【ひだまりスケッチ】 ..
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372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 21:43:33 TW95QsMU
自分のできる精一杯のおしゃれをして、私は部屋を出る。
沙英に会える嬉しさで胸はいっぱいだった。意識していないのに足早になっていく。
冬休みも今日を入れて、あと二日だからかな?町には高校生と思しき人が沢山。
カフェがあるこの通りにもカップルや数人の仲間で歩く子たちがいる。
そんな子たちを見ながら、私は自分と沙英の微妙な距離を感じていた。
一緒にお買い物したり、デートしたり、映画を見たり
そんな関係じゃないのはわかってるけど…
それでも、わたしにとって沙英はやっぱり特別で、一秒でも早く彼女に会いたかった。
約束のカフェに着いて、ウインドウガラスから中を覗き込むと、前とは違って奥のほうに腰かけた沙英を見つけた。
沙英もこちらに気づいたみたいで、照れくさそうに手を挙げて合図をしてくれた。それが嬉しくて、沙英が可愛くて、思わず赤面してしまう。
店の中に入った私は、沙英の正面に腰かけた。
「いきなり呼び出してごめん。なにか頼む」
「ううん。いいよ。」
私は、ウエイトレスさんにカプチーノを頼み、沙英に沙英が何を話したかのか聞いてみた。
「実はね、またヒロのことなんだけど…」
想像はしてたけど、やっぱりヒロさんのことなんだ…
「前に夏目とあって話した次の日の夜に、ヒロが実家から帰ってきたの。
それで、久しぶりだってことで沙英の部屋で二人でご飯食べたのよ。」
少しうつむきながらボソボソと話す沙英。緊張してるのか、照れてるのか絞り出すようなかんじで声を出している。
正直、聞くのが辛かった…惚気話を聞かせるために呼んだのかな…
私は恋バナを聞いて楽しんでいるような笑顔を無理に作りながら、複雑な気持ちで沙英の顔を見つめていた。



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