【LRS】シンジとレイ ..
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625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/07/22 05:31:56
四本目。今度は痛くないよ。

「あの、碇君…」
「なに、綾波?」
「あの、私…妊娠したみたいなの」
僕は、かじりかけのトーストを床に落としてしまった。彼女を問いただすと、
今まで一日の狂いもなく、28日周期で来ていた生理が来ないので、妊娠検査薬
を使ってみたら陽性だったと。
僕は慌てて会社に休みの電話を入れ、彼女を車に乗せて、ネルフの診療所に
飛んで行った。

案の定、診療所でもちょっとした騒動になった。彼女は結局ほとんど丸一日、
検査責めになった。その結果『間違いなく妊娠。受精卵はすでに子宮に着床し、
安定している』と診断された。

僕らが結婚する時、リツコさんから『彼女は子供を産めない』と宣告されていた。
僕の母の遺伝子を持つ彼女との結婚が黙認された理由の一つはそれだった。
僕も、いずれは養子を取ろうかと考えていた。
僕の精子を受精した彼女の卵子は、細胞分裂を開始せずに死滅するはずだった。
しかし、なぜかその受精卵は細胞分裂を開始し無事に子宮に着床して、元気に
発育中だという。

ネルフ内部でも議論が持ち上がった。リリスの欠片を持つ彼女がどんな子供を
産むのか。人類にとって危険な存在になる可能性があるのではないかと。
議論は紛糾したが、作戦部長の葛城三佐が『リリスの欠片を持つ綾波レイは
人類の味方だった。ならばその子も、人類の味方になりうる』『どんな理由で
あれ、新しい生命を殺す権利が我々にあるのか』の二点を主張して突っ張り
通してくれたらしい。ミサトさんには、いつまで経っても世話になりっ放しだ。


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