるなって」
「………」
「私が目を閉じている目の前で、そう言われたわ」
 声が震えている。


189:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 22:48:50.57 f60BAXgS0 BE:254789524-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
ひどい・・・

190: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:50:32.06 LHWNoF3M0

「ジュンもそれには相槌を打たざるを得なかった」
「………」
「そうする以外にないと思うし、私はそれに関してどうこう言うつもりはない」
 水銀燈は黙っている。
「ただ…」
「…ただ?」
「やっぱり現実はそういうものなんだと」
 ぎゅっと拳を握る。
「突きつけられて、私は悲しかった」
「………」
「それだけよ…」
「………」
 しばらく沈黙が流れる。


191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:51:07.12 PirftBJy0
上司しね
氏ねじゃなくてしね

192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:52:20.49 RvF2RleD0
ちょっと上司の所行って来るよ

193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 22:54:21.80 OIWOAsaaO
水の無いプールに飛び込んでくれ上司

194: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 22:55:27.35 LHWNoF3M0

「……で」
 水銀燈が口を開く。
「…これから、どうするつもり?」
 真紅を見つめる。
「…どうもしないわ」
「は?」
「ジュンは最後に、挨拶くらいはしに来るでしょうから」
 水銀燈が眉間にしわを寄せる。
「別れの挨拶して」
「……」
「おしまいよ」
 視線を下に向けたまま、真紅は呟く。
「何よそれ」
「私はそう考えているわ」
「………」
「そうあるべきだと思っているから」
「下らないわ真紅」
 両肩をつかむ水銀燈。
「そんな義務感、捨ててしまいなさいよ」
 真紅が水銀燈を見上げる。
「うざったい」
「………」
「大事な人なんでしょう、貴女にとって」
「………」
 真紅は黙ったまま、再びうつむく。


195:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 22:57:29.58 f60BAXgS0 BE:127394922-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
wktk
しかし眠すぎる

196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:01:38.61 mzS2xW/b0
ちょっと、上司ジャンクにしてくる


197: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:02:11.70 LHWNoF3M0

「それを何、大人ぶって」
「…別に」
「一緒にいたいんじゃないの」
「痛…」
 肩をぎゅうっとつかむ水銀燈。
「違うの」
「…やめて」
「それならみっともなく大泣きしてた貴女は」
 ぎゅっと目を瞑る真紅。
「何度もジュンの名前を呼んでた貴女は」
「……」
「一体何だったのかしら」
 真紅が震えながら、水銀燈の両手をつかもうとする。
「ジュンはこないだ交通事故に遭った」
「……」
「いつどうなるか分からない」
「…………」
「どんなに…大切にしている人だって」
 口調が荒くなる。
「いつ死んじゃうか分からない」
「痛いわ、やめて」
「死んじゃったらおしまいなのよ」
 胸ぐらをつかむ水銀燈。
「分かってるの、このくそガキ」


198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:04:27.52 RvF2RleD0
銀様〜!

199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:05:16.32 vvPkbZeH0
上司は全国500万vipperの碇を買った

200:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 23:07:58.54 f60BAXgS0 BE:382183643-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
それはない

201: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:08:48.91 LHWNoF3M0

 真紅の目がぴくっと痙攣し、水銀燈を睨む。
「…何よ、その眼」
 水銀燈が呟く。
「…何がくそガキよ」
「何ですって?」
「自分勝手だけじゃやってけないわ」
「はあ?」
 左手で、水銀燈の右腕をぎゅっとつかむ真紅。
「周りを傷つける事だってあるのよ、水銀燈」
 右腕に痛みを覚える。
「それは何かしら、私へのあてつけ?」
「私はジュンを傷つけたくない」
「………」
「一緒にいたくても」
 一瞬視線を逸らす真紅。
「…これが一番、いいと思ってるから」
「ああー、そう、そうなのぉ」
 ぱっと手を放す水銀燈。
 バランスを崩し、ゴン、と真紅が壁に頭をぶつける。


202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:11:22.91 PirftBJy0
水銀燈の今宵もアンニュ〜イ Vol.4発売中止ってどういうこったい

スレチでごめん

203:フェイト ◆Fate///C26
08/05/29 23:11:51.66 f60BAXgS0 BE:1337641676-PLT(18796) 株優プチ(news4vip)
>>202
総合でやれ

204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:14:54.63 tvX+iYhf0
>>202
おまえは早く続きをww

