お菓子ど真ん中 part1 ..
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2:名無しさん@ビンキー
08/08/09 12:52:28 O
(*`皿´)<1おつ

3:名無しさん@ビンキー
08/08/09 15:08:45 0
1乙です!
アベさんの乙コールが早いwww

4:名無しさん@ビンキー
08/08/09 16:02:02 O
∬・A・)川*`∀´)┃*━┏┃(*´・ω・)[=*.・з・]<1に乙言いに来たよ

5:名無しさん@ビンキー
08/08/10 07:32:14 O
季節は移ろうなぁ。暦ではもう秋。この暑さももう数日だろうな。こうして時は過ぎていく…。このままではこの夏、「暑い」思いでしかなくなるな。

6:名無しさん@ビンキー
08/08/11 00:39:13 0
風流な誤爆w

7:名無しさん@ビンキー
08/08/11 04:12:25 O
結成25周年、稀代の名ドラマー梶浦すでに去り、
保守化と高齢化の進む陰湿で偏狭な信者たちは島国村社会の縮図そのもの。
ハゲ、メタボ、鬱。年老いてなお物販のお布施場に列をなす。
在宅のままロック語る暴走族賛美の孤独なとっちゃん坊や自演、誹謗中傷の嵐。
狭い籠のなかで弱きものがさらに弱いものを陰湿に陰惨に叩き気続ける。。。

全盛期はとうに過ぎ去り、病弱化した哀しみの「あしたのジョー」森山。。。
さあ語れ!ここは ”思ひ出酒場 ザ百舌鳥 ”

今日すら見えない、闘う勇気すら持てない卑屈なネズミ信者たち、永遠に開戦前夜。。。

8:名無しさん@ビンキー
08/08/11 11:01:53 O
ちらほら出てるけどね

9:名無しさん@ビンキー
08/08/11 13:47:05 O
きもちわるいお

10:名無しさん@ビンキー
08/08/11 20:21:57 0
ゴーストスィートハートの歌詞が楽しみだな…


11:名無しさん@ビンキー
08/08/11 22:06:24 O
ふ腐女子乙

12:名無しさん@ビンキー
08/08/12 18:22:08 O
SENCE立読みしてきた。
ストコ写真は1ページだけで、幾つか質問もあって答えてた。
イマイくんとはマンツーマンで呑むこともあるとか答えてて、相変わらず独特な言葉遣いだと思ったw


13:名無しさん@ビンキー
08/08/13 01:17:22 0
マンガ読んでニヤニヤするスットコ・・・
想像したら笑えたww

14:名無しさん@ビンキー
08/08/13 04:15:08 O
そういやサカオタは結構ふつうに使うかも…>マンツーマン

15:名無しさん@ビンキー
08/08/13 19:02:12 O
サカオって人かとオモタヨ(^o^)/

16:名無しさん@ビンキー
08/08/13 19:03:09 O
ストコにとってアベくんは男らしい男なんだなとセンス読んで改めてオモタ

17:名無しさん@ビンキー
08/08/13 19:35:20 O
自分に素直な人か…
男らしい(と思う)アベにドキッとしたんだろうね

相変わらずぼかせない人だねスットコさんは

18:名無しさん@ビンキー
08/08/13 19:41:10 O
絵とか描いてるデニス・ホッパーに憧れてるから、イマイさんの絵描き気質も好きなのかなぁとも思ったけど
一匹狼で自分の好きなことしかしないってイメージはやっぱりアベかな

19:名無しさん@ビンキー
08/08/13 19:51:36 O
┃*━┏┃<得意げ〜な〜顔を〜し〜て〜君に〜話すのは〜ぁ〜

20:名無しさん@ビンキー
08/08/13 22:38:51 O
なんで照ちゃんと離れたの?

21:名無しさん@ビンキー
08/08/14 00:05:22 O
ロッソの最後の時、メンバーがひとり脱走して解散って言ってたよね
後々のいじられ方から予想するにストコさんが逃げ出したっぽいけど…そんなに苦しかったのかな



22:名無しさん@ビンキー
08/08/14 00:37:08 0
ブログのストコの座り方というか足の揃え方が女より女だと思った

23:名無しさん@ビンキー
08/08/14 00:40:45 O
>>22
しかもある程度、脚が細くて膝下が長くないと綺麗に見えない組み方だよねw
羨ましいw

24:名無しさん@ビンキー
08/08/14 00:45:31 O
>>22
ミスユニバース並み

25:名無しさん@ビンキー
08/08/14 00:47:51 0
男らしい男なアベと女より女なストコ…
お似合いね

26:名無しさん@ビンキー
08/08/14 04:04:01 O
>>21
最後のヤツ歌詞が凄かったもんね…
いつ聴いてもはっこーで息苦しくなる

萌えるけど


27:名無しさん@ビンキー
08/08/14 12:47:52 O
>>26
ROSSO時のイマイさんと2人で出たセルフライナーノーツは見てて痛々しかったなぁ
デロデロに酔ってるし、途中泣き出すかと思ってハラハラした
超平常心なイマイさんが隣に居てくれて良かったw

アベくんにも慰めてもらってたら萌えるなぁw

28:名無しさん@ビンキー
08/08/14 13:45:07 0
>>26
僕は胸のペンダントにキスをして眠った だっけ?
全くぼかす気ないなw 
リアルにステージ前にもペンダントと指輪にキスしてるよね
マリア様に願掛けってゆうのも分かるけど
アベからのプレゼントって周知のことなのにハラハラするわw


29:名無しさん@ビンキー
08/08/14 14:55:15 O
発光聴くと泣きたくなる…
歌詞はもちろん、絞り出すような声とか聞いててかなり辛い

30:名無しさん@ビンキー
08/08/14 15:07:03 O
>>28
ステージ前にキスしてるのはアベからもらったメダイじゃないし指輪は嫁

31:名無しさん@ビンキー
08/08/14 15:45:23 0
メダイは失くす度に買い換えるんだよね?
そういやペンダント変えたっぽいね

先月のMTVの番組で、銀行強盗のライブは全部酔っ払ってて、
まわりからやさぐれって言われてたってのを笑って話してたけど、危うかったのかな
イマイさんがああいう人でず、ーっと付き合ってくれてほんとよかったな

32:名無しさん@ビンキー
08/08/14 16:39:53 O
教授も酔うとタチ悪いし、怒ると怒鳴りもするけど、何だかんだで相性良いんだと思うよ。
突っ張らなくて良いと言うか、ぽやーっと出来ると言うか。
前に話した時、「俺チバと相性悪いんだよ」とかベロンベロンで言ってたけどw
酔うと自虐癖が出るみたいだから聞き流してたww

33:名無しさん@ビンキー
08/08/14 16:50:35 O
>>32
ベロンベロンに酔った時に名前が出るって
かぁなぁりぃ気持ち入ってるね
わかりやすいオッサンだな

34:名無しさん@ビンキー
08/08/14 20:52:47 0
>>27 ROSSOの時のセルフライナー、確かにふたりともべろんべろんだったけど
前向きな発言多かったし、自分は和やかに見てたよ。
イマイさんが、チバの作った曲に対する自分の思い入れ?を
暑苦しいほど熱く語ってたのが印象に残ってる。
いい人だな、と思って、それからイマイさんのこと好きになったよ

