【LRS】シンジとレイ ..
143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/19 00:04:24
>>142
よう兄弟
144:142
07/05/19 00:34:17
>>143のブラザーの為に駄作をひとつ
来た事のない場所、見たことのない風景。
駅のホームから見える風景に僕は胸が高まるのを感じた。
ここが初めて来た場所だからということもあるが
何よりも彼女との新婚旅行だからというのが理由の大半だった。
ホームを通り抜けた風が彼女のきれいな青髪をわずかに揺らす。
緋色の瞳には何が映っているのだろう。
僕はいつの間にか見知らぬ風景ではなく彼女を眺めていた。
「碇くん?」
僕の視線に気づいたのか、彼女は不思議そうな顔をして僕を呼んだ。
「あ、ゴメン・・・行こうか?」
何故だかわからないが、なんとなく気恥ずかしい感じがする。
照れた顔を隠すようにホームの階段へと歩き出した。いささか早足で。
「待って」
その言葉にわずかに遅れて僕の手に何かが触れた。
彼女のしなやかな右手の指が僕の左手をつかんでいた。
僕はどうしたらいいのかわからない、立ち止まり意味も無く右上を見る。
「・・・嫌?」
ほんの少しだけ彼女の手が緩む。
その手が離れないように僕は力強く、そして優しく彼女の手を握った。
彼女の頬がわずかに紅潮しているのがわかる。
でも僕の顔はもっと赤くなっているはずだ。
きっと彼女のその瞳よりも、ずっと赤く。
需要があれば明日にでも続き書きます。
145:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/19 01:08:08
供給してくれ
146:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/19 01:42:54
wktk
147:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/19 21:26:28
悶えるぐらいかわいいw
こういう初々しいのがいいんだなやっぱり!
148:142
07/05/20 08:36:36
予約していたホテルに着く。空に浮かんだ雲をきれいな橙色に
染め上げた球体が既にその半分を西の山に隠していた。
いつも物静かで感情を表に出さない彼女なのだが、
今日は特別はしゃいでいたように思える。
旅行という雰囲気がそうさせたのか他に理由があるのかは解らない。
いずれにしろ僕の記憶に残ったのは彼女の笑顔ばかり。
でもそれだけで僕は満足だった。
チェックインを済ませ部屋に荷物を置いた後、
僕らはホテル最上階のレストランで食事をすることにした。
彼女は肉料理が苦手なので魚料理のコースを頼む。
疲れていたせいもあろう、食事を終えるころには僕も彼女も
既に酔いがまわっていた。相変わらず会話は少なかった。
「ここのホテル屋上が公園みたいになってるんだって」
ついさっき仕入れた情報を彼女に伝える。
「行ってみたいわ」僕らは店を出てそのまま屋上へと階段を上った。
公園というほどの造りではなかったが夜の空気を楽しむには十二分だ。
今度は僕のほうから彼女の手を握る。
夜空には満月。雲ひとつない。
149:142
07/05/20 09:39:01
彼女には満月がよく似合う。
月明かりに照らされた彼女を見つめる。
彼女は上目遣いで軽く微笑んだあと、僕のほうを向き瞳を閉じた。
「綾波・・・」
「駄目」
突然彼女の目が開く。
「名前で・・・呼んで・・・」
桜色に染まった頬、わずかに潤んだ瞳。
「・・・レイ」
その瞬間彼女の唇が僕の口をふさいでいた。
アルコールの所為だろうか。いずれにしろこんな彼女は初めてだった。
唇が離れる。一瞬の間の後、僕は彼女を引き寄せ、抱きしめ、そして口付けた。
今の僕はあの月からも嫉妬されていることだろう。
長いキスの後、僕たちは再度歩き出した。勿論手をつないで。
(・・・レイ、か・・・・・・僕はなんて呼ばれるんだろう・・・)
「あの、さ・・・僕のことも名前で呼んでみてよ」
彼女は驚いたように目を見開き、頬は桜色から紅色に一瞬で変化した。
「何を言うのよ・・・」
僕の手を振りほどき駆け出していく彼女。
十数歩も行ったところで立ち止まりこちらを振り返る。
「・・・シンジさん」
やわらかく微笑んだ彼女をやわらかな月明かりが照らしている。
やはり彼女には満月が良く似合う。
150:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/20 14:13:24
いや「あなた」だろう!?
「あなた」の方がいいじゃん!
ね?
ね!?
151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/20 14:50:04
>>150
そこに必死になるのは分かる。が、今は茶でも飲んでもちついてろ
152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/20 21:16:21
>>150
シンジさん派な俺がいる
153:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/20 22:33:23
>>150
そこにLRSならなんでもいい俺が通る
154:142
07/05/20 22:44:50
>>150
適当に脳内変換して呼んでくれw
シンジでもあなたでも藻前の名前でもw
続けるか?
155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/20 22:53:10
もう言葉が見つからないぐらい可愛いんだがww
シンジさん派でよかった!
もちろん続きをwktkしてるぜ!
156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/21 06:59:30
職人待ちage
157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/21 17:36:04
だから夫婦別姓で「碇君」「綾波」が最高だと何度イッたら(ry
158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/21 19:54:37
>>157
おまいさんのほとばしる熱いパトスが最高だ。
159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/21 20:27:13
LRSはいいねぇ…
エヴァの産んだ文化の極(ry
160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/21 21:50:48
続き期待
161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/22 01:02:45
少し風が出てきたからか、彼女が寒そうな仕草をする。
その夜風の所為だけではないがすっかり酔いも醒めていた。
「ラウンジでもう少し飲もうか」
まだ時間も早かったし、何よりもこのまま部屋へ行くことに若干の抵抗を感じた。
彼女は僕の提案を快諾し、二人でラウンジへ向かった。
中ごろのテーブル席に数人の男女、他には初老の男性がカウンタに一人いるだけだった。
明るすぎず暗すぎず、会話を邪魔しない程度の音楽。
今流れているのはパッヘルベルのカノン。僕の好きな曲だ。
カウンタ席の一番奥に彼女を座らせその隣に僕が座る。
彼女が頼んだカシスソーダは彼女の瞳と同じ色。
僕はマティーニ。兎に角酔いたい。そんな気分だ。
お互い数杯ずつ飲んだ頃、時計の針は23時を少し回っていた。
彼女は左手で頬杖をつき右手でグラスを回している。
その仕草がなんだか色っぽくて僕は見とれてしまう。
「・・・そろそろ、部屋に、行きましょ・・・」
そのままの姿勢、そのままの仕草で彼女がつぶやいた。
「え、あ、うん・・・そうだ、ね・・・」
僕はぎこちなく立ち上がる。酔いの所為じゃない。
ラウンジを出て部屋へと向かった。
部屋に着くまでの間、僕たちは一言も喋らなかった。
というよりも、少なくとも僕は彼女への言葉が見つからなかったから。
カードキーで鍵を開け部屋へ入る。
彼女は寝室のベッドに腰掛け、そのまま横向きに倒れこんだ。
「・・・酔っちゃった・・・」
透き通るようなきれいな声。いつもと同じ声。
潤んだ彼女の瞳はまっすぐに僕を捉えていた。
待て次回w
162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/22 01:07:54
wktkktkr
163:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/22 01:13:45
無駄に曲やお酒の名前ださない方が良いと思うよ
164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/22 01:38:37
>>161
乙
待つ次回w
大人なレイシンですね
そろそろか?
