【JGC】「2泊3日で15回搭乗」航空ファン向け修行の中身 at BIZPLUS
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1:田杉山脈 ★
19/10/26 21:36:16 CAP_USER.net
「2泊3日だが、空港からほぼ出ず、飛行機に15回搭乗するだけ」という航空ファン向けのニッチなツアーがある。どんな客が、何のために利用するのか。航空ジャーナリストの北島幸司氏が、このツアーの醍醐味を解説する―。

■奄美群島と沖縄の離島をめぐる「アイランドホッピングの旅」

 乗り物趣味を楽しむ層がいる。なかでも鉄道を趣味とする「乗り鉄」は、鉄道各社が専用の列車やプランを企画するなど根強いニーズがある。これを参考に、ジャルパック(JALPAK)では2007年に、新千歳と那覇を結ぶ日本最長路線1往復を含めたツアーを売り出した。羽田から北海道と沖縄を組み合わせた行程で、1泊2日8フライト、最長3.5時間のフライトを含む商品が10万円で楽しめるお得な商品だ。

 このツアーは1カ月で売り切れたが、意見が出た。参加者アンケートには、「長距離フライトは疲れる」「短距離の路線にたくさん搭乗したい」とあった。航空ファンだからといって、とにかく長く乗れればいいわけではないのだ。

 そこで「短距離の路線にたくさん搭乗できる」というテーマから、2008年に奄美群島と沖縄の離島をめぐる「アイランドホッピングの旅」という企画が生まれた。

■飛行機に乗るだけの「修行」という旅行スタイル

 この企画は現在、「跳び飛びの旅」という商品名で継続販売されている。羽田と伊丹空港を起点とし、1泊で8フライトから2泊3日で15フライトまでの4種類のパッケージプランだ。

 鹿児島空港や那覇空港を経由して離島を次々と乗り継いでいくため、観光の時間はほとんど無く、移動だけのツアーだ。それでも達成感を求めるマニアが飛びついた。自身で航空券とホテルの手配は大変だが、ツアーだと簡単に手続きが済むからだ。

 当初はなかなか客足が伸びなかったが、2015年に始まったテレビ番組『沸騰ワード10』(日本テレビ系)で、飛行機に乗るだけの旅が「修行」という呼び方で紹介されると、徐々に注目を集めるようになった。2008年の発売開始から2015年までの利用客は約3000人だったが、2016年から2019年までの利用客は約8000人だという。

 ジャルパック広報は「ニッチな商品で、一定数の売上にとどまると思っていたが、現在では奄美方面への送客を支える基幹商品の一つとなっている」とツアーの好調さをアピールしている。

■ジェット機とプロペラ機の「加速の違い」を体感

 筆者は今年6月、2泊3日で15フライトするパッケージプランに参加した。

 羽田から福岡空港へはJALのフライトで、ボーイング767‐300は252席。那覇に入る子会社のJTA日本トランスオーシャン航空のボーイング737‐800は165席だ。その後、離島の旅はJAC日本エアコミューターの新型機材、フランスATR社のATR42‐600の48席機材を中心にフライトがつながっていく。路線によっては、同じJALグループの琉球エアコミューターや、J‐Airのフライトも体験できる。

 誘導路の無い空港では機体は滑走路を走り、離陸位置まで移動する。そこで180度方向を変え、離陸していく。滑走路端にしるされた磁方位の数字も近くで確認できる。

 ジェット機とプロペラのターボプロップ機では、離陸時の加速の違いがわかる。ジェットエンジンはスムーズに加速するが、ターボプロップ機はプロペラのピッチが離陸位置にセットされると背中がシート押し付けられる加速感も感じることができて、新鮮だった。

■空港からは出ないが、旅としての満足感はある

 経由便であってもフライト毎に降機と乗機を繰り返す。面倒なようでいて、これが気持ちの入れ替えとなる。空港の規模を確かめ、土産を買い、航空機を眺めて、再度乗り込む。座席をフライト毎に変えてみれば視点が様々で、機窓からの眺めも新鮮だ。すぐに次の便に乗るので、空港の施設を巡るのが楽しみとなる。

 展望デッキはツアーに盛り込まれた鹿児島県の離島5空港のうち4空港にあり、3空港では機体とともに海も望める。どの空港でも保安上の理由で柵を設けている。徳之島空港では、柵の両脇に間隔の広いところがあって、存分に写真が撮れた。

 喜界空港の売店では、その場で搾りたてのさとうきびジュースが飲める。希望すれば機械にさとうきびを投入する様子も見せてくれる。空港から出ることはないが、旅としての満足感はしっかりある。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)


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