超常現象関係ぶっち ..
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60:,
08/05/15 21:06:27 pkkTxKwY
,

61:, メン・イン・ブラック
08/05/17 08:46:04 2W3IzeXh
Wikipedia項目リンク

「私は、この夢を追い求め、謎の解明に成功した」とこう断言したのは、アメリカのコネチカット州
に本部を置くアマテュアUFO研究団体「国際空とぶ円盤局」の会長アルバート・ベンダーである。「私
は空とぶ円盤の正体を知っている」と彼は語る。ところが残念なことに、彼をのぞく世界
の人々は、いまだに何も知らないままである。それは、ベンダーが自分の発見を世界に公表
しようとしたのを、3人の不気味な訪問者によって阻止されたからだ。この訪問者とは、別
名サイレンサー(沈黙を強要する者)とも呼ばれる黒服の男たちであった。

 ベンダー自身は、自分が発行している「スペース・レヴュー」誌に、この重大な発見を公表する
つもりでいた。しかし彼は、いよいよ発表しようという段階になって、自分の推論につい
て仲間にも意見を求めるべきだと考えて報告書を郵送した。彼らがやってきたのは、それ
から数日後のことだった。

 ベンダーはめまいの発作に襲われ、寝室で横になっていたそのとき彼は「部屋の中にぼん
やりとした人影が存在している」のに気づいた。「この人影は次第に鮮明になってきた。彼
らは全員黒服を着ていた。神父か牧師のようにも見えたが、ホンブルグ帽のような帽子をかぶ
っていた。顔ははっきりと判別できなかった。帽子で顔が半分隠れ、陰になっていたから
だ。恐怖感が薄れていった、、、。突然、3人の目が懐中電灯の電球のように輝きだした。そ
の目はすべて私のほうへ注がれていた。まるで私の魂そのものを焼き焦がすような輝きで、
私は目の上が耐え切れないほど痛くなってきた。そのときだ。彼らが、私にテレパシーで話し


62:, 白からす黒ひつじ
08/05/17 08:57:52 2W3IzeXh
>>1

実は、神霊研究について先ずはじめたかったんだが、、、、。

スレリンク(utu板:843番)


超常現象方面では、奇跡という光系の展開もあるが、間違えなく闇系の展開のものが

多く見出されると言わねばなりません、、、。闇系の超常現象の展開には次元があるらしく、

単なる先祖による誘導による不気味な偶然の一致から、生死に関わるジンクス、憑依による人格変容、

その支配力による運命の決定の働きかけ、そして、ポルターガイストや空中浮遊等の、超常現象等、

が上げられるでしょう、、、。宗教の方面からでも、科学の業界、精神医療からなど、各方面から報告があります。

そして、更に、コズミック領域の方面からも報告がある。特に、アメリカの軍事方面ではそれが際立っている。


63:,
08/05/17 08:58:52 2W3IzeXh
>>62

呪い代行行為もその中に入りますかね、、、、。



64:,
08/05/17 08:59:33 2W3IzeXh
かけていることに気づいたのだ」

 この訪問者たちは、UFOの本質に関するベンダーの推論が正しいことを認めた。彼はベ
ンダ-の報告書を持っていた。そして、さらに新しい情報まで彼に教えた。それを聞いて、
ベンダーは恐ろしさのあまり、彼の団体を解散し雑誌の発行を中止しろという男たちの要求
に同意せざるを得なかった。彼は、「アメリカ市民としての名誉にかけて」真実を誰にも告げな
いように指示された。
 ベンダーは、こんな話を誰かが信じるとでも思ったのだろうか?彼の友人や研究家仲間は、
彼の話を聞いて困惑するばかりだった。その一人、グレイ・バーカーは「空とぶ円盤を知りすぎ
た男たち」と題した衝撃的な本を出版した。そしてベンダー自身も、彼に説明を求める昔の
研究仲間の執拗な要求にこたえて、数年後「空飛ぶ円盤と3人の男」を出版し、その中で
奇妙な話を語っている。彼の異常な物語には、南極大陸に基地を持つ異性人の宇宙船まで
登場し、到底信じられない夢物語のようなコンタクト・ストーリー(宇宙人会見談)なのである。ベン
ダーの語るこの荒唐無稽な物語は、まじめなUFO研究家の目を惑わすのが目的だったので
はないか、と一部ではささやかれている。


65:,
08/05/17 09:03:18 2W3IzeXh

 ベンダー自身が語った3人の訪問者の話は、UFO研究家たちにとって重大な関心ごとで
ある。というのは、ベンダーの話は、これとよく似た他の多数の報告と一致しており、その
中にはベンダーや彼の体験談についてよく知らないはずの人々の報告も数多く含まれている
からだ。UFO目撃者やUFO研究家も、同様に黒服の男たち(MIB=Men In Black
の略)の訪問を受ける可能性がある。こうした報告の大半はアメリカからのものだが、スウェーデン
やイタリア、イギリス、メキシコからも同じような報告が寄せられている。そしてUFO現象と同様に、
MIBに関する事件は過去30年間にわたって報告され続けており、しかも、彼等の先達とも
言える存在が何世紀もの前から暗躍していたと思われる節もあるのだ。

 ベンダーの話と同様に、その後の報告のほとんどは、その内容に信じがたい部分が多く、
しかも本質的に非論理的である。しかし、だからといって謎が解けたわけではない。ただ、
この問題をもつと別の角度から研究史直す必要があるということだ。というのは、こうし
た事件が現実に起きたかどうかはともかく、現にこうして報告されているという事実を無
視することはできないからだ。これほど多くの、まったくかかわりあいのない人たちが、
しばしば嫌がりながらも、この奇妙で不気味な訪問者について報告をしているのはどうし
てなのだろうか?そして、彼等の話が同じ内容をなぞるように酷似しているのは、なぜな
のだろうか?


66:,
08/05/17 09:07:45 2W3IzeXh

 MIBに関する典型的な報告例とは、こういうものである。UFOを目撃してからまも
なく、問題の人物(目撃者本人か事件を調査中の研究家)のところに訪問者がやってくる。
しばしば事件直後、まだ公式の報告やマスコミ報道さえ行われていないときに、早々やってく
るのだ。すなわち彼らが現に持っている情報(目撃者の住所、氏名、事件や事件関係者に
関する詳細な事実など)は、真っ当な手段ではどうやっても入手できないものなのである。

 彼らが訪問するのは、たいてい本人の自宅で、しかも被害者が1人でいるときなのだ。
訪問者はたいてい三人で、黒塗りの大型車でやってくる。アメリカでは、高級車のキャデラックが一
番多く、新型車というのはめったにない。しかも、型は古いのだがどうやら新車らしく、
車の外見も調子も何もかも完璧で、新車特有の匂いさえする。かりにこの車のナンバーを
控えておいて後で問い合わせたとしても、存在しないナンバーであることが判明するだけなのだ。

 訪問者はほとんどの場合が男である。ごくまれに女が1人まじっていることもあるが、
それ以上ということは絶対にない。彼等の外見は、CAIあたりの諜報部員の陳腐なイメージに
ぴったりだ。黒いスーツに黒い帽子、黒いネクタイに黒い靴と黒い靴下という黒づくめのスタイルだが、
シャツだけは白い。しばしば目撃者は、彼等の清潔な服装について、買ったばかりの新品のよ
うだった、と触れている。



67:,
08/05/17 09:09:14 2W3IzeXh

 この訪問者の容貌については、漠然と外国人らしいという意見が多い。とりわけ東洋人
らしいと言う印象が強く、つりあがった目という特徴が多くの報告の中で述べられている。
肌はかなり日焼けしているようだ。ときおり奇妙な特徴もいくつかみられる。ホプキンズ博士のケースでは、この黒服の男が真っ赤な口紅をさしていたらしいというのだ!