165:142=161
07/05/22 12:27:21
>>163
読み直してみたがどうやらそのようだ。
忠告感謝。
だがカノンだけは譲れねぇw
エヴァ好きならわかってくれ。
しかし改めて読んでみたが非道いな orz
コテも付け忘れてるし、酔ってるのは漏れだった。。。
もう酒呑んだらSS書きません。
カナブンよりもごめんなさい。
166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/23 02:36:11
そのカノンが問題なんだが。
167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/23 09:13:20
しかしそこは譲れないって書いてあるじゃん
今度からはお酒の名前出さないって事でいいんじゃないのか、そこまで食い下がらなくともさ
まぁ曲の名前も出さない方がいいってのは同意だが、作者の自由の範囲で勝手にすればいいとも思う。
168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/23 10:01:51
>>165
デス&リバースで使われてた曲だったっけ?
>>166
ジャスラックに引っ掛かるとかか?
169:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/23 12:06:19
ジャスラックの許可いるのかww
出1031-2541
170:142
07/05/23 20:44:35
>>166>>167
まぁ、あれだ。固有名詞は出来るだけ使わないほうが良いようだな。
>>168
そう。それ。でも漏れDEATH(TRUE)2しか見てねぇ。
リバースとそう変わらないとは思うが。
171:142
07/05/23 20:48:04
僕は金縛りにでもあったようにその場に立ち尽くしていた。
どれほどの時間が流れただろう。
いや、そう感じただけで恐らくはわずかな時間だったに違いない。
一歩彼女へ近付く。
その刹那、彼女はびくりと身を震わせ上体を起こす。
「・・・シャワー、浴びてくるわ」
目を合わせないようにして僕の横を通り抜けていった。
今まで彼女のいた場所に座り、同じ体勢になる。
彼女のぬくもり、そして彼女の香り。
僕の脈拍は一段と速くなっていた。
バスローブを纏った彼女がバスルームから出てくる。
髪は濡れていない。僕は慌てて起き上がり立ち上がった。
「ぼっ僕も、シャワー・・・浴びてくる・・・」
さっきとは逆に彼女の横をすり抜ける。目を合わせないようにして。
シャワーを終え、寝室へ行く。彼女はベッドの中だ。
眠っているのだろうか。僕は小さな声で問いかけた。
「寝ちゃった?」
「・・・起きてるわ」
心臓の鼓動が一気に増す。
僕はためらいながらもベッドへ潜り込んだ。
彼女は向こうを向いたまま身動ぎひとつしない。
背中を合わせるように反対向きになる。
彼女に聞こえてしまうんじゃないかというほど心音は大きかった。
「っ!レイっ!」
僕は彼女の右肩を引き寄せ仰向けにする。
先程と同じように彼女の瞳はまっすぐに僕を捉えている。
「・・・お願い」
視線がずれる。
「やさしくして・・・」
172:142
07/05/23 22:12:39
優しく彼女に口付け、そして大人のキス。
唇を首筋から鎖骨に滑らせる。
彼女の息遣いと甘い声が部屋に響く。
バスローブの腰紐をそっと引いた。
桜色に染まった肌があらわになる。
僕の視線はその肌に釘付けになった。
「・・・恥ずかしい・・・・・・」
「綺麗だよ、レイ」
バスローブの袖から彼女の両の腕を通す。
彼女を生まれたままの姿にし、僕も同じ姿になる。
僕の指と唇は彼女の至る所を愛した。
彼女から出る可愛らしい声。もう十分だろう。
「・・・いい?」
息を切らした彼女、小さく「うん」と横に向けた顔を縦に振った。
自分自身を彼女にあてがう。
そしてゆっくりと彼女の中へ進んだ。
痛みに耐えるかのように彼女は目を閉じ、掌はシーツを掴む。
瞳には涙があふれている。
「だっ大丈夫?痛い?」
「痛いけど・・・それよりも、嬉しくて・・・」
彼女の両腕が僕の背中を捉える。
「お願い、続けて」耳もとで彼女はそう言った。
その言葉に従うように僕は彼女の中を動き始める。
いつしか僕は彼女の中で果てていた。
173:142
07/05/23 22:37:56
目を覚ます。外は既に明るくなっていた。
彼女はもう起きていたようだ。
「あ、おはよう・・・」
「・・・おはよう」
それだけ言うと彼女は真っ赤になりうつむいた。
そんな顔をされると僕まで恥ずかしくなる。
彼女の隣に腰掛けるが次の台詞が出てこない。
「・・・・・・あ、綾波」
「・・・違う」上目使いで僕をにらむ。
「あー、んー・・・レイ」
「はい」満足そうに微笑みながら、返事。
「レイ、愛してる」
驚いた様子の彼女はさらに赤くなる。
「何を言うのよ・・・」
照れた表情がゆっくりと笑顔に変わった。
彼女からの言葉を待ったが彼女は何も言わずに立ち上がる。
そして部屋の南側、ベランダのあるほうへ歩き出した。
ガラス戸が開くとさわやかな風が部屋へと舞い込む。
手を後ろに組んだ彼女がベランダからちらりとこちらを見る。
逆光ではっきりと顔が見えない。
彼女が何かを呟いた。
「え、なに?」
「ふふっ」僕に背を向けベランダに寄りかかる。
「なんでもないわ」
もう一度聞き直そうと思ったけれど思いとどまる。
多分彼女はこう言ったに違いないから。
「愛してる」と。
朝の風が彼女の髪をわずかに揺らした。
彼女は何を眺め、何を考えているのだろう。
僕は彼女の後ろ姿をただ眺めていた。
174:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/24 00:37:05
乙!!