205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:18:13.27 n4vlIYGkQ
支援

206: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:20:20.15 LHWNoF3M0
「もう何も言う事ないわ」
「う…」
 頭を押さえる真紅。
「勝手にしてなさい」
 ベッドに寄りかかり、立ち上がる水銀燈。
「そんな甘っちょろい考えじゃアリスになんてなれっこないわ」
「………」
 真紅が睨んでいる。
「ただの逃げじゃない」
 真紅を嘲笑する水銀燈。
「覚えておきなさい真紅」
 鋭く睨み返す。
「物事に『次』なんてないのよぉ」
「………」
「めぐは死んだ」
 少し口調が弱くなる。
「骨になった」
「……」
「蒼星石も、雛苺も、雪華綺晶も」
「…………」
「皆もういない」
 その名を聞き、真紅が視線を泳がせる。


207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:23:25.17 8TM/ScuS0
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/29(木) 22:35:24.96 ID:v5ZSxktu0
【10年どころか】WarRock 168発目【あとひと月】
スレリンク(netgame板)

548 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2008/05/29(木) 22:14:59 ID:KA1Z0MIO
消えろ屑VIPども

559 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2008/05/29(木) 22:19:10 ID:KA1Z0MIO
何てめー俺のID抽出してんの?
裁きを下すぞ?

572 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2008/05/29(木) 22:23:19 ID:KA1Z0MIO
てめーら誰に向かって口聞いてんだ?コラ?
WarRockで俺に会ったらお前ら
脱糞しながら涙目で土下座して「みませんでした」
と言っても許さねーぞ?お?

619 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2008/05/29(木) 22:41:25 ID:KA1Z0MIO
ニュー速VIP?
お前らはニー速HIPだろ?wwwwwwwwww

取りあえずsageない者に発言権は認めん



( ^ω^)VIPをバカにしてる神気取り基地外が暴れてるお!
(#^ω^)VIPをバカにすんのはゆるせねーお!おまいら突撃だお!!

208: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:26:48.37 LHWNoF3M0
「それで残された姉妹が」
「………」
「こんなみっともない考え方してるなんて、ねぇ」
 真紅の目が見開かれる。
「貴女が真っ先に脱落したら良かったのにね」
 ぷっと笑う。
 真紅の目が吊り上がる。
「え?真紅」
 瞬間、真紅が水銀燈に体当たりをかます。
「うあっ」
 バランスを崩し、床に倒れこむ。
 ゴッ、という音。
「ぐっ!」
 真紅が殴ったのだ。
「うあああああ」
 髪をつかみ、今度はぱしっと叩く。
「やったわねこのくそガキ!」
 両手で真紅の首を締める。


209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:31:51.81 b7LQCSXNO
支援

210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:32:03.27 RvF2RleD0
ここからが真のアリスゲームなのだわ・・・・

211: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:36:05.89 LHWNoF3M0
「うっ」
 思わず両手を放す真紅。
「はあっ」
 左足で腹を蹴りあげる。
「ごほっ」
 真紅が仰向けに吹っ飛んだ。
 それを追いかける水銀燈。
「あっ」
 無い右足の方向にバランスを崩し、倒れる。
 真紅が起き上がり、隙をついて水銀燈を押し倒す。
「かはっ」
 右足のひびが広がり、ぼろぼろと崩れているのが見える。
 真紅の動きが止まった。
「う……う……」
 苦痛に顔を歪める水銀燈。
 真紅は水銀燈から身体を離し、震え始める。


212: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:39:47.84 LHWNoF3M0
「あ…あ…」
 両手で顔を覆う。
「わ…私…私…う…」
「………」
 水銀燈が、息も絶え絶えに真紅を見やる。
「うわあああああああああっっ!!!ごめんなさい、ごめんなさい水銀燈!」
 泣き崩れる真紅。
「私、私貴女に酷い事を……!!!」
 仰向けの水銀燈の胸に、すがるようにして泣きわめく。
「………」
 そんな真紅を見て、水銀燈も涙を浮かべている。
「泣くんじゃないわよ真紅」
「うううう」
「真紅!!」
 びくっと真紅が顔を上げる。


213: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:40:37.59 LHWNoF3M0
「泣くくらいなら、必死になって追いかけてみなさいよ」
「………」
「生きてるんでしょう」
「……水銀燈」
「ふざけてんじゃないわよ、このくそガキ」
「……」
 真紅は圧倒され、言葉が出ない。
「くそガキはくそガキらしく」
「………」
「泣きわめきながら追っかけなさい」
 真紅を見つめるその瞳は、いつもの穏やかな紫に戻っていた。
「分かったの」
「………」
 真紅は顔を伏せ、目を逸らした。


214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:40:56.68 PirftBJy0
>>1の書く水銀燈はいいお姉ちゃんだよな