たいてい、MIBは笑顔一つ見せず無表情で、その動きは固くぎこちない。態度は形式的
で冷たく、薄気味悪く、威嚇的ですらある。あからさまな敵意を見せない代わりに、温か
みや親しみやすさなどつゆほどにも見せはしない。目撃者の中には、彼らがまったく人間
とは別のものだと感じたものも多い。

 MIBが身分を証明するようなものを示す場合もある。事実、アメリカ空軍などの制服を着
て現れることもある。彼らの身分証明書は彼らが捏造したものなのかもしれないが、ほと
んどの人は、そんなもの見せられたところで、何の証明にもならない。例え彼らが名前を
名乗ったとしても、いつも決まって偽なのだ。

 彼等の会見のやり方は、尋問の場合もあれば、警告だけの場合もある。どちらの場合に
も、彼らは質問をして入るが、その実、極秘情報に通じ、明らかに何でも知り抜いている
のだ。彼らは完璧なイントネーションや言い回しで話し、その口ぶりもなにやら古い犯罪
映画のセリフによく似ている。「正直にはいちまったほうが身のためだぜ!」とか「こんな報
告費を郵送するなんて馬鹿な野郎だぜ」と、ハリウッド映画の脚本家たちが好みそうな文句な
のである。


68:,
08/05/17 09:11:12 2W3IzeXh

 彼らは最後に報告を言い残していく。UFOの目撃者が相手なら、事件のことを誰にも
しゃべらないといい、UFO研究家なら研究をやめろという。危害を加えると言って脅す
こともある。そして、やってきたときと同じように突然去っていくのである。典型的なM
IB訪問事件について説明を求めると、事情通のUFOマニアならいま述べたような内容
の話をしてくれる。ところが、比較調査を行ってみると、MIB訪問事件の中でこうした完
全なケースというのは、実際にはまれなのである。比較的信頼度が高く詳細な32件の事例
を検討したところ、事件の細部はこうした典型的なケースとは異なっていることがわかっ
た。電話だけで実際には誰もやってこなかったケースが4件あった。さらに、3人の男がや
ってきたのが5件、4人できたのが2件、2人できたのが5件で、残りのケースはすべて1
人だけでやってきている。

 訪問者たちの外見や態度は、誰かにこの標準的ケースとほぼ一致するが、いたって自然なも
のから極めてとっぴなものまで、実にさまざまなケースがある。アメリカでは自動車が何より
一般的な交通手段であるが、車について触れている報告は全体の三分の一しかない。年式
はずいぶん古いのに傷一つない新車同様のキャデラックという表現は、実際にはまったく例外的
なものなのだ。アメリカの22件のうち、車について触れているのはわずか9件しかない。とこ
ろがその反面、信頼度が劣るケースでは、典型的な事例と部分的特長が一致するのが目立
ってくる。特に、目撃者よりUFO研究家がかかわった場合があるそうだ。これからMI
B事件の解明を試みるにあたってこの点が一つの問題になるだろう。


69:,
08/05/17 18:58:04 2W3IzeXh

このように理想的MIB事件は実際には決して一般的ではないが、しかし、これまでに報
告された様々な特徴を統合するための、いわば合成写真のような価値はありそうだ。おそ
らく、この典型例に最も近いケースが、オイハオ州トリードに住むロバート・リチャードソンの体験した事件で
 あろう。彼は、1967年7月に空中現象研究機構(APRO=Aerial Phenomena Research 
Organization)へ、夜道を車で走っているときUFOと衝突したと報告した。彼がカーブを曲
がると、そこに奇妙な物体が道をふさいでいた。ブレーキをかけたが間に合わず、その物体に
衝突した。が、さほどの衝撃はなかった。車がぶつかると同時に、UFOが消えた。リチャード
ソンに同行して現場にやってきた警官は、彼の車のブレーキの跡しか発見できなかった。が、そ
の後で彼がもう一度現場に行ってみると、UFOの一部と思われる金属の塊が見つかった。

 3日後の午後11時、20代の男が2人、リチャードソンの自宅に現れ、10分くらいの間、彼
に質問をして去った。彼らは名前を名乗らなかったし、リチャードソンも(後に彼自身驚いたこ
とだが)、彼らが何者か尋ねなかった。彼らはすごんで見せたりしなかったし、警告もせず、
ただ質問をしただけだった。彼は、2人が1953年型の黒塗りのキャデラックに乗って去って
いったのを見た。車のナンバーを照会したところ、該当するナンバーは存在せず、この男
たちが何者であったにしても、あの種のいかがわしい人物であることは間違えなかった。

 1週間後、リチャードソンのところにまた訪問者が訪れた。今度は、別の二人組みで、ダッジの
新型車でやってきた。2人は黒いスーツを着込み、浅黒い顔をしていた。1人は完全な英
語を喋っていたが、もう一人にはなまりがあった。リチャードソンは、2人に何となく外国人ら
しい雰囲気を感じ取った。最初のうち二人は、あの晩の衝突自己は彼の勘違いで路上には
何もなかったのだと、彼に思い込ませようとしていた。ところがその後、金属の破片につ
いて尋ねて来た。彼が、分析のためにAPROに渡したと答えると、彼らはこう脅迫した。
「あんたのかわいい奥さんに美人のままでいてもらいたかったら、あの金属を取り戻した
ほうがいいぞ」


70:,
08/05/17 19:02:51 2W3IzeXh



 金属の存在を知っているのは、リチャードソンと彼の妻、そしてAPROの二人の幹部会員だ
けだった。この見知らぬ訪問者が金属の存在を知るには、彼の家の電話かAPROの電話
を盗聴したとしか考えられない。この2組の訪問者の関係ははっきりとしていない。しか
し、この2組に共通しているのは、公表もされずに自由に入手できないはずの情報に通じ
ていたということだこの点こそまさしく、MIBの謎を解く鍵になるかもしれない。




71:,
08/05/17 19:06:52 2W3IzeXh


黒服のエージェント

1976年9月、当時53歳の催眠療法を行う医師のハーバート・ホプキンズ博士は、アメリカのメイ
ン集で起きたUFOの瞬間移動事件に関する調査の顧問を務めていた。ある晩のこと、妻と
子供たちが外出して彼が一人でいるとき、電話がかかってきた。相手の男は、ニュージャージー
UFO研究機構の副会長だと名乗り、お宅に伺って例の事件について話あいたい、と言っ
て来た。博士は承諾した。駐車場から現場までの道が暗くて解りにくいだろうと思い、彼
は裏口に行って明かりをつけた。すると、なんとその男はすでに玄関のポーチを上がってき
ているではないか。「車は見えなかった。例え車できたとしても、どこかで電話をかけてか
ら、あんなに早く私の家までやってこれるはずがない」と、彼は後に愕然とした様子で語
っている。

 しかしこのとき、ホプキンズ博士は特に驚きも感じないまま、訪問者を迎え入れた。男は黒
いスーツに、黒い帽子、黒いネクタイと黒い靴、そして白いシャツといういでたちだった。「まる
で葬儀屋だな、と思いました」彼の服装は清潔そのものだった。スーツにはしわ1つなく、ズ
ボンはきちんと折り目がついていた。彼が帽子を取ると、頭には怪我一本もなかった。それ
もただ頭がはげているというのではない。まゆやまつげさえないのだ。肌はやけに青白く、
唇は真っ赤だった。会話の途中、男が灰色のスエードの手袋で唇をこすったとき、手袋に口紅
のしみがついたのを見て、博士はびっくりした。何と、この男は口紅を塗っていたのだ!



72:,
08/05/17 19:07:53 2W3IzeXh


異次元からの訪問者?