35:名無しさん@ビンキー
08/08/14 23:08:04 O
>>34
そっか、解散後に見たから勝手に変換して見てしまったのかな
確かに自分のギターヒーローはチバくんだとか照れもせず言ってくれて
全面的に認めてくれる人がいて心強いなぁと思った

人殺しのレコーディングに関して自由に出来て嬉しい、以前は自由にできなかったみたいに発言してて
愚痴るのって珍しいなぁってのが印象に残っててマイナスにとってしまったのかも


36:名無しさん@ビンキー
08/08/15 00:18:00 O
プライベートでもチバが泥酔してんのをイマイさんがフォローしてるってのをよく聞く。イマイさん優しいからチバも安心できるんだろうし離れられないんだと思う。

37:名無しさん@ビンキー
08/08/15 02:31:16 0
ここに照チバ アベチバベースってのはダメでしょうか。
ロッソ萌えなもんで、一回書いてみたかったんだけど。

過去にあったかもしれないけど、新参なので見たことないんですわ。

38:名無しさん@ビンキー
08/08/15 02:57:46 0
>>37
自分は読んでみたい派ですが…

以前はぶらんき絡みは荒れるから自重、みたいになってたけど
ずいぶん状況も変化したのでアリかなーと思います
他お菓子にもちらほら出演?されてますし

39:名無しさん@ビンキー
08/08/15 02:58:07 0
もちろんカモン

今日RSR行ってくる〜

40:名無しさん@ビンキー
08/08/15 03:00:00 0
読みたい!

41:名無しさん@ビンキー
08/08/15 03:01:55 0
RSRいいなー
すっとこレポ待ってるおw

42:名無しさん@ビンキー
08/08/15 03:03:35 O
>>39
レポよろ

43:名無しさん@ビンキー
08/08/15 03:07:23 O
>>39
果たしてアベはやってくるのか
細長いのがいないかチェックしてみてくださいw

44:名無しさん@ビンキー
08/08/15 05:54:00 O
>>37
オサーン好みの話なら変態スレにあった

45:名無しさん@ビンキー
08/08/15 09:40:48 0
変態スレですか。それがもう解らないんですが・・。
書いてみて、出せそうだったら投下させて貰います。
エロがないとダメなんですよね、あんま得意じゃないけど頑張ろう。
他に何かタブーとか、あったら教えてください。

46:名無しさん@ビンキー
08/08/15 13:48:25 O
自分で判断できないならやめた方がいい
苦手なら書かなければいいし書くと決めたなら書けばいい
わからない…とか苦手…とか言われながら落とされたものを読まされても困る
そう思って書いていたとしてもここで言わないで欲しい

47:名無しさん@ビンキー
08/08/15 14:00:29 O

苦手じゃなくて得意じゃないだったねごめん
強いハートさえあればなんとかなるよw


48:名無しさん@ビンキー
08/08/15 18:15:34 O
照チバもRSRレポも待ってます


49:名無しさん@ビンキー
08/08/15 19:05:10 O
ほんと住人入れ替わったんだね…


50:名無しさん@ビンキー
08/08/15 20:38:01 O
自分も迷子です。
変態スレ教えて頂けませんか?

51:名無しさん@ビンキー
08/08/15 20:41:59 O
探せ。以上。


そもそも>>45みたいなこと言ったら前は誘い受けうざさっさと帰れと言われていたと思うよ。

52:名無しさん@ビンキー
08/08/15 22:35:09 0
そんな事言わんでも。

投下待っとります。

53:名無しさん@ビンキー
08/08/16 00:53:55 0
ミ*`_ゝ´彡
( ∪∪
と_)_)旦~

54:初心者
08/08/16 01:43:11 0
書けましたので、ちょっと投下してみます。
照チバですが、エロにたどりつくまで長いです。

::::::::::::::::

「も、もっと・・。お願い、い、いいから・・もっと。」
焦点がぶれた濡れた瞳が、長い前髪の奥から見上げる。

「て、手加減しないで」
パシっという乾いた音が薄暗い部屋に響く。続けざまにくぐもった音。また乾いた音。
「あ・・いっ・・」
唇を噛みじっと痛みに耐える細い身体。丸めた背中に背骨がくっきりと弧を描く。その白い背中には赤紫に変色した生々しい行為の痕。
「もっと。て・・照さん、もっと。」
また、乾いた音。肉のそげた頬は、赤く腫上り始めている。出来るだけ痕が残らないようなやり方をしたつもりだが、もうこれが限界だった。
俺ももうこれ以上は嫌だった。

「もう終わりだ、これ以上やったら痕が残っちまう。」
「いいんだ、そ、そんなの、どうでもいい。俺の顔も、か、体ももういらない。」
ベッドに両肘をついて、丸めた体が震えていた。
「あ、あべ君が捨てたものなんか、もういらないんだよ、照さん。」
振り絞るような擦れた声に、手が震えた。
思い出したくないのに、一瞬でそれが生々しく思い出される。
仲間のところへはどうしても行けなかったのだろう。行けば二人だけに見えた終わりを話さなければならない。
その痛みと、失うかもしれない恐怖と絶望を抱えて、こいつは俺のところへやってきた。
内臓を掻き毟る狂いそうな痛みを、胸の外へ掻き出す方法を知っているのは俺だけだけだと信じていたから。


55:初心者
08/08/16 01:44:39 0
「照さん、助けて」
玄関口でそう言った。
うつむいた前髪に隠れて顔は見えない。ただ唇だけが紅かった。
「チバ?」
来るはずがないのに。
しまいこんだ記憶がフラッシュバックのように脳裏を掠めて、体の奥がずくりと疼く。
「ご、ごめんなさい。」
二度と来ない。その約束を忘れてはいなかったのだろう。それでもこいつはやって来た。そうしなければいられないことが、また起こったのだろうか。
胸が重くなる。
「何しに来た。」
出来るだけ触れないように身体を引く。
俺はもうチバに触れたくなかった。


56:初心者
08/08/16 01:45:23 0
「照さん、助けて」
あの時も、チバは擦れた声でそう言った。
「お、俺、く、苦しくて。このままだと狂うか死ぬかだから。でも、お、俺、自分じゃできねぇ」
相変わらず顔は見えない。
出来ればここまま帰って欲しい。
そう思う気持ちと、抱き寄せたい気持ちが交差する。
もうどれくらい抱いていないだろう。
もう会わないと言ったあの日から、どれくらいの時間がたっているだろう。
達也が連れまわしていた当時の面影などどこにもない、刃物のような怒りを向けたあの男に対峙したとき
俺はこいつと関わったことを後悔した。
受け入れて溺れて、全てを背負ってやるつもりになっていた。
けれど、どんなに惚れ込んでも、どんなに抱きしめても、こいつの体のなかにはあの男がいて
どれ程傷ついても、苦しんでも、あの男の差し出した手を拒むことはないと知った時
俺はただ黙って諦めるしかなかった。
一度も言葉で確認した事はない。俺たちに好きだとか愛してるとか、そういう言葉は不要だった。
それでも確実に俺はチバを愛していたし、必要としていたんだ。
別れたときも、別れた後も、俺は何も言わなかったが、それは言う必要がなかったからだ。
チバは解ってた。ならばそれでいいと思っていた。
お前があの男を選んで、俺たちは終わった。
だから、もう2度とここへは来ないはずだったじゃないか。
お前はいったい、何をしに来たんだ。


