【フィリピン】マカティ市サンアントニオのビルで特殊詐欺に関与した疑いの日本人36人拘束[11/15]

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19/11/15 12:06:20 CAP_USER.net
マカティ市サンアントニオのビルで特殊詐欺に関与した疑いの日本人36人拘束

　13日午後１時ごろ、首都圏マカティ市サンアントニオのビルで出入国管理庁が捜索を行い、日本での高齢者を対象にした詐欺に関与した疑いで、日本人の男36人を拘束した。被害額は20億円以上に上るとみられており、男らは翌日未明に首都圏タギッグ市の収容施設に移された。

　入管庁によると、日本での窃盗容疑で逮捕状が出ていた20歳と33歳の男を拘束するため、ホテル「ウエスト・マカティ・ホテル」だった７階建てのビルに到着。日本の警察庁に確認したところ、同ビルに寝泊まりしていた男34人も詐欺に関与した疑いがあるとして拘束した。

　ホテルは７月に閉業、その後８月ごろから日本人が寝泊まりして特殊詐欺で日本に電話をかける「かけ子」グループの拠点になっていた。時事通信によると、警視庁はフィリピンで特殊詐欺の電話をかけていたとみられる日本人４人を帰国時に窃盗容疑などで逮捕しており、今回拘束されたグループの仲間とみられている。

　周囲の住民によると、日本人の男らはグラブフードなどの宅配で食事をとり、たばこと酒を買ったり、隣接する洗濯屋を利用したりする時以外は住民と交流はなかったという。ビルのはす向かいでサリサリストア（雑貨屋）を営む女性は「ほとんどが若者だったが、中年の男性も２人いた。仕事はＩＴ関係だと言っていた」と話した。

　ビルに隣接する自動車パーツ店の従業員によると、入管職員は大型バスに乗って８人でビルに到着、制服は着ていなかった。日本人の一部は手錠をされていたという。14日の同ビルは入り口が封鎖され、警備員が待機していたが、捜査の事実を認めた以外は何も語らなかった。

　男らは拘束された後、マニラ市の入管庁本部で１人ずつ写真撮影と指紋採取を受け、翌日未明にタギッグ市の収容施設に移された。

　入管庁は今後、強制送還手続きを進める。（森永亨）

まにら新聞
URLﾘﾝｸ(manila-shimbun.com)

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