しかし、この訪問者の奇妙な外見や態度について博士が深く考えてみたのは、全てのちに
なってからのことだった。この時は博士をごく自然に、事件について話した。博士が自分
の所見を話終えると、訪問者は博士のポケットの中にコインが2枚あるだろうと言った。まさに
そのとおりだった。男は、どれか一枚を自分の手の上に乗せてくれと博士に言った。彼は
言われたとおりにした。男は、そのコインをよく見てほしいと、ホプキンズ博士に言った。博士
がじっと見ていると、その目の前でコインがぼやけていき、やがてゆっくりと消えていった。
「この空間にいる人間には、もう二度とそのコインを見ることはできないよ」と男は言った。

 それからしばらくUFOの話をしているうちに、ホプキンズ博士は、この訪問者の話すスピー
ドが鈍ってきたのに気づいた。男はふらふらと立ち上がると、ゆっくりした口調でこうい
った。「そろそろエネルギーが切れかけてきた。もう帰らなければ、、、、失礼する」彼はよろよ
ろと玄関まで歩いて行くと、そとのポーチの会談を危なっかしい足取りで1段ずつ降りてい
った。このときホプキンズ博士は、ドライブウェーでまばゆく光を見た。青白い光で、普通の車の
ヘッドライトと比べて際立って明るかった。しかし、このとき博士は、この光が男の車の
ものだろうと思い込んだ。もっとも、博士には車は見えなかったし、車の音も聞こえなか
ったのだが。


73:,
08/05/17 19:11:34 2W3IzeXh

 この後、ホプキンズ博士の家族が帰宅した。そこで彼等がドライブウェーを調べてみると車のタ
イヤの後とは違う何かの痕跡が見つかった。その痕跡はドライブウェーの真ん中にあり、車のタ
イヤでこんな場所に跡がつくはずがないのだ。次の日にはその痕跡は消えていた。

 ホプキンズ博士は、この一件ですっかりおじけづいてしまった。特に訪問者の異常な行動を
考えてみると、慄然とする思いだった。彼は恐ろしさのあまり、訪問者の言い出した命令
に従った。当時彼がかかわっていた事件調査のために行った催眠加療中の録音テープを消
去してしまったのである。そして、以後一切その事件にはかかわらなかった。

 その後、ホプキンズ博士と彼の長男の家族に奇妙な事件が続いた。博士は、例の奇怪なほう
もん者と何かかかわりがあるのではないかと思ったが、この訪問者からはその後何も言っ
てこなかった。なお、ニュージャージーUFO研究機構についてだが、こういう名称の団体は実
在しない。

 ホプキンズ博士の体験は、一般に知られているMIB事件の中でも最も詳細な報告だろう。
そして同時に、ここで最も不可解な問題に直面させられる。まず第一に疑問に思うことは、
経験も豊富で社会的地位もある医師が、このような奇妙な話をでっち上げたりするだろう
か。仮に作り話だったとして、果たしてどんな機会があるというのだろう。かるいは、彼
の家族が何かの痕跡を見たという事実はこの際無視するとして、この出来事そのものが幻
覚だったとは考えられないだろうか?あるいはまた、現実と空想とが入り混じったもので
はないだろうか。つまり、こうだ。確かに訪問者は実在した。だがしかし、その男は、何
か彼なりの理由があって身分を偽り博士の家を訪問した。そのことが引き金になって、第
3者にはいたって自然に説明がつくかもしれない問題を、むやむに勘ぐって異様な物語に
練り上げてしまったのではないだろうか?

74:名無しさん@お腹いっぱい。
08/05/23 11:08:51 kyEnnJHB
UFO自体を人が作ったと考える方が自然だと思う。強力なブレーンを持つ
最先端科学で(普通の人には内緒で)作ったと考えると楽に答えが出る。
発表すればどうせコピーされるし、特別な金属は少ない、一般には流通させられない
ような秘密の超科学があるとすればね、ポプキンズ博士はコロッと騙されただけと
考える、見られたからDQN情報とセットで見せて記憶操作して妄想みたいにすれば
博士もDQN扱いされる。あると思うんだよな、もっとすげえテクノロジ。
UFOをラジコンだとすればそんなに難しくないと思う、カメラ積んで飛ばすだけ。

75:,
08/05/25 21:02:08 WeUuCxz9
,

76:,
08/05/29 19:55:33 0lCkUPyL
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)
何でもスレッド保管スレ [電波・お花畑]
精神の病いと奇怪な現象との関係 [メンタルヘルス]
世界史に記されている超常現象 [世界史]


77:,
08/05/29 20:04:00 0lCkUPyL

アダム・クラブツリーは精神療法医であり、人々の精神的トラブルを治療することがかれのしご
とだった。彼にしてみれば、それがフロイトの抑圧であれ、多重人格であれ、「悪魔憑き」であ
れ、たいした違いはないだろう。しかし科学界における立場を考えれば、当然最後の仮説
を捨て、」正統な精神分析用声を使うことが望ましい。彼自身がそうした傾向を示している。

 アダム・クラブツリーはミネソタの神学生だったころ、カール・フォーゲル師の「悪魔よ去れ」という小パ
ンフレットに出会った。

それによると、1920年代、ウィスコンシンで、アンンア・エックランドという少女が「口にしがたい性的行
為」をしたり、冒涜的言葉を吐きたいという欲求にとりつかれた。彼女が「憑依」の典型
的な兆候を見せ始めたので、聖アントニウス共住団からきたカプチ会(カソリック、フランシスコ会の一派。禁
欲と清貧を守る)修道士テオフィルス・リージンゲル神父が、悪魔祓いを行うようになった。

アンナはベッドに横たえられ、悪魔祓いの儀式が始まった。まもなくアンナの体がベッドから浮か
び上がり、ドアの上の壁にたたきつけられ、はりついた。人々は懇親の力を振るって彼女を
引き剥がし、儀式を続けた。すさまじいうなり声や悲鳴を聞いて、町中の人が、何が起こ
っているのかと集まってきた。


78:,
08/05/29 20:04:52 0lCkUPyL

儀式は翌日から数日間続けられた。様々な言語の声が聞こえたが、アンナの唇は固く閉ざされ
たままだった。彼女の頭が「水差しくらい大きく」膨れ上がり、体が風船のように膨らん
だこともあった。激しい痙攣のため、鉄製のベッドの枠は曲がって床についた。また、悪魔
と自称する様々な存在が悪魔祓いに話しかけ、彼等が子供のときに犯した罪を事細かに言
い立てたこともあった。
 ついにはアンナの死んだ父親が「召喚」され、娘を犯そうと狙っていたこと、彼女が抵抗し
たので娘を呪詛し、悪魔を呼び寄せて憑依させたことを認めた。父親の愛人も現れて、生
まれたばかりの赤ん坊を何人も殺したことを告白した。その間中、アンナは深い眠りかトランス状
態のようなものに陥っていた。

最後に、アンナの体がかかとだけを残してベッドから跳ね上がった。神父が悪魔祓いの祈祷を
繰り返しているうちに、奇妙な悲鳴のような音が聞こえ、次第に遠ざかっていった。それ
からアンナは目を開け、泣き出した。「憑依」が終わったのだった。

 クラブツリーと同じ修道院に、パンフレットをドイツ語から翻訳した修道士が居た。彼はこの話が細
部まで事実であることを証言した。クラブツリーは彼が冷静で陽気な人間であることを知ってい
たが、それでも、あまりにもとほうもない話だと思わずにはいられなかった。