57:初心者
08/08/16 01:47:35 0
「たぶん、もう終わりだと思う。もう隠せないし、もう・・・もうダメなんだ。」
「お、俺行くところがなくて。照さんしか」
「ひとりじゃ、お、俺ひとりじゃなんも出来ないから。」
閉まったドアにもたれて、チバはなんとか立っていた。
今にも崩れそうな膝がゆらりとゆれる。それでも俺は手を出さなかった。
チバに触れるのが怖かった。
俺が黙っていることが不安なのか、搾り出すような擦れた声で、チバは必死に話し続ける。
「照さん、お、覚えてる?」
「照さん、あの時・・・・言ったじゃん。」
覚えてるさ。
「どうしてもだめだったら、俺のとこに来いって。俺が殺してやるから来いって。」
「俺の中から出してやるからって。お、俺のこと助けてやるからって。」
覚えてる。
「だから、来たよ。」
へへ・・と力なく笑う。
「殺してよ、照さん。」
そう言って顔を上げたチバの闇のように暗い瞳に見据えられて、俺は深いため息を吐いた。
考える前に腕が伸びてチバの頬に触れると、安心したように視線が緩んで体重を預けて来る。
「お願い。殺して、照さん。」
耳元でささやかれ、触れるなという俺の中の微かな警鐘が霧散していく。
「お前、自分が何を言っとるかちゃんと解っとるの?」
意外なほど優しい声が出た。
俺の肩にあてた額が、こくこくと意思を伝える。
「俺んとこへ来たら、もう戻れんよ。」
無言でまたうなずく。


58:初心者
08/08/16 01:48:51 0
「お前を諦めるの、大変だったんだで。俺だってもう2度とあんなのはごめんだ。」
「て・・照さん。ま、まだ俺のこと、好き?」
子供がねだるような声で聞く。
「どうかな。」
ぽんぽんと頭を軽く叩いてやると、不安気な目をして俺の顔を伺う気配がした。
「好きじゃなくてもいいよ。」
そう言うと、俺の首にしがみつく細い腕。
可愛くて、愛しくて、可哀想で。
髪の中へ手を入れて首から引き剥がすと、その唇にキスをした。
乾いた薄い唇が震えて、一瞬怯えたように首を引く。
それを押さえつけるようにして深く口付けた。
怯えるように、遠慮がちに差し出された舌を吸ってやると、甘えたような吐息が零れる。
ああ、これだ。
胸に湧き上る甘い感覚に、欲望が背骨をじわじわと侵食してくる。
背中をさすりながら夢中で口付けると、
チバの手が捲くったTシャツの袖口から差し込まれ、俺を急かした。
「そんなことしたら、もうやめれんよ。」
「ご・・ごめん。照さん、め、迷惑かけてごめん。で、でも俺。」
「解ってる。」
「うん、ご、ごめん。」
「お前ん中からあいつを追い出しゃええんだな。」
「うん」
「ほんとにええんだな。」
抱きついた腕に力がこもった。
「俺、もう死んじゃってもいいから。も、もういいから。今度はほんと、もういいから、だから」
俺はその震える体を抱きよせ転がるように寝室へ向かった。


59:初心者
08/08/16 01:50:32 0
:::::

出会って間もない頃、まだ酒の弱かったチバは少しのビールで酔っ払い、俺の隣へフラフラとやってきた。
俺はあまり愛想も良くないし、人相も悪いから、知らない奴に酒席で話しかけられることが殆ど無い。
その日はすでに上着を脱いでいたから、更に誰もよっては来なかった。
そこへ、こいつが隣に座って酒を勧めてきたから、俺は正直驚いていた。酔ってるからなのか、度胸がいいのか、単なる馬鹿なのか。
「お、お、俺、チバです、チバです、照井さん。」
「知っとるよ」
俺は苦笑いをしながら、この酔っ払いからビールを注がれた。
「照井さん、カッコいいっすね。せ、背中。腕も」
「ん?これ?」
「うん、こ、これ、和彫りっすよね」
「ああ」
「カッコいいっすね、うん、うん」
そういって俺の腕をじっと見る。
「なんでマリア様なんすか?せ、せなか、マリア様でしょ?」
「ああ」
「お、俺、マリア様好き」
酔ってどもって、ニタニタ笑う若いチバはとても可愛かったから、俺はついつい饒舌になった。
「ガキんとき、俺どうしようもなくぐれててさぁ。うっかりさ、連れを刺しちゃったんだわ。」
「はは、う、うっかりっすか」
「うん、うっかり。まぁちょっと腕切っただけでたいした怪我はせぇへんかったけど、血が出てさ」
「うん」
「それが顔に飛んで。」
「か、顔っすか」
「うん、それをちょっと舐めちゃったんだわ」
「へー」


60:初心者
08/08/16 01:52:01 0
「喧嘩ばっかしとったからそんなんなれとったけど、さすがに血ぃ舐めたらあかんが。そう思ったらなんか自分がいきなりコワなって。
 これ以上ほっといたらいつか誰か殺しゃへんかと思って、それで自分の中の何か、化けもんみたいなもんを封じ込めた」
「マリア様で?」
「うん。和彫りって痛いじゃん。時間かかるし。でもその痛みに耐えられたら、自分の中の化けもんなんか押さえつけておけるような気がせぇへん?」
「封印」
「そう、封印。だで今の俺は温厚よ」
はは・・と笑った。だが、俺の背中をじっとみつめていたチバは笑わなかった。
「痛いの我慢したら、自分の中の化け物押し込めておけるもんすか?」
酔ってトロンとした目を俺に向ける。
「ん?チバ君も化け物飼っとるの?」
そう言った俺の目を見返したチバの目は、一瞬焦点を引き戻したように見えた。
「俺の中の化け物が暴れたら、照さん、封印してくださいよ」
「俺?」
「うん、照さん、マリア様だもん」
そう言うと、満足そうに笑ってチバは机へ突っ伏して気を失った。
そうだあの時、酔いつぶれたチバを抱きかかえて連れていったのもあの男だった。
まだ、今みたいに真っ黒な闇になる前の若いあいつ。
あれから、俺たちは2度とその話をしないまま、お互いの仲間と共にずっと近しい関係を保った。
そう、あの日までは。


::::

長すぎなので一旦中断します。
エロなしですいません

61:名無しさん@ビンキー
08/08/16 01:59:36 0
つ…つづき…キャモーン!

