【飲食】なぜ日本の飲食店ではお客にスマホを充電させないのか at BIZPLUS
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1:田杉山脈 ★
19/09/02 23:12:27.88 CAP_USER.net
8月中旬、うだるような暑さのなか、私は介護施設を視察する中国国内の投資家などの関係者を連れ、千葉県のJR北柏駅に降りた。地元関係者と約束した合流時間までかなり時間的余裕があったので、駅の近くにある中華レストラン「日高屋」に入り、冷えたビールでも飲みながら、時間をつぶすことにした。
 スマートフォンの電池が切れそうになったので、充電しようかと思った私は、「たぶん、無理だろう」と思いながら、壁の下の方にあるコンセントに目をやった。案の定、コンセントはわざと使用できないように塞がれている。私の仕草に気づいた中国の投資家も、それを不思議そうに見つめていた。私は説明した。
「お客さんが勝手にそのコンセントを使って充電すると、店の方は余計な電気代を支払うことになる。それが嫌だから、コンセントをこのように塞いで、使わせないようにしているのだ」
 投資家は、ますます理解できなくなってしまったようだ。「このわずかな電気代のために、日本人はそんなことまでするのか」と質問してきた。それに対して私は、「この現象を捉えるときの視点によって、見方が違ってくるのだ」と断ったうえで、説明を続けた。
「日本では、お店側などの施設の許可を得ずに充電すると『盗電』とみなされ、訴えられたケースもある。しかし、中国ではまずそんな目に遭わずに済む。いやむしろ、レストランなどの店側は積極的にお客さんの携帯電話機に対して充電サービスを提供している。レンタル用のモバイルバッテリーを用意している店も多い。
 お客さんはアリペイやWeChatPayなどで利用代金を支払うので、スマホの充電関連のサービスを提供しないと、支払いができなくなる恐れがある。だから、こうしたサービスの提供はむしろ徹底しているのだ。とはいえ、日本の店は決して経費節約しか考えていないという単純な話ではない……」
ちょうどそこまで説明したところで、私たちが注文した生ビールや枝豆、中華冷麺などが運ばれてきた。枝豆を載せた小皿の下に、さらにもう1つ小皿がついているのに気付いた。私はそれを例にして説明を続けた。
「たとえば、この枝豆を載せた小皿の下にもう1つの小皿がついている。枝豆の殻捨て用に用意してくれたものだと思う。こんな出し方は中国ではまずないだろう。小皿を1つ余計に出すと、その分、破損するリスクが高くなる。使用後に洗わなければならない食器も増えてしまう。洗剤も水もその分だけ余計に使ってしまう。スマホの充電に使われた電気代と比べて、どちらが高いかはわからないが、少なくとも携帯電話の充電を認めないのは、店側がケチったという単純な話ではない。だから先入観で話をすると、こうした矛盾した現象をうまく説明できないばかりでなく、ミスリードしてしまう恐れもある」
コンセントを解放しなくても
食器にはきめ細かい日本の飲食店
 そこで、私は持論を展開した。伝統的産業の全盛時代であった1990年代までの日本では、製造業もサービス業も1つの極みに達していたところがある。枝豆を載せた小皿の下にもう1つの小皿をつけて出すことは、まさにお客の満足度を全力で追求した結果だといえる。
 しかし、インターネット全盛時代となったいま、ビジネスモデルにインターネット的視点を入れないといけないのに、日本はついていけなくなっている。店舗内のコンセントを携帯電話の充電のためにお客さんに使わせないというのは、そのインターネット的視点が欠落している典型例だといってもいい。
 これは決して、日高屋1社だけの問題ではない。ビジネスに関するインターネット的視点が欠落していると私がこれまで名指しで指摘した企業の中にも、パレスホテル、京王プラザホテル、モスバーガー、旭川空港、サンマルクカフェなどがある。つまり、多くの日本企業が抱える共通の問題なのである。
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