【医学】16世紀メキシコ、アステカ帝国の全人口の約80%が死亡した「悪性伝染病」、原因菌を特定か 研究 at SCIENCEPLUS
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18/01/16 21:35:36.12 CAP_USER.net
【1月16日 AFP】
1545年、メキシコのアステカ帝国で伝染病が大流行し、
目や口、鼻からの出血を伴う高熱と頭痛で人々が次々と倒れ、3〜4日のうちに多くが命を落とした─。
 現地語で「ココリツトリ(cocoliztli)」と呼ばれるこの疫病により、
1550年までの5年間で全人口の約80%に当たる1500万人が死亡したと考えられているが、
その原因をめぐっては500年近く謎のままだった。
ココリツトリは古代アステカのナワトル語で「悪性の伝染病」を意味する。
 しかし、15日に発表された研究結果によると、
このアステカ帝国の大惨事を引き起こした疫病は、天然痘、麻疹(はしか)、おたふく風邪、インフルエンザなどではなく、
腸チフスに似た「腸熱」だった可能性が高いという。研究チームは当時の犠牲者の歯から見つけたDNAの証拠を調べた。
 独テュービンゲン大学(University of Tuebingen)のアシルド・ベイジーン(Ashild Vagene)氏は
「1545年〜1550年に発生したココリツトリは、欧州人の到達後にメキシコを襲った多くの疫病の一つで、
最も破壊的で最大規模の人命損失を引き起こした3回の大規模流行の2番目に発生したものだった」と話す。
 ベイジーン氏は、AFPの取材に「この疫病の原因をめぐっては歴史学者らが100年以上にわたり論争を繰り広げてきたが、
当時のDNAを用いた今回の研究によって初めて歴史学上の長年の疑問の解決に寄与する直接的な証拠を提供できることとなった」と述べた。
同氏が共同執筆した論文は、米学術誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に掲載された。
 病原菌は、欧州の入植者らがアメリカ新大陸に足を踏み入れるのに伴い持ち込まれたものだが、
先住民の人々は当時、これに対抗する免疫を持っていなかった。
 ココリツトリは、現在のメキシコおよびグアテマラの一部に当たる地域で1545年に大流行したが、
この約20年前にはスペイン人が新大陸に到達し、直後に天然痘の大流行が起きていた。
天然痘の流行では500万人〜800万人が死亡したと推定されている。
1576〜1578年に発生したココリツトリの2度目の流行では、当時の人口の約半分が命を落とした。
■パラチフスC菌の痕跡
 研究チームは、ココリツトリ犠牲者の共同墓地に埋葬されていた遺骨29体からDNAを抽出・分析した結果、
サルモネラ属菌(サルモネラ・エンテリカ)の亜種であるパラチフスC菌(Paratyphi C)の痕跡を発見した。
 パラチフスC菌は感染症の腸熱を引き起こすことが知られており、腸チフスもこれに含まれる。
現在、このメキシコ亜型が人に感染するケースはまれだ。
 研究チームによると、多種のサルモネラ菌株は、
スペイン人が連れてきた家畜とともにメキシコに渡った可能性があり、
汚染された食物や水を介して拡散したとされる。サルモネラ・エンテリカは、
中世の欧州に存在していたことが知られている。
 論文の共同執筆者で、
同じくテュービンゲン大のアレクサンダー・ハービッグ(Alexander Herbig)氏は「今回の研究では、
全遺伝情報(ゲノム)が得られている病原菌やDNAウイルスすべてについて検査した」が、
結果的にルモネラ・エンテリカしか検出されなかったと説明した。
AFP
URLリンク(www.afpbb.com)


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