62:初心者
08/08/16 02:01:00 0
お言葉に甘えて。

:::::::::::

初めてチバが俺の所へやって来たときは、まだこいつがどんなヤツか解っていなくて
チバとあの男の関係もまだよく解っていなくて
ただ、チバがあの男に首ったけで、あの男もチバに惚れぬいてるから
どっちにも手を出しちゃまずいっていう、それくらいの認識だった。
だから、チバが自分をたずねて来たときは正直驚いた。
確かに、俺たちのバンドのライブにはしょっちゅう来たし
打ち上げも盛り上げてくれたし、時には個人的に飲む事もあった。
でもただそれだけだと思っていた。
チバがずっと、どこかで俺を頼っていたなんてこと、俺はそれまで知る由もなかったから。
その日、チバはもうぼろぼろだった。
誰かに殴られて腫れた目と、切れた唇。
「助けて」と言ったきり黙りこんだ肩は震えて、いまにも崩れそうだった。
チバはあの男を手放そうとしていた。
自分では捨てられると思い込んで混乱していたが、それは逆で
チバがあの男を必要としなくなっていた。
それはまだ確信ではなく、2人だけの間で交わされた言葉や感覚だったけれど
確実に別れを感じて、それを受け入れられなくて
自分で放したそれを、必死で掴もうと喘いで混乱して狂いかけていた。
そんなチバをあの男は持て余した。混乱するチバにどうすることも出来ず、たぶん突き放したのだろう。
絶望し行き場を失ったチバは、俺に助けを求めて来た。
自分の中で暴れまわる姿の見えない何かを追い出して貰うために。


63:初心者
08/08/16 02:01:34 0
その日、ベッドでのチバは半狂乱だった。
別れるくらいなら殺してやる、と繰り返し叫んでは
俺が死ねばいいんだと泣く。
あべ君を殺さないで、俺に殺させないでと懇願し
繰り返し痛みを欲した。
俺はその懇願に答え、チバを何度も抱いた。
痛みと快感に塗れて、その日チバは意識を失った。


それから、チバはずっと俺の側にいた。
少しばかりの荷物とギターを取りに帰っただけで、すぐに俺の部屋で暮らし始めた。
俺自身も大事な人と別れたばかりで、胸にぽっかり空洞が空いていた時期だったことも重なり
寄りかかってきた体温を欲してしまった。
助けを請うチバは可愛かったし、どこか俺がずっと秘かに求めていた人と似ていて
抱き合うことに抵抗はなかった。
最初はただそれだけで、あまり深く考えることなく、チバとのセックスに溺れていた。
チバは俺の背中を愛しそうに抱きしめて眠り
俺は背中にはりつくチバの心臓の音を聞きながら眠った。
穏やかな毎日の中で俺は優しく抱き合うことを望んでいたが、チバがそれを許さず
セックスをする時は、常に痛みと快楽を同時に与えた。
それが何を意味しているのか、俺は解っていた。
チバはまだ、幸せなだけのセックスを拒んでいたのだ。


64:初心者
08/08/16 02:03:50 0
しばらくして、俺とチバは動きだした。
チバのなかに音楽が溢れていて、それを俺が形にしたくなったからだった。
俺たちは愛し合っていたと思う。
口にしたことは一度もなかったけれど、確かに俺はチバを愛していたし
チバが俺に向けるまなざしにも、それを感じた。
お互いがお互いを必要とし、お互いの感覚を研ぎ澄ます理想的な関係を築き
俺はいつしか、チバの後ろにあの男の姿を見なくなっていた。

そんな時。

唐突に闇がやって来た。
それは本当に突然だった。
真夜中に叩かれたドアを開けると、そこに黒尽くめの細い影があった。
影はゆらゆらと目に見えるほどの怒りを漂わせ、ドアの外に立っている。
「チバ」
感情のない低い声が呼んだ。
目の前に立つ、俺が見えていないかのようだった。
「チバ」
もう一度呼ぶ。
後ろを振り返ると、両手を握りしめて震えるチバがうつむいて立っていた。
「お前、何やってんだ」
感情のない声。
「帰るぞ」
チバの肩がブルっと震えた。


65:名無しさん@ビンキー
08/08/16 02:04:17 0
 

66:初心者
08/08/16 02:06:50 0
動かないチバに痺れを切らしたように、その男はブーツのまま部屋へ上がりこむと
うつむいたチバの腕を掴んだ。
「帰るぞ」
チバが顔を上げる。
何か言う前に、俺は黒尽くめの男の肩を掴んだ。
「手ぇ放せ」
「なんで」
視線をチバに向けたままアベが言った。
「お前、こいつに何が出来るの」
ゆっくりアベがこちらを向く。
俺たちはお互い狂気を含んだ目をして睨み合った。
「こいつは俺のもんだ」
その言葉にチバの目が輝いたのを俺は見逃さなかった。
すぐに伏せてしまったせいで、アベはそれを知らない。
「こいつの隣でギター弾くのは俺だけですから。いくら照さんでもそれは譲れない。」
チバの肩が震えていた。
「こいつは俺のですから」
チバの腕が黒いシャツのすそに触れる。
「誰にも渡さない」
「黙れ」
思わず言った。この男が何か言うたびに、チバの心が俺から離れていくのが解ったから。
「返してください」
そういったアベの目に俺は気圧されていた。
「返さないと言ったら?」
「そんなこと言わさねぇ」
こいつも狂っている、と思った。


67:初心者
08/08/16 02:07:54 0
「照さん・・」
いきなり腕に触れられて俺は正気に戻った。
チバが濡れた目をして俺を見る。
そんな目をして見なくても、俺はもう解っていた。
お前の望みは、この細い腕の中へ戻ることなんだろう?
でもそこはたぶん地獄。
「戻るのか」
出来る限りの優しい声で聞いた。優しくしてやりたかった。
これ以上悲しい思いをさせたくなかった。
「照さん、お、俺」
「もう、大丈夫か」
うんうん、と頷く頭を撫でてやる。
「戻るなら、もう2度とここへは来るな。俺の言ってる事解るよな。」
うんうん、とまた頷く。それでもう十分だった。
これで終わりだ。
「今日で終わりだ」
言葉を待たず、俺は部屋へ引き返しチバのギターを持って戻る。
黙ってそれをアベに渡した。
「覚悟してんだろうな」
その言葉に、黒尽くめの男は小さく頷いた。
それを見届けて、俺はチバの背中を押した。
もう顔は見なかった。
黒い男の胸に抱きかかえられるようにして、俺の恋人は行ってしまった。
あっけない幕切れだった。

::::::::::

あまりに長いのでこれで。
大丈夫だったら、また明日にでも投下させてください。

68:名無しさん@ビンキー
08/08/16 02:10:31 0
大丈夫だぁ

69:名無しさん@ビンキー
08/08/16 02:11:47 0



70:名無しさん@ビンキー
08/08/16 04:57:00 0
照チバ職人さんおつです
なんかすごく萌えましたよ
境界線越え気味のひとたち…切ないけど、たまりません
続きお待ちしてます

71:名無しさん@ビンキー
08/08/16 06:35:52 0
淡々としてる書き方なのに凄い緊張感…!続きお待ちしています。

ちなみに今ホテルでカキコ。えぞ行く為の。これ読んだおかげで何か
みなぎってきた!行ってくるぜ観てくるぜ。


72:名無しさん@ビンキー
08/08/16 07:11:55 O
>>71
パソコン持って行ってるのか?!w

73:名無しさん@ビンキー
08/08/16 10:27:02 0
ノーパソです。別バンクルーなのでバスデ全部観られないかもですが…
さてこれから行ってきます。

74:名無しさん@ビンキー
08/08/16 20:05:55 O
アベかっけえなあ

75:初心者
08/08/16 21:29:57 0
感想書いてくださった方、ありがとうございます。

>>67 照チバ続きです、長いです。

チバたちはそれからすぐ、火がついたように活動を再開した。
その音は凄まじく、チバの声は更に艶と凄みを増して愛する男の爆音と共に疾走していた。
そんな時、おれは久しぶりに会った達也から、チバがいなくなってからのあの男の話を聞いた。
何日も狂ったように探し回り、行き先にたどり着き、一時期は廃人のようになっていたという。
それが動いたのは、チバの歌を聴いたからだそうだ。
何かを確認するように延々とギターにのめりこむ日々を過ごした後、あいつはチバを取り戻すためにここへ来た。
2人を繋ぐ音がある限り、もう離れる事はない。
それは多分永遠ではないだろうけれど、チバが歌っていられる場所をあの男が与えられる間は
間違いなくチバは幸せでいられる。
その先は俺が考えることではなかった。
考えても仕方ないと思っていた。