エンディング?
それともあともう一展開?
175:142@仕事中
07/05/24 08:34:45
>>174
いちおこれで終わりです。
レスくれたヤシ
wktkしてくれたヤシ
そして読んでくれたヤシ等ありがとう
SS書いたのはこれが初めてなんで見苦しい点がたくさんあったと思う
気が向いたらまた書くかも
176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/24 21:50:55
GJ!!
新婚旅行なのに20歳以上なのに初体験ぽいのがなんともかわいいな二人とも!
このスレはいつでもマターリだしいつかまた来てくれよ
177:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/24 22:25:50
落ち着いてLRS〜のスレは荒れてるからねぇ...
スレタイ通りまずは落ち着いてほしいものだwww
178:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/24 22:30:31
荒れてるどころか投下が止まりましたがな(´・ω・`)
179:178
07/05/24 22:41:39
と思ったら投下されてました(´・ω・`)
180:142
07/05/25 12:37:00
>>176
マターリとしたのをひとつ
今日、レイと父さんが話しているのを見たんだ。
いけないとは思いつつも会話を聞いていたら・・・
「レイ、お前はもう私の娘だ。だから、その、なんだ・・・父さんと呼んでも良いんだぞ・・・」
「はい、お父様」
「・・・もう一度だ、レイ」
「・・・お父様」
「もういち(ry
なにやってんだよ、父さん・・・
181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/25 20:00:38
sage
182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/26 11:22:43
今日、レイがラジオに出ることになったんだ。
ハガキを出したら当たったらしい・・・
「はいっ!今日のゲストは第三東京市からお越しの碇レイさんでーす」
「いえーい!碇レイでぇーっす!よろしくぅ!!!」
・
・
・
「ラジオ、聞いたよ」
「そう・・・」
「ぼ、僕の前ではあんな風にしないの?」
「・・・キャラ、作ってるから・・・」
母さん、僕はまだレイのこと良く知らないみたいです・・・
183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/26 19:44:40
綾波w
184:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/26 19:49:45
>>175
おつ!
初めて書いたとは思えないくらいの甘いLRSごっつぁんです
また投下よろしく
今度は倦怠期ものの甘LRSを是非
185:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/26 19:50:24
>>182
これはいいリナレイですね。マンネリ解消として夫婦間で制服着て
「パンツ覗き魔」という同級生プレイはいかがでしょう?
186:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/26 19:51:45
>>185
言葉足らずでした。夫婦生活のマンネリ解消のことです。
187:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/27 00:28:52
>>185
イイネそれ!でもはっきりとしたネタが思いつかん・・・
188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/28 01:15:01
良スレあげ
189:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/28 01:19:54
いや、あげるなよ
190:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/28 08:31:39
荒らす時はまだだ
191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/28 12:42:47
荒らし予告ですか
192:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/30 12:26:26
過疎ってるなぁ。。。
193:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/30 20:08:49
エヴァ板のスレ全部が過疎ってる気がする
これが元の形なのかも
194:142 ◆R134p9X/Go
07/05/30 23:28:02
過疎ってるみたいだから駄ネタ投下してみる。
鳥つけたから読みたくない方はNG推奨。
195:142 ◆R134p9X/Go
07/05/30 23:29:00
シンジ 1
原因はささいなことだったんだ。
僕も彼女も野球が好きでよくTV中継を見ていた。
彼女はCD、僕はREファン。
セとパの違いもあり、互いの贔屓チームの応援なんかをしていた。
だけど、ついに来てしまったんだ。交流戦が。
先発は朝倉と田中マー君。
さくさくと試合は9回表を迎える。2−0。CDがリード。
ここで守護神岩瀬登場。どうやら彼女のお気に入りらしい。
しかし野球とはわからないもので2本のヒットとエラーで逆点。
そのまま2−4で試合は終了してしまった。
僕は喜び彼女は激怒。ささいな言い合いからいつしかケンカに。
最後にはヒルマン監督の真似で「シンジイラナーイ」だって。
そりゃ僕だってぶち切れですよ。
196:142 ◆R134p9X/Go
07/05/30 23:30:15
レイ 1
朝、彼はいつもの通り家を出た。
「ふぅ」とひとつため息をついてからリビングへと戻る。
朝食の後片付け、何のことはない。ただ皿とカップを洗うだけ。
すぐに終わらせて洗濯を始める。
(最近どうしたのかしら・・・)
昨夜だってそんなに怒らなくても良かったはず。
なんであんなこと言っちゃったんだろ。
最近彼と一緒にいると、なんだろう、イライラとはちょっと違うけれど
なんとなく落ち着かない、というか・・・よく解らない。
とにかくこんな気持ちは初めて。
そうだあのひとに相談しよう。
遅い昼食を済ませ出かける準備をする。
帰りにあんみつでも食べようかな。
197:142 ◆R134p9X/Go
07/05/30 23:33:11
レイ 2
「賛成3、可決されました。成功確率97.2%です」
私はMAGIの前に立っていた。
「私よりMAGIに聞いたほうがいいわ、私じゃ経験不足よ、恐らくね」
さっき赤木博士に相談したらそう言われた。若干自嘲気味だったように感じたのは気のせい?
MAGIの使用許可を貰ったので早速この気持ちの原因を尋ねてみる。
「原因、貴方の倦怠期である確率99.3%です」
「フライドチキン?」
「それはケンタッキー」MAGIに突っ込まれてしまう。
所詮コンピュータ。小粋なジョークなんて通じないのね。
「・・・どうしたらいいの?」対処法を聞く。
本当にそんなので解決するの? でもMAGIが言うのだから・・・
でもどこに仕舞っちゃったかしら、あれ。
夕日を尻目に、こんなので上手くいくのかと考えながら家へと向かう。
「97.2%」か、
MAGI、壊れてたりしないわよね?