215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:47:43.71 oy9xsF7i0
かっこいい姉貴だなあ

216:荒ら島さん
08/05/29 23:50:33.34 bCXcec0DO
いい姉すぐる
泣けてきた

217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/29 23:53:52.88 RAZ+lTCgO
支援

218: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/29 23:56:42.86 LHWNoF3M0



 ジュンのアパート。

 いつものようにドアを開けると、明かりがついている。
「あれ」
「お帰りなさぁい」
 ひょこっと部屋から顔を出したのは、水銀燈だった。

「珍しいな、最近になって」
 ネクタイを外しながら答えるジュン。
「ええ、ちょっとお願いがあって来たのよぉ」
「お願い?」
「そうよぉ、名古屋に行く前にね」
「そうか、奇遇だな」
「?」
 首をかしげる水銀燈。


219: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:01:05.42 t5vkHfQl0
「僕も、名古屋に行く前に、お前に用事があって」
「用事?何かしら…」
「いいよ、水銀燈から言ってくれ。Yシャツ脱ぎながらじゃ正直話しづらい」
 そう言って、後ろを向くジュン。
「………」
 水銀燈はしばらくその背中を見つめていたが、やがて口を開く。
「少し無理なお願いかもしれないけど」
「ああ、いいよ別に、言ってくれ」
「足を直してほしいの」
 ジュンが振り向く。
「不便だから」
 水銀燈の右足を見つめる。
「…前より酷くなってないか?それ」
 亀裂が走り、そのうちパーツ自体がバラバラになってしまいそうである。
「ええ、ちょっとね」
 ふふっと笑う。
「お礼はするわぁ」
 そう言って、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「ね?いいでしょ」
 不覚にもどきっとするジュン。


220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:03:04.19 T1X+8H1MO
ああああ続き気になるけど
寝る

銀ちゃん可愛いよ銀ちゃん

221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:04:43.54 3bl2CODx0
wktk


222: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:08:42.93 t5vkHfQl0

「真紅さ」
 ジュンが口を開く。
「何か、変わったとこなかったか」
 水銀燈がジュンを見やる。
「……特にないわよぉ」
 水銀燈を新聞紙の上に座らせる。
「いつも通り」
「そうか」
「あの子も吹っ切れたのかもねぇ」
「…それならいいんだけど…水銀燈」
「ん?」
「恥ずかしかったら言ってくれ」
「なぁに」
「あの……」
 しどろもどろになる。
「何よ、はっきり言いなさい」
「足をさ」
「はい」
「付け替えないと、いけないから」
「……うん」
「でも、そのためには」
「………いいから一口で言いなさ……」
 水銀燈はそこでようやく気付いた。
「ドレスとドロワースを、脱がないと」
 ジュンが目を逸らしたまま、頭をかいた。


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:09:38.06 c5EdGcql0
この歳でもウブなJUMwww

224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:10:26.25 3bl2CODx0
なんという夢のような状況wwwww

225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:10:28.57 BewCgsdm0
JUMかわいいよJUM

226: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:13:25.50 t5vkHfQl0

「………待って」
「…うん」
「心の準備が出来るまで」
 水銀燈の鼓動が急に激しくなる。
「その前に」
「………」
「あ、貴方の用事って、何かしらぁ」
 声が震えている。
 前とはわけが違う。
 確実に太ももの付け根を、ジュンには見せなければならない。
 いや、私は人形だ。今更何を。
「あ、ああ、いや、僕の用事ってのも、お前の足の修理の事だったから」
「え」
 ジュンがおもむろに、クローゼットから足のパーツを取り出す。
「長さを合わせたりで、少し時間がかかるかもしれないけど、いいか?」
 一瞬きょとんとする。
「え、ええ、私は別に…でも」
「でも…何?」
「用意がいいのねぇ。忙しいのに」
 不思議そうに見やる。
「結果を出しててバレなきゃ、別にいいんだよ、営業中にこういう店に寄ってもな」
「はあ」
 その時、水銀燈は、ジュンが何故この仕事を続けていられるのか、
分かった気がした。


227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:15:58.79 e1+CDiJOO
昔は好きだったけど、自分の仕事をJUMに当てはめてるように思えて一気に気持ち悪くなった

