【経済】新札発行でどうなる「50兆円タンス預金」 at BIZPLUS
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1:田杉山脈 ★
19/04/21 18:30:41.08 CAP_USER.net
政府が2024年に新紙幣に切り替えることを発表しました。これに関連して、現在50兆円あるとされる「タンス預金」はどうなるかに関心が集まっています。第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生さんの分析です。
◇前回の新紙幣発行では3%が資金シフト
 現在、現金流通残高は100兆円あるが、そのうち流通していないタンス預金(退蔵紙幣)は約半分の50兆円(2019年1月末)もある。このタンス預金が動き出す可能性がある。
 この巨大なタンス預金の持ち主は、現行札で持っているタンス預金が、2024年以降は古い紙幣となるのが居心地が悪いと思い、紙幣以外の保蔵手段に変更することが考えられる。また、それとは別に政府がタンス預金を狙って改刷を進めているのではないかと思う人々が、タンス預金以外に資金を分散した方が良さそうだと思って動かすことも起こりうるだろう。
 今後の変化を占うために、2004年11月の前回改刷について振り返ってみたい。前回の改刷発表は2年前の02年8月であった。発表後のタンス預金は、まだ金融不安の残り火があって積み上がりのトレンドが続いていたが、改刷の1年前くらいからタンス預金はいくぶん減り始め、04年11月には前年比マイナス3%を記録した。
 改刷でも97%は動かなかったと言えるが、それでも3%は動いたと言うことはできる。事後的には、タンス預金残高はその04年11月が23.7兆円でボトムになっていた。この経験に基づくと、23年ごろに50兆円の3%分、約1.5兆円の資金シフトがタンス預金の中から起こると予想される。
 問題はこの1.5兆円の資金シフトの行き先である。筆者の予想では、自分の資産を防衛したいと思っている人は、金もしくは外貨投資へと分散を行うのではないかとみている。
 なお、タンス預金の50兆円は今後も数年間は増えるだろう。04年から現在までの約15年間で残高は倍増した。単純に計算すると2023年ごろ(改刷の1年前ごろ)のタンス預金は72兆円くらいになっていて、そのころの資金シフトはその3%となると、2.2兆円程度まで増える可能性がある。
 ◇消費に回ることは期待できない
 ただ、タンス預金が取り崩されて、その資金が個人消費を大きく押し上げることは希望的過ぎる。50兆円が仮に取り崩されても、消費に回ることはまず期待できない。なぜなら、タンス預金の動機は安全に資産を保蔵することだからである。
 庶民感覚で考えても、将来不安が強いと、所得は消費よりも貯蓄に回る。タンス預金は、自分の資産をもっと安全なところはどこか(何か)と考えながら居場所を探るのである。
 政府は基礎的財政収支の黒字化目標を2025年と定めているため、順調に推移すれば24年は黒字化目前である。だが、この目標が守られずに財政不安が強まっていると、ますます消費から遠ざかる。例えば、年金支給開始が一律70歳になると発表されたとすれば、個人の貯蓄志向は強まるだろう。財政悪化は個人の資産防衛の意識を強めるのである。
 ◇キャッシュレス化との関係は
 識者の中には、5年後はキャッシュレス化が進み、新札のありがたみは減っているという人もいる。筆者は、現金流通高を減らしたいと思うのなら、預金金利を上げるのが一番効果的だと考える。簡単な思考実験として、預金金利1%の普通預金口座からあらゆる決済ができるとすると、タンス預金よりも普通預金を選ぶ人は増える。
 そうなると、キャッシュレス決済を行う事業者は同業者間の競争に勝ち抜くために、ポイント還元などを増やすだろう。そうした競争は、相対的にタンス預金の魅力を低下させる。
 もっとも、24年ごろに日銀がマイナス金利を撤回して、政策金利を引き上げているかといえば、おそらくそれは達成できていないだろう。日銀の出口は、5年先ではまだ視界不良である。つまり、タンス預金は増え続けるというシナリオの方がより現実的だということだ。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)


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