198:142 ◆R134p9X/Go
07/05/30 23:34:23
シンジ 2
「あんたバカァ?」
仕事帰りにカヲル君とアスカの家に寄ることにした。
彼女との事を相談しようと思ったからなのだが、いきなりのコレだ。
「あんたねぇ、そんなこともわかんないの? ほんっとにヴァカね」
わかんないから聞きに来たんだよ、と言いたかったが止めた。
その後どんな言葉が返ってくるかは火を見るより明らかだから。
「そんなのどう考えたって倦怠期じゃないの」
「・・・フライドチk」
「シンジくん、それはケンタッキー」カヲル君が突っ込む。
渾身のギャグなんだけどなぁ。アスカは聞いてすらいない。
「しっかしファーストもいっちょ前に倦怠期なんてあるんだ〜♪」
カヲル君からお茶を受け取り一口飲む。うん、美味しい。
「いいわ、ここはこのアスカ様が最善の策を授けてあげる、って聞いてるのバカシンジ!」
そして僕は作戦といえるかどうか解らない作戦を授かった。
月明かりの下、こんなのが上手くいくのだろうかと考えながら帰路につく。
「あんたバカァ?」か、
確かにアスカに相談した僕が馬鹿なのかもしれない。
199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/31 00:10:48
>>195
レイがヒルマン監督の真似w
かなり見てみたいそれ
200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/31 00:15:44
>>194
乙ー
倦怠期ものは俺が凄く読みたかったんで期待です
しかし倦怠期もんなのになんかほのぼのしてしまうなw
201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/31 01:26:26
おっつ
202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/31 22:26:44
このスレ開くと癒されるわ
違う場所で同じボケかましてる二人が微笑ましくてならないw
そしてヒルマンに吹いた道民がここに一人。
203:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/31 22:45:22
>>202
道民と聞いてこれを思い出しました。まさか…
190 :177:2007/01/11(木) 09:37:51 ID:???
普通に流されていくネタのつもりだったのにレスがたくさん付いて
PC前でガクブルしてる小市民な漏れ。
とりあえず偏見が当てにならないものだということを再認識。
北海道の評価って意外と良かったのか。
ちょっぴり嬉しかったりする俺道産子。
そして白い恋人のうまさは異常。
アスカ「お土産ってレベルじゃねーぞ!」
シンジ「あんまり食べるとまた太るよ?」
204:142 ◆R134p9X/Go
07/05/31 23:48:56
シンジ 3
ところで話は3週間ほど前にさかのぼる。
その日は僕が食事当番だったんだ。
彼女は肉嫌いだから肉抜きチンジャオロースとか
肉抜き肉じゃがとか兎に角つっこみどころ満載の料理ばっかり。
でも僕はその日こっそりと入れたんです。肉を。
絶対ばれない自信があったんだけど、何でわかったんだろ?
一口食べた途端、僕をすごい目で睨んだんだ。
もう石になるかと思ったよ。
石にはならなかったけど、まぁ鼻血が出るまで殴られた、と。
これってドメスティックバイオレンス?
彼女の不機嫌、って云うか、倦怠期?の理由はコレ???
それともあんみつ勝手に食べちゃったりとか、
本を踏んづけて破っちゃったりだとか、
うっかりトイレを開けちゃったりだとか、
Hの最中に「アスカ」って言っちゃったりとか、
・・・・ソレダ!
・・・僕が悪いの?
205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/01 09:57:22
>Hの最中に「アスカ」
これはまずいだろw
206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/01 12:26:51
>>205
まあ現実世界ではよくある事でwww
207:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/01 20:53:57
あるあ………ねーよwwwwww
208:142 ◆R134p9X/Go
07/06/01 21:35:41
>>200
多分期待しているものとはかなり違った展開になる。かも。
あまりの過疎りっぷりに勢いで書いただけだから期待スンナw
>>205-207
「アスカ」とは流石に言わないが、違う女のなm(ry
209:142 ◆R134p9X/Go
07/06/01 21:38:55
レイ 3
遅い。一体何時だと思ってるの?
遅くなるなら電話のひとつぐらいくれたっていいのに。
八つ当たりでその辺にあるものを蹴飛ばす。
しかし勢い余って右足の小指が柱に激突。
「!!!・・・・・・・はふぅ。。。」
このやり場のない怒り、ドコにやったらいいの。
・・・怒りは碇に。ふふっ、って私も碇なんですケド。
「・・・なにやってるの?」ふはっ、いつの間に帰ってきたの。
ナニって目に涙浮かべて足押さえながらにやけてたら、、、なにやってんのよ私。。。
「遅かったわね」腰に手をあて平静を装い聞く。
「ん、あぁ、ちょっと、ね」
この反応、間違いなくセカンドのところに行ってたわね。
「これ、おみやげ」
ふん、そんなものでご機嫌取ろうなんてってそうはいk・・・
あんみつだぁ〜♪ しかも生クリーム蜂蜜あんみつっ!
こ、こんなものでごまかされないんだからっ!
「こないだレイのあんみつ食べちゃったから・・・」
・・・ナニ?
振り向いた私に驚き、顔をかばう彼。どっこいボディががら空きよ。
私の右ボディは彼のみぞおちに深々と突き刺さっていた。
210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/02 14:11:54
>>203
残念、俺が好きなのはマルセイバターサンド
しかしこのレイは地味にテンション高いなww
211:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/02 18:41:17
ユイさん化してるんだろう
212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/02 21:41:12
ユイさん化って謎だよな
だってユイは「生きてさえ〜」とか「五十億年たっても〜」とか
しか台詞ないし
FFイメージだな
213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/02 22:39:23
学園エヴァ(育成計画)のイメージなんじゃね?
214:142 ◆R134p9X/Go
07/06/03 22:11:54
レイ 4
彼は普通に食事をしている。
私は普通にあんみつを食べている。
おっと、こんなことしてる場合じゃないのよ。
作戦決行は今度の日曜なんだから。
しかしMAGIの助言とはいえ、一抹の不安は拭い去れないわ。
作戦実行に必要なアイテムは揃ったし、あとは・・・・・・
食事が終わる頃思い切って口を開く。
「・・・今度の日曜、行きたいところがあるの」
驚いた表情の彼、なにもそんなに驚かなくても。
「う、うん。僕もレイと出掛けたいなって思ってたところだから・・」
結局この日の会話はこれで終了。
MAGI、本当に大丈夫なの?
