【噴火速報】桜島で噴火が発生 at NAMAZUPLUS
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29:名無しさん@お腹いっぱい。(京都府)
16/02/15 09:35:55.09 6Ixl0fGb.net
迷惑について、倫理について
人に迷惑をかけることを、日本人は極端に恐れている。
大震災の直後に、マスメディアは、
「自己完結できないボランティアは現地に迷惑をかけるので、
被災地に入るな」と繰り返し呼びかけていた。
しかし、全国のエコツーリズム団体や自然学校などが
ネットワークして立ち上げたRQ市民災害救援センター
事務局長の広瀬敏通氏は、一貫してこのことを否定し、
「サンダル履きでもやることはある」と言い、
とにかく被災地に来るように呼びかけ続けていた。
私は、7月上旬になってから5日間だけ、RQの登米市の
ボランティア・センターに滞在してボランティアを行った。
センターでは、毎日100人を越えるボランティアが滞在しているが、
すべてがルール化されていて、スタッフが常駐していない。
長短の差はあるが、全員が短期ボランティアなのだった。
にも関わらず、やる気さえあれば、2〜3日の初心者ボランティアでも
時間を無駄にせずに作業を行える体制ができていた。
もちろん、最初から上手くルール化されてはいなかっただろうが、
ルール作りも含めて、多数の短期ボランティアたちが知恵を
出し合って自ら創り上げたものだ。
全社協の調べでは、震災発生後一ヶ月のボランティアの参加人数は、
阪神が62万人に比べ東日本では10万人に過ぎなかった。
発生後4ヶ月時点でも、阪神が117万人に比べ東日本では、
ようやく54万人である。原発事故の影響や、震災によって
主幹交通網が遮断されたことを考えても、今回の大震災における
ボランティアの参加人数は、阪神大震災の半分に過ぎない。
あまりに少ないのではないか。沿岸地域では、ボランティアの仕事は
まだ山ほどある。
阪神大震災にボランティアとして参加した人へのアンケートでは、
84%が「自分のやるべきことが分かった」と答えている。
仮に残りの16%が迷惑をかけたのだとしても、失われた50万人の
84%がやるべきことが分かったのなら、
復興への大きな力になっていた筈だ。
マスコミは復興が遅れているとして政府を非難し続けていたが、
ボランティアに対して「被災地に来るな」と言い続けた自らの責任は、
検証する機会があるのだろうか?
そもそも人は存在自体が迷惑であり、
しかし同時に他者の救済にもなりうる。
誰しも赤ん坊のときは、親に全面的に迷惑をかけ、
しかし同時に親を救うのではないか。
戦後の日本には、敢えてモラルを破ることを通じて
人の倫理を追及する文学があったが、今のメディア空間では、
そのような倫理(エティック)よりも大衆受けする道徳(モラル)
が跋扈しているように見える。この問題は、イラクで
誘拐されたボランティアに対するメディアの批判とも通底している。
ボランティア活動時間の国際比較に関して言えば、
そもそも日本のボランティア活動時間は欧米と比べて圧倒的に短い。
社会保障が充実して休暇の長い欧州より短いのは分かるが、
アメリカ人が最も活動時間が長く、日本人はその5分の1程度しかない。
つまり、日本人は人に迷惑をかけないが、
人助けもしないということだ(貧困国への支援がもっとも低く
自らまでOCEDワーストの相対的貧困率に)。
民主党政権は「新しい公共」を掲げており、
NPO法の改正によって非営利法人の収益性が上がることが予想される。
経済的な効果によって、
日本人は「人に迷惑をかけても人を助ける」ように変化するだろうか?
そのとき日本人は、今よりデモに行くようになるのだろうか?


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