ストライクウィッチー ..
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2:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/02 23:16:03 vPaHAlzh
Q.○○書いたんですけど投下してもいいですか?

A.どうぞ、ぜひ投下してください。
条件は「ストライクウィッチーズ」関連であること、
「百合」であることの二つのみです。
ジャンル、エロの有無、本編にないカップリングなどに関係なく、このスレの住人はおいしく頂いております。
妄想だとか落書きだとか気にせずとにかく投下してみましょう。

ただし、SS専用スレではないので20レスを超えるような長編は事前に断りがあると吉です。
sage推奨です。メール欄に半角でsageと入力して下さい。

規制について
★改行規制
1レスにつき61行以上が規制対象です。

★連投規制
30分以内に10レス目を書き込むと規制対象になります。
10レス以上の投下には9レス毎に30分のインターバルが必要です。支援は無効です。

★スレの容量
500kbに達すると書き込めなくなります。

3:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/02 23:17:33 vPaHAlzh
─リレーSSの手引き─

★基本ルール
○始める時は、リレーSSであることを宣言する。
○続ける人は宣言は不要だが、一行目に継承元の安価をつける。
○ただし、結末を書く場合は「次で終わっていいですか?」と訊いておく。
○継承先は指定できない。誰かが早い者勝ちで続きを書く。
○ただし自分自身の続きは書かない。最低2人は挟んでから。
○2レス以上にまたがらない。1レスでクールに。
○重複したら先に書いた方を優先する。
○作者名は名前欄に入れる。名無し希望は未入力でも可。
○リレー進行中は他のリレーは開始しない。
○もちろん普通のSSは、リレーの状況に関わらずどんどん投下してください。

★本文と書式
○語り手や文調はできるだけ継承する。唐突な視点変更は避ける。
○誤解を招きやすいため、科白にはキャラの名前をつける。(例:芳佳「おっぱい」)
○後に文が続く事を意識して、できるだけ色々な取り方ができる終わり方にする。
○「駄文失礼〜」「お目汚し〜」等の前書きやあとがきはナンセンスなので付けない。

★心構えと方針
○無理して面白くしようとしない。ナチュラルに妄想を爆発させるべし。
○不本意なカプの流れになっても泣かない。むしろ目覚めるべし。
○展開を強要したり口を挟まない。流れに身を委ねるべし。
○なかなか続きが来なくても焦らない。気長に有志を待つべし。
○多少の誤字脱字、設定違反、日本語おかしい文章には目を瞑る。スルーすべし。
○参加者はみな平等。新兵もエースもリレー主も一切特権はない。仲良くすべし。
○男はいらねえんだよ!ふたなりネタも自重すべし。

4:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/02 23:18:32 JEqF0W11
>>1乙!

5:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 00:06:48 7NKM3OGA
>>1超乙ダナ

6:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 02:01:32 6AddmjN2
>>1
乙ダナ

7:トゥルーデ撃墜部隊
09/03/03 12:51:21 gOr3fBIF
ひな祭り小ネタです

シ「とりあえず、少佐が御内裏様は決定だよな」
ル「似合いそーだね!」
坂「そうか?はっはっは、光栄だな」
ペ「で、では私が御雛様を…」
リ「御雛様はミーナ中佐でどうでしょうか」
ミ「あら、私?嬉しいわ」
ペ「(リーネさんっっっ!!!)」
フ「宮藤はどう思う?扶桑の人形なんでしょ?」
宮「え?えっと…そうですね、ミーナ中佐が…」
ル「芳佳がやれば?扶桑人同士だし、ぴったりだよ!」
宮「ええっ、私!?」
坂「ふむ、宮藤は着物が映えそうだな」
サ「芳佳ちゃん、似合いそう…」
エ「(サーニャと一緒ならなんでもいいや)」
宮「えへへ…そうかな?」
リ「ふぅん…芳佳ちゃん、そっち行っちゃうんだ…(ぼそっ)」
ミ「…美緒が言うんじゃ仕方ないわね(にこっ)」
ゲ「嫁に行ってしまうのか宮藤…いや、でも少佐なら安心して任せられる……だからお姉ちゃん泣いたりしないぞ!…ううぅ…」
フ「トゥルーデは置いといて、そうなると私たちカールスラントがちょうど三人だから三人官女かな」
シ「じゃあ残りが五人囃子…って一人多いじゃん」
エ「にひ、一夫多妻制でいいんじゃないか?」
ペ「!!そ、そういうことでしたら私は御雛様に!」
ミ「あら、私でもいいわよね?」
リ「御雛様のお嫁さんはなしですか!?」
ゲ「むしろ姉妹雛というのもありなんじゃないか!?」

ル「うわー、めちゃくちゃだよ」
サ「決まらなさそう…」
エ「ムリダナ」

ひな祭りならではのあまあまSS期待してます

8:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 14:53:24 0dTMjKDw
>>1おつぱ!

>>7
よしそこはお雛様とお内裏さまの上にもう一段つくって誰かが君臨すれば問題ない
…さて、そこに誰が来るかだが…?

9:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 15:18:50 BnlA++f4
>>1乙です

>>7
フが一瞬誰だかわからなかったがGJです。

10:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 17:27:26 5arjQuVG
前スレ埋まり申した

>>7
リーネちゃんマジ策士・・・w

11:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 17:27:57 5arjQuVG
専ブラのsageはたまに自分を弄ぶので困る。チェック入れたのに・・・

12:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 17:35:40 FnlFmrzO
俺、来年はストライクのねんどろいどで雛祭りするんだ…

13:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 17:48:46 /fD5XRLU
続きのwebページはどこですか

14:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 18:30:44 OaUwOq82
>>13

> 続きのwebページはどこですか

15:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 18:31:41 OaUwOq82
スマンミス
>>13
このスレに張り付いてて下さい。

16:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 19:37:40 3nZZH125
( ´,_ゝ`)プッ 人気作家気取りですか?

17:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 19:41:46 /WV47nNv
ID

18:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 20:13:55 beuKejoP
IDて何かと思ったら>>15>>11って事ね

19:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 20:30:34 aUtyRV4T
>>前スレ632
GJ! リーネちゃんがロリコンビに狙われるのはすごく珍しいですね。
年齢の割にはロリキャラ扱いされにくいのはやはりおっきいからでしょうか…

20:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:32:15 BnlA++f4
>>19
個人的には、

年増← ミーナ、もっさん、お姉ちゃん&シャーリー、エイラ、リーネ、ペリーヌ、ハルトマン&芳佳、サーニャ、ルッキーニ→ ロリ
っていう感z……

21:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:35:53 iteQg2iF
もっさえいらという意味のわからないことに・・・少し長いかも。そうでもないか。
タイトルは守るための未来。

「お前の見ている光景を私にも視せてくれないか?」

突然の坂本の言葉はエイラにとって果てしなく意外なものであった。

「いきなりなに言ってんダヨー、少佐ぁ。新手のナンパ?」

エイラの返答に、坂本はいつも通りのわっはっはという特有の笑いをもって応えた。

「ふむ。それもいいかもしれんが、それよりも思うところがあってだな!是非にお前の未来予知を借りたいと思ってだ。」

あぁ、なんだ。そんなことか…と、エイラは納得をする。
エイラの持つ固有魔法は未来予知…数ある魔女の固有魔法の中で唯一、この世の理を超越した魔法である。
あまりにも稀有なその能力は、一般人のみならず魔女にとっても羨望の眼差しを向けられるもので、こういった類の頼みごとは決して珍しいものではなかった。
ただ唯一、驚く点と言えば、それを頼んだのが坂本であったということであろう。
エイラにとっての坂本美緒は、努力という行為を非常に大切にしており、未来も自らの力で切り開くことを良しとする人間であった。
だからこそ坂本の頼みはエイラを驚愕させた。
このようなことを頼むのは、専らシャーリーやルッキーニ、エーリカであり、坂本はそれからは最も遠い存在であると認識していたのだ。

「だめか?まぁ私も無理にとは言わんが。」

坂本が珍しく少し拗ねたような表情をとった。
エイラはそれを見て笑いをこらえる。
エイラにとって…いや、このチームにとって坂本は父のような存在であり、皆が信頼を寄せていた。
最高階級は中佐であるミーナであったが、坂本はそれとはまた別の次元で柱となっており、もちろんエイラだって尊敬しているのだ。
そんな坂本の子供らしいところがエイラにとっては可笑しかった。

「少佐なら別にイーヨ。でもなんで未来が視たいんダー?」

坂本にはサーニャも世話になっているし、戦闘でも頼りにしている。
だから、坂本の頼みであるならば断る理由はエイラにはなかった。

「どうしても言わなくては駄目か?」

困ったような顔をつくる坂本に、エイラはまた驚く。
今日は坂本の珍しい表情を随分と見るのだから、それも仕方がない。

「どうしても嫌なら別に言わなくてもいいけどナー。」

これがペリーヌ…いや、ツンツンメガネなら理由までしっかりと問いただすが、まぁ相手は坂本だ…きっと大切なことなのだろう。
エイラはイタズラは好きだが、年の割に大人びていて、人の心の機微に聡い。
豪放磊落な坂本が言うことを渋るようなら、無理にそれを掘り出そうなどとはしない分別は持ち合わせている。
誰にでも他人には言いたくないことの一つや二つはあるものだ。
坂本がそれについて助けを求めるなら、なにも聞かずに手を差し伸べればいいのだとエイラは知っていた。



22:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:36:41 iteQg2iF
「すまんなエイラ…今はまだ話せなくてな。いつか話せる時がきたならば話そう。」

すまなそうな顔で坂本はエイラを覗いた。
ニヤリとエイラが笑みを湛える。

「じゃあ魔力発動させるから手をつないでクレ。」

坂本がエイラへとにじり寄る。
手を繋ぐと言ったにもかかわらず、坂本の顔はエイラの頬へと触れており、むしろ腕を組むような形となっている。
突然目の前に現れた坂本の端正な顔にエイラはうろたえた。
エイラは他人の胸を揉むことが好きであるが、他人からの接触には慣れておらず、あまりにも近い坂本の姿に心臓が激しく音を立てていた。

「どうしたエイラ!私に未来を見せてくれるんじゃなかったのか?」

坂本はエイラの様子などお構いなしで頬を寄せる。
彼女にとっては何も変わったことをしているつもりなどないのだ。

「人の気も知らないデ・・・。発動するから少佐も使い魔顕現させといてくれヨ!!」

エイラにぴょこりと黒狐の耳と尻尾が現れる。
彼女の未来予知も高位精霊である黒狐の魔力に強く影響されたものだ。
それに少し遅れて坂本にもドーベルマンの耳と尻尾が顕現した。
魔力を発動した証に彼女の魔眼が怪しく輝きだす。

「私が未来の情報を持ってくるから少佐はそこから必要な情報を探し出してクレ!!」

エイラの言葉に坂本が強くうなずいた。

「ううん・・・私の目的のものはないなぁ。むっ!!これは…」

坂本がいきなり頬を朱に染めた。
何事にも動じない坂本が頬を染めるところなどエイラは見たことがない。
彼女はどちらかと言わなくても間違いなく誰かの頬を染める類の人間だ。それも無自覚でやっているのだから質が悪い。
そんな彼女が頬を染めるのだからあまりにも決定的ななにかを視たのだろうとエイラは結論に至る。
しかし、何度予知しても坂本が頬を染めるような未来はエイラには視えてこなかった。

「少佐ぁ、一体なに視たんダー?」

エイラの言葉に坂本は安堵の溜息を漏らした。
どうやらエイラに見られては困る類のものであったのだろう。

「なんだ・・・エイラは見てなかったのか?良かったような残念なような…よく分からんな!」

エイラには見えず、坂本だけに見えたある未来の図…それを招いたのは坂本の持つ魔眼の力である。
坂本の魔眼は遥か彼方までを見渡す千里眼…その力がエイラよりもさらに未来の映像を目撃させた事は彼女自身も気付いていなかった。

「これは必ず起こる未来なのか?」

坂本はエイラへと問う。

23:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:37:10 iteQg2iF
「それだと私のスオムスの同僚は何十回も死んでいるはずダナ。変えられなくちゃ未来を知っても意味はないゾ。」

エイラの未来予知は未来を変える力。切り開く力なのだ。
彼女はいつだって最悪の未来を避けるためにそれに立ち向かうのだ。

「では特に何もしなければ辿り付く未来が視えたということでいいのか?」

坂本は何かに強く執着しているようだ。しきりに首を傾げては思い出したように頬を染める。
そんな彼女の姿を見てエイラも難しい顔をしていた。

「まぁそうダナー。少佐ぁ、なにか意外なものでも視えたのカー?」

じろりと坂本の真っ直ぐな視線がエイラを刺す。
なにか聞いてはまずいことだったのかとエイラは身体をびくりと震わせる。

「意外も意外、あまりにも意外だったからな。まぁエイラには秘密だ!!」

坂本はいつもどおりの精神を取り戻したのかわっはっはと笑ながらそう述べた。

「ちぇっ…。そういえば目的のものは視れたのカー?」

エイラの言葉に坂本はハッと真剣な眼差しを見せる。
どうやら予想外の何かが本来の目的を忘れさせてしまっていたようだ。

「うむ。嬉しいことにまだ視えはしなかったな。」

坂本がやはりいつものように笑う。
坂本といえばこうでないとなぁとエイラは一人納得するのだった。

「だから明日からも1日1回視せてくれるか?」

エイラはその言葉に苦い顔をしたが、渋々と自らを納得させ、気怠そうに頷いた。

−−−−−−−−

それからは毎日エイラと坂本が手を繋いでなにかをしているのが基地では見られた。
ペリーヌは以前よりも一層エイラを目の敵にするようになりツンツンとしている。
中佐までもなにかみえないオーラでエイラを圧迫してくるのだ。
しかし、エイラは坂本にこのことは秘密にしておいて欲しいと頼まれていたため、理由を説明することもできなかったのだ。