なんだかとっても不安になってきた。。。
215:142 ◆R134p9X/Go
07/06/03 22:14:24
シンジ 4
日曜の朝が来た。
アスカから授かった作戦を実行に移す。多大なる不安を抱えながら。
「アンタたちが付き合い始めた頃を思い出せばいいのよ」
それがこれ。『市立第壱中学制服』・・・・・・
「中学の頃の制服を着てデートすればファーストなんてイチコロよ〜」
本当?・・・・・・しかし何年ぶりだろう、これを着るのは。
・・・やっぱり止めておけばよかった。。。
アスカの口車に乗った僕が馬鹿だったよ。ああもう信じられない。
「用意できたわ。行きましょ」彼女の声が僕を呼ぶ。
もう迷ってる時間はない。もうどうにでもなれ!
思い切って彼女の前に出る。
何故か彼女も制服を着ていた。
216:142 ◆R134p9X/Go
07/06/03 22:16:34
レイ 5
一瞬自分の目を疑う。
何故彼が中学時代の制服を着ているの。
目標は完全に沈黙、後、私たちは笑い出していた。
「何故制服を着ているの?」
「その、アスカに相談したらこれで何もかも上手くいくって・・・変、かな?」
セカンドに相談というのはちょっと気に入らないけど。。。
MAGIと同じ答えを出すセカンド。侮れないわ。
「レ、レイは、その、どうして制服なんて・・・」
「・・・内緒・・・・・・」
「なんか恥ずかしいね」赤い顔の彼。
すごく恥ずかしいわ。私いまいくつだと思ってるの?
「行きましょ」照れを隠すかのように玄関へと向かう。
217:142 ◆R134p9X/Go
07/06/03 22:19:09
シンジ 5
彼女が行きたいと言った場所は二子山だった。
今はきれいに整備され山頂は公園になっているはず。
僕らは家を出るとき一つのルールを決めたんだ。
今日だけはお互いを「綾波」「碇くん」と呼ぶって。
冗談で言ったら「それでいいわ」だって。まいったね。
しかし、、、誰か知ってる人に会ったらどうしよう・・・
何を願うの? 誰とも会わないことを願うばかりデス。。。
幸い誰一人として知っている人には会わずに到着することが出来た。
「シン・・・碇くんは覚えてる?この場所」彼女は僕のほうを見ずに聞く。
忘れる訳がない。ここで初めて彼女の笑顔を見たんだ。
今でもあのときの笑顔は僕の記憶に鮮明に焼きついている。
218:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/04 00:08:19
コ、コスプレデートですかい…
濃ゆいことしてますな
219:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/04 12:10:42
「…ふぅ。洗濯終わりっと」
私は家事を一段落させると夫の仕事部屋の片付けをしようと書斎のドアを開ける。シンジさんは小説家として仕事を始め、今ではそれなりに有名になった。今日も編集の方と打ち合わせに外へ出掛けている。
「まただわ。散らかしっぱなし…」
私は資料など重要そうな物を捨てない様に気をつけ、簡単に掃き掃除と拭き掃除、後はごみ箱を…
「あら?何かしら」
ごみ箱の中に丸められた原稿用紙が…捨ててあるとは思うが万が一を考えて拾いあげる。次回作の下書きかしら…多少興味に駆られ私は内容に目を通した。
「やだぁ…シンジさんったら…」
内容は「綾波レイ」という女性が一人の男に変態的な行為をされている内容だ…主に明るい文章を書くシンジさんの作品とは真逆の内容…わざわざ私の旧姓や名前で…こんな恥ずかしい小説を書くなんて…
「何してるの?レイ」
顔を真っ赤にして原稿を読んでる私の後ろで突然声が響く。私は身体をビクリと震わせ後ろを振り向く。
「シ、シンジさん…あの…ごめんなさい。掃除をしようと思って…」
「で?手に持ってる『それ』は?」
シンジさんの優しげな声に私は答えを模索していた。
【続く】
220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/04 18:15:41
>>219
おいおい、この板エロネタは禁止だぜ。
まったく・・・
わっふるわっふる♪
221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/04 19:08:54
不倫話は確かに禁忌にされてるな
エロは禁止でもないべw
てなわけで、わっふるわふー
222:142 ◆R134p9X/Go
07/06/04 22:18:21
レイ 6
ヤシマ作戦。
あの日からだと思う、彼を意識するようになったのは。
碇指令を思う気持ちとはまた違った感情。不思議な感覚だった。
でもそれが恋心だと気づいたのはしばらく経ってからだったと思う。
ここに来たからかしら。やたらと昔のことを思い出す・・・・・・
「私、碇くんのこと好きよ」学校の屋上、確か夕方だったわ。
「ぼっ僕も・・・綾波の、こと・・・・・・好き、だよ・・・・・・」
そこから始まった私たち。
あんなに好きだったのに・・・・・・・・・好き、だった?
・・・私は、彼が、好き・・・・・・でも、彼は、私のこと・・・
どう思ってるの? 本当に私のこと・・・好き、なの・・・?
何で、なんで、私を抱いてるときにセカンドの名前が出てくるの!?
涙があふれてくる。止めようと思っても止まらない。
「・・・!綾波? どうしたの?」
私は人目をはばからず声を出して泣き出していた。
223:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/04 23:41:30
必要以上にアスカを出す必要は無いと思う
レイの恋敵といったら何故かアスカだが、LRSにおいて本編でほぼシンジ→アスカ
がなかったキャラを使う意味が分からん
…と、上のシンジにムカついた俺の意見
224:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 03:36:16
>>212
26話で出たリナレイの影響じゃないのかと
225:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/06 13:41:14
正直アスカもレイもどっち同じくらいも好きです。
>>222でアスカを出したのは適切だと思うよ。
っていうか不満があんなら自分で書いたら良いじゃないすか。
自分の好みを理不尽に押し付けるのはどうかと思いますね。
君達はもっと冷静になったら良いと思うよ。
なんでそんなにアスカが嫌いか知らないけどさ、ケンカするのだけはやめてほしいなぁ
226:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/06 13:47:29
釣りとは思うが一応
アスカが嫌いとかの問題じゃなくLRS小説としての感想意見を言ってるだけだと思うぞ
227:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/06 22:49:25
晒しあげ
228:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/06 22:54:58 NtrSr9s6
まとめサイト機能してなくね?