79:,
08/05/29 20:06:00 0lCkUPyL

アダム・クラブツリーと「頭の中の声」を聞く患者

アダム・クラブツリー博士は、カナダのトロントに住む精神療法医である。1966年に開業してまもなく、
他の多くの精神科医と同様、彼の元にも頭の中に「声」が聞こえるという患者がやってく
るようになった。
現代ではこのような症例は格別珍しいものではないし、「声が聞こえる」ことも狂気の兆候
と見なされていない。
プリンストンの心理学者ジュリアン・ジェインズ博士が幻聴の研究を始めたのは、自分でも一度体験し
たためであった。ソファに横になっているとき、頭上から語りかけてくる声を聞いたのだ。ジ
ェインズは自らの正気を疑ったが、一割の人間が何らかの幻覚体験を持ち、そのうちの約三分
の1が「幻声」の形態をとっていることを知って、大いに安堵した。
あるまったく正常な若い主婦などは、毎朝ベッドを整えながら、死んだ祖母と長い会話を
交わすという。ジェインズは当然ながらこうした体験すべてを幻覚とみなし、アダム・クラブツリー
も長い間その見解を支持していた。しかしクラブツリーはあるとき、この基本的見解に疑問を投
げかける症例に出会った。それはセイラワージントンという若い女性に関するものである。セイラはジ
ェニーという女性精神科医の患者だったが、初期療法がうまくいきかけてまもなく、うつ病に
取りつかれ自殺を図った。


80:,
08/05/29 20:09:04 0lCkUPyL

クラブツリーは二人をオフィスに迎え入れ、セイラの問題点を探った。質問の一つに、頭の中の声を
聞いたことがあるか、というものがあった。聞いたことがある、とセイラは答えた。クラブツリ
ーは彼女に、横になってリラックスし、頭の中で行われた会話をできるだけ再現して欲し
いと頼んだ。すぐに反応が現れ、彼女は体をこわばらせて叫んだ「ああ、すごい火だわ、
なんて熱さなの!」。二人の精神科医は、その声がまったく別人のものであることに気づ
いた。セイラは自信のない話し方をするが、新しい声は命令することになれた人間のものだ。
一体どうしたのかと訪ねると、声は「セイラを助けてやって欲しい」と答えた。それで、そ
の声がセイラ・ワージントンではないことが明らかになった。
名前をたずねると、「セイラ・ジャクスン」と答え、セイラの祖母だと名乗る。クラブツリーは、自分も
セイラを助けようとしているのだと語り、協力して欲しいと頼んだ。「祖母」は承諾した。第
一回の実験はそれで終わった。
次の実験でも祖母はすぐに現れた。そしてまた火について語り、不意にたずねた。「ジャク
スンはどこ?」。ジャクスンは彼女の息子の名前で、火とは1910年に起こった火事のことだった。


81:,
08/05/29 20:10:33 0lCkUPyL

セイラ・ジャクスンは近所が火事だと聞いて、すぐさま家に駆け戻った。7歳の息子が一人で留守
番をしていたからである。あたり一体は火の海だった。ジェイスンは近所の人が安全な場所に
避難させていたが、セイラ・ジャクスンはそれを知るまで1時間ほどの間、熱風に息を詰まらせな
がら通りを駆け回った。その体験は、彼女の意識の奥深くに刻み込まれた。

セイラ・ジャクスンによると、彼女はセイラ・ワージントンがピアノを弾いているときに、孫娘に「憑依」し
たのだという。どちらのセイラも音楽が好きだった。

やがて意外なことが明らかになった。孫を助けて欲しいといいながら、実際に助けを必要
としているのはセイラ・ジャクスンのほうだったのだ。彼女は自分の人生に関してー―取り分けセイ
ラの母エリザベスにつらくあたったことで、罪の意識に苛まれていた。エリザベスは陰気で神経症
的な娘に育ち、成人してからは自分の娘につらくあたるようになった。セイラ・ワージントンとそ
の母エリザベスは、エリザベスとセイラ・ジャクスンの関係をそのままに繰り返していた。どちらの母親
も、娘より息子を溺愛し、男こそすべてで女は無に等しいと、娘に教え込んだのだ。



82:,
08/05/29 20:12:21 0lCkUPyL


祖母は死の間際にそれをはっきりと自覚し、いまでは孫娘を助けてやらなくてはならない
と考えている。しかし助けるどころか、彼女は事態をさらに悪化させてしまった。セイラは内
なる声に混乱し、恐れ、絶望しているのだ。

しかしいま、祖母が「外に出て」きたことで、事態はずっと容易になった。二人の精神科
医は彼女から、セイラの家族背景に関する貴重な情報を入手したのだ。セイラははじめ、祖母が
自分を通じて話していると聞かされて驚きを示したが、次第にそれを受け入れ、自分の問
題に深い洞察力を持って望むようになった。

二ヵ月後、セイラは全快した。祖母はまだ「憑依」したままだったが、セイラはすでに彼女を恐
れる必要のないことを理解していた。それどころか、自分の人生を慈愛をもって見守って
くれる祖母の存在に、慰めすら覚えるようになったのである。



83:,
08/05/29 20:13:55 0lCkUPyL

娘への性的妄想にとりつかれた父親の「憑依」、、、、事例


この物語を読んで、読者は恐らく私と同じ様な反応を示すだろう。私は、アダム・クラブツリーの
タイプ原稿「多重人格」をはじめて読んだ時、この事例に対して純粋に心理学的な解釈を試みた。
―セイラは子供時代に祖母と出会っている。恐らく、祖母自身の口から火事の話しを聞かさ
れたことがあるのだろう。また、自分と母親が非常によく似た問題を抱えていることにも
気づいただろう。彼女の無意識精神が、自分の苦悩を合理化するために、この話を「再現」
したのだ、、、。
しかし私は、クラブツリーの本(序文を書いてくれと編集者が送ってよこした)を読んでいくう
ちに、そうした説明では納得できないものを覚えるようになった。彼はさらに、いわゆる
「憑依」患者の症例を8件あげているが、その3つめか4つめあたりで、無意識精神論は
ひどく説得力を失い始めるのだ。
スーザンというソーシャル・ワーカーは、どうしても、男友達との交際を長続きさせることができなか
った。それは自分が父親を深く恨んでいるせいだ、とスーザンは説明した。クラブツリーはセイラの祖
母のときと同じ様に、自動車事故で死亡したスーザンの父親を呼び出し、話し合った。


84:,
08/05/29 20:15:41 0lCkUPyL

彼は娘に対して性的な執着を抱き、スーザンが16歳になるまで、眠っている娘の寝室に忍び
込んでは性器を愛撫していた。スーザンは無意識レベルでそれらの出来事に気づいていた。そし
て自分に対する父親の欲望を認識すると、父親を軽蔑し、今度は自ら挑発的な行動をとっ
て、父親を苦しめるようになった。その侮蔑感がボーイフレンドとの関係にまで及び、トラブルの
原因となったのだ。
父親は自動車事故で死亡したとき、「避難場所」として娘の中に引き込まれた。性的な干渉
を受けていたため、スーザンは父親の憑依を拒否することができなかった。娘の「内部」にと
りこまれてしまうと、父親は「朦朧状態」に陥り、みずからのアイデンティティも現状も
把握できなくなった。
クラブツリーは父親に、彼がすでに死んでいること、娘を放っておいてやらなくてはならないこ
とを辛抱強く言い聞かせた。やがて、ある日を境に、父親は治療実験にあらわれなくなっ
た。スーザンは開放され、安堵した。
また私が特に面白く思ったのは、アートと呼ばれる大学教授の症例である。彼は最初の結婚に
失敗し、二度目の結婚を目前にしながら、結婚したいという意欲を次第に失いつつあった。