そんな日々が2ヶ月も続いた頃であったろうか、坂本が視ようとしていた未来が遂に視えることとなる。

−−−−−−−−

24:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:37:59 iteQg2iF
坂本はその日もサーニャが夜間哨戒に出発したことを確認してエイラの部屋を訪ねた。

「私だ。入ってもいいか?」

坂本は律儀にもノックをしてエイラの返事を待つ。
彼女はもう当たり前になったことでも礼節は欠かさなかった。

「あぁ少佐。そろそろ来ると思ってたんダ。じゃあ早速魔力開放してくれるカ?」

エイラの言葉に坂本は耳と尻尾を顕現させる。
随分と長い間続いているため、エイラの使い魔と坂本の使い魔はすっかりと息が合っている。

「じゃあやるゾ。」

エイラの言葉とともに未来の断片が坂本の頭へと流れ込んでくる。
その中の1枚には坂本がずっと危惧していた事象そのものの映像がまぎれていた。
ぶるりと坂本の身体が震えた。エイラは突然の坂本の反応に目を丸くする。
坂本が顔を青くしているのだ。尋常なことではない。

「少佐!大丈夫カ!?」

エイラは坂本へと呼びかける。しかし、坂本は反応を返さない。

「おい、ホントに大丈夫カ!?」

何度も何度もエイラが声をかけると坂本も落ち着きを取り戻し始めた。
けれど、エイラは坂本の目の端になにか光るものが溜まっていたことに気付いていた。

「あぁ、取り乱してしまってすまない。大丈夫だ。」

坂本が、ははっと力のない笑い声をだした。
それはあまりにも頼りなく、普段の坂本からは決して想像出来ないような弱弱しいものであった。

「少佐…なにを視たのか話してくれヨ…。私は心配なんダ。」

エイラの言葉はまるで懇願のようであった。
彼女は元気のない坂本を見ることが辛かったのだ。

「エイラには世話になったしな…伝えておこう。」

坂本が神妙な面持ちで話し始める。

「私はもう二十歳だ…魔力の限界も近い。だからな、私はいつかネウロイに撃墜される未来が視えるのではないかと恐れていたんだ。
黙っていてすまなかったな。そしてそれが今日視えた…私は近いうちに墜とされるだろう」


25:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:38:31 iteQg2iF
坂本はその日もサーニャが夜間哨戒に出発したことを確認してエイラの部屋を訪ねた。

「私だ。入ってもいいか?」

坂本は律儀にもノックをしてエイラの返事を待つ。
彼女はもう当たり前になったことでも礼節は欠かさなかった。

「あぁ少佐。そろそろ来ると思ってたんダ。じゃあ早速魔力開放してくれるカ?」

エイラの言葉に坂本は耳と尻尾を顕現させる。
随分と長い間続いているため、エイラの使い魔と坂本の使い魔はすっかりと息が合っている。

「じゃあやるゾ。」

エイラの言葉とともに未来の断片が坂本の頭へと流れ込んでくる。
その中の1枚には坂本がずっと危惧していた事象そのものの映像がまぎれていた。
ぶるりと坂本の身体が震えた。エイラは突然の坂本の反応に目を丸くする。
坂本が顔を青くしているのだ。尋常なことではない。

「少佐!大丈夫カ!?」

エイラは坂本へと呼びかける。しかし、坂本は反応を返さない。

「おい、ホントに大丈夫カ!?」

何度も何度もエイラが声をかけると坂本も落ち着きを取り戻し始めた。
けれど、エイラは坂本の目の端になにか光るものが溜まっていたことに気付いていた。

「あぁ、取り乱してしまってすまない。大丈夫だ。」

坂本が、ははっと力のない笑い声をだした。
それはあまりにも頼りなく、普段の坂本からは決して想像出来ないような弱弱しいものであった。

「少佐…なにを視たのか話してくれヨ…。私は心配なんダ。」

エイラの言葉はまるで懇願のようであった。
彼女は元気のない坂本を見ることが辛かったのだ。

「エイラには世話になったしな…伝えておこう。」

坂本が神妙な面持ちで話し始める。

「私はもう二十歳だ…魔力の限界も近い。だからな、私はいつかネウロイに撃墜される未来が視えるのではないかと恐れていたんだ。
黙っていてすまなかったな。そしてそれが今日視えた…私は近いうちに墜とされるだろう」

26:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:38:51 iteQg2iF
ミス

27:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:38:57 Aoh98WXo
「芳佳ちゃん……ちょっといいかな……」
 宮藤芳佳の部屋をリネットが訪れたのは、待機勤務が明けた昼下がりのことであった。
 午後からは任務解除となりフリーとなった2人は、揃ってお風呂に行く約束をしていた。
「なぁに、リーネちゃん? どうかしたの」
 てっきりリネットが誘いに来たものと思った芳佳だったが、どこか様子がおかしいのに気付いた。
「調子悪いんだったらお風呂はよそうか?」
 親友の頬が上気しているのを見て、芳佳は彼女の健康状態を気遣う。

 芳佳はリネットと洗いっこして楽しもうと思っていたが、風邪でもひいているのなら止めておいた方がいい。
 それならそれで色々楽しみ方があるというものだ。
 看護兵ごっこもいいし、雪山遭難シチュの応用で互いに暖め合うのも面白そうだ。
 いずれにせよ明日の朝まではタップリ時間があり、ゆっくり楽しめるのだ。
「ううん、そうじゃないの……あの……その……」
 リネットは更に頬を朱に染めると、口籠もって俯いてしまった。
「体悪くないのなら取り敢えずお風呂行こうよ。ねっ」
 お湯に浸かってリラックスすれば、言いにくいことも言えそうな気がする。
 そう考えたリネットは小さく頷いてみせた。