もつれるようにベッドへ倒れこみ、待ちかねたようにチバの首筋に唇を這わす。
俺がこの喉をどれくらい愛しく思っていたか、たぶんチバは知らない。
両手で髪を撫でながら首筋を舐めあげ、耳たぶを甘噛みすると、チバが可愛く喘いだ。
耳から顎へ唇を這わせ、喉の真ん中を舌でなぞりながら鎖骨へ。
その形を確かめるように舌で舐めながらチバの腕を頭の上へ押し付け、そのまま手首まで舐め上げた。
「あっ」
チバが腰を波打たせて喘ぐ。
両手を頭の上で一つにして押さえ、二の腕に口付け軽く噛むと
甘い声でチバがねだった。
「あ・・。照さん。キス、キスして。」
唇を重ねれば、待ちかねたようにチバの舌が俺の口の中を探る。
舌を絡めて、その怯えた甘えを受け止めてやった。
怖がらなくてもいい、俺はお前を拒絶したりしないから。


76:初心者
08/08/16 21:30:46 0
キスをしながら、シャツのボタンを外し肩から剥がした。
痩せた肩がもはや女のそれにしか見えない。
チバの体をまたいで膝をついた俺の腰に手を伸ばして
キスをしたままのチバが俺のTシャツを捲くりあげた。
「脱いで、照さん」
言われるままTシャツを脱ぐ。
チバは俺を引き寄せると、背中に腕を回して抱きしめ、俺の胸の中に安心したように深く息を吐いた。
「照さん」
「ん?」
「俺、あべ君と別れた。」
震えまいと噛み締めた唇から、搾り出すような声でチバが言った。
「殺してやろうと思って首を絞めてやったら、あべ君笑ってた。」
「チバ?」
「殺してくれよって言ったら、それはできねぇって。
 だったら一緒に死のうって言ったら、いいよって。
 だから俺、逃げて来たよ。」
「チバ」
「照さん、もうだめだ。このままだと俺、あべ君のこと本当に殺しちゃうかもしんねぇ。
 助けて、照さん」
必死の告白を唇で塞ぐ。珍しく甘いワインの香りがした。
いつまでもビールだけを飲み続けるチバが、ワインでこんなに酔っていることで
今までどこにいたのか想像できる。
気づけば、体からも汗と情事独特の匂いがしていた。
こんな体でやってきたのか。
本当にギリギリのところで、服だけを着て俺の所へ逃げて来たんだな。
そう思った途端、胸が締め付けられるように痛んだ。


77:初心者
08/08/16 21:31:37 0
飲み慣れない酒で酔っている上、興奮して動悸が激しいせいで
チバは時々意識が混濁するようだった。
はっきり話したと思うと、焦点を失った目を空に向けて黙り込む。
あばらの浮いた胸に舌を這わせながら、ベルトをしていないジーンズの前を開けジッパーを下ろすと
慣れた手順を踏むように、チバが腰を持ち上げた。
下着ごとジーンズを引き剥がす。
チバのそこはすでに緩く立ち上がっていた。
そっと握って親指の腹で先端を刺激すると、くっと力が入り先走りが漏れた。
「あ・・・あぅん」
チバの背中が快感に反る。
優しく優しくと自分に言い聞かせながら、チバの性器をそっと扱いた。
さっきより硬くなったそれは、俺の指先に先走りを垂れ流す。
可愛い、と思った。
自分と同じ性器に触れながら、そんな事を思う俺はおかしいに決まってる。
でもそれが、いまは心地よかった。



78:初心者
08/08/16 21:32:16 0
胸の突起を甘噛みしながら、ゆっくりチバを扱けば
俺のリズムに合わせて、チバの腰が揺れる。
挿れたい。
唐突に思った。
こいつに挿れたい。
なぜいきなりそう思ったのか、俺にもよくわからない。
だが突然の烈情を、俺は抑える事が出来なかった。
「あ、ああん!」
チバの先走りを頼りに強引に指を押し込むと
そこはすでに柔らかく解れ、俺の指をすんなり受け入れた。
そのことに頭がカッと熱くなる。
なぜすでに出来上がってるんだ、いったいいままでどこで何をしていたんだ。
チバの体に残るあの男の匂いに、眩暈がする。
「あ、ああ。照さん、痛い!」
「嘘つけ」
もう出来上がっているくせに、何度もあいつをここに咥えこんできたくせに。
俺はいきなりチバをうつぶせにすると、ジーンズの前だけを開け、怒りにまかせて自分をねじ込む。
「ああ!あ、やめ・・。」
チバが言葉を飲み込むのが解った。
その声に喉元から突き上げる感情を噛み殺し、俺はチバを抉る。
ぐちゅぐちゅと音がして、チバの傷ついた粘膜が血を吐いた。
それがわかっても、俺は突き上げる感情にまかせて腰を使った。
チバはシーツに顔を埋めて、叫び声を喉で押しつぶす。
久しぶりの情事は、こうして始まり
俺は全く自覚していなかったあの男に対する嫉妬が、これほど深かった事を初めて知った。


79:初心者
08/08/16 21:33:03 0
「う・・ひっ・・く。」
チバがシーツに顔を押し付けて呻く。
快感も烈情も全てがごちゃごちゃになって、ただチバの体の中に自分を吐き出したいという欲望を叶える為だけに
俺はチバを突き続けた。
チバの性器を握り、腰と同じリズムで扱けば、それは素直に快感をむさぼり手の中へ精を吐く。
俺は長く続く快感に痙攣するそれを握りながら、同じようにチバのなかへ精を吐いた。
「ち・・チバ」
好きだ。
声に出さず、おおいかぶさった濡れた背中に叫ぶ。
好きだ、好きだ、チバ。俺はお前を愛してる。
「て・・照さん・・。」
苦しそうに喘ぐチバから自分自身を抜くと、俺は乱暴にチバの体をひっぱり立ち上がった。
チバが怯えた目をして見上げる。
「な、なに?」
無言で抱きかかえ、引きずるようにバスルームへ。
「て・・照さん?」
不思議そうに見るチバをシャワーの下へ押し込み、頭から熱い湯をかけた。
「うわ、あ、熱い!熱いよ、なに?」
「あいつの匂いがする。」
シャワーの下でチバが驚いたように俺を見た。
そうさ、俺はあいつの匂いに嫉妬して、怒り狂ってこんな事をしてるんだ。
カッコ悪いが我慢出来ない。
せめて、あの男の匂いを消してから、もう一度お前を抱きたいんだよ。
「照さん、ごめん・・。」
チバが俺の首に抱きついて、キスをした。
「照さん、ごめん」
もう一度そういって、チバは泣いた。


