【寄生虫】脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意「広東住血線虫」[03/22] at SCIENCEPLUS
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1:しじみ ★
18/03/22 10:33:10.74 CAP_USER.net
■決して生では食べず、生野菜はよく洗い、水筒のふたは閉めること
オーストラリア人のサム・バラード氏は19歳のとき、パーティで友人たちにけしかけられてナメクジを食べた。
数日のうちに、彼は珍しいタイプの髄膜炎にかかり、それから1年以上昏睡状態が続いた。
意識が戻った後も首から下の麻痺は治っていない。
 医師によると、
バラード氏の病気の元凶はナメクジに寄生する広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)だという。
 広東住血線虫の感染者はバラード氏の他にもいる。
なかには氏と同じように、周りにけしかけられた結果として罹患した例もある。
これまでに少なくとも3件の感染例で、少年や青年がナメクジやカタツムリを食べていたことがわかっている。
さらに注目すべきは、この寄生虫が今、世界のこれまで確認されていなかった地域にも広がっていることだ。
 アジア原産の広東住血線虫は現在、アフリカ、オーストラリア、カリブ海諸国、米国南部などでも見られる。
2017年には米ハワイ州の疫学者サラ・パーク氏が、同州での感染例が年間10件ほどにのぼると報告した。
 ブラジルの場合、広東住血線虫が国内に持ち込まれた原因は、エスカルゴの養殖だと考えられている。
1980年代末、ブラジルではアフリカ産の巨大なカタツムリを養殖するキットが販売され、自宅でできる副業として人気を博した。
 しかし、ブラジルではエスカルゴ料理はさほど好まれなかったようだ。
やがてこの仕事が成り立たなくなると、カタツムリは周辺の土地に進出し、同時に広東住血線虫も定着した。
ナショナル ジオグラフィックは2007年に、アフリカ産のカタツムリが原因で、
ブラジルで2人が髄膜炎にかかったことを報じている。
広東住血線虫はカタツムリやナメクジの仲間に寄生する。
寄生しても明らかな兆候が見られないため、屋外で目にする個体がキャリアなのかどうかを見分けることは不可能だ。
「カタツムリにはたくさんの寄生虫がいます。鳥をはじめ、多くの動物の餌になりますから。
寄生虫にとっては、他の動物に食べられる宿主がありがたいのです」。
米フロリダ州南部で広東住血線虫の調査をおこなったフロリダ大学の寄生虫学者、
ヘザー・ストックデール・ウォルデン氏はそう語る。
 水に入り込んだカタツムリが動物に食べられることもある。
フロリダ州では、イヌ、馬、鳥の他さまざまな野生動物から広東住血線虫が見つかった。
2004年には、広東住血線虫が原因でマイアミ州メトロ動物園のシロテテナガザルが死に、
2012年には、マイアミ在住の個人が飼育していたオランウータンが、
カタツムリを食べたあとで死亡した例も報告されている。
■世界に広がる生息域
 英語で「rat lungworm(ネズミ肺線虫)」と呼ばれる通り、
広東住血線虫は生涯の一時期をネズミの肺で過ごす。
感染したネズミが咳をして、肺から喉に幼虫が吐き出されると、すぐにまた飲み込まれて腸を通り抜け、
糞と一緒に排出される。続いてカタツムリやナメクジがこの糞を食べ、
幼虫が体内に取り込まれ、しばらくの間、新たな宿主の中で成長する。
 広東住血線虫が繁殖するには、その後、幼虫がネズミの体内にふたたび戻らなければならない。
このステップは、感染したカタツムリやナメクジをネズミが食べることで完了する。
ネズミの体内に戻った幼虫は脳に移動し、そこである程度まで成長してから、心臓と肺を繋ぐ肺動脈に移る。
心臓から血液が送り出されてくるこの場所で、広東住血線虫はようやく交尾に至る。
続きはソースで
画像中央に見える麺のような生物が、ネズミの肺動脈から突き出た広東住血線虫の成虫。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
画像:宿主のカタツムリの中で感染可能な状態まで成長した広東住血線虫の幼虫。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)


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