 バッシャ〜ン、という音と共に水飛沫が上がる。
 大浴場を独占できるとあって、芳佳は大はしゃぎした挙げ句にいきなり飛び込んだのである。
 今日はマナーにうるさいペリーヌもいないので、芳佳は思う存分羽を伸ばしきる気でいた。
「ひやぁぁぁ〜っ。徹夜明けのお風呂って、きんもちいい〜っ」
 お湯が溢れ出すのにも構わず背泳で泳ぎまくる芳佳を、リネットは苦笑いして見詰めるばかり。
「あの、芳佳ちゃん……わたし入れないんだけどぉ……」
 リネットに諭されて、ようやく芳佳は自由すぎる自分に気付く。
「ごめんごめん。早くおいでよ、リーネちゃん」
 芳佳は泳ぐのを止め、大きなバスタオルで前を隠したリネットに手を振った。

 ようやくリネットは湯船に近づき、きちんと掛け湯をしてからお湯に浸かった。
 作法通りの手順だが、リネットは重大なマナー違反を犯していた。
 お湯に浸かっても尚、彼女はバスタオルで前を覆ったままだったのだ。
 それに気付いた芳佳が、殊更に意地悪そうな口調で指摘する。
「い〜けないんだぁ。リーネちゃん」
 リネットはギクリとしたが、観念したようにタオルを外して湯船の縁に置く。
 それでも今度はお湯の中で縮こまり、表情を読まれたくないからか、顔の下半分は水面下に没している。
 そのため水面にブクブクと小さな泡が連続して弾けていた。

28:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:41:20 iteQg2iF
坂本が視ようとしていた未来は自らの限界。いつその時が訪れるかを恐れていたのだ。
エイラの瞳にも雫が溜まり始める。

「大丈夫だ少佐!!もう出撃しなければ撃墜されることもナイ!!」

エイラが声を絞り出す。しかし、悲しいかな、エイラの予知は坂本の答えを知らせていた。

「そんなわけにはいかないんだ!!私は皆を置いて戦場から逃げることはできない!!未来を知りたかったのは逃げるためではない…覚悟を決めたかったからだ。
扶桑の侍は常に決死の覚悟で戦いに臨むものだ。私もその覚悟が欲しかった。突然来られては恥ずかしい話取り乱してしまうだろうからな。」

坂本の言葉にエイラは唾を飲む。
しかしエイラにはそんなこと認められなかった。
自らの力は最悪の事態から皆を守るためのものだとエイラは信じているのだ。それは上官を見殺しにするための力ではない。

「だめだ少佐!!私はどんなことしてでもとめてみせるからナ!!」

エイラが怒鳴り声を上げる。
坂本はそんなエイラの姿を見て涙を零した。

「いつか視た未来の方もその通りになったな…有り得ないことだと思ったのだが。」

坂本は目に涙をためながらも笑う。
そして彼女はいつか視た未来と同じ行動をとった。

「んっ…!?」

エイラの目が丸くなる。坂本の行動は彼女にとってあまりにも意外で、そして当たり前だった。

坂本の唇がエイラのそれをふさいでいた。

「ぷはっ。まさかこんなことになるとわ…」

坂本がいつか視た未来…それは自らがエイラと熱い口付けを交わす未来。
それを視た時の坂本にはありえないことだったが、いつのまにかそれはすっかりとありうる未来へと変わっていたのだ。
そしてそれは視えなかったエイラにとっても同じことであった。

29:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:41:43 Aoh98WXo
「ところでリーネちゃん?」
 いきなり芳佳から名前を呼ばれ、泡の発生がピタリと止まった。
「相談したいことって……もしかしてリーネちゃんの体に関係あることなのかな?」
 リネットはビクンと体を震わせる。
 そして、「どうして分かったの」と言うような驚愕の目で芳佳を見詰めた。
「そんなの見てりゃ誰だって分かるよ。で、どうしたの」
 芳佳はできるだけ気易く聞こえるようにあっけらかんとした態度で尋ねた。
 それでもリネットは身を固くしたままで応えない。

「わたしたち、親友じゃないの」
 その言葉に反応したのか、リネットの顔の下半分がお湯から出てくる。
「誰にも……言わない……?」
 リネットは不安そうに尋ねる。
「言うわけないよ、安心して」
 芳佳も真剣な顔になって応える。
「ホントにホントに言わない?」
「ぜぇ〜ったいに言わないから。親友じゃないの」

 リネットは思い詰めた顔で黙っていたが、やがて全てを振り払うように首を激しく左右に振った。
 その顔が止まったと思うと、大きな目から涙がボロボロとこぼれ落ちてきた。
「芳佳ちゃん、あたし……こんな体になっちゃったぁ」
 勢いよく立ち上がったリネットの体からお湯が滴り落ちていく。
「ひぃっ?」
 芳佳の顔が引きつったまま硬直する。
「どうしよ……あ、あたし……おちんちん生えちゃったぁ……」
 リネットが涙声で訴えかけたとおり、彼女の股間には親指ほどのモノがぶら下がっていた。


30:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:42:22 iteQg2iF
「いきなりなにすんダヨー!!」

エイラは文句をこぼすが怒ってはいないことが丸分かりだ。
いや、正確にはそれで肝心の話題を逸らそうとされていることに怒っていた。

「嫌だったか?気付けば最近は毎日時を共にしていたからな…すっかりと私はお前に心を持っていかれてしまったよ。」

坂本の言葉がエイラに深く突き刺さる。
自らは坂本のことをどう思っているのか…それはエイラも気付いていないがとっくに答えは出ていたのだ。
彼女の口付けを決して嫌に思っていない。それどころか確かな気持ちが胸に溢れているのだ。

「嫌じゃナイ…。私も少佐のことは好きダヨ…。だからさ、もう出撃しないでくれるカ?」

エイラは坂本の腕にすがりつき、どこにも行ってしまわないように離さない。
しかし、坂本はエイラの腕を振り払った。

「ありがとうエイラ。これで私は戦いにいける…私は皆を、お前を守るために出撃する!!」

そうい言って坂本は立ち上がる。
計ったように基地にサイレンが響く。サーニャの哨戒網にネウロイがかかったのだ。

「私は行く!!お前は待機だ…分かったか?」

坂本の言葉にエイラはただ頷くことしかできなかった。
坂本の覚悟は本物で、彼女にはそれを遮ることなどできなかった。

「気をつけてくれヨ…。」

エイラの力ない声が部屋に響いた。坂本は微笑むとエイラへと口付けをおとす。

「行ってくる!!基地は任せた!!私もせいぜい墜とされないように精進するさ!!無碍にお前を泣かせはしない。」

エイラはそれ以上なにも言うことができず、坂本の後姿が廊下の向こうに消えるまでずっと眺めていた。

Fin.

31:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:45:33 h3gYrZMV
>>27
ここでつづくなの?