80:初心者
08/08/16 21:33:50 0
綺麗に体の処理をする間、チバは俺にされるがままになっていた。
濡れた体を拭いてベッドに戻っても、俺はしばらく何も出来ず
ただ黙ってベッドに腰掛けて煙草を吸っていた。
先に動いたのはチバの方だった。
俺の背中に触れたと思うと、それはすぐ唇にかわり
やがて舌が俺の背中を這いあがり、俺の唇をそっと舐めた。
俺はチバの頭を掴んで唇を噛む。
進入してきた舌に吸い付きながら、ようやく煙草を消してベッドへ上がった。
そっと抱き合う。
優しくしてやれない自分が情けなかった。

縋りつくような抱き方をするチバの背中をあやすようにそっと叩き
目を見つめてキスをした。
そのままベッドに倒すと、裸の腰に腕を回して引き寄せる。
お互いのモノをこすり合わせるように抱いてやると、チバもゆっくりと腰を揺らした。
甘い快感に身を委ねながら、舌を絡めあう。
いやらしい音をさせてのたうつ舌を引き剥がし、唾液に濡れた唇をチバの乳首に落とした。
「や・・。」
背中を反らし逃れようとするそれを咥えて、空いたほうを指でつまんだ。
腰の動きを少し速めてチバの息を上げ
手のひらで胸の突起を撫でさすり、もう一方に舌を這わせながら俺はチバに言った。
「なんで逃げてきた。」
「え・・」
快感を追って朦朧としていたチバは、突然の質問に動揺する。


81:初心者
08/08/16 21:35:32 0
「何があった。ん?」
俺の手のひらで持て足ばれる乳首は、立ち上がり硬くなっている。
それをやわやわといじりながら、俺は更に聞いた。
チバは悔しげに唇を噛んでいる。
じらされて辛いのか、思い出して辛いのか、たぶんその両方を頭の中で絡ませているのだろう。
「言わないと何もしてやらないよ」
「く・・っ。」
「ほら、そんなに噛んだら噛み切ってしまうだろ」
俺はそういって、血のにじむ唇をチバの歯の上から舐めてやった。
チバの血が滲む俺の舌の行方を、どこか期待するようにじっと見つめる視線を意識しながら
俺はそれを味わった。
チバの視線が口元から俺の目に移る。
何度でも、と目で言って、俺はまた唇に滲む血を舐めとってやった。
それで、壁がひとつ崩れる。
「あべ君、ずっと俺の隣で歌ってろって言ったくせに。お前は俺のもんだって言ったくせに。
俺を捨てるんだ。もう俺の隣でギター弾かねぇって言うんだ。」
「どうして」
優しく抱きしめて髪を撫でてやる。
優しく優しく、俺はお前を傷つけないということが伝わる様に触れたかった。
「辛いからって。俺もお前も辛すぎるからって。」
俺の背中に回された腕に力がこもる。そういえば、お前は泣くのを我慢するのは苦手だった。
「お前は辛くなかったの?」
ふるっとチバの体が震えた。
「お前だって辛かったんだろ?」
チバは答えない。


82:初心者
08/08/16 21:36:33 0
「あいつの言ってる意味がわかんなかった訳じゃないだろう。」
「だって!」
叫んで体を離したチバの目から、堪えきれなくなった涙が溢れだした。
「だって、そんなのずっとそうだったじゃないか!
 今までだって、ずっとずっと辛くて苦しくて、でも凄く幸せだった。
 なんで今になって、俺を捨てるの?なんで今、俺から離れようとすんの?」
子供のような疑問を俺にぶつける。
「あいつはなんて言った。」
「う・・。」
歯を食いしばって嗚咽を耐え、顔を背ける。
「俺あべ君が好きで、ずっと側にいたくて、いて欲しくて。
 あべ君はずっと一緒だって言ってくれたけど、でもそうじゃねぇんだ」
「うん」
揺れる腰を引き寄せ、チバの性器をゆっくり扱く。
「キスしてくれよって言って、抱いてくれよって言って、あべ君を全部くれよって言って俺が泣くと
 あべ君そのたびいいよって言うんだ。い、いつもいいよって。」
「うん」
「でも、あべ君は俺のもんじゃねぇ」
腕を顔の上に重ねて、チバは言葉を続けた。
「あべ君は違うんだ、お、おれとは違う。あべ君はきっといなくなる。」
「なんで」
「わ、わかんねぇ」
「嘘つくな」
そこでチバは黙った。


83:初心者
08/08/16 21:47:17 0
俺は構わずチバの性器を口に含んで舌を使った。
わざと音をたてて舐め、その反りを煽る。
「あ、あぁ・・。」
亀裂の内側を舌の先で探れば、勃起した性器は素直に弱音を吐く。
その先走りを指に絡めて、俺はチバの位置口へそれをそっと塗った。
「あ、あぁもう」
「だめだ、俺が良いというまでいくなよ。」
張り詰めたそれを握ったまま、俺はチバの中をまさぐる。
どこがいいのか、それは指が覚えていた。
探り当て、強く擦った。
「あ!ぁ、いや、いやだ」
チバの腰が跳ねる。
それを押さえつけ、跳ね上がる腰を組み伏せたまま刺激を与え続けた。
「あぁ!いやだ、いや。もう抜いて、抜いてよ、照さん!」
「待てって」
俺は指を抜くと力の抜けたチバの上半身を起こし、大きく足を広げて挿入した。
「あ・・ああ」
そのままチバの尻を抱えあげる。
チバは俺を咥えたまま、俺の腰に座わらされた。
「動けよ」
わざと緩慢に腰を突き上げて言うと、苦しげに呻いてチバが俺を見た。
その目が欲情に塗れて、俺を高ぶらせる。


84:初心者
08/08/16 21:48:23 0
「あ・・・・、あぁ。」
俺の腰に跨がり、ベッドに手をついてチバが背中を反らすと、
のけ反った喉に筋が浮いてなまめかしい。
いらだったように腰を揺らし、唇を噛んだチバが、今何を考えているのかは解っていた。
そろそろ始めるか。
始めなければ、永遠に終われない。
「チバ、呼んでいいんだよ」
そうささやいてやると、チバの動きが一瞬緩慢になる。
「いいよ。」
チバの中がぐっと締まって、俺はその刺激に思わず顔をしかめた。
「あ・・・。」
「いいよ。」
もう一度そう言ってやると、チバは目を閉じた。
愛しい喉が動いて、俺を狂わせる音を発する。
「あ・・・あべ君」
「ほら、もっと出せ。」
俺は腰を掴み、思い切り奥を突いた。
「あ、あべ君、あべ君!」
痛いほど締まったチバの粘膜を、掻き回すようにしてもっと奥へ。
「ああっ、あ・・・」
その先を聞く前に、俺はチバの右ほほを平手で殴った。
バシッという乾いた音に、またチバの中が締まる。
腰に乗っていたチバをベッドへ押し倒し、ひざを抱え上げて自分を思い切り抜いて、また奥まで突いた。
空を見つめるチバの今度は左ほほを殴る。
「あぁ!ああ、あべ・・くん」
「痛いか」
「も、もっと・・。お願い、い、いいから・・もっと。」
焦点がぶれた濡れた瞳が、長い前髪の奥から見上げる。
「て、手加減しないで」


85:初心者
08/08/16 21:50:56 0
あまりの長さに辟易してきたので、中断します。


86:名無しさん@ビンキー
08/08/16 21:55:21 O
キタ!中断テラツラスw

87:名無しさん@ビンキー
08/08/16 22:35:44 0
うっかりドMモエ…!
悦ぶと言う事はアベに引っ叩かれながらされてたのか?


