【爽やか】稲葉篤紀Pa ..
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375:代打名無し@実況は実況板で
06/11/19 01:20:24 ebOp+8lG0
 「体を自然と動かしてくれる。『この一球を追おう』という気持ちにさせてくれる。その恩返しの気持ちでいっぱいです」。
ファンの声援を何より頼もしく感じていた。北海道で初開催の日本シリーズで、MVPを獲得。信条は「全力疾走」だ。
 柔和な表情から受ける印象通り「さわやか」が売りだ。ファンの声にはいつも笑顔で返し、お立ち台で同僚の金村暁投手にも「さやかやですね」と連呼されるほど。
「一生懸命やることしかできないんですよ」と語る34歳が大きな仕事をやってのけた。
 大活躍のシリーズで印象に残る場面は、意外にも第1戦三回の四球だ。1点返し、一死一、二塁。
中日の川上憲伸投手がマウンドだった。「どんどん打ちたいところ。普通なら打ちに行っているんですけど、その中でも一つ冷静な自分がいた」
 川上投手が打ち気を誘う。凡打になりそうな際どい球にバットを止めた。最後は内角速球。
「球が見えている」。ぐっとこらえ四球でチャンスを広げた。破れたが八回には久々に左前打。
自分のリズムで打席に入っていることがわかった。第3戦ではだめ押し3ランを放ち、第4戦でも2点二塁打。
第5戦は本塁打で勝利を決定づけた。
 ヤクルトで3度の日本一を経験した順風満帆な野球人生は、2004年オフに転機を迎えた。
FA宣言で米大リーグ入りを目指したが、かなわなかった。春季キャンプも終わろうという2月下旬のこと。
チーム編成も終了している時期に「いつまでも待つ」と辛抱強く待っていた日本ハムが手をさしのべてくれた。
 「このチームに拾ってもらった。感謝している。恩返しがしたかった」。感謝。恩返し。
背番号「41」の一挙手一投足にはその気持ちがあふれている。快打をファンに祝福されると、守備位置で帽子を取って深々とお辞儀する。
 今季から札幌ドーム右翼席に子供らを招待する「稲葉シート」を自費で設けた。「ファンの声援は、自然と体を動かしてくれるんですよ。その恩返しの意味もあります」。
そして"代名詞"の全力疾走。スパイクには新庄剛志さんからおくられた造語「Best Dash」の文字が刻まれている。
「僕が引退するのは全力疾走ができなくなった時」。感謝の気持ちを胸に、走り続ける。


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