229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/08 19:26:38
コモレビの事か?
あそこはこのスレのまとめサイトってより、独立したLRSサイトだから仕方ないだろう
230:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:35:19
シンジ 6
彼女が、泣いている。
僕の胸に縋って。
声を出して泣いている彼女を見るのは初めてだ。
どうすることも出来ず、どうしたら良いのかもわからず、
ただ彼女を抱き寄せる事しか出来なかった。
しばらくの後、彼女は僕の胸から離れる。
近くのベンチに彼女を座らせた。
沈黙。
何も言うことが出来ず、何を言ったら良いのかもわからない。
ただ時間だけが無意味に流れていた。
「・・・今でも、セカンドのこと、好きなの?」突然彼女が口を開く。
ぞわりという感覚とともに背中から脳髄にかけて何かが走る。
彼女は全てを知っている。そう直感した。
そう、彼女と付き合う前、ミサトさんと一緒に暮らしていた頃
一度だけ、たった一夜だけアスカを抱いた。
僕が初号機からサルベージされた翌日。
ミサトさんは居らず、アスカと二人きり。
僕もアスカもどうかしていたんだと思う。
アスカはその行為を「過ち」と表現していた。
でも、好きだからそうなったんじゃない。
僕だって「過ち」だったと思っている。
231:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:36:37
シンジ 7
「アスカとは、なんでもないよ・・・」
その言葉に意味があるとはとても思えなかった。
しかし嘘ではない。今好きなのは、愛しているのは彼女だけだ。
だけど、そう思われても仕方がない。
過去の行為。
あの一言。
そして二人きりではないが会っているという事実。
その全てが、彼女に疑心暗鬼を生じさせるには十分すぎる理由だった。
「お願い・・・私だけを、好きでいて・・・」
彼女の瞳からはまた涙が流れ出していた。
「綾波・・・・・・僕が好きなのは綾波だけだよ」
「信じて、いいの・・・」嗚咽まじりの言葉。
「私、私・・・あなたが、碇君がセカンドのところに行くのが嫌だった」
232:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:38:35
レイ 7
セカンドが憎いと思った。
自分だけを見て欲しいと思った。
寂しいから、いつもそばに居て欲しいと思った。
悲しみと、憎しみと、切なさと。
彼を自分だけのものにしたい。
私の知らない彼がいるのが嫌だった。
セカンドを抱いた彼を許せなかった。
彼に当り散らす自分が嫌だった。
彼を罵ることで、彼を殴ることで
解決することじゃないってわかっていたのに。
自分自身の問題なのに、彼の所為にして。
ああ、やっとわかった・・・
233:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:39:57
シンジ 8
いつの間にか日が西に傾いていた。
おなかがすいたので何か食べて帰ることにした。
彼女はラーメンが食べたいと言う。
そのときは既にいつもの彼女に戻っていた。
思い切り泣いたからだろうか、以外にもすっきりした顔をしている。
そういえばミサトさんにご馳走してもらったラーメン屋、まだあるのかな。
この近くだったはずだけど・・・
・・・いや、違う店にしよう。
あそこに行けばやっぱり、ミサトさんや・・・アスカのこと思い出すだろうから。
234:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:41:10
シンジ 9
「私、にんにくラーメン」
やはりというか、彼女はいつもの品を頼んだ。
だけど、チャーシュー抜きって言わなかったよなぁ。
ほどなくしてラーメンが出てくる。
当然そのラーメンにはチャーシューが乗っているのだが。
もしかして、食べるのかな???
しばらくなにかを思いつめたようにそれを眺めていたが
チャーシューをつかみふぅふぅと冷まし始めた。
「はい、あーん」
あーん? 僕の目の前には彼女の箸とチャーシュー
その向こうにはにっこりと微笑んだ彼女。
「ちょ、恥ずかしいよ、やめてよ・・・」
「・・・あーん」僕の言葉など聞こえていないようだ。。。
まわりをきょろきょろと見てからその箸に向かって口を開いた。
彼女はとても満足そうだった。
235:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:42:02
レイ 8
泣いた所為かしら。
胸の奥にあった違和感がきれいに取り除かれたような感じがする。
ううん、多分、彼の気持ちを確認できたからだと思うの。
たったそれだけなのに。
過去は過去。変わらない事実。
ならば今を大事にしなければならないって気づいたからかも知れない。
「ねぇ、碇くん」甘い声で呼ぶ。
「え、まだ続けるの? その呼び方」照れくさそうにそう答える。
「うん・・・・・・あの、帰ったら、その・・・いっぱい、愛してくれる?」
彼は暗がりの中でもすぐにわかるくらい赤くなった。
「う、うん・・・・・・いっぱい、キスしてもいい?」
「それは駄目」即答する。
「えっ、どうして!?」
「・・・・・・・・にんにく、食べたから・・・」
236:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:43:56
加持 エピローグ
「めずらしいな、シンジ君から俺に話しなんて」
俺はいつも通りスイカに水をやっていた。
シンジくんからここ最近の話を聞く。
「それはレイの嫉妬だろ、倦怠期とはちょっとちがうかな」
俺は続ける。
「君はまだ女心というものがわかっていないな、女っていうのは自分が好きな男には自分だけを見て、愛して欲しいって思うもんなんだよ」
「そうなんですか・・・レイもそうなのかな」
「レイも随分と感情を出すようになった、恐らくきみと一緒にいることが大きく影響しているんだろう」
人間らしくなったとは言えないよな。
「君がほんとうにレイを愛しているのなら、他の女とはあまり関わりを持たないことだ」
「ありがとうございます、加持さん」
シンジくんは純粋だ、恐らくアスカとのことでさえ何ら考えていなかったんだろうな。
俺のようにはなるなよ、シンジくん。
237:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:45:10
アスカ おまけ
「もー信じらんないっ!!」
シンジにあのカッコさせればファーストが愛想つかして別れると思ったのにッ!