88:初心者
08/08/16 22:53:00 0
>>84 続きです。照チバ 長くてほんとすみません


:::::::::::::::
「ああ、あべくん、あべくん」
俺は右足でチバの体をまたぐと、片ひざ立ちになってチバの右足を肩に乗せ、また狂ったように奥を突いた。
「はぁ・・、あぁ、あぁ、あぅっ。」
腰を持ち上げられ、そこへ叩きつけられるように挿入され、チバは苦しげに喘ぐ。
乱れた声がたまらなかった。
その声を飲み込みたい衝動に駆られ、愛しい喉に舌を這わせる。
「あ、あ・・べ君」
「全部吐き出せ。」
そう耳元で囁き誘導してやる。
チバの閉じた目からは、もうずっと涙が溢れ続けていた。
「どうした?なんで泣いてる?」
リズムカルに腰を使いながら、髪を撫でる。
「全部吐き出せ、チバ」
俺に突かれながら、愛しいあの男の体を思い出しているチバの朦朧とした意識に
思い出させなければならない。
なぜ泣いているのか、なぜ俺に抱かれているのか。
しがみついた細い腕を引き剥がし、俺はまたチバの頬を殴った。
「全部出せ!」
「あーっ!!」
チバが泣き避けんだ。


89:初心者
08/08/16 22:53:54 0
我慢し続けた感情が、ようやく壁を越え押し出される。
「行かないで!行かないで、行かないで!俺を捨てないで!!」
もはや正気を失ってトランス状態になったチバの腕が、天井に向かって伸ばされその指が何かを探り何かに縋る。
「嫌だ、嫌だ!あ、あぁ、ああもう殺して・・。」
「殺してやる」
自分の中から、ふつふつと狂気が湧き上ってくるのが解る。
「あ、あべくん!あべくん。なんでだよ!なんで行っちゃうんだよ!」
「こんな苦しいのに!こ、こんな。ああ、殺してくれよ!!」
またパシっと乾いた音が響く。殴られた頬が紅く染まり、俺はそれに欲情する。
殴られるたび、シーツに落ちる腕は、またすぐ天井に向けて伸びる。
背の高いあの男は、抱き合うとそこに肩があるのだろうか。
殺してくれと叫びながら、まだあの男の幻影を抱き寄せているのだろうか。
もう一度平手で殴ると、口の中が切れたのか、チバの唇から細く血が流れた。
俺はまた、それに欲情する。
もう止められない。
繋がった俺とチバの間に、あの男がいる。
俺はその男の幻影を殺すためにチバを殴り、欲情し、昇り詰め
その間ずっとチバは俺の与える快感に喘ぎながら叫び続けていた。行かないで、捨てないで、あべ君と。



90:初心者
08/08/16 22:54:24 0
「嫌だ、嫌だ、いや・・。」
張り詰めて先走りなのかなんなのか解らないものでぐしゃぐしゃになったチバの性器を片手で扱きながら
空に伸ばされた腕を掴み、自分の肩へ?まらせると、後頭部へ手を添え引き寄せた。
無意識に差し出された赤い舌。
甘噛みしてやると、両手で俺の頭を掻き抱き唇を押し付けてくる。
触れる肌の全てが紅く熱を持っていた。
「チバ・・」
耳元で囁き扱く腕を早める。
「あ、あぁ・・うん」
「いけ」
うんうんとうなずいて、チバが俺の肩に顔を埋めた。すぐにドクドクと大きく痙攣し、チバの性器が白い液体を吐き出した。
何度か扱き、全部出終わったのを確認してから力の抜けた細い身体をシーツの上に倒す。
まだ快感が抜け切らないチバの中を自分のモノで掻きまわし、体をうつぶせにして圧し掛かった。
「あ、あぁ!!」
腰だけを浮かせたチバの尻を掴んで力任せに突く。
「チバ」
「あ、ああ!いいっ、もぅ・・・あ、照さん・・」
「もう俺のもんだ」
「うん・・うん、照さん。あぁっ。」
俺はチバの中へ吐き出した。
チバの言葉を確認するように、チバにそれを認識させるように
お前は俺のモノだと繰り返し囁きながら、抜かないまま俺はもう一度チバの中へ射精した。


91:初心者
08/08/16 22:54:48 0


目が覚めると、もう外は明け始めていた。
何時だろうと体を起こしかけ、背中から抱きしめられていることに気づく。
チバが寝息をたてていた。
懐かしい心音が背中から伝わって、俺の体の隅々まで流れる血が喜びに沸く。
「チバ」
眠っている恋人は目を覚まさない。
その髪をなでながら、もう一度呼んだ。
「チバ」
愛してるよ。
目が覚めたらそう言ってやろう。好きだと言って抱きしめて、キスをして、喜ぶ背中を撫でながら
思い切り優しい声で言ってやろう、お前を愛してると。
「う・・ん」
放したがらない腕をそっと引き剥がし、俺は立ち上がった。
ビールを買ってこよう。
もうワインなんか飲まさない、大好きなビールを飲んで、また音楽の話をしよう。
そう思い立ち、急いで服を着る。
自分でもおかしいくらい、気持ちが弾んでいた。


92:初心者
08/08/16 22:55:13 0
財布と煙草をジーンズのポケットに突っ込んで、俺はドアを開けた。
明らんで来た空に目を向けドアを閉めると、むせるような煙草の香りと共に
黒い影が俺の横に立った。
それが誰かを確認する前に、影は今閉めたばかりのドアを力任せに引き
ブーツを履いたまま、俺の部屋の中へ入り込む。
そいつはそのまま部屋の中央まで行くと、俺を振り返った。
「チバは?」
そいつが言った。
「チバは?」
床に視線を向けたままでそいつが言う。ひょろ長いシルエットがうつむくから
俺は何だか哀れになった。
「帰れ」
いや、と言うように頭を振る。
以前ここへ来た時とは全く違う、弱弱しい混乱した姿だった。
そもそもいつからこいつはドアの外にいたのか。
逃げたチバを追って来たのなら、もう半日は外に立っていたことになる。
ドアを叩けば出て行ったのに。
外で叫べば、チバは耐えられず出てきただろうに。
それが出来ないくらい、こいつも弱っているということか。


93:初心者
08/08/16 22:56:07 0
「あいつはもう戻らない。それは解ってるだろう」
あべは黙っていた。
「そうしたのはお前だろ?」
視線で人を殺せるなら、俺はきっとこいつに殺されているだろう。
そんな目で俺を見るな。
「お前もチバも頑固で、ズレを治せない。」
細められた目が一瞬瞬いた。
「お前はそれを自覚してるが、チバはそれさえ認めない。だから苦しいんだろ」
あべは目を伏せてしまった。
「あいつは同じ音が出せなくなったら、もう呼吸さえ出来なくなるほどお前が好きだったってことだ。」
「俺は変えられない。」
「そうだな。」
細長い男は、身動きもせず立ちすくんでいる。
このまま帰したら、こいつは2度とギターが弾けなくなるかもしれない。
そう思うと、冷たく突き放す気にはなれなかった。こいつはチバの一番大事なものなんだ。
「チバを俺にくれよ。」
酷い事を言うかもしれないと思ったが、俺はあえて言った。
肩がはっきり解るほど揺れたが、あべは顔をあげない。頑固な男だと思った。
「俺はチバのためにベースを弾くよ、俺にはそれが出来る。
 今のあいつに必要なのは、あいつの音楽を受け入れて押し出してやる人間だ。
 もうあいつは誰かが一緒に走ってやる必要なんかない。
 あいつから生まれる音楽を、支えて後ろから押してやるだけでいい。
 不安定な足元を支えてやるだけでいいんだ。」
重い沈黙。
俺は辛抱強く待った。