ふたリーネ最高
このスレでは斬新かつ新鮮だナ


32:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:47:48 x2YM6mdo
フタナリあんまり好きじゃないけど
このリーネなら食わず嫌いも直せそう
続きwktk

33:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:49:09 iteQg2iF
なんか被ってしまって申し訳ない。
エイラさんが1番すきなのだけどもっさんも実はすごく好きなので秘め声とかニヤニヤした。

あと投下ミスしたすみません。2連続で同じものを投稿してしまった…ホントスマン。
埋めをねらっていたけど埋まっちゃたので埋めネタをもてあますRU1ZZ/dhでした。



34:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:52:11 gv4Deabk
>>27
当然、このあと芳佳がリーネのナニを使って色々試すんだろうな
責任もって続きを書いてくれよ
部屋のエアコンが壊れているから裸待機はこたえるんだ

35:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:55:22 Jfas1qQd
>>27
新スレ一番槍乙すぎ
続きwktk

36:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:56:18 7EW5JBDi
>>27
GJ!!
神降臨

37:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 21:59:13 GZdaOh44
ふたリーネとはなんか新鮮な響きがあるなw
ともかく続きに期待

38:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:08:39 zykJYgWt
新スレ立ったと思ったら
早くも新作来てた
ふたリーネガンガレ、作者さんガンガレ

39:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:22:54 Ucc1h+TH
これで二人の子供ができますね芳リーネ

40:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:36:26 WZVFnAEW
>>33
いやいや被ったのは>>27の作者の方だから気にするな
もっさんとエイラは両方好きだから新鮮だったな
こんな未来予知が出来たら悲しすぎるよ・・・GJです

41:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:38:31 vhSdofZF
ふたなりを書いてるやつとプッシュしてるやつは荒らしなのか
それともテンプレも読めない文盲なのか

42:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:40:36 WZVFnAEW
香ばしい空気を感じたらPCの前を離れてお茶を飲むといいってミーナ隊長が言ってた

43:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:43:02 bEN5s1ai
>>41
ときどきこの板に現れるいつもの人だろ
触らない方がいい

44:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:47:24 WXDk6i1T
>>33 RU1ZZ/dh様
GJ! きっと少佐は大丈夫……だと信じたい。だってエイラの予知は。
あと唐突に前スレ埋めちゃってすいません。


と言う事でこんばんは。mxTTnzhmでございます。
前スレ>>630-631「dynamite」の続きが出来ましたのでうpします。

微妙に壊れ気味ですが、よしなに。

45:dynamite sister 01/05
09/03/03 22:47:57 WXDk6i1T
最近、リーネの様子がおかしい。
ちょくちょく隙を見てはシャーリーと何処かへ行ってしまう。
しかも行った先で何をしてるか、二人とも話してくれない。
芳佳はリーネの事が気が気でなくて仕方がない。
ルッキーニは仲間外れにされた上シャーリーにそっぽを向かれたと思い込み不機嫌の塊。

ある日の朝食の席。
「ねえリーネちゃん」
「なあに芳佳ちゃん」
「最近、シャーリーさんと何してるの? よく二人でいるけど」
途端に顔を赤らめて、恥ずかしそうにうつむく。
「内緒」
「ええ〜聞きたい聞きたい。リーネ何してるの?」
いきなり割り込んで来たルッキーニがリーネの服の裾をぎゅうぎゅう引っ張る。
「あ、やめてルッキーニちゃん」
「私も知りたいな。二人でしてること、シャーリーさんでないと、いけないの?」
「うん」
「ゥヘア 何それ〜! つぅまんな〜い!」
「シャーリーさん……は話してくれませんよね」
「悪いけど宮藤、お前にも内緒だ」
「そんなあ。いつから二人はそんな関係に……」
「芳佳ちゃん。ヘンな事、してないよ? 何て言うか、お姉ちゃんみたいな……」
「お姉ちゃんだと!?」
ガタっと席を立つトゥルーデ。
「リベリアン、貴様いつの間に手懐けた!? しかも公然と『お姉ちゃん』と呼ばせるとは……この卑怯者!」
「別に〜。お互い必要だからこうしている」
「何!?」「ええっ!?」「ウニャ!?」
一様に驚く隊員達。
「ま、アンタの国の“電撃戦”みたいなもんかな」
意味深な笑みを浮かべると、食事を終えたシャーリーはリーネの肩を叩いた。
「よし、行こうか」
「はい」
ふらふらと立ち上がり、シャーリーに付いていくリーネ。
「あわわ……リーネちゃん」
虚しく空を揉む芳佳の手。
「こらールッキーニはダメだ。ついてくんな」
「うわ〜ん、シャーリーの意地悪! 馬鹿! サイテー! もういい!」
「『お姉ちゃん』だと……」
席を立ったまま、納得が行かないでわなわなと拳を握るトゥルーデ。横でニヤニヤ笑っているエーリカ。
「お前達、朝食くらい静かにせんか」
美緒が静かにたしなめた。ミーナは苦笑いした。

シャーリーの部屋は、厳重に鍵が三つ付けられていた。
高くしつらえた窓も厳重にカーテンが掛けられ、外から様子も見られない。
「さて……始めるか、リーネ」
「お願いします」
そっと上着を取り、シャツを脱ぎ、ブラを外す。たわわに実ったふたつの果実が、現れた。

46:dynamite sister 02/05
09/03/03 22:48:21 WXDk6i1T
部屋の外では、ルッキーニと芳佳、何故かトゥルーデまでもが加わって中の様子を伺い知ろうと奮闘していた。
「何か、声、聞こえる……」
「しーっ、静かに!」
皆一様にドアにコップを当て、耳にくっつけている。おまけに揃って魔力まで解放し、少しでも内部の音声を拾おうとしている。
「必死ダナァ。三人揃って何バカやってんだヨ」
通り掛かって呆れ顔のエイラに向かって、三人は口に指を当てて「黙れ」と合図した。
「中の様子知りたいんダロ?」
「何故分かった?」
「流石エイラさん、予知能力の持ち主ですね」
「あのナア。そんな姿見たら誰でも分かるッテノ。どれドレ」
手持ちのカードをひょいとめくって、カードを目にし、少し仰け反った。すぐさまカードをしまって口笛を吹いた。
「さ〜てト〜」
「待て、何処へ行く?」
「私は何も知らないし何も見てないカラナ」
「ちょっとエイラさん!」
「芳佳黙って!」
「静かに!」
「す、すいません……」

「なんか外で、声聞こえないか?」
「……いえ、特に」
「そっか。まあいいや。じゃあ続き、しようか」
「はい」
シャーリーはリーネをそっと抱き寄せた。
リーネは甘い吐息で応えた。