彼は説明した。それは「心の中の嵐」のせいだ、厳しい声が自分や知識人を批判するのだ。
それはデトロイトに住んでいる母親の声に似ているー―。アートは常識的な解釈を試みた。そ
の声は、アート自身が持つ否定的な一面であり、自分と母親にはどこか共通要素があるのだろ
う。母親は常に、彼に対して強い所有欲を示していたから。


85:,
08/05/29 20:17:42 0lCkUPyL

クラブツリーは例によってアートを完全にリラックスさせ、ヴェロニカとなのる母親との会話を始めた。
ヴェロニカは、自分の息子の関係について語り、息子の友人関係の多くになぜ反対するかを滔々
と説明した。「ヴェロニカは非常に、「まるで天真爛漫といえそうなほど、自己中心的だった、、、」。
自分は、息子の婚約者を含め、彼の信用している多くの人間が、いかにおろかで狡猾で尊
敬に値しないかを、ただ息子に認識して欲しいだけなのだ、、、、、、。

クラブツリーは彼女に、そうした干渉が息子の、ひいては自分自身のためになると思うかとたず
ねた。彼女はやがて、たぶんためにならないだろう、と認めた。クラブツリーはさらに指摘した。
彼女はデトロイトで自堕落で退屈な毎日を送っていた。息子とことよりも自分自身のこと
に関心を向けたほうが、すべてはうまくいくのではないか。

アートの治療中、母親に癌が発見され、手術をすることになった。アートに内在する「ヴェロニカ」
は、息子に「憑依」することで生気が奪われたためだろうと説明した。以後、アートの「内な
る声」は薄れ、やがてまったく聞こえなくなった。

いっぽうデトロイトの母親は驚くべき変化を遂げた。体が次第に衰弱し、精神的にも厭世観に
浸っていたのだが、不意に活力を取り戻し、積極的に外出して新しい友人を作り始めたの
だ。「彼女はまさしく、諺にも言う新たな人生を手に入れたようであった」。

いっぽうデトロイトの母親は驚くべき変化を遂げた。体が次第に衰弱し、精神的にも厭世観に
浸っていたのだが、不意に活力を取り戻し、積極的に外出して新しい友人を作り始めたの
だ。「彼女はまさしく、諺にも言う新たな人生を手に入れたようであった」。

クラブツリーは、自分はこれらの症例が超常現象であると信じているのではない、単なる観察
者・現象学者として、各々の事例を憑依現象で「あるかのように」あつかったにすぎない
と主張している。(ひっかかる)
それは別に矛盾した態度ではない。スーザンやセイラやアートが聞いた声は、確かに彼ら自身が作り
出したものだったかもしれないからだ。無意識精神は、それよりもはるかに驚異的な芸当
をやってのける。しかしそれらすべてを考え合わせても、これらの事例は間違えなく、無
意識的な自己欺瞞だけでは片付けられない圧倒的な印象を、多くの読者に与えることだろう。


86:,
08/05/29 20:21:10 0lCkUPyL

アダム・クラブツリーが確信に至るまで


やがてクラブツリーは修道院生活になじめず、1969年に精神療法医になった。

私は程なく精神療法医として、同じくらい驚くべき超常現象、とりわけテレパシーと透視体験
の実在を受け入れるようになった。患者たちが自発的に提供してくれる、直感や、取り分
け夢から得られる広範囲にわたる証拠は、否定のしようが内容に思われた。しかし当時、
私はそれをわずかでも受け入れることに非常な抵抗を覚えた(1989年1月1日づけ、著者
あての手紙より)

1976年、ある同僚の患者が「憑依」の兆候を示しているという話を聞き、クラブツリーはその症
状を見せてもらった。しかし、クラブツリーは、それを真剣にとりあげようとはしなかった。そ
の翌年、彼自身の患者にも先ほど始め紹介した症例が見られるようになった。そこでクラブツ
リーも、純粋に実用的観点から、それを憑依として扱うようになった。クラブツリーは主張してい
る。自分は精神療法医として、現象学的態度を維持する。つまり、「これは憑依である」と
はいわず、「この患者は「憑依」の前徴候を示しているから、憑依として扱うことが、おそ
らく最もよい治療方法となるだろう」というのだ。

だが、彼はSPRの一員であるし、彼の著書を読めば、彼が「憑依」仮説を真剣に考慮していることは明らかである。


Wikipedia項目リンク  SPR


87:,
08/05/29 20:22:30 0lCkUPyL








,





88:,
08/05/29 20:23:29 0lCkUPyL

会議の3日間吸収すべきことは山ほどあった。リーア・ホワイトは「特異体験」と題する講演で、
この現象に十代で興味を持つに至った顛末を話した。きっかけは、吹雪の中を運転中に横
滑りした石炭トラックに追突されたときだった。気がつくとホワイトは車の上に浮かんでいた。非
常に高く浮かんでいたので、東海岸が見えるかと思ったほどだ。そこでホワイトは愕然とする。
「つまりこれが死ぬということなんだ」。完全な劣等感を感じたと思ったとたん、自分が雪
まみれで車のボンネットにのっているのだと気づいた。フロントガラスを突き破り、骨折十三箇
所の大怪我だった。後になって同業者は即死だったと知った。

 この体験でホワイトは宗教や哲学関係の書物を読むようになり、最後にはJ・B・ライン主宰の
ヂューク大学超心理学研究所で助けを勤めることになる。

しかし、この会議で何よりも強い印象を受けたのは、偶然ある話題が持ち上がったときだ
った。リーア、ピーター・ラッセル、スタン・グロフと私の4人が討論会に出ていたときのこと、悪の力を
目の当たりにしたことがあるとスタンがいいだしたのだ。詳しく話すように私が促すと、長く
なるからとグロフは渋ったが、他の二人や、そして聴衆にも後押しされ、かまわないから話
して欲しいと私も促した。

初めてアメリカにやってきた頃、グロフはある心理学関係の会議に出席した。一人の心理学者が
がフローラという28歳の女性の症例を紹介しているところだった。激しい自殺傾向を示す抑う
つ症患者で、16歳のとき、夜警殺しの絡んだ窃盗にかかわって服役の判決を下される。4
年後に仮釈放になるが、こんどは麻薬とアルコール中毒になり、運転中に旧に崖から飛び出した
いとか、別の車に追突したいという衝動と戦わねばならなかった。その後、ヘロインを服用中

会議が終わると、furo−raの主治医がグロフに、LSD療法を施してもらえないかと
頼んできた。これは難しい決断だった。というのも、当時すでにサイケデリック・ドラッグをめぐ
って相当なヒステリー状態がおきており、もしLSD投与後にフローラが殺人でも犯せば投薬の聖に
されナ寝なかったからだ。しかしフローラにはほかに望みはなかったため、グロフはあえて危険を
冒そうと決断した。仕事場のメリーランド心理学研究センターへ戻り、フローラの治療に取り掛かったの
だ。


89:,
08/05/29 20:24:46 0lCkUPyL

多量のLSDを投与した最初の2回の治療では、、特に変わったところはなかった。フローラは
産道でもがき苦しむ自分を再体験し、自分の葛藤と自殺傾向が誕生時のトラウマにあることに
気づいたが、相当量の緊張を開放したにもかかわらず、本の少し快方に向かっただけだった。
3度目の診療に入って2時間が経過したところで、フローラが普段から悩まされていた顔面の痙
攣がいっそうひどく、苦しげになった。と、その顔が凍りつき、グロフの表現を借りれば「邪
悪な仮面」のようになった。低い男の声になり、その正確はがらりと変わってしまったよ
うに見えた。
男の声は、悪魔だと名乗った。フローラにかまうなとグロフを脅し、この女は自分のものだ、奪
おうとする奴は誰でもひどい間にあうぞと警告した。そして、もしこのまま治療を続けれ
ばグロフや部屋に居た同僚たち、研究プログラムにどんな災難が降りかかるかを言い立て始めた。
一同は部屋の中にいた同僚たち、研究プログラムにどんな災難が降りかかるかを言い立て始め
た。一同は部屋の中に「何か異質な存在をはっきりと」感じたとグロフは言う。脅しの内容
から、グロフ自身や助手たちの私生活について驚くほど知っていることが解った。フローラ自身
がそんな詳しい知識を得られたはずがない。その病院の患者でさえなかったのだから。