94:初心者
08/08/16 22:57:00 0
やがて、細長い体がゆっくり腰から伸び、更に細長くなって俺を振り返った。
「チバに会わせてくれよ」
俺はうなずいて言った。
「うん、ちょっと待っとって。」




寝室へ行ってチバを起こした。
寝ぼけた頭にあべの名前を吹き込む。
目を覚ました瞳が、迷って俺を見上げた。
「会っといで。そんで、本当の事を話しといで。」
「本当の事?」
「お前の本当の気持ちを言えばいいんだよ。どうしたいか、どうして欲しいか」
「イヤ、俺はもういいよ」
「チバ」
「もう終わったんだ、あべ君もバンドももうやめる」
「それをちゃんと言ってあげんと。」
「え?」
不思議そうに俺を見る。
「不安なのは、あいつも同じだ。お前はあいつを幾つだと思っとるの?」
チバはしばらく膝に載せた自分の手をじっと見ていた。
俺はベッドに並んで座って、千葉が動くのを静かに待っていた。
ふいにチバが立ち上がった。
ジーンズを穿いてちょっと考えた後、足元に脱ぎ捨ててあった俺の黒いTシャツを拾い上げてそれを着た。
俺は動かなかった。
チバも振り向くことなく、寝室から出て行った。
その後のことは俺は知らない。
それはチバが決める事だ。


95:初心者
08/08/16 22:57:32 0


「あべ君」
何も言わないあべ君の前に立つ。
「あべ君、ごめん。」
それだけでいいと思った。
「ちゃんと終わろう」
あべ君が言った。
「うん」
俺は頷いた。別れの言葉はそれだけだった。



しばらくするとチバが寝室へ戻ってきた。
俺は腰が抜けたんじゃないかと思う程、体の力が抜けた。
「照さん、俺一度戻るよ。」
そう言って、チバが首に抱きつく。
「戻って、ちゃんとあいつらに話してくる。そんで、そんで、バンドもちゃんと終わらせてくる。」
「そうか。」
嬉しそうに抱きつく体。
「そしたら戻ってくるから。照さんとこに、俺戻ってくるから。」
「うん」
「そしたら、またキスして。」
「ああ」
愛しい体を抱きしめた。
コレが永遠に続くわけではない事は解っている。
でもそれは今、考えなくてもいいことだ。
「チバ、愛してるよ」
とても自然に言えたと思う。俺は幸せだ。


96:初心者
08/08/16 22:58:02 0
ほんと長くてすみません。
書いてるうちに何してるのかわかんなくなりました。
たんにすっとこさんが照さんに殴られて泣いてたら色っぽいなと思っただけなんです。
また修行します〜。

コメしてくださった方、ありがとうございました。


97:名無しさん@ビンキー
08/08/16 23:34:25 0
どんな超甘でもいいんで
誰かアベチバの超幸せなの、
今すぐ落としてくれたら何でもいうこと聞く。

98:名無しさん@ビンキー
08/08/17 00:49:14 O
うおぉぉぉ…フトツもスットコも照さんもみんな切ねぇ(TДT)

でも照スットコってありそうだけど中々無いので今回読めてよかったです。職人さんどうもありがとう!

99:名無しさん@ビンキー
08/08/17 01:08:52 O
>>97
欲望に忠実すぎw

100:
08/08/17 01:52:44 0
「て・・照さん。ま、まだ俺のこと、好き?」
「どうかな。」 とか

「返さないと言ったら?」
「そんなこと言わさねぇ」 とか

「あべ君は違うんだ、お、おれとは違う。あべ君はきっといなくなる。」
「なんで」
「わ、わかんねぇ」
「嘘つくな」    とかセリフが秀逸ですわ。萌えました。
なんか本当にこうだったような気がしてきちゃったよ。ありがとん。


101:名無しさん@ビンキー
08/08/17 13:12:32 0
おつでした。すごい良かったです!
照さんは痛みで何かを封じ込めたのに対して、チバは痛みで解放されているっていうのが対照的だなあと。
93での照さんのチバ評はその通りだなーと思いました。まさにそんな感じになってるもんね…
チバがわざと照さんのTシャツ着てアベのとこに行くのがせつなかった。アベがすごくアベらしくて泣けた。
チバにとって照さんてなんだったんだろうとぐるぐる考えてたので、そのままお話にして答えてもらったみたいでした。ありがとうございました!
またぜひなんか読ませてください。待ってます。
ていうか職人さんのアベチバがすごく読んでみたい。

102:名無しさん@ビンキー
08/08/17 17:39:04 0
正直、照さん絡みはできれば別スレ立てて欲しい。

103:名無しさん@ビンキー
08/08/17 17:52:43 0
スレ乱立はまずいだろー

104:名無しさん@ビンキー
08/08/17 18:00:55 O
アホか

105:名無しさん@ビンキー
08/08/17 18:24:59 0
>>101
私もこの職人さんのアベチバ読んでみたいとオモタ!
できれば別軸のアマアマなのをw


106:名無しさん@ビンキー
08/08/17 22:44:40 0
感想ありがとうございます、照チバはやばいのかなと思って
ちょっとドキドキしてました。
自分は完璧照さん&チバ萌えなので、ここでは異端ですが
一回思い切り書いてみたかった。

ここはやっぱりアベチバなんですね。
ちょっと短いのを書いてみます。



:::::::::::::::::::::

「あ、あべ君。」
「ん?」
「キス・・・、キスして」
「うん、いいよ」

アベ君の唇がオレの唇に触れた。
でもすぐに離れてしまう。
オレが閉じた目を開けると、あべ君はもう前を向いてワインを飲んでいた。
組んだ足が長すぎて、黒い靴はテーブルの上。

「あ、あべ君」
「ん?」
「キ、キス、もいっかい」
「いいよ」


107:
08/08/17 22:45:21 0
今度はもうちょっと長くしてほしくて
舌であべ君の唇を舐めてみたら、あべ君もオレの舌を舐めてくれたから
あべ君の舌に吸い付いて、あべ君の口の中を嘗め回してみた。
なんかワインの味がする。
気持ちいいなぁ。


「コラコラ〜!」
ペチっと音がして、あべ君の体がオレから離れた。
「あん。」
なんだよ、いいとこだったのに。

「あん、じゃねぇよ」
あべ君の襟を掴んだキュウが見えた。
「なにやってんのさ、あんたたち」
キュウに引っ張られたあべ君は、酔ってトロンとした目をキュウに向ける。
「放せよ」
ニヤニヤしながらキュウが放した襟を直し、またワイングラスを持ち上げた。
「あべ君、飲みすぎでしょ。チバも」
ふふふ、と笑って、あべ君は空になったグラスにワインを注ぎ足した。
「だからー。飲みすぎだって言ってんべや」
腰に手を当てて注意するキュウをチラ見して
あべ君はまた足を組んでワインを飲んだ。

カッコいいなぁ・・。
キュウ、邪魔だよ、あべ君が見えないじゃん。




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