「なんで前より仲良くなってんのよっ!!!」
手当たり次第その辺にあるものを投げ付ける。
「どうしたんだい、荒れてるねぇ」
「うるさい、カヲルは黙ってて!」
カヲルは眉をひそめ苦笑いをする。その態度が私の神経をさらに逆なでした。
「ダメだよ、シンジくんとファーストの仲はそう簡単に壊せないよ」
全て見透かされている気がした。私の怒りは最大限に達する。その時、
カヲルが私の両腕を掴み、その口は私の口を塞いだ。
「ボクというものがありながらいけないコだ」私は押し倒される。
「さぁ、おしおきだ」
「やっ、ダメっ・・・んっ・・・・・・バカぁ・・・・・・・・・」
まぁ、コイツでも、いいか・・・・・・
238:142 ◆R134p9X/Go
07/06/10 21:46:03
なんかgdgdになってきたんで無理矢理終了です。
書きたかったから書いた
序盤の「シンジイラナーイ」と
最後の「あーん」だけ書ければよかった。
今は反省していない。嘘。
今度からは構想まとまってから書き貯めして投下することにします。
でわ。
239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/10 22:25:15
おまけイラネ。つかアスカイラネ。
240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/11 08:13:00
「策士、策に溺れる」
ですなwアスカらしい。
そしてヤキモチ妬きなレイかわいいよレイ(*´д`)
241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/11 19:15:33
乙。GJ。
> 今度からは……
wktkして待ってる。
242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/12 15:34:31
うーん、最後のラーメンとかはテラ(*´Д`)ハァハァなんだが
とってつけたようにアスカを他のキャラとくっつけるのは正直いただけないな
まあそれはLASでのレイの扱いにも言えることなんだけど
243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/13 18:59:50
みんなアスカ嫌いなのか?www
244:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/13 22:07:35
>>243
LRSスレだからそういう人もいるってことでしょ。
とLRS人でありLAS人でありLARS人でもある漏れが言ってみる。
245:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/15 09:25:59
>>244よお、俺!
246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/15 22:57:39
>>244-245あれ・・・オレが二人もいる
247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 04:17:13
>>242
気持ちわかる。
作者の真意はわから断言はできないけど、
ライバルが邪魔だから別の誰かとくっつけた
ように見えるんだよね。レイもアスカも。
248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 04:18:57
わからないから、ね。
249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 09:28:57
取って付けた様に他の男とくっつけるくらいなら、
いっそハーレm(ry
250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 10:16:54
だな
251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 20:56:00
まあでもLRSという前提なら
アスカを幸せにするのはカヲルくん希望なんだぜ
別に独身でも一人で成り上がってそれなりに楽しくやってそうだが
252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 21:04:08
無理にくっつける必要なくね?
LRSメインなんだし
253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/16 21:07:26
まあたしかに
254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/17 00:54:18
アスカがどうなろうと、LRSでさえあれば別に構わない
255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/18 07:48:25
同じく
256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/19 12:09:39
保守
257:小ネタ
07/06/22 09:54:24
「碇くん」
「……いい加減、『碇くん』はおかしいよ、綾波……あ」
「あなたも」
「う、うん。えと、それで、なに?」
「見て、Gカップ」
「は?」
「私の胸、今やGカップ」
「……うん、そうだね」
「嬉しい……」
「そんな、なにも泣かなくても」
「私、くやしかった」
「え……何が?」
「FF小説の中で、サイトの掲示板で、2ちゃんねるで、
このネット上で行われるありとあらゆるオッパイ論議の中で、
『綾波は貧乳』がデフォルト化しているわ」
「“オッパイ論議”って……」
「たまに例外があれば“もぐレイ”呼ばわりで、『あれは別物』って……」
「あれは、ほら……オッパイより、あのマッチョぶりが気になるよ、僕は」
「こないだ見かけたの。
《葛城ミサトの爆乳>>>惣流・アスカ・ラングレーの美乳>>>(越えられない壁)>>>綾波レイの窪地》って。
みんな、私のプラグスーツはパット入りだと思っているの?
私があなたに襲われたシーンを見てないの?」
「あれは襲ったわけじゃないんだって!!何度言ったらわかって……」
「私は貧乳じゃない」
「……それは良く知ってるよ。いいじゃない、知らない人がなに言ったって」
「私は貧乳じゃない。見て、Gカップ。今や葛城三佐もメじゃない」
「……うん。乳輪もずいぶん大きくなって、黒くなってきたね」
「……どうしてそういうこと言うの?」
「いいじゃない。このオッパイで育ててくれるんでしょ、僕等の子供をさ?」
「……ええそうよ、パパ」
「頑張ってね、ママ」
258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 11:29:59
かわいいw
259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 12:33:16
>>256
レイたんは美(微)乳だからいいんだ!
デカ乳とか乳輪が大きいとか・・・・・・そんなのレイじゃNfvdsjF*BFgvbshfshgsfh;lgsaf;hg;sfhghsalghlgrkja:la
260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 12:36:08
アンカをミスるほどの取り乱しよう……
261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 19:04:59
それだけ>>257が良いということさ
262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 19:34:03
鋼鉄2ではレイの方が胸が大きいらしいな
鋼鉄って所が微妙だが
263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 21:41:11
>>262
何もわかってない……
と素直に思ったなあの時は
264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/23 01:50:33
>>257
エクセレント!ハラショー!!マーベラス!!!b(・∀・)b
265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/23 02:45:15
>>257
ぐjwwwwwww
266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/25 12:49:03
レイとアスカではレイのほうが乳でかいんじゃないのか?
いやマジで
267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/26 11:41:25
逆に考えるんだ。
「レイの胸が大きいのではなく、アスカの胸が小さいのだ」と、
そう考えるんだ。
268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/26 12:36:44
>>267
おまいネ申www
269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 04:18:49
>>266
そう……あなたは判ってくれてるのね。
ほら、見て、Gカップ。
セカンドなんかメじゃないわ。
……司令。 >>267 が「碇ユイって趣味わりぃよな」とか言ってます。
270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 15:04:05
どーみてもレイがでかい。
アスカ程度があの年頃では並以上なのに。
271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 16:35:44 wt1PIxn7
でもレイはヒンヌーのほうがいいな
272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 16:45:16
>>269
Gカップのレイに興味はない
レイはB〜CでFA
漏れ的にはA〜Bが良いのだがwww
273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 16:53:20
まあBだな
5話みる限りじゃ
274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 17:23:38
アスカはAだっけか
275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 20:31:09
ひんぬーだけど柔らかそうなおぱい萌
276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 22:17:50
微乳かつ美乳だな。
貧乳って言うと形も悪い、本当に貧相な乳って感じがするし。
277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 01:42:54
皆無い乳萌なんだね
278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 12:43:43
>>277
モグダンとかありえないし
クロニクル見てもレイのほうが大きいな
279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 19:45:32
けど肉食わないのに乳でかくなるもんかねぇ?
280:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 20:07:21
つ牛
281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 20:46:16
第五話でシンジきゅんに揉まれておっきくなったんだよ♪
282:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 22:59:37
5話エロゲ展開すぎ
283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/30 12:20:15
干す
284:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/04 04:28:34 vCG1JWcg
ほ
285:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 19:11:46
ほっしゅっしゅ
286:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 23:58:09
まだか
287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/12 15:07:42
この2人の赤ん坊がみたい
きっと可愛いだろうな
288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/12 21:31:20
女の子ならどっちに似ても美少女だし
男の子なら女の子のようにかわかっこよくなるさ
289:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 00:20:28
ほし
290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 17:23:46
レイは男の子を産みそう
291:Seraphim
07/07/18 00:35:02
「……呼び方?」
「そう,呼び方」
「あなた,君,おたく,貴様,おんどれ……」
「……羅列しなくても良いから」
夕食を頂きながら,彼が話したのは今日一日の職場の話題。
休憩時間の時に出たのが,「夫と妻は,それぞれどのように呼び合うのか」という話だったそうだ。
「うちの職場ってさ,国際結婚している者が少なくないでしょ?アメリカ生まれの奥さんを貰っている人は,呼び方に殊の外
気を遣うんだって」
「どういうこと?」
「つまりね,彼が言うに,配偶者の呼び方の基本は名前なんだって。だけど,状況と気分によって,たとえば,目覚めの時は,
『おはよう』という意味を込めて『ハニー』,出勤するときは『一日頑張ってきます』という気合いとともに『マイスイート』……って
具合に,変化をつけないと行けないんだって。で,もしも変化を怠っていると……」
「…いると?」
「奥さんは,ダンナを見限って離婚届を出されちゃうんだって。だから,家にいても気を遣うんだってこぼしていたよ」
「まあ……」
そういうわけで,他の家では,どのようにお互いを呼び合うかという話となった訳なのだけれど。
292:Seraphim
07/07/18 00:36:25
「まあ,すぐに思いつくのは,『名前を呼び合う』だよね」
「『シンジ』,『レイ』という感じ?」
「うん,そうだね。一番自然だし,恋愛結婚だったら恋人同士の頃から,それこそ,数え切れないほど呼び合っている
だろうからさ,口の方が自然に反応するんだろうね」
「……私は,なかなか『レイ』とは言ってもらえなかったわ。『レ……綾波』って感じで」
「え?いや,それはその,なんていうかね……」
そう,彼はなかなか,私のことを名前で呼んでくれなかった。アスカさんのことは,ごく自然に名前を呼んでいたのに。
…・まあ,最終的な『勝者』は私だったからいいのだけれど。
「えへん,で,次に多かったのが『あなた』と『おい』だったんだよね」
「なんだか,モノ扱いされているのね」
私が変な顔をしていたのだろう,彼は笑いながら続けた。
「年配の人たちは結構多かったよ。『今更名前を呼ぶのも照れくさい』とか,『あなた』と『おい』で通じる位,長く
一緒に過ごして居るんだと説明していたしね」
「……そういうものなのかしら?」
「そういうものなのじゃないかなあ?名前を呼び続けるって,結構意識的に続けないと自然に消えちゃう習慣のようだよ」
「…わかったわ,『シンジ』さん」
「……なんだか,こう,落ち着かないな…」
「……(怒)」
293:Seraphim
07/07/18 00:38:54
「他にもね,ニックネームで呼び合うというのもあったなあ」
「???どういうこと?」
「ほら,ストレートに名前を呼び合うのは,ちょっと照れくさいという気持ちがあるでしょ?だから,名前じゃないけど名前に近い
呼び方で呼び合うって人もいたよ」
「……『シンちゃん』?」
「……なんだか,ミサトさんに呼ばれたみたいだ」
…と,夫婦の呼び方で盛り上がっていると…
「…ふ,ふぎゃあ〜」
「!」
「!」
お互いに顔を見合わせると,自然に口から出る言葉お互いに顔を見合わせると,自然に口から出る言葉。
「パパ,ミルクを用意してちょうだい」
「了解,ママ,よろしくね」
そう,父親と母親となった私たちには,甘い夫婦の語らいはしばらくお預けだ。
おむつを外し,うんちのついたお尻を脱脂綿で拭う。一目で分かるほどりらっくすした赤ちゃんの顔を確かめると,
彼が用意してくれたほ乳瓶をふくませる。
ミルクをあっという間に吸い込むと,むにゃむにゃ言って,またまどろんでしまった。
294:Seraphim
07/07/18 00:42:14
「…寝ちゃった?」
「…ええ」
「じゃあ,リビングに戻ろうか」
彼は先に戻ると,お茶を煎れてくれる。私の方は,しばらく隣で子守歌を歌い,寝息が一定になったことを確かめると,
そっと,布団から抜け出た。
「…さっきの話の続きなんだけどね」
「ええ」
「僕らの世代で一番多かった答えは,『パパ』と『ママ』だったよ」
「……そうでしょうね」
「…ねえ,シンジ?」
「?どうしたの?」
「私の名前は『レイ』よ」
「知っているよ」
「…忘れないでね」
これから続く子育ての間,私たちはお互い,数え切れないほど『パパ』・『ママ』と呼び合うのだろうけど。
だけど,あんまり『パパ』『ママ』に慣れすぎて,私の名前を忘れられてしまっては悲しいから。
だから,わたしは彼に念押しした。
「私の名前は『レイ』よ」
「分かっている。君は『レイ』だ。『ママ』じゃない」
彼はちゃんと分かってくれている。
そのことがとても嬉しかったから。
赤ちゃんにちょっとだけ背を向けて,
私は,感謝のキスをした。
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