ごめん

228: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:20:29.27 t5vkHfQl0
「ねえ」
 背後から頭のリボンを外すジュンに、水銀燈が問いかける。
「うん?」
「訊きたいんだけど」
「何だよ、勿体ぶって」
 外したリボンを脇に置く。
「ジュンは真紅をどうしたいの?」
「え」
 腕のリボンも、一つずつ外し始める。
「…どうしたいって?」
「鈍いわねぇ」
 振り返る水銀燈。
「名古屋に連れていきたいかどうかって事よ」
「………」
「どうなの」
「…どうするも何も、あいつが来ないって言ってるんだから」
「違うわ、私が訊きたいのは貴方の意見」
 ジュンの手が止まる。
「…分からない」


229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:35:34.22 CXJMhmxe0
支援

230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:35:37.04 UI226TpwO
しえん

231: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:41:40.04 t5vkHfQl0
「そう」
 沈黙。
「ありがとな」
「え」
「入院中部屋片付けてくれて」
「………」
「別に…」
「お前はどうするんだ?逆に訊くけど」
「…私?」
「これから、真紅や姉ちゃんと、ずっと暮らすの?」
「………」
 どう答えていいか分からない。
「まあ、真紅がつらそうなら」
「………」
「一緒にいてやってくれ。翠星石も一緒に」
「……」
「…どうした?」
「…いいえ、何でもないわ」


232: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:47:15.52 t5vkHfQl0



「よし」
 明け方近く、ジュンは膝をぱんと叩いて、声を上げた。
「……ありがとう、ジュン」
「立ってみろよ」
「ええ」
 ベッドを支えに、ぐっと立ち上がる水銀燈。
「まあ………」
 そこから、1歩、2歩と歩行する。
 両足の長さはぴったりで、
歩くのにも支障はない。



233: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 00:48:20.87 t5vkHfQl0
眠いので
ちょっと寝るよ


234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:49:01.12 GaRd0luR0


235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:49:07.44 BewCgsdm0


236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:49:20.58 3bl2CODx0
くそ・・・気になるけどもう寝ないとorz


237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:49:30.41 Q7wQO5kp0
うん

238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:51:55.71 c5EdGcql0


明日も楽しみにしてるよ

239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 00:56:48.78 Xv/fMGwqO
本当に乙

そして>>1と皆の為に
保守

240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:00:42.95 pA3/5SvJ0
おつかれ

241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:11:42.99 GaRd0luR0


242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:24:28.91 mPxYLNoJO
保守

243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:37:50.74 MLNF9d1GO


244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:38:05.36 UI226TpwO
ほほ

245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 01:45:29.50 GaRd0luR0


246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 03:24:41.99 GaRd0luR0


247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 03:43:09.45 CXJMhmxe0


248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 03:44:15.81 OOKa649iO
ほっ

249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 03:49:51.01 aBqt1KSvO
しゃん

250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 03:59:36.03 GaRd0luR0


251: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 04:27:18.70 t5vkHfQl0
 水銀燈は驚いていた。
 自分の身体が、ようやく元に戻ったのだ。
「…すごいわ」
 3歩進んだところで立ち止まり、ジュンを振り返る。
「ありがとう」
 そう言って、にっこりと微笑む。
「…いや、別にいいよ、水銀燈」
「そうだわぁ、お礼」
 顎に手を当て、少し水銀燈は考えていたが、しばらくして
両手を後ろに組み、ジュンに近寄る。
「ジュン」
「うん?」
「何してほしい?」
「えっ」
 顔を覗きこむ水銀燈。
「…や、特に何も…」
「そう」
 ふと、思いついたようにジュンの膝に手を乗せる。
「じゃあ、私のしたい事をするわぁ」
 ふふっと笑ったかと思うと、次の瞬間、水銀燈はゆっくりと、
ジュンの首に手を回してきた。


252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/05/30 04:32:49.77 GaRd0luR0
待ってたぜ

253: ◆JtU6Ps3/ps
08/05/30 04:34:42.65 t5vkHfQl0
「な、ちょ、ちょっと」
「ごめんなさいね、私こう見えて淋しがりやなのよ」
 両手を首の後ろで組んだかと思うと、
ジュンの膝に座ってくる。
「あの子と同じで」
「え」
「今日だけ許して頂戴」
「…」
「あの子にも心の中で謝っとくから」
 手を離し、すっくと立ち上がる。
「あの子はね、強がっているだけ、本当は」
 次の瞬間。
「うわっぷ」
 ジュンが仰向けに倒れこむ。
直ったばかりの両足でぴょんと跳ね、ジュンを床に押し倒したのだ。
「ふふ」
 ジュンの胸の上に跨り、ぱら…と落ちる髪をかき上げる。
「す、水銀燈…?」
 ジュンの顔の横に両手をつく。
「きっと貴方と、こんな事したいって思ってるのよ」
 妖しく微笑みながら、水銀燈が呟いた。



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