恐怖と反撃したいという感情の入り混じったグロフの精神状態が、何らかの形でその存在に
力を与えているらしかった。その存在をおいだすために、グロフは十字架を使おうとさえ思
ったという。その代わりに、グロフは自分を瞑想状態におき、自分とフローラ2人の周囲に光の
カプセルがあるところを想像しようとつとめた。


90:,
08/05/29 20:26:39 0lCkUPyL

その後の2時間は、グロフにとって実に長い2時間だった。悪魔が主導権を握ってから鉤爪
のようになっていたフローラの手が、グロフの手の中で徐々に弛緩していくと、「邪悪な仮面」も
また消えてった。
 治療の後、フローラは憑依状態のあいだのことはなにひとつ記憶になく、その前後のことし
かおどえていなかった。
まったく突然に、フローラは快方に向かった。酒や麻薬と縁を切り、宗教集会に出るようにな
った。顔面の痙攣もおさまっていった。異性との性交渉も試みて、3ヶ月ほどは結婚生活さ
え経験した。ただ、異性との性交渉は苦痛なだけとわかり、結局はレズビアンに戻ってしまっ
たが、ただし今回は、それまで苦しんできた罪の意識にさいなまれることはなかった。そ
して、タクシー運転手の職に就いた。
我々一同はみな、この話に夢中で聞き入っていた。間違えなくこれが、この討論会のハイライトだた。
グロフは憑依説にはくみせず、むしろ一種のユングの元型の発想ではないかと考えていた。言
い換えれば、人類の遠い過去かが発言したもの、という説である。しかし私としては、多
重人格についてずいぶんと本を書いた経験で、ユングの説にはそれほど長所を認めていなか
った。なんとなれば、リーア・ホワイトが自分の身体から抜け出せたのならグロフの患者の身体を誰
か、あるいは何ものかが一時的にでも居を求められないという理由もないはずだからだ。
、、、、、、、、、、、、、、、、、


91:,
08/05/29 20:42:21 0lCkUPyL

、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、そこまで読んだ中で私がポールの例に一番興味を持ったのは、スタン・グロフの体
験談に登場するフローラを思わせるところがあったからだ。二人とも明かに二重人格なのだ。
ただポールの二重人格はフローラのものより害がないが。二人の間の最も重要な共通点は、純粋
の精神医学的視点から見て、二重人格と自己欺瞞の非常に魅力的な症例として考察可能で
ありながら、両者ともそうした解釈だけでは済まされない要素があることだと私には思わ
れた。フローラの幼児期は心に深い傷を残した。彼女は犯罪者、薬物中毒者になり、同性愛で
あるという罪悪感に悩まされていた。そこで暴力的、反社会的な第二の自我が無意識レベル
で発達し、悪魔的人格として表出した可能性は十分にある。、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、
こうした説明はいかにもっともらしい印象を与えはするものの、どちらの疑念も完全に払
拭しきれるものではないー―特に他の同様な事例を考慮に入れた場合には。私は多重人格
について多数の書を執筆しており、最初のうちはもう一つの自我とは完全な人格から乖離
した断片なのだと言うとおりのいっぺんの説明を鵜呑みにしていた。しかし、アダム・クラブツ
リーやラルフ・エリソン、そして(もっと最近では)デヴィッド・コーエンなどの精神科医が記している奨
励中にはこのパターンに当てはまらないものがあり、霊憑依説の可能性を考慮しなくてはなら
ないという結論をしぶしぶ認めなくてはならなくなっていた。ポールに関しては、自分は一
部分エイリアンであり、自分の属するのはこの地球ではないと感じているアブダクティーがいかに多
いかという覚書を、マック自身も残している。

>>62 ,,,,,,,,,,,,メン・イン・ブラック関係のぎゃくば-じよん↓、、、、なんでもありってやつ


92:,
08/05/29 20:43:50 0lCkUPyL

やがて、ひょんなことから私は視野を広げることなる。1960年代に、超常現象についての
執筆を依頼されたのだ。テレパシー、予知、千里眼、体外離脱体験などといった事柄に首を突
っ込んだとたん、世迷い言として片付けることなどできるものではないと気づいた。人々
が間違った動機―つまり現実逃避の類-−から超常現象に興味を持っているのだという意
見に変わりはなかったが、それでもなお、幽霊やポルターガイスト、予知の証拠は原始や電子が
存在するという証拠と同じくらいしっかりしているという感触をもったのだ。

拙著「オカルト」の最後のほうで、完璧を期すためという理由からではあったものの、一章をソ
空飛ぶ円盤に割かなくてはならないと思った。私はケネス・アーノルドの目撃談とトーマス。マンテル機長
のUFO追跡墜落事件について触れた。その後で触れた事例は、今にして思えば、当時思っ
ていたより遥かに重要な事例だったのである。

以下は、カリフォルニア在住の知人、リTY-ド・ロバーツから聞いた話だが、オランダのヨガ行者ジャック・シ
ュワルツは、長く尖った針のベッドに寝て、さらに自分の上に体重の重い人間を乗せるという荒
業ができた。針が身体に深く食い込んでいるにもかかわらず、傷口からは出血もせず、シュワ
ルツは苦痛など何処吹く風だったという。
1958年、このシュワルツがオランダ海軍の厚生仕官として乗船していた船舶がスエズ運河を通過中の
ことだった。ちょうど将兵慰安の役目として奇術師が出演していた。そのとき突然、長身
痩躯のアラブ人がシュワルツに近づき、「あなたはわが師です」と言いながら、シュワルツの足に接吻す
ると歩み去った。シュワルツは後を追おうとしたが、その姿はどこにもなく、舷門の当直兵もそ
の姿を見てはなかった。



93:,
08/05/29 20:44:58 0lCkUPyL

その1年後、ロサンゼルスでのある講演を抜け出したシュワルツに小柄な男が近づき、話がしたいと
告げた。妻が心配するのもかまわず男の中の乗り込むと、 男はシュワルツの手に接吻して、以
前シュワルツの足に接吻し、師と呼んだことを思い出させた。シュワルツは困惑した。この小柄な男
は、あのひょろっとしたアラブ人とは似ても似つかなかったからだ。ところが、男はシュワルツ
の心の内を読んだらしく、「我々は好きな姿になることができるのだ」と告げた。そして
「我々は何千年も前にロケットで地球に不時着した人々の子孫だ」と説明した。次に男は、ネパ
ールにいるシュワルツの師からのメッセージを携えてきたと言った。そのメッセージとは、「霊感によって
与えられる霊的真実を皆に広める時期だ。お前は実現することになっている真実を告げる
ため、神の使わした運び手なのだ」と言うものだった。またあうことになると約束すると、
男はシュワルツを車から降ろした。

数年後、シュワルツは自分の使命に関するテレパシーのメッセージを受け取り始めた。ある女性患者は金
属的な声でシュワルツに話しかけ、お前は冥王星の出身で、自分―声の主-―は金星人だと告げ
た。この金星人はリヌスと名乗り、金星に棲息するガス状生物について専門的な話を並べ立て
たが、それはこの女性患者の知的能力を遥かに超える事柄だった(後の面接中のテープを聞
かされた本人が驚いている)。その二ヶ月後、また別の患者の口を借りてリヌスはシュワルツに話し
かけた。さらにヴァンクーバーの心霊少女が、前夜アストラル体となって金星へ赴き、そこでリヌスとあ
ったとシュワルツに語ったりもした。



