孤独のグルメ 第22話 ..
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961:愛蔵版名無しさん
08/11/18 14:30:19
孤独のグルメSS「ゴローVS風俗嬢」

再び川埼に降り立ったゴローの眼は山谷の空腹時よりも鋭く獲物を狙う眼である
迷いなく路地を歩むと、一軒の店の前でその足が止まった
「はいはーいお客さんいらっしゃいはーい1名様ご案内ー!!」
そう、先日乗らなかった堀の内で今日は勝負である
ゴローは食事と同じく、こういった店でもものおじしないし経験も多々ある。国内国外問わず・・・
「新しい子がいいな、良い子」
これはおざなりなようでもゴローの見つけた経験則がにじみ出ている
一見でケチな客は当然店が嫌がる。しかし一見の1番手指名も同じように店側にはあまり喜ばれないのだ
新人ならば固定指名がつかないので常連の邪魔にならず
さらに「良い子」と言えば店も高いのを出せる。ご祝儀代りに丁度良いのだ
こういう場だからこそこのようなモラルを持ってほしい。ゴローはそう思っている
タオル1枚で浴室で待っていると担当の子が来た
「(外国人か・・・国際化ってのはこういうトコが一番早いよな)」
「え、と・・・よろしく・・・・お願いします」「緊張するなら日本語じゃなくても大丈夫だよ」
外国人には英語で話しかけるゴロー
これだけでウソのように両者の距離はぐっと縮まるのである
「え!?あ・・・ありがとうございます」「生まれはどこ?」
「イギリスです・・・お、お客様英語お上手ですね」「仕事でね、あちこち回るから覚えちゃうのよ」
このほんのちょっとの会話が大切である。人間はリラックスしなければ良い仕事はできない
「君若いね、何歳?」「え〜と・・・18、です」
しかし海外経験豊富なゴローの目は見抜いていた。元々外国人は大人の体になるのが非常に早い
特に十代は日本人の目からすると年齢+3〜5歳は年上に見えてしまうものである
18ならば20程度には見えるものであるが
眼前の子は18にも見えない。まるっきりの少女である。14かそこらだろう
「違法だ・・・何もかもが違法すぎる
かといって本当に風呂入るだけというのもマヌケすぎる」
ボソリとつぶやいた日本語がわからなかったようで
少女は不思議そうにゴローの目を鏡越しに見ていた

〜完〜


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