芳佳の耳は、確かにリーネの喘ぎ声……に近い……音声を拾った。
「aqwsedrbhj!!!!」
「どうした宮藤」
「ねえねえ芳佳、何が聞こえた?」
わめきかけた芳佳の口をぎゅうっと塞ぎながら、トゥルーデとルッキーニは問うた。
「あ、あの……リーネちゃんの、声がする」
「当たり前だろ。中に居るんだから」
「どんな声?」
「そ、それは……」
「ウジャ! 今シャーリーの声も聞こえた!」
「何、それは本当か!?」
「中に居るんだから。で、何を話してた?」
「そ、それは……」
「なんだお前ら。二人揃いも揃って……待てよ?」
トゥルーデは顎に手をやり考えを巡らせた。
朝晩問わずの密会。赤面するリーネ。二人の意味ありげな発言。そして只ならぬ様子の芳佳とルッキーニ。
「退け、二人とも」
「え」
「何すんの?」
「私はこう見えても、隊の最先任尉官だからな。……そう、部下の日頃の行いも把握しないとな!」
ぶわっと魔力を解放すると、指を鳴らした。
「え、まさか」
「ついてこい」
「ちょっとバルクホルンさん……」
トゥルーデは数歩下がり、唐突にドアにタックルし、激しい音と共に中に転がり込んだ。

47:dynamite sister 03/05
09/03/03 22:48:43 WXDk6i1T
「ひっ!」
「うわっ何だ!? ……か、堅物! 何て事すんだ!」
「それはこっちのセリフだ。お前達こそ、何をしている!?」
「え」
「うっ」
半裸で、ベッドの上で抱き合っていた二人を発見する。
「ノックも無しに……ひ、卑怯者」
「これが本当の電撃戦と言うものだ。覚えておけ」
「ただ力任せにドアぶち破っただけじゃんか! 直せよ!?」
「その前に、この痴態の理由を話して貰おうじゃないか。なあ、宮藤、ルッキーニ」
「はい。……リーネちゃん、どうして?」
「シャーリー……やっぱりそう言うカンケーだったんだ。ショック、だよ」
「おい待て。誰にだって、秘密のひとつやふたつ位あるだろ?」
「最先任尉官として、看過できん。説明しろ。今すぐに」
「そうそう! 説明説明!」
トゥルーデの横でルッキーニがはしゃぐ。
「貴方達、朝も早くから何をしているの!?」
凛と響く声に一同が固まる。
ミーナだった。横に美緒も居る。その後ろには……ドアの破壊音で騒ぎに気付いた他の隊員もぞろぞろと集まり、
壊れたドア越しに様子を見て囁き合ってる。
「とりあえず、全員連行します。坂本少佐、全員の身柄を」

執務室に勢揃いした一同は、シャーリーとリーネの口から出た言葉に驚愕した。
「おまじない!?」
「胸が小さくなる!?」
「はい」
消え入りそうな声で答えるリーネ。
「いや、この前さ。ちょっとだけしたんだけど、それでリーネのバストが1cm小さくなったんだってよ。
だからこれを続ければ、リーネのお悩み解決って言うか。な? 合理的だろ?」
「嘘を言え! またそんなでたらめを! 大体何処が合理的なんだ!?」
トゥルーデがシャーリーに噛み付く。
「ほ、ホントなんです……」
リーネが恥ずかしそうに言う。
「ホントなの? リーネちゃん」
「うん。本当。この前サイズ計ったら……その……」
「えええ……リーネちゃん……」
別の意味でショックを隠しきれない芳佳はへなへなと崩れ落ちた。慌てて抱きかかえ支えるトゥルーデ。
「大丈夫か宮藤、しっかりしろ」
「リーネちゃん……ああ……」
「おい、宮藤! 気を確かに持て! ……って私の胸を掴んでるんだ」
「ああ……バルクホルンさんも……」
「こらやめろ宮藤!」
芳佳の耳元でひそひそ呟くエーリカ。芳佳は指図されるまま、言葉を呟く。
「お姉ちゃん……」
「可哀想に宮藤。せめて私の胸で泣くといい」
「芳佳ちゃん何にやけてるの!? その手!」
リーネが今度は芳佳をなじった。トゥルーデもがっしりと芳佳を抱擁し、離さない。
「いい加減にせんか、お前ら!」
美緒の怒声で一同はびくりと正気に返り、姿勢を正す。
「とにかく事情は分かりました……。しかし、どうしたものかしら」
ミーナは処分に困り果て、頭を抱えた。
「とりあえずあたし達は何も悪い事してませんよ? 何かを壊したとか、何か規則破ったとか、してないし」
「他の隊員に誤解させる様な行動をしただろうが! 見ろ、宮藤とルッキーニの落ち込みようと言ったら……」
「あんたらが勝手に妄想しただけだろ!? あとあたしの部屋のドア! 絶対直して貰うからな!」
「リベリアン、貴様ぁ」
「なんだよ、堅物」
「やめなさい!」
ミーナにぴしゃりと怒鳴られ、しゅんとする“大尉”ふたり。

48:dynamite sister 04/05
09/03/03 22:49:11 WXDk6i1T
「とにかく。ことの誤解も一応は解けた事だし……バルクホルン大尉、貴方には今回の騒動の責任として、
イェーガー大尉の部屋のドア修繕を命じます」
「了解」
「イェーガー大尉は……、“効果”の程はともあれ、他の隊員に誤解されかねない呪術的な行為は今後一切禁じます。
風紀を乱しかねません。いいですね?」
「了ぉ解」
「全員、異議は? ……無ければ、退出して宜しい」
ぞろぞろと部屋を出ていく隊員達。
残された美緒とミーナは、執務室のドアが閉まると、ふうと溜め息をついて、頭を抱えた。
「あの子達……何をしているのよ、まったく」
「まあ、一応年頃の娘達だからな。仕方ないと言えば仕方ない、か」
「随分達観してるのね、坂本少佐」
「ミーナ程じゃないさ。しかし……シャーリーの言ってたおまじないとやら、本当に効果有るのか?」
「私に聞かないで頂戴。まさか今更試す訳にもいかないでしょう?」
「それもそうだな」
ぽりぽりと頬を掻く美緒。もう一度、ミーナは溜め息をついた。
「ミーナ、考え過ぎ、思い詰め過ぎは良くないぞ。眉間にシワが寄って、せっかくの美人が台無しだ」
美緒の何気ない一言で、思わず苦笑するミーナ。
「美緒、貴方って人は……」