94:,
08/05/29 20:50:18 0lCkUPyL

当時は単にばかげた話だとしか思われなかったが、今ではそこにおなじみのパターンが見て取
れる。一風変わった能力を有する人物が、超自然と思しき手段でメッセージを受け取り、救世
主となる運命、おそらくは地球を救う運命を背負っていると告げられる、と言うパターンだ。
何らかの徴が与えられることも多い。たとえばメッセージの主から未来に関する予言があり、
それが的中すると言ったような。しかし、メッセージを受け取った人間が無邪気にも完全にこ
れを信じきってしまうと、待ち受けているのは混沌と狼狽である。例えば大惨事、いやそ
れどころか世界の終末の予言が結局実現せず、この神の恩寵を受けし者をひどく情けない
気持ちにさせてしまったりする。
この不可解で曖昧模糊としたUFOの世界に私が再開したのは、その2,3年後1970年代
中ごろのことだ。「オカルト」が好評を博すと、超常現象にかかわりのある企画に加わって欲し
いと言う誘いがどんどん来るようになった。例えば、BBCテレビの連続番組への出演であ
り、「未解明現象」シリーズ本の編集スタッフへの参加である。スプーンを軽くこすって曲げることで
一夜にして名声を築いたあのユリ・ゲラーと出会うことになったのは,そうした立場からだっ
た。
ゲラーなど単なる腕のいい手品師に過ぎないと言う懐疑派の言葉につられ、私もほとんどそ
の気になっていたのだが、背を向けたままで私の心を読み、私がメニューの裏面に描いた絵-―
子供たちを喜ばせようと私がでっち上げた不細工な怪物の絵を再現して見せられ、これは
本物だとすぐさま納得させられてしまった。私が絵を下にして片手で覆うとゲラーは振り向
き、自分の目を見つめて画像を送って欲しいといった。するとだしぬけに、ゲラーは自分の
メニューに、多少正確さには欠けるものの、間違えなく同じものだと解る大きなぺらぺらの耳
と大目玉の生き物の漫画を再現して見せたのである。


95:,
08/05/29 20:52:16 0lCkUPyL

この時点で、アンドリア・プハリックの「ユリ―ユリ・ゲラーの謎の日記」を読んで以来私を悩ませ続
けていた疑問を本人にぶつけてみた。多くの人々と同じく私も、あの本は読み終えるのが
極端に難しいと思っていたのだ。問題は実に単純で、まるで信じられなかったからである。
プハリックが途方もないうそつきだと思っているわけではないー―たんにどうがんばっても私
には内容を本気にできなかったのだ。
私はあの本に書かれていることがすべて本当にあったのかどうか知りたかった。そのとき
ゲラーがすでにプハリックと袂を分かっており、しかもゲラーが何らかの反感を抱いていることも
知っていたので、本当のことを答えてくれない理由もないはずだった。
ところがゲラーはじつにきっぱりと、「何から何までアンドリアの書いたとおりだった」と答えた
のだ。
「ということは、君のパワーの源はどこか地球の外から来ていると信じているのかね?」
「わからない。どこから来ているのかは、わからない」
「しかし、自分自身の無意識の表出―というか、一種のポルターガイスト現象だとは思っていない?」
ゲラー被りをふった。「そうは思えない。このパワーの背後にあるものが何であれ、知的なもの
だという印象を持っている。こちらをからかったりすることもあるんだ。僕は自分の本(ユ
リ・ゲラー著「私記」1975年)の中で、それを宇宙の道化師(コズミック・クラウン)と呼んでいる」
私が疑問を抱いた理由は、プハリックの本の第3章を読めばわかる。そこには、ある日テルアビフ
のホテルの一室で軽い催眠下にあったゲラーの様子が記されている。自分は今、子供の頃よく勉
強に没頭したキプロス島の暗い洞窟に居ると言った。「何を勉強しているのかな?」とプハリック
がたずねると、ゲラーはこう答えた。「宇宙からやってきた人々について。でもまだそのこと
を話しちゃいけないんだ」


96:,
08/05/29 20:54:19 0lCkUPyL

ゲラーは次に、1949年、3歳の誕生日のすぐ後で、テルアビブの庭でおワン型の光が空に見えた
ときの様子を話した。そして目の前に光る人影が見えた。頭の上に挙げた両手には、何か
太陽のように輝く物体を頭の上に捧げもっていた。
プハリックの本がおよそ信じられなくなりだしたのは、この部分からだった。というのも、そ
れに続けてプハリックは、催眠面接の途中でゲラーが口をつぐむと、途中から奇妙な、金属的な
声が聞こえ始めたと書いているからだ。声は「3歳のとき庭でユリ・を見つけたのは我々だ」
と言った。彼らは目的進行のためにユリをプログラムしたが、接触時の記憶は消しておいたと言
う。目的とは世界戦争を回避することで、エジプトとイスラエルの間に起きることになっている。
ゲラーはその目的のための、何らかの道具になるはずなのだと言う。
彼らとは、後の明らかとなるのだが、ナインと呼ばれる超人グループだった。プハリックがはじめて
ナインを知ったのは、ヴィノド博士というヒンドゥー教の超能力者を研究中のことだった。ヴィノドは
出し抜けにまったく別人のような声で、しかも訛りのない完璧な英語を話し始めた。その
存在は言語明瞭にして高度の知性を備え、自分は9つの原理と力のメンバーであり、人類進化
の一助となることがその使命だと説明した。
その4年後の1956年、プハリックは知り合いになったチャ-ルズ・ラフェッド博士夫妻というアメリカ人か
ら9つの原理と力からの長文のメッセージを受け取ったが、そこにはヴィノド博士を介して伝え
たメッセージの内容が言及されていた。二番目のメッセージがなんらかのトリックでもないかぎりナイン、
あるいは少なくともその代弁者とは一種の肉体を持たない知性であるようだった(しかし、
のちにラフェッド博士自身が、チャネリングによるメッセージに惑わされる危険を、身をもって示すこと
になる。ある特定の日に世界の週末が来ると公言したものの当日何も起こらず、結局ミシガン
州立大を辞職する憂き目にあったのだ)。


97:,
08/05/29 20:55:30 0lCkUPyL

こうした出来事すべてが、テルアビブで金属的な声を聞いたプハリックがまたもやナインが現れたと
早合点した説明になる。
催眠から覚めたゲラーは、何がおきたかまったく覚えていなかった。プハリックが庭での出来事
を描写したテープを再生すると、ゲラーは「ぜんぜん覚えていない」と呟いている。

金属的な声のくだりになるとゲラーは出し抜けにテープを引き抜いて脱兎のごとく部屋から出
て行ってしまう。ゲラーがつかんだときテープが消えるのを見たとプハリックは証言する。30分後
にゲラー(ただショック状態だったようだ)を見つけたが、テープはもう陰も形もなかった。
この逸話を手始めに、続く一連のあまりに常軌を逸した出来事は、読むものの驚きさえ麻
痺させてしまう。ゲラーが本箱に入れた指輪を消したり出したりする。するとプハリックは、こ
の物体を消したり出したりする能力を研究すれば知りたいことが解るかもしれないと決め
込む。「物体を消すというこの能力がユリ自身のものであると断言できれば、話は簡単だ。し
かし、この能力が地球外知性によってコントロールされているとすれば、非常に重大な発見を目
の当たりにしていることになるのだ。」



98:,
08/05/29 21:02:08 0lCkUPyL

そこでプハリックははっきりさせようとした。パーカー万年質の部品3つに数字のコードを刻みつけ、
本箱に入れたのである。ゲラーはその上に9分間手をかざしていた。箱を開けると、万年質
には何処もおかしなところはなかった。だが、仔細に調べてみると、真鍮のカートリッジが消え
ていたのである。

