朝日新聞「プロメテウスの罠」が本になりました
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12/03/20 17:07:50.56 kiuWxk4d0 BE:432495072-BRZ(11232)
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■腹立たしい官公庁の愚民観
3・11を検証する「プロメテウスの罠(わな)」は本紙連載中であるが、第6部までが本となった。福島県浪江町で放射能汚染に遭遇した
避難民たち、研究者たちの奮闘、官邸の混乱、チェルノブイリで起きたことなどが収録されている。
未曽有の地震と津波だった。現場の混乱と混迷も当然であるが、検証記事を読むとあらためて、なぜに、という思いが深まる。
現地の放射能汚染のデータは随分と収集されつつ、現地住民への伝達はまったく遅れた。正確な情報をもっとも必要とし、
いち早く伝えられるべき住民はないがしろにされていた。
官公庁は事実を伝えることになぜこんなにも臆病なのか。「パニックを恐れ」という“愚民観”は腹立たしい。たとえ小パニックが起きようと、
事実の伝達こそより大きな利益にかなうものであるはずなのに。職を賭して観測業務を続け、あるいはデータ開示を行った技術者や
研究者がいたことが救いである。
放射能の広がりと影響をキャッチする「SPEEDI」(緊急時迅速放射能影響予測システム)なるものがある。放射性物質は風向きや
地形に影響されつつ、複数の突起を形づくって拡散していく。福島でも予測通りの広がりを見せたが、汚染濃厚地域にはそのことも
知らされなかった。官邸中枢はシステムの存在自体を知らず、ただ同心円状に避難区域を拡大していった。外部および内部被曝(ひばく)の
影響がはっきり判明するのは今後であるが、そのとき取り返しのつかぬ罪をだれが担うのか。
3・11はメディアのあり方を問い直す契機ともなった。第一報と直後の報道はもちろん大事ではあるが、「出来事の細部にこだわりつつ」
「分かりやすく事実をもって事態を語らしめる」調査報道は負けず劣らず大切である。この分野はメディアの中で新聞がもっとも力を
発揮しうる領域でもある。連載の息の長い取り組みを期待したい。
URLリンク(book.asahi.com)
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