【古生物】現代のクモとの間の『ミッシングリンク』尾を持つ「クモ」、1億年以上前の琥珀の中から発見 研究[02/06] at SCIENCEPLUS
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18/02/07 03:54:48.56 CAP_USER.net
【2月6日 AFP】東南アジアの森林に生息していたサソリに似た尾を持つ生物が、
1億年以上前の琥珀(こはく)の中に完全な形で保存された状態で発見された。
2つの研究チームが5日、
この新種生物に関する論文をそれぞれ米科学誌
「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に発表した。
この生物はクモの進化史を埋める「ミッシングリンク(失われた環)」になるという。
 一方のチームは論文の中で、「キメララクネ・インギ(Chimerarachne yingi)」と命名されたこの生物が、
雄の生殖器と糸を生成する突起状の器官によって現生種のクモに関連づけられると主張している。
 もう一方のチームは、C.インギが長い尾と節のある体を持つことを指摘し、
それよりはるかに古い時代の3億8000万年以上前にさかのぼる絶滅した系統に属する種だと主張する。
 どちらにしても、今日世界中で巣をかけ獲物を捕らえているクモ約5万種の進化史の大きな隙間が
C.インギによって埋まるという点では、両チームは見解が一致している。
 論文の主執筆者で、中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の古生物学者のボ・ワン(Bo Wang)氏は
「これは、古代のクモ形類動物ウララネイダ(Uraraneida)目と現代のクモとの間の『ミッシングリンク(失われた環)』だ。
ウララネイダはクモに似ているが尾があり、糸を紡ぎ出す出糸突起を持っていなかった一方、
現代のクモは尾がなくなっている」として、
C.インギは現代の8本足の近縁種との方により多くの共通点があることを示唆している。
 驚くべきは、今まで知られていなかった新種が、2つの研究チームによって同時期に発見されたことだ。
各チームは涙の滴形の透明な琥珀の中に閉じ込められた化石標本をそれぞれ2個発掘した。
 全長約6ミリで、うち半分を尾が占めるC.インギは極めて小さなクモだ。
腹部の後端から突き出た4個の突起によって作られる糸は、巣をかけるために備わっていたのではない可能性が高いと、
研究チームは推察している。
■毒牙腺
 ワン氏の論文の共同執筆者で、米カンザス大学(University of Kansas)のポール・セルデン(Paul Selden)教授は
「出糸突起は、さまざまな目的のための糸を生成するために使われる。目的としては、卵を包む、隠れ穴を作る、
睡眠用のハンモックを作る、ただ単に跡を残すためなどがある」と説明した。
 また、C.インギは「触肢」と呼ばれる、はさみのような付属肢を持っている。
交尾時に精子を雌に受け渡すのに使われる触肢は、すべての現生種のクモにみられる固有の特徴の一つだ。
 むちのような形状の尾は、鞭節(べんせつ)または尾節として知られ、「感覚器官として機能していた」可能性が高いと、
ワン氏はAFPの取材に語った。
 それとは対照的に、現代のクモは周囲の変化を監視するのに巣に糸を張る。
また、現代のクモは専用の腺から分泌される毒を持っているが、C.インギについては、
獲物を毒で弱らせることができたかどうかをどちらの研究でも確認できなかった。
 どちらのチームも、標本に直接触れずに詳細な分析を行うために研究ではX線CTスキャンを使用した。
 今回の新種は、ミャンマーのジャングル地帯で発見された。この地帯では毎年10トン近くの琥珀が産出される。
 だが、琥珀の中に残る動物の死骸の痕跡は、時間の流れをさかのぼると約2億5000万年前で途絶えるため、
クモの最初期の起源をたどることが非常に困難になっている。(c)AFP
画像一覧:1億年以上前の琥珀(こはく)の中に完全な形で保存されていた「キメララクネ・インギ」(2018年2月5日公開)。
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AFP
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