その日、後ほどゲラーが催眠状態にあったとき、再び金属的な声が話しかけてきて、いま「ス
ペクトラ」という宇宙船で「5万3069光年のかなたにいる」と説明した。そしてプハリックは、
ゲラーの面倒をよく見るようにと言い渡された。ゲラーには達成せねばならない大切な使命が
あるというのだ。声は続けて、万年筆のなくなった部分を持っており、やがてプハリックの手
元に戻されるということになると告げた。


99:,
08/06/02 22:48:18 MW+zxury

その夜、二人がテルアビブ市内を車で商工中、道路の突き当たり上空に「翼のついた、発行す
る円形の宇宙船」が出現した。

2日後、プハリックはゲラーがUFOを目撃した別の場所を見ておきたいと思った。彼を迎えにガ
ールフレンドのアイリスのアパートへ行くと、ゲラーはまだ食事を済ませていなかった。アイリスが冷蔵庫か
ら卵を3つ取り出し、深鍋に水を満たした。卵をとりに行ったアイリスは悲鳴をあげた。卵は
熱く、すでにかたゆでになっていたのだ。

そののち、ゲラーの運転で3人がテルアビブの外れに行くと、コオロギの鳴き声のような声が聞こ
え、やがて空中に振動する青い光が見えた。ゲラーはプハリックとアイリスに待っているように言う
と、チーチーという音と青い光のほうへいった。しばらくしてもどってきたゲラーの様子は、ま
るでトランス状態のようだった。後にゲラーがかたったところでは、明滅する青い光に近づくと、
頭が真っ白になったと言う。次にわれに返ると、万年筆のカートリッジをもって戻ってくるとこ
ろだった。



100:,
08/06/02 22:49:35 MW+zxury

無理もないことだが、こうした出来事のおかげでプハリックは自分が相手にしているのは地球
外の知的生命体に間違えなく、街ほどの大きさの宇宙船で地球を800年間見守ってきたと
言うそのことばもおそらくは本当だろうと思い込んでしまった。不可思議な出来事を立て
続けに目の当たりにして、ゲラーのトリックではないかと言う疑念はすべて吹き飛んでしまった
のだ。テープレコーダーが勝手に回りだし、やがてとまると金属的な声のメッセージが録音されてい
る。録音テープが目の前で消失する。ニューヨークに置いてきた革のカメラケースがテルアビブで見つかる。
腕時計がだしぬけに狂ってしまう。1度など、テーブルに置いた腕時計を見ていたところ、ゲ
ラーが叫び声をあげた。手首にその時計が出現したのだ。ゲラーがアメリカから取り寄せようと思
ったものの、テープレコーダーが録音を始めると、そのコンセントがソケットから引っこ抜けてしまった。
何度か戻そうとしたが、そのたびに飛び出してしまうのだ。

ここでプハリックの立場に自分を置いてみるのはたやすいだろう。ゲラーに出会ってからと言う
もの、奇跡は日常茶飯事になっている。空中からは謎の声が聞こえ、自分とゲラーには重大
な任務があると、世界の未来の平和はその任務にかかっていると告げられるのだ。プハリック
は、超自然的な力とじかに交信していた古代ヘブライの預言者と同じ立場に自分たちはい
るのだと感じはじめる。プハリックは、族長に神の声が話しかけたという聖書の記述は修辞的
なスタイルだと解釈してきた。ところがそれは文字通りの真実だったのだと思うようになった
のである。


101:,
08/06/03 08:57:01 hDHZIlBv

誰しも納得するところだろうが、こうした状況下では大半の人々が、この超自然的(ある
いは地球外の)力は本物であり、幻覚やトリックなどではないと思うことだろう。日ごとに自
然法則が否定され、目前で様々な現象を声の能力を証明されては、どんな頑固な会議論者
も信じ込んでしまうはずだ。

目撃できるのは当事者に限られている場合が多い。砂漠を走行中にゲラー、プハリックともう一
人が巨大な宇宙船を目撃するが、フロントシートにいた3人の軍人には見えなかった。宇宙の知性
は明らかに人心を操る不思議な能力を有しているのだ。

しかし、目的は何なのだろうか?ゲラーがとてつもなく重大な任務をはたすために選ばれた
のだとしたら、それは何なのか?声は、間もなく自分も参加する惑星地球への大規模な着陸がある予定で、超自然の力が現実に存在するのだと人類もとうとう知ることになるとい
う。だが、プハリックが「われわれの務めが何であるかを明らかにしてもらわなくては」と異
議を唱えると、声はこう答えるのだ。「忍耐だ。忍耐強くあらねばならない。24時間をわれ
われに捧げているあなたたちでさえ、まったく理解できないのだから」

ここに至ってようやく、宇宙知性体にも自分たちの目的が何なのか明確ではないのではと、
読んでいるほうも疑い始める。「ユリの映画を作れ」とプハリックは命じられる。だが、その映画
は失敗に終わる(やがて私もロバート・スティグウッドという興行主に雇われてユリの映画に関わる
のだが、これも失敗に終わる)。ユリにドイツ行きを命じた宇宙知性体は、ユリの力を見せ付けれ
ば誰もが霊的な力が現実に存在すると認めるだろうと自身ありげだった。だが、エスカレ^ターや
ケーブルカーをとめて見せたにもかかわらず、ユリの大業にドイツ人はたちまち興味を失ってしまっ
た。


102:,
08/06/03 08:58:20 hDHZIlBv

宇宙知性体は、これにつづくゲラーのアメリカ・ツアーについてもしくじったようだ。どういうわけ
か、科学的テキストを拒むようにとゲラーに支持したのである。ともあれゲラーは承諾し、スタンフォード
大学のハル・パソフとラッセル・ターグとともにテストを行った。結果ではテレパシーの存在を示す明らかな
証拠であり、コンパスの針を左右に振ったり金属製の小さな道具類を曲げたり壊したりする能
力を実演している。

しかし、<タイム>誌に後押しされたアメリカ人奇術師のグループはすでにインチキだと決め込んでおり、
スタンフォード大の科学者よりも、<タイム>のほうが声が大きかった。ゲラーの憤りは募るばかりで、
やがてプハリックと意見が衝突するようになる。ゲラーは声に疑念を抱き始めたため、「ただのお
調子者にからかわれているだけ」なのではないかと思うようになっていく。

こうした事情など何処吹く風で、宇宙生命体はその力を誇示し続ける。ある日にはプハリック
の飼い犬が二人の目の前で消えたかと思うと庭に現れる。ゲラーと口論している途中でプハリッ
クが宇宙知性体などうんざりだというと、大音響の雷鳴がとどろき、大型振り子時計が玄関
の反対側へ凄い勢いで飛んでいき、粉々に砕けてしまった。

ついには、沈黙の誓いを破ってすべての出来事を本に書くようにとの指示がプハリックに出た。
その結果が、もちろん「ユリ―ユリ・ゲラーの謎の日記」(1974年)である。だが、ここでも「ス
ペクトラ」の乗員たちには誤算があったようだ。本が出版されてどうなったかといえば、ただ
真摯な研究者というプハリックの評判が地に堕ちただけだったのである。プハリックの良心的誠実
さが勝利を収め、何かがあったことは示せたはずだった。だが、50ページも読み進むと記
されている出来事は信憑性の範疇を飛び越えてしまい、その後は妙に一本調子な奇跡のご
った煮と化してしまう。この本のおかげでゲラーとプハリックは有名になったが、そのなり方は、
ならなかったほうがよかったと思わせるような種類の名声だった。



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