とんかんと金槌に釘、壁板やら木材を持って、ドアの修理にいそしむトゥルーデ。
「しかし派手にやったね、トゥルーデ」
木材を手に取るエーリカ。横にはルッキーニも居て暇そうに様子を眺めてる。
「緊急事態だったからな」
「なぁにが緊急事態だよ。そんなに『お姉ちゃん』扱いされたのが悔しかったのか? ……おい、金槌は止めろ、シャレにならん」
顔色を変えて後ずさりするシャーリー。
「貴様……」
「バルクホルン大尉、図星なんだ〜」
茶々を入れるルッキーニ。
「悪かったよ堅物。言い過ぎた、謝るよ」
「まったく……。まあ、私も少し先走り過ぎた事は謝る」
改めてドアに向かう。が、金槌を振るう手が滑り、親指を強打する。
「……っ!」
「トゥルーデ、動揺してるよ。気を付けて〜」
エーリカにたしなめられる。
「言われなくても。しかし……気になる事がひとつある。なあ、リベリアン」
「ん? なんだ堅物?」
「お前の言う『おまじない』、あれはどう見ても……」
「ああ。リーネの乳揉んで吸ってた」
「やっぱり」
「ここだけの話だけど、いつもはルッキーニと一緒の時に、二人で愛し合う時によくやるんだけど。なあ、ルッキーニ」
「うん。そうだね」
「な、なにぃ?」
呆気に取られるトゥルーデ。
「そんな目で見るな。あたしだって一応分別は有るぞ」
「既に分別とかそう言う次元の問題じゃない」
頭を抱えるトゥルーデ。
「って事は……」
エーリカは何かに気付いた様子で、呟いた。
「ルッキーニの胸が……いや、これから成長期だからそんな事無いか」
「ん?」
「何か言ったか?」
「別に〜」
「でも、あたしも気になってたんだよな。リーネ、ここんとこ胸のサイズが急に大きく……」
「それもヘンな話だな」
「ウニャー ヘンなの〜」

49:dynamite sister 05/05
09/03/03 22:49:40 WXDk6i1T
「芳佳ちゃん、誤解させてゴメンね」
「いいの、リーネちゃん。私もなんか、追い詰めたみたいで」
リーネは部屋で、ベッドの上で芳佳と抱き合って時を過ごしていた。
口吻を交わし、ゆるゆるとお互いの肌を重ねる。
芳佳の手が胸に伸びる。
「芳佳ちゃん……」
「リーネちゃんの……やっぱりいいなあ……」
リーネは芳佳のそんな行為を感じ、ふうと溜め息をついた。そしていつもの様に胸を揉まれているうちに、はたと気付いた。
「芳佳ちゃん」
「どうしたの、リーネちゃん」
「芳佳ちゃん……もしかしたら芳佳ちゃん、皆の救世主になれるかも?」
「はい?」

end

----

以上です。

一応「続き」と言う事で勢いで書きましたが、
妄想の塊と言う事でお許し下さい。

ではまた〜。

50:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:53:34 WZVFnAEW
>>49
なんというおっぱおっぱ祭り・・・素晴らしい
芳佳ダメージ受けすぎで吹いたwお姉ちゃんもクリスに修正された方がいいかもしれんね・・・w
それにしても本当に筆が速いなぁ。見習いたい


51:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 22:53:58 FnlFmrzO
ありがとうございます
スレが浄化されましたぞ

52:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:09:52 UD+M2suj
ゲルトなにやってんだw

53:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:28:36 SwbVpfgJ
>>33
もっさえいら!?と初めはびっくりしましたがすごく良かったです。GJ!
触れあうことで融合魔法発動とかおいしすぎる設定ですよねほんと。

>>49
最高のおまじないをありがとうございました。もう駄目だなこの部隊…w

54:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:29:07 m9axoM+W
フタナリ擁護派と廃絶派がいるのか
注意書きがあればいいんじゃね

55:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:51:20 OaUwOq82
>>3の最後に書いてある。

56:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:56:39 6AddmjN2
ふたはないと思っていたが、最近はアリになってきた
男出してエロになるより数百倍マシだ

57:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:57:03 lzymutee
フタナリは百合と違う

58:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/03 23:57:37 PRHvpFDQ
>>3はリレーSSの手引きとして書かれてるだけだから微妙なところダナ

59:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:02:44 FnlFmrzO
まだ引っ張るやつは何者か!萌えオタの延長で百合やってんじゃないよ!

60:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:07:09 PnRxNUjP
ふたなり物は苦手な人多そうだし、txt上げとかにした方がいいんじゃない?

61:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:08:09 MIl4hLj7
>>59
香ばしい(ry

まあこれはどうかな?と思うネタは注意書きプラスtxt上げしとけば特に問題ないんでない
そんだけやれば勘弁してくれって人は無難にスルーできる
ていうか細かくルール決めても決まりきらんだろうしそんな議論でスレ消費したくない。以降何事も無かったかのようによろしく

62:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:08:28 bEN5s1ai
子作りネタだともしかしたら必要かもしれない
個人的にはあまり好ましくはないが

妥協案としては、はじめに注意書き入れるorテキストで上げるとかかな

63:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:10:15 MIl4hLj7
ID変わってるけど俺>>50ね。単発で自治臭いレスは胡散臭く見えそうなんでw

64:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:24:51 wvnqZNfh
レンちゃん二期にでないかなー

65:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:48:15 7+yJB0PG
↓殺伐としたスレに救世主が!

66:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:50:41 QBDCQaUe
というわけで以上、注意書きを忘れずにね★というミーナ中佐からのお願いでした。

ヘルマが出るならハイちーが出たっておかしくないはず
ハイーニャ!!ハイーニャ!!

67:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:51:21 u+oVcuNM
ふたの是非は置いておいても、注意書きもなくsage忘れもある、しかも投下かぶっても何も言わないところが荒らしに見えてしまう

68:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 00:58:00 wvnqZNfh
>>66
ハイちーにも是非でてほしいよなぁ
501の人たちなら階級とか気にする人少ないし、すぐになじめるような気がするから
ハイちーもすぐに友達いっぱいになれるしね!
ハイーニャもおもしろくなりそうなカプだしね!

69:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:04:35 VT4/n78M
あぁ〜、部屋に暖房付いてないからさみーよぉ。

サーニャさんやリーネさんはこんな日は、嫁さんと一緒に布団でヌクヌクしてて暖かいんだろうなぁ。

70:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:09:09 BimSWzsN
ふたも需要があるみたいだし別にいいんじゃね?
俺は普通に続き読みたいよ

71:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:27:04 0vzVuVp4
>>67
ひょっとして一撃離脱で投下したために被ってるのにまだ気付いてないのかもしれんじゃないか。
俺は選り好みしたくないし、文末に変化を付けるためだけに体言止め連発するお子様SSよりはよっぽど面白かった。
このスレもちょっと最近マンネリ気味だったし、たまには変化球もいいんじゃね?

72:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:32:25 t7uFHtbg
>>69
いっそ501メンバーみんなでくっついて寝ればいいのに

73:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:34:34 8okm2Nz/
>>2
ただし、SS専用スレではないので20レスを超えるような長編は事前に断りがあると吉です。
また、ふたなりやグロなどの趣向に偏りのあるものは注意書きを必ず記し、txtうpなどの配慮を心がけましょう。

と付け加えるのはどう? 
需要あるっぽいし、スレ繁栄のためには廃絶派も寛大にならなくては。みんな仲良く住みよい地球。

74:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:38:29 EhSRQEnZ
今日みたいな寒い日はリーネのおっぱいで暖をとりたい。
宮藤はおよびじゃないよ

75:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:42:16 7+yJB0PG
エイラ乙

76:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:43:17 0vzVuVp4
>>73
おおむね賛成だな。
テンプレにも

条件は「ストライクウィッチーズ」関連であること、
「百合」であることの二つのみです。
ジャンル、エロの有無、本編にないカップリングなどに関係なく、このスレの住人はおいしく頂いております。
妄想だとか落書きだとか気にせずとにかく投下してみましょう。

と明記され、これだけが縛りみたいだし。
読んで合わないと思ったら以後スルーすればいいだけのこと。
どうも最近アンダー17が多すぎるように感じるよ。
春だからか?

77:扉の奥では何が?
09/03/04 01:48:20 NOu4AQj1

サーニャの部屋。
その扉の前で、エイラは片方の耳に手をあて、室内の様子をうかがっていた。
(サーニャのやつ、誰と話してんだ)
サーニャの部屋の前を何気なく通り過ぎようとした時、サーニャと誰かが会話をしている
ように聞こえたため、こうして会話の相手を確かめていたのである。
(・・・・この声は・・・ハルトマン中尉か)
サーニャと話をしているのはどうやらエーリカ・ハルトマン中尉のようである。
(あの人、意外とサーニャと仲が良いんだよなぁ)
エイラは胸の内に小さな嫉妬心が芽生えたものの、二人の会話の邪魔をするのもどうかと
思い、その場を去ろうとしたが、聞き逃せない言葉が耳に入ってきた。
「じゃあさ、横になってよ」
「・・・・はい」
(横?二人で何してんだ?)
エイラは離しかけた耳を再び扉に近づけた。
「いい?入れるよ」

(えっ!い、入れるって何をだよ・・・まさか・・・そんなことないよな)
エイラは自分の突拍子の無い考えに苦笑したが、
「大丈夫?痛くない?」
「・・・平気です」
「そう?じゃあ動かすよ」
!!!
エイラはその言葉を聞き、耳を完全に扉にくっつけた。
(ま・・・まさかな・・・ははっ・・・)
エイラは自分の頭の中のいかがわしい妄想を振り払おうとした。しかし、
「どう痛くない?」
「・・・大丈夫・・・少し・・・気持ちいい」
!!!!!!!
(う・・・ウソだろ?そんな・・・、えっ、ど、どうすりゃいいんだ?)
エイラは扉に耳をくっつけたまま、どうしたらいいのかを考えてみたものの、
頭の中は既に真っ白になり、
「よ、芳佳ちゃん・・・何をしているのか聞いてみた方がいいかな?」
「えっと・・・やめといた方がいいと思う。なんか、すごい殺気だってるし」
廊下を通る二人の視線や会話にも気がつかなかった。
(まっ・・・まさかサーニャが、そ、それもハルトマン中尉と?じゃ、邪魔しない方がい
いのか?で、でも・・・あぁ!!もう!)
エイラは目を閉じたまま、いきおいよく扉を開けた。


78:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/04 01:50:37 wvnqZNfh
>>73
まあこの板はふたなりを嫌う傾向があるんだよ
だから荒れるもとになるから基本ふたなりはやめといたほうがいいと思っていたんだが
エロパロもあるしやっぱふたなりはそっちに投下したほうがいいと思うよ

79:扉の奥では何が?
09/03/04 01:51:18 NOu4AQj1

「そ、その・・・やめろ二人とも!」
エイラは部屋へと突入するなり、そう叫んだ。破れかぶれだった。
エイラは恐る恐る目を薄く開けていった。
「あれ?」
サーニャはベッドに横になりエーリカの膝の上に頭を乗せたまま、
不思議そうな目をしてエイラを見つめた。それと、二人とも服は着ていた。
「どうしたのエイラ?」
「えっ!えっと・・・はっ、ハルトマン中尉となにしてたんだよ・・・」
「耳かきだよ〜」
エイラの質問にエーリカが明るい声で答えた。
手には確かに耳かきが握られている。
「サーニャがさぁ、なんか耳の中がゴソゴソするっていうもんだから、
耳かきしてあげてたんだよ、ねぇ?」
サーニャはのぞきこんできたエーリカの顔を見てコクリとうなずいた。
「で、エイラは何しに来たの?なんか、やめろって聞こえたけど」
エーリカの質問にエイラは戸惑った。
「えっ?えと・・・」
扉の前でのことを話せるわけがない。
「それに顔も赤いし、息遣いも荒くない?」
エーリカの容赦ない質問攻めが続く。
「そ・・・その・・・い、いまさぁ、占いをしてたら、なっなんかサーニャに
厄災が降りかかるって出たから、こ、こりゃすぐにサーニャのとこに行くしか
ないな〜って、それで・・・」
「ふ〜ん」
エーリカは指先で耳かきを器用に回しながら下手な弁解をするエイラを冷めた目で見つめた。
「まいっか、それじゃあ私は部屋に戻るよ」
それを聞きサーニャが半身を起こすと、エーリカは軽やかに立ち上がった。
「ああ、これはもういいか、ほい」
そう言って耳かきをサーニャに手渡す。
そのままエイラの横を通り過ぎようとすると、突然エイラの肩に手を置き
「ねぇ、本当はなんか変なこと考えていたんじゃない?」
そうエイラの耳元でささやいた。
(なっ!・・・まさかこの人、外に私がいるって気づいてて・・・)
「じゃあね〜」
エイラが口を開く前に、エーリカは扉から出て行った。


80:扉の奥では何が?
09/03/04 01:53:10 NOu4AQj1

エイラは夢心地の気分だった。
エーリカがサーニャの部屋から去り、部屋には妙な沈黙が流れていた。
居心地の悪さを感じたエイラも部屋を立ち去ろうとすると、
「する?」
というサーニャの声が耳に届いた。
「へっ?何を?」
エイラは慌ててサーニャの方を向く。
「何って・・・耳かき」
「あぁ・・・そうか、なんだ・・・って!いいの?」
頭をかいていたエイラは、まじまじとサーニャの瞳を見つめた。
サーニャはコクリとうなずいた。
(痛ッ!)
あまりサーニャの耳かきは上手とは言えなかったが、エイラは
サーニャの膝枕の柔らかさを、そのぬくもりを、そしてこの胸の
ドキドキをもうしばらくは手